33 / 66
33:魔物と戦闘中?
しおりを挟む
それから考える暇もなく、次から次へと俺がゴブリンと思っている奴らが襲ってきたのであった。
-☆-☆-
まあ、正確に伝えるとそいつらは、何故か馬鹿の1つ覚えと言っていいのか、それとも馬鹿なのかは解らないが、自分の仲間が空中でどんどん倒されたのに、何故かその後に襲ってくる奴ら全て高台かた上空にジャンプして飛び、響に襲い掛かってきたのである。
ただし上空に飛び上がった時点で、既に勝敗は決まっていた。そう相手は空中で動ける訳では無く、上空にジャンプしただけであった。しかも、丁寧に武器を振り上げた状態でこちらに向かって来るので殆ど無防備の状態である。
しかも響は、その場で動かず斬撃を飛ばすだけでよかったのである。
それが連続して来られたら、流石の響でも対処出来ないが、何故か3体もしくは4体でこちらに向かって横一線でジャンプしてから武器を振り上げ攻撃をしてくるので、その間にこちらが斬りつけると消滅してしまうのであった。
「こいつら、馬鹿なのか?それとも俺が間違ってるのか?まあ、何にしても一斉にかかって来ないから俺は助かるけど、でも、普通ならこの状態を見たら警戒するだろうに・・・もしかしたら、こいつらなりに考えてやってるのか?それとも見境無しに攻撃してくるタイプなのかな?」
次々と同じ様な行動を取らないし、考えてる様にも見えない。それに最初の方はちゃんとした防具をつけていたが、次第に防具類はつけてなく、武器も段々品祖になってきた。
「それよりこいつらどんだけいるんだ?さっき確認した時は10体そこらと思ったけど、あきらかにそれ以上いるぞ?それに、まだ来るし良く見たら最初に奴より姿が違う様な?」
最初の不意打ち攻撃から既に30体以上は倒したと思うが、途中から数えるのが面倒になった。それでも同じ様な攻撃しかしてこない、それに最初は完全な人の姿に見えたが、今襲って来ている奴は何となく形状がおかしい感じがする。
なんか角かと思っていたのは、触角のようなモノでよく確認すると腕がやたらと細く4本ある奴や、足が細長い奴までいた・・・虫に近いような気がして来た。
それに俺もそろそろこの無限に続きそうな感じの戦闘というより、一方的なこちらの攻撃に飽きてきた頃、少し離れた湖面で、シーちゃんの背の上に立ってアクアが叫んでいる声が聞こえたのである。
「ヒビキー、ヒビキー、ヒビキ!あっ、気が付いた。あのね、そいつらの親玉を倒さないと、永遠に湧いてくるのぉぉ。多分その近くに居ると思うのーーー!頑張ってそいつら消滅させてなのーー、もう見るのもいやなの。早く倒して帰ろうよぉぉ」
どうやらアクアが叫んでいるのは、この魔物の親玉を倒さないと無限にこいつらが湧いて来る事を教えてくれているらしい。それと早く世界樹の元に戻りたいらしい。
なるほど、それで最初は10体程度だった奴が、今だに襲って来ているのか、それならばっ・・・・。
アクアが教えてくれた事を実行する為に、俺は今ジャンプして飛んで来ている2体に向けて斬撃を飛ばして、その後に控えているであろう見えない相手にも斬撃を飛ばし、その方向に走り出した。
すると今迄と同じ様に、少し高い位置にある高台から姿を見せ顔を出したその相手の首を、先程後に放った斬撃が命中した。そして運良くその次が現れなかったので、その場所に走って行った。
「おっ、先の奴が良い具合に落ちたみたい・・・うげっ、こいつらもう完全に虫じゃん、それになんで俺までここに登ったんだか?それにゴブリンだと思ったけど・・・どうも違う魔物みたいだなこりゃ」
よくよく考えたらこの少し高い高台・・・実際は岩が積み重なった少し高い場所には登る必要が無かったのに、ついつい登ってしまった響であった。
ホントは最初に隠れて確認した岩の・・・まあ、既にその岩は無いのだが、そちらの向こう側に周り込めば問題なかったのだが、つい先程まで敵が登りこちらに襲ってくる岩で出来た高台に登ってしまっていたのだ。
しかも相手はゴブリンだと思っていたのであるが、どうやら全然別のモノであるようだった。
結果的にこの岩で出来た高台に登った行為が良い方向に好転して、響が立っている場所から石碑の位置がはっきりと確認できた。しかも散々紅色の斬撃を飛ばしていたので、良い具合に周囲に漂っていた黒い霧である瘴気も少なくなっており、周囲の状況が確認し易くなっていたのである。
「おっ、さっき確認したより遥かに解り易くなってる。それで親玉って奴は、どこかな?」
石碑の近くを確認しながら、まだこちらに登ってきている虫みたいな奴らに、持っている剣を振り斬撃を飛ばしながら倒していると、その石碑に張り付き瘴気を吸込み新たな虫を生み出している元凶を見つけた。
「えっと、あれって・・・どうなってんだ?さっきは確認した時は、ただの石碑だけだったよな。今は石碑の周りになんだあれ?それに周囲の瘴気が少なくなってるのって・・・あいつが食べてる?」
そうよく確認すると石碑に張り付いていると言うより、石碑と一体化した虫?というより植物のようにも見えるが、禍々しい嫌な感じがする。
あれは、このままにしちゃあいけない奴だと直感で解る。
それに先程から新たな虫を誕生させているが、殆ど失敗に終っているようだ。恐らく焦り過ぎて十分な形成が出来ないまま誕生させているみたいだ。
「もう、こいつらに戦闘を行なえる力は、無いみたいだな。数が多いそれにキモイ・・・とりあえず近くまで行こう。まあ、行く間にこいつ等をこの剣で消滅させよう。何となくだけどこの剣は燃やしたり消滅というより浄化の力があるみたいだし、良い剣が手に入ったな」
それで殆ど動けない虫の魔物を次々葬って行き、その石碑と一体化している奴と対峙したのである。
-☆-☆-
まあ、正確に伝えるとそいつらは、何故か馬鹿の1つ覚えと言っていいのか、それとも馬鹿なのかは解らないが、自分の仲間が空中でどんどん倒されたのに、何故かその後に襲ってくる奴ら全て高台かた上空にジャンプして飛び、響に襲い掛かってきたのである。
ただし上空に飛び上がった時点で、既に勝敗は決まっていた。そう相手は空中で動ける訳では無く、上空にジャンプしただけであった。しかも、丁寧に武器を振り上げた状態でこちらに向かって来るので殆ど無防備の状態である。
しかも響は、その場で動かず斬撃を飛ばすだけでよかったのである。
それが連続して来られたら、流石の響でも対処出来ないが、何故か3体もしくは4体でこちらに向かって横一線でジャンプしてから武器を振り上げ攻撃をしてくるので、その間にこちらが斬りつけると消滅してしまうのであった。
「こいつら、馬鹿なのか?それとも俺が間違ってるのか?まあ、何にしても一斉にかかって来ないから俺は助かるけど、でも、普通ならこの状態を見たら警戒するだろうに・・・もしかしたら、こいつらなりに考えてやってるのか?それとも見境無しに攻撃してくるタイプなのかな?」
次々と同じ様な行動を取らないし、考えてる様にも見えない。それに最初の方はちゃんとした防具をつけていたが、次第に防具類はつけてなく、武器も段々品祖になってきた。
「それよりこいつらどんだけいるんだ?さっき確認した時は10体そこらと思ったけど、あきらかにそれ以上いるぞ?それに、まだ来るし良く見たら最初に奴より姿が違う様な?」
最初の不意打ち攻撃から既に30体以上は倒したと思うが、途中から数えるのが面倒になった。それでも同じ様な攻撃しかしてこない、それに最初は完全な人の姿に見えたが、今襲って来ている奴は何となく形状がおかしい感じがする。
なんか角かと思っていたのは、触角のようなモノでよく確認すると腕がやたらと細く4本ある奴や、足が細長い奴までいた・・・虫に近いような気がして来た。
それに俺もそろそろこの無限に続きそうな感じの戦闘というより、一方的なこちらの攻撃に飽きてきた頃、少し離れた湖面で、シーちゃんの背の上に立ってアクアが叫んでいる声が聞こえたのである。
「ヒビキー、ヒビキー、ヒビキ!あっ、気が付いた。あのね、そいつらの親玉を倒さないと、永遠に湧いてくるのぉぉ。多分その近くに居ると思うのーーー!頑張ってそいつら消滅させてなのーー、もう見るのもいやなの。早く倒して帰ろうよぉぉ」
どうやらアクアが叫んでいるのは、この魔物の親玉を倒さないと無限にこいつらが湧いて来る事を教えてくれているらしい。それと早く世界樹の元に戻りたいらしい。
なるほど、それで最初は10体程度だった奴が、今だに襲って来ているのか、それならばっ・・・・。
アクアが教えてくれた事を実行する為に、俺は今ジャンプして飛んで来ている2体に向けて斬撃を飛ばして、その後に控えているであろう見えない相手にも斬撃を飛ばし、その方向に走り出した。
すると今迄と同じ様に、少し高い位置にある高台から姿を見せ顔を出したその相手の首を、先程後に放った斬撃が命中した。そして運良くその次が現れなかったので、その場所に走って行った。
「おっ、先の奴が良い具合に落ちたみたい・・・うげっ、こいつらもう完全に虫じゃん、それになんで俺までここに登ったんだか?それにゴブリンだと思ったけど・・・どうも違う魔物みたいだなこりゃ」
よくよく考えたらこの少し高い高台・・・実際は岩が積み重なった少し高い場所には登る必要が無かったのに、ついつい登ってしまった響であった。
ホントは最初に隠れて確認した岩の・・・まあ、既にその岩は無いのだが、そちらの向こう側に周り込めば問題なかったのだが、つい先程まで敵が登りこちらに襲ってくる岩で出来た高台に登ってしまっていたのだ。
しかも相手はゴブリンだと思っていたのであるが、どうやら全然別のモノであるようだった。
結果的にこの岩で出来た高台に登った行為が良い方向に好転して、響が立っている場所から石碑の位置がはっきりと確認できた。しかも散々紅色の斬撃を飛ばしていたので、良い具合に周囲に漂っていた黒い霧である瘴気も少なくなっており、周囲の状況が確認し易くなっていたのである。
「おっ、さっき確認したより遥かに解り易くなってる。それで親玉って奴は、どこかな?」
石碑の近くを確認しながら、まだこちらに登ってきている虫みたいな奴らに、持っている剣を振り斬撃を飛ばしながら倒していると、その石碑に張り付き瘴気を吸込み新たな虫を生み出している元凶を見つけた。
「えっと、あれって・・・どうなってんだ?さっきは確認した時は、ただの石碑だけだったよな。今は石碑の周りになんだあれ?それに周囲の瘴気が少なくなってるのって・・・あいつが食べてる?」
そうよく確認すると石碑に張り付いていると言うより、石碑と一体化した虫?というより植物のようにも見えるが、禍々しい嫌な感じがする。
あれは、このままにしちゃあいけない奴だと直感で解る。
それに先程から新たな虫を誕生させているが、殆ど失敗に終っているようだ。恐らく焦り過ぎて十分な形成が出来ないまま誕生させているみたいだ。
「もう、こいつらに戦闘を行なえる力は、無いみたいだな。数が多いそれにキモイ・・・とりあえず近くまで行こう。まあ、行く間にこいつ等をこの剣で消滅させよう。何となくだけどこの剣は燃やしたり消滅というより浄化の力があるみたいだし、良い剣が手に入ったな」
それで殆ど動けない虫の魔物を次々葬って行き、その石碑と一体化している奴と対峙したのである。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】能力が無くても聖女ですか?
天冨 七緒
恋愛
孤児院で育ったケイトリーン。
十二歳になった時特殊な能力が開花し、体調を崩していた王妃を治療する事に…
無事に王妃を完治させ、聖女と呼ばれるようになっていたが王妃の治癒と引き換えに能力を使い果たしてしまった。能力を失ったにも関わらず国王はケイトリーンを王子の婚約者に決定した。
周囲は国王の命令だと我慢する日々。
だが国王が崩御したことで、王子は周囲の「能力の無くなった聖女との婚約を今すぐにでも解消すべき」と押され婚約を解消に…
行く宛もないが婚約解消されたのでケイトリーンは王宮を去る事に…門を抜け歩いて城を後にすると突然足元に魔方陣が現れ光に包まれる…
「おぉー聖女様ぁ」
眩い光が落ち着くと歓声と共に周囲に沢山の人に迎えられていた。ケイトリーンは見知らぬ国の聖女として召喚されてしまっていた…
タイトル変更しました
召喚されましたが聖女様ではありません…私は聖女様の世話係です
パワハラで会社を辞めた俺、スキル【万能造船】で自由な船旅に出る~現代知識とチート船で水上交易してたら、いつの間にか国家予算レベルの大金を稼い
☆ほしい
ファンタジー
過労とパワハラで心身ともに限界だった俺、佐伯湊(さえきみなと)は、ある日異世界に転移してしまった。神様から与えられたのは【万能造船】というユニークスキル。それは、設計図さえあれば、どんな船でも素材を消費して作り出せるという能力だった。
「もう誰にも縛られない、自由な生活を送るんだ」
そう決意した俺は、手始めに小さな川舟を作り、水上での生活をスタートさせる。前世の知識を活かして、この世界にはない調味料や保存食、便利な日用品を自作して港町で売ってみると、これがまさかの大当たり。
スキルで船をどんどん豪華客船並みに拡張し、快適な船上生活を送りながら、行く先々の港町で特産品を仕入れては別の町で売る。そんな気ままな水上交易を続けているうちに、俺の資産はいつの間にか小国の国家予算を軽く超えていた。
これは、社畜だった俺が、チートな船でのんびりスローライフを送りながら、世界一の商人になるまでの物語。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる