小さな怪獸

枝浬菰

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大好きな作家:岩美健一郎

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「なかなか探すの大変だったんだぞ!! てかこんな昔の雑誌に良いこと書いてあるのか??」

「どれ~? ぶはっ」
本田はツボにはまったのかなかなか脱出できないでいた、そこに何人かの部員が入ってきて着替えを始める。

「いいですよー、本田先輩には俺の気持ちなんて一生かかっても分かってもらえないでしょうから」

静香は本の表紙をずーと見たあとギューとしてカバンの中にしまった。

(行動が可愛いつうの)
「部長! 有難うございます!!」


本のタイトル『背が高くなる食事療法』
作家:岩美健一朗


静香は部室から出ていく。
「であんな本読んで背が伸びるとでも思ってんの?」
「いや、目的はそうであっても、あいつは作家の方も好きなんだよ」

「静香っち本なんて好きなの?」

「意外とな、まぁあの人だけみたいだけど」

「えってことはおじさん好きってこと? 東雲無理じゃん」
「聞いた話によるとあれは父親で今は息子の方を応援しているとか?だったぞ」

「そうなんだー意外だ」

3年、2年が着替えている後ろで、

(やっぱ大和先輩って癒されるよな!)
(分かる、なんだろあの可愛い生き物)
(1度でいいからまともに喋ってみたい)
(今日の試合も楽しみだよな!!俺達なんてまだまだだし)
1年がひそひそ声で会話をしていた。

(よし、今日は頑張ろうな、静香は可愛いんだよ!)
いつの間にかに入ってきた2年の佐原はそう言った、しかもひそひそ声で。

「1年着替え終わったんなら早く準備しろ」
「はーい」

「まったく、1年のやつら大和を褒めすぎじゃないか?」


「仕方ないですよ、可愛いんですから」

佐野は横を向き佐原を連れて外に向かった。

1、2年の準備が早く終わり素振りをして9時に

「集合!!」
部長が号令をかけると皆が集まりこれからレギュラー戦をすることを伝える。

マネジャーの東雲萌恵、静香と同じクラス、良と同じ学園祭委員。
そして部長の妹。

「これから萌恵が対戦公式を言うからよく聞くように、じゃ頼む」

「おはようございます、これからシングルの試合のグループを発表させて頂きます。
先日に抜き打ち、1年生の試合は行わさせて頂いたので今日は2、3年を主に試合していきます。
そして合格した1年生は準備してください今から呼びます」

(ありゃー俺が見てないところで抜き打ち…まぁこの学校の伝統だし仕方ないか。って腰が段々痛くなってきた、あまり激しい運動は避けたほうがいいなって言っても俺もレギュラー欲しいしな…良のバカ)

この学校は伝統の方法でレギュラーを決める。
部長又は副部長、教師が屋上から見たりしてレベルを測っている。
そして全国テニス部ベスト3位を獲得している。
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