どうせβだから……（悩み中）

変わった客②

「へ？」


それから何度もキスを繰り返した。
プラグは動かされるけどでもキスばかりでこっちはむらむらしっぱなしなのに。



ずっとぞくぞくしていてこんな体の触られ方初めて……。
この人上手すぎる！！


「んっはぁんっ」
全身とろけるような優しく愛撫でされている感覚に陥ってしまって正直αとの激しいセックスをもうしたくないとまで思ってしまった。


でもまだ俺には数千万という借金がある。


それが終わらないかぎり俺に自由はない。


ここで毎日男と体を重ねていてもまだ返済できない。
すでに十年はたっているのに。


今やBarのマスターのお気に入り扱いされ本当に逃げられない日々が続いている。



ごくりと唾を飲み込み男が飲んだ、お酒を俺も体の内に入れた。


「はぁ……はぁ……やばい」
一人ソファーに寝かされ男は立ち上がり
「さてとそろそろ帰らないと、妻に怒られてしまう」


へ？　今なんて……。やっぱ嘘……。最低。

目にじわっと涙を浮かべてしまった。
その様子をちらっと見られたので慌てて腕で隠した。


「えっとお会計は……」

「こちらです」と俺は立ち上がり案内した。
その様子をいろんな人に見られる。

なんでかって勃起してるからだ、網タイツだからなおのことえろく見えるのだろう。