暗部特殊部隊

枝浬菰文庫

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小野寺拓巳の物語

ボスの息子のおもりをすることになりました。

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ボスの息子は大学生で
今日は迎えをしてくれとのこと

なぜ選ばれたのかと聞くと
「年が近そうだから」と言ってきた。


まぁたしかにこのメンツと比べたら全然近いしある意味チャンスだから否定はせずに息子の迎えに大学までやってきた。


「羽山大学……」
確か最近できたんだっけ、あの羽山高校の鮫島理事長が経営する学校の1つ。

門の前に立っていると声をかけられた。

「あーもしかしてあなたが小野寺さん?」
「ええ、そうです、小山吟醸ぎんじょう様ですね」

「そうだよ、みんなからはギンって呼ばれてる」
「よろしくお願いします」
「うん、よろしく」


子供に吟醸なんて名前をつける親がいるなんて、明らかにお酒好きとみた。
「えっと習い事なんだけど小野寺さんと一緒にってことであってる?」

「はい、そう仰せつかっております」
「小野寺さんってもしかして頭が固い人?」


「頭が……緩くもできますが」
「んー小野寺さんの素が見たいな」

「分かりました、ではそうします」

「うん!」
車に吟醸様を乗せた。

まずはスイミングスクール
まさか20歳でも続けているなんて驚きだ。

細い腰に短いスイミングトランクスをはいて水の中に飛び込んだ。
俺は付き添い部屋で彼の泳ぎを見た。


無駄のない泳ぎだ。
暗部部隊の試験を思い出す。
たしか500mを5分で泳ぎきれだったかな。
俺は6分だったけど。
早い人は4分とか当たり前の世界だったから、あのおぞましい世界には戻りたくない気持ちがある。
あと潜水試験だっけ、20分息継ぎ無しで潜れるの当たり前な世界。
はぁー訓練すればなんだけどその訓練が悪魔的なんだよな。

じゃないと人の命は救えないか、分かるけど……。

「終わったけど、何してるの?」
俺が1人頭を抱えていたところに泳ぎを終えて帰ってきた。

「いえ、少し考え事です」と笑顔を向けた。

「そう、次の習い事に向かおう」
「はい」


次は武道系の習い事か。

剣道30分に柔道30分。
頑張るな。
そんなにみっちり鍛えなくてもいいような気もするが。


柔道の時間になり組み手をしていたが急に
「先生大丈夫ですか??」
「ああ、すまない、画鋲を踏んでしまったみたいだ」
「画鋲って……」
「今日掃除をしていたはずなんだけどな」

「明日試合なのに悪いな……組み手くらいなら他の人に頼んでもいいが、今日はあまり君と同じレベルの生徒もいないし」
と話をしていた。

「そうしたら俺が相手になりますよ」
明日試合があると言っていた。
ならここでやめてもいいとは思うけどな。

「小野寺さん柔道できるの?」
「はい、いちを黒帯です」
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