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バース王国物語編

Episode.15

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シャスール伯爵のお屋敷

ベッドの上でシャスール様とイチャイチャする日が続いている。
番後僕はさらに中出しをされ癒着するまで行為を続けている。


「シャスール様そのように何度もしていると精子が死んでしまいます」
「構わん、新しいのを注いだ方がいいだろう」

挿入し喋っている間にも関わらず僕の大嫌いな医者が診ていた。

まるで自分も僕の中に入りたいような目つきで。

「あんあん//」
「で、なんのようだ?」


「ええ、以前も言いましたがモアΩについて少し研究したいのですがイブ様をお借りさせていただけないでしょうか?」


「ダメだ、私の妻だぞ」
「ええ、もちろんでございます、シャスール様と一緒に施設のほうにお越しください」

ぐちゅぐちゅと中を掻き回され少し痛い。


「イブ、顔を上げろ」と言われ起き上がると子宮に中出しされる。

「うっ……はぁはぁ……」

「私ではなくラムスールのところを訪ねろ、研究施設なんて怖くて預けられん」
「そうですか、イブ様……」
とこちらを見てその目はゾクゾクと悪寒がした。

「いい締まりだ」
……。違う!!


「あっはぁはぁ……」


「イブ……」と言われキスをされまた子宮を突かれる。

「うんっ……」
「愛しいですね」

「なにか言ったか?」
「いえ、ではモアΩについてはラムスール伯爵に手伝いを聞いてみます、ですがイブ様の出産も私が立ち合いましょう」


「ああ、その時は頼んだ」
「承知」
挨拶をして医者は出て行った。


「どうした? 私の元を離れ施設に入りたかったか?」
ふるふると首を振った。
あのなに考えている男よりもまだシャスールのほうがよかった。

「ふん、可愛いな」

顎をとられキスをした。
舌が絡みつき

逃がさないというように頭もホールドされた。

濃厚なキスとその瞳にどこか僕も落ちていく。



そして何日か経ったある日
医者から妊娠しているということを告げられた。

僕はまだなんだか分からずにいたがシャスールは僕に抱きついていた。
さすがにこれには騎士たちも驚きが隠せなかったようだ。


この世界の男Ωの存在は動物以下だ。
騎士からしたらそんなΩがここに存在してるだけで嫌なのだろう。
そして高貴なαに飼われているという事実もあったためか驚いているようだった。


「我が妻よ、ガーデンに行こう、アフタヌーンティーの用意を」
「かしこまりました」

こうしてまたシャスールと庭園に出れることができるなんて僕は幸せだ。


日にちが経ち、お腹も膨らんできた。
子供が産まれる、僕の子だ。
この先なにがあろうとこの子を守っていくのが僕の仕事になる。


夜ベッドの上で考え事をしているとドアが開いた。
「ん? シャスールさ……!?」
僕は口を塞がれている。


なに??

仮面をつけた男はハンカチで僕の口元を抑えていた。
これ……この匂いってまさか……。

ドックン……。

体が熱い……。

これは媚薬だ、しかも強力なやつ。


男は僕を縛り上げると性器を出してきた。

そのまま口に押し込まれ咥えてしまう。

「う……んっ///」
もし騎士だったら……そんなこと考えてられない。
暗闇すぎて男の顔が見えない。

「はぁはぁ……イブ様……素敵です」
この声知ってる、もしかしてあの医者じゃないか??


「ああ、イブ様……そんな大事そうに私のを含んで惚れちゃいますね」

……どうすればいい、なにかどうにかしないと!!

妊娠しているのに腹に男の体が乗り体重をかけられている。
怖い……早くどうにかしないと。
赤ちゃんが……。


急所がここにあるんだ。

思いっきり口に含んでいる物を噛んだ。

男は悲鳴をあげた

「ひいいいいいいいいぃぃぃぃぃ!!!?」
その瞬間精液が口内に出され咳こむと首を絞めてきた。

「んぐっ……」


「ああ、どうしてくれるのですか? 私の大事な……あっがっ……イブ様との子は私たちが産むのですよ」
な……なに言ってるんだこいつわ。

「……ぐっ…」
まずい。


中途半端な場所にたまる精液がなおのこと苦しさを与えられた。


シャスールにもらった鈴を……。
ベッドの近くにあった鈴をなんとか床に落としたが絨毯の上だったのか音が少ししか鳴らなかった。

「うっ……」

「はぁはぁ……イブ様……私たちの子を作りましょう」
やばっ息が……。

口から涎が垂れ空気の通りが……。

ふっと目を閉じようとしたとき部屋の明かりがつけられ数人入ってきた。

医者はすぐに僕の上からどかされ誰かがこちらに来て持ち上げ他の部屋に移された。


この温もり多分だけどシャスール様だ。

「ゲホゲホ……」
「大丈夫か?」

目を向けると顔を支えてくれた、シャスール様が焦っていたようでなんだか少し変だけど嬉しい。
こんなにも大事にされていると思うと僕は……。

「イブ!! イブ!!」
僕は意識を手放してしまった。

数日後
妊婦の体調が悪いとお腹の子にも影響が出てしまう。
医者から言われたのは卸したほうがいいとのことだった。
でもその代わり男Ωはもう2度と子は産めなくなると言われた。

シャスールはなにも言わず、僕はこう答えた。
「なにがなんでもこの子達を産みます」

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