捨てられΩはどう生きる?

枝浬菰

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学生編

日暮さんの優しさ身に沁みる

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「待って……ごめん根掘り葉掘り聞くのはNGだよね、ただ俺は琉架くんのこととなるとこううずうずして俺ができることならなにかしてあげたいって思っちゃうだけなんだよ、それにこれリンちゃんがやったんだよね」

と首のリボンを言ってきた。


「う、うん」
この人すごい僕のこと気にしてくれる、嬉しい。


こちらをチラチラ見ていた。
「う……うぅう」
「あの、キスだけならしますか?」

!?

「ちょっとそんな言葉どこで覚えてきたの??」
「えっと」
ちらっと俺よりも先を見たので後ろを振り向くとこそこそと入ってきていたリンちゃんがいた。


「ちょっとリンちゃん、ここ俺の家なんだけど、勝手に入るとか不法侵入だよ、分かる? !!」
「いや、だってもじもじしてる要のことが面白すぎたから琉架くんに意地悪してあげようと思って」


「善意の意地悪なんてしなくていいよ!!!」


リンちゃんは追い出された。
でも、僕はもう少し日暮さんと一緒にいたかった。

この気持ちはなにか分からない、でも寄り添って欲しいとかそういう感情なのかな。



日暮さんに手を握り
「あの、僕なんかで良かったら」
と聞いてみた。

「はぁー琉架くん俺はさ」とがしっと腕を掴まれた。
痛いんだけど。



「琉架くん目の前にしてキスだけじゃ済まないってこと分かってほしい」
「え、でも僕βだし、その変なことは起こらないよ?」
「違うんだよ、琉架くんβとかΩとかじゃなくて俺は……」

ブーブーと鳴りだしたバイブ。
ちらっと確認してまた目があったがそのバイブ音は音楽へと変わった。

「あーもう!! 琉架くんごめん急用だから事務所にいて」と言われ
事務所でアイスを食べていたリンちゃん横に座った。


「あれ、比嘉さん要は?」
「いつもの」


「いつもの?」
リンちゃんからアイスを貰い僕もそれを食べる。


「あーαの役割ってやつ?」
「おいあまり部外者にここのこと話すな」
と少し強面の人がさきほど日暮さんが座っていた席にいた。


「で、琉架くんはここに何しに来たの?」
「えーっと日暮さんに会いに来たんですけど、もう会えたので僕は退散しようかなと思います」

「あれ、もう帰っちゃうの?」
「今日泊まってあげたほうが要さんも喜ぶと思うよ、ケホッ」

とゲームをしていたΩの子に言われた。


「うんうん、要のお気にちゃんがきてくれたことと俺からの誕生日プレゼントってことでもう要の中はうきうきだろうね」
「そういえば誕生日プレゼントって日暮さんは誕生日なんですか?」

「うん、そうだよ、6月2日は要のハピバ、ハピバなのにさΩと発情期セックスしないといけないのもまーた可哀想だよね」

「発情期セックス?」


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