リス獣人の溺愛物語

天羽

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15さい

71話 身体の異変

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ラディのアカデミー入学まで、残り一ヶ月を切った。






……なんだか……最近身体がおかしい。




ソワソワする様なむず痒い様な……変な感じ。
でも身体のだるさとか熱があるわけでも無い。

ラディは心配性だから、きっとそれを伝えたら稽古や授業を放って俺に付きっきりになるに決まってる。
アカデミー入学の準備もあってただでさえ多忙なラディに、俺のよく分からない症状で迷惑をかけたくない。 




分かってる……それは分かってるんだけど……。








「……ちゅ……んはっ……んんっ……ぷはっ」


「……ん……ちゅ…リツ?」




朝ーーーーーー。




いつものルーティーンであるキス。
でもいつもとは違うキス。
今日は何でかラディといっぱいキスしたくて……溢れる欲求が抑えられなくて……俺からラディの形のいい唇を求めたのだ。

ラディが少し口を開けた瞬間に舌を入れ、くちゅくちゅと絡める。
お互いの唇を少し離すとツゥ…と細い糸が引き、そしてまた吸い寄せられるように濃厚なキスを繰り返す。
 



「ん……はぁ、ラ…ディ……もっと……」



「リツ、今日はどうしたの?いつもは恥ずかしがって自分からしないのーーーーーーーん……」



ラディの優しく囁く声をまた塞ぐ。
いつもより明らかに長いキス。それでもラディは俺のキスに何度も応えてくれる。




「ん……はぁはぁ……」




「リツ……ごめんね、本当は僕もまだリツと一緒に居たいけど……今日は王城での稽古だから早く支度をしないといけないんだ」



眉を下げて名残惜しそうに笑うラディは俺の小さな耳と一緒に頭を撫でる。



「も、もうちょっとだけ!……お願い」



ベッドの上でラディの膝に跨って座る俺は、ラディの首に腕を回し上目遣いで見つめる。




「うっ……リツ、それは反則……可愛すぎて駄目なんて言えないから……」



コツンとラディは俺の額と自身の額をくっつけてまた唇を寄せる。



「はむ……ちゅっ…ちゅっ……んっ、ふぁ……」



背筋がゾクゾクする。



「ふふ、リツ……可愛い尻尾が出ちゃってるよ……」



「むぅ?……んっはぁ…………っぴゃぁ!!!」



「ん?どうしたの?気持ちい?」



いつの間にか大きくて先端の丸まっている尻尾が出ていた様で、俺のズボンとパンツを少しだけ下げたラディは変な手つきで尻尾の付け根をゆるく触る。

ーーーその瞬間、俺は言い様も無い感覚に襲われ身体が跳ねた。


ピクピクと身体が微動し、触って欲しい気持ちと触らないで欲しい気持ちが入り交じる。



「うぅ……んはっぅ……ラディ……」



「ふふ、本当どうしたの?今日は甘えたい日なのかな?」



ラディの胸に擦り寄る俺の額にチュッとキスを落とすとそのまま俺をベッドへ寝かし、ラディはベッドから出て着替えを始めた。



「……せっかくリツから来てくれたのに本当にごめんね……今日は僕、施設の整備当番なんだ。だからいつもより早く行かなくてはならなくて……」

  

「……あ、そうだよな……ごめん、引き止めて」



耳と尻尾を力なく下げて落ち込む俺。
……いつもはこんな事で落ち込まないのに、何故かもの凄く悲しくなる。
魔法が使える様になった時も精神的に不安定になってしまったけど……その時みたいだ……。


その異変はラディも気付いた様で心配そうに俺の額に手を当る。


「う~ん……ちょっと熱いかな?今日は部屋でゆっくりしているんだよ。食事は部屋に持ってくるよう頼んでおくから」


「うん……行ってらっしゃい。今日も頑張れ!」


後ろ髪を引かれる様子のラディに心配かけない様に、俺は二カッと笑って見送った。










「お?リツ……お前大丈夫か?」


「クゥ~ン……」


ラディには部屋で安静にって言われたけど、身体がムズムズして変な感じで落ち着かなくて、俺は庭へと散歩に出かけた。
ボーッと歩く俺を心配したのか、16歳になり前よりももっと身長が伸びて男らしくなったヘレスと相変わらず可愛いボブが俺を心配そうに見つめる。



「ふぇ?あぁ、ヘレスとボブ……おはようっ……うん!大丈夫大丈夫!!」


「お前……ぜってー大丈夫だねぇだろ?いつもの煩いくらいの元気がないぞ?な、ボブ」


「ワフワフッ!!」


「煩いは余計だっ!!」


「わわっ!ごめんって!」


俺はぷくっと頬を膨らませヘレスの胸をポカポカと叩く。


だけど次第に息が苦しくなって、その場にしゃがみこむ。


「なぁ、本当に大丈夫かよ……今日ラディアス様は?」


「はぁ、はぁ……ラディは王城に行ってる」


「じゃあ……ライオネル様は?」


「ラオ?ラオはーーーーーー」


「リツー!!!」



俺が口を開くと同時に、遠くから俺を呼ぶ声が聞こえて、耳をピクリと動かした。



「え?ラオ?……今授業中じゃないの?」



振り向くと小走りで俺の元へ来たライオネルが眉を下げ心配そうに俺を見つめていた。



「リツの体調が優れないってバセスから聞いて飛んできたんだ。ダメじゃないか!外に出たら……あぁもうこんなに体冷やして……」



そう言いながらラオは俺の頬を両手で包み込む。



「……っんぁ!」



「え?……リツ……?」



ライオネルの手が俺の肌に触れた瞬間、ゾクゾクと身体が敏感に反応して高めの変な声が出てしまう。
俺は咄嗟に両手で口を塞ぐも、ライオネルとヘレスは顔を真っ赤に染めて俺を見つめていた。



「あ、その……ご、ごめん!!!俺もう部屋戻る!!!」




「え?ーーーちょっ!リツ!!!!!」




ライオネルとヘレスの呼び止める声が聞こえたが、俺はなんだか凄く凄く恥ずかしくて、後ろを振り返ることが出来なかった。




……俺、どうしちゃったんだろう……。




ライオネルに触られただけで、よく分からない感覚に襲われた……。



この感覚は何?


分からない。


分からないのは……凄く怖い。






ラディ……ラディ……今すぐ会いたい。


ねぇ、早く帰ってきて……。



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