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第二王子 襲来直前‼
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異世界転移者からなる特殊ダンジョン攻略者集団である『セーラーキャプチャー』
あたしは、そこで『マネージャー』と呼ばれている。
…いや、ちゃんと名前はあるんだけど、この世界では自分の名前を言葉として発声出来ないだけで…まぁ、狭間の女神さまとの契約なんだけど…
この契約と言うのは女神さまの権能を得る為に必要で、自分の名前を生贄にこの世界で十全な活動を可能にするだけの能力を授けるって内容なんだけどね…一か所への集団転移で個々を認識するためには、やっぱり『名前』は必要と言う事で、お互いがこの世界で得た女神さまの権能、もしくは、派生して得た能力から、最も、自分を言い表した単語をこの世界での『名前』にしているのが現状だったりする…
名前の法則としてはダンジョン攻略の戦闘時の得物(『剣士』等)、役割(『スカウト』等)、特殊能力(『魔法使い』等)で、あたしの場合は役割に分類されるかな…?ちなみに、あたしの『マネージャー』は攻略組のスケジュール調整や管理、パーティ単位の作戦指揮…たまには、攻略に参加もするかな…?ただ、あたしが入ると、なぁんか、みんな緊張気味なんだよね…?もうちょっとリラックスしてね…?
あたしの管理する『セーラーキャプチャー』は総勢四十人で昔の一クラス並み。攻略組と生産組、事務方に外廻りの四つの分野で活動している。これは、ダンジョン攻略に前向きでないコたちへの仕事の割り振りで、戦闘専門の攻略組の雑事への負担軽減の為に、当人の希望を出来る限り聞き入れる形で、割り振られている…多分、文句はないはず…文句ないよね?
攻略組以外の役割は?と言うと、生産組は主に衣食住を担当。あと、攻略時に必要となる武器・防具・装飾品・消耗品の開発・実用品へのアップグレードが主な役割…あと、傷んだ武具の補修も請け負っているけど、新素材による開発が進んでいるの、彼女達の装備品は、ほぼデッドストック品となっている。
事務方は主にお金が絡む部署。あたし以外の仕事は、魔獣・魔物の討伐依頼の選別・受託。支払い請求や損害賠償交渉。構成員への給与、各部署・個人への経費の支払い請求も事務方の仕事。
外回りは周辺以外の調査。特殊ダンジョンの情報収集が主な任務だが、隠れ蓑にしている行商活動も独自色を出す事を許可している。更に、独自の判断でダンジョンアタックを仕掛けても良いとの権限を持たせており、四つの分野の中では、最もハードな役回りになっている…
人員の定数は特に決めていないが、それぞれ、十人程度に落ち着いている。あえて、定数を決めていないのは、常設の攻略組並みの戦闘力を全員が有しているから…つまり、攻略組は替えが他にいるから…まぁ、攻略組は今まで、死者も怪我人も出していないが…
「さて、困った」
街のお偉いさんが持ち込んだ蠟封が押された便箋一通があたしの手元にある。
地方巡行しているお偉いさん関係の依頼らしい。
「どっちだと思う?」
あたしは対面に座る『会計』さんに聞いてみる。
「どっちとは?」
「…護衛依頼か、宴席の招待か?」
あたしの言葉に沈黙が数秒…
「いや、招待状はないでしょう」
バッサリ切り捨てますね?
「だって、あたし達、ダンジョン攻略者集団だよ?」
一攫千金を狙う卑しい職業?
「あたし達は特に、でしょ?」
いや、卑しいかどうかはさておき、あたし達は品行方正、街の人達にも迷惑掛けずに、暇してるやつは街に出て社会貢献しろ‼と、発破かけてるし…
「…ダンジョンのお宝、献上してないでしょ?」
…税金は払ってるよね?
「…高価な現物は現金にトランスフォームしちゃってるでしょ?」
あたし達が持ってても、猫に小判だもん。
「ネコなあたし達には無価値でも、小判を欲しがる人はいっぱい居るでしょ?」
…何がいけなかったと思う?
「それを調べんの‼」
あたしの前に現金に関わる証書の束が十冊ほど落とさされる。今まで現金化したアイテム類の買取証書らしい。
ここから調べるんですか?ってか、良く取ってましたね?
「『会計』やってんだから、当然でしょ?」
…そう言えば『商人』ちゃんは?あたしと一緒に呼び出しましたよね?
「絶賛。お金儲け中‼」
…逃げられた…?
正面を向き直ると、証書をペラペラと早見している『会計』さん…
はい、作業します…
『会計』さんと一緒に証書の束をめくる事、数分…
そう言えば、換金された際の所得って税金はどうなるんですか?
「一定以上高額になると、一割が持って行かれるみたい」
この国…と言うか、この地方の税率?
「他国は二割・三割当たり前~」
そこまで配慮されての集団転移だったのでしょうか?
「…あの女神さま、あたし達に遭った時、何て呟いたか知ってる?」
聞いてませんでした。
「…脚広げて、転げてたコを見て、眼福って…」
サイテーですね。
「そもそも、あたし、あの女神さま信用してないんだよなぁ…」
性癖はともかく、どの辺がですか?
「世界の歪みがどうのこうの…の辺り」
確か、長年、他の世界からの干渉を受けて、経年劣化的に、連続的で歪が出来たって…
「あたし、あの女神さまが、ワザと…じゃないにせよ、何か関わってる様に感じて…」
ワザとじゃないなら、事故的に?
「見た目はパーフェクトビューティだけど、もしかすると、とんでもレベルで、抜けてんじゃないかな?」
そんな事、外で話したら、教会に異端認定されて、即火炙りですよ?
「だから、この場でぶっちゃけてるんじゃない」
…ちゃんと、チェックしてますか?
「エンサイクロペディアの剣。金貨千五百枚」
…ああ、ぼったくられてんじゃないかって、『侍』ちゃんに注意したら、買取店に行って買取担当を半殺しにして、金貨五百枚、上乗せしてもらったんだったな…
「あたし調べじゃ、金貨千枚でも高すぎたと思うけど?」
買取とかは、あたし担当じゃないんで、うっかりしてました。
「まぁ、あそこの買取所、そのくらい、ボラれてたから丁度、良かったんだけど」
じゃあ、チャラですね?
「お陰であそこの買取所、使えなくなんだけどね」
それはあたしの責任じゃありません。
「それで『マネージャー』ちゃんの私見は?」
『会計』さんの頭のねじが吹っ飛んでることが分かりました。
「こんな世界に飛ばされて、どう、まともで居ろって…じゃなくて、女神さまの印象」
例の『眼福』については、他のメンバーにも聞きますが、確かに、ある程度はあたし達の転移に関わってるんじゃないかと、思います。もっとも、あの女神さまがどの程度の権限を持った『神』なのかは分かりませんけど?
「…まぁ、今の所、あの女神さまが、あたし達に干渉していないのが何とも不気味で仕方ないんだけど…」
私たちに干渉して来たら、ある程度は気にしておきます。
「…ん。問題なし」
こっちも大丈夫です。
…はい‼あたしの分の証書‼
「投げんなし‼あああ‼解けたぁ‼」
愚痴、聞いてやったんだから、これ位のイタズラは許してください‼
「それより、これ‼」
封筒は開けて、その要望を聞いた方が良いんじゃないですか?
「嫌な予感しかしないから、開けたくないの‼」
わがまま言わない‼
「ああああぁぁあ‼開けやがったあああぁぁああ‼」
どれどれ…ちょっと、見たいなら肩越しに見ないで下さい…
「ああ。魔獣・魔物の事前の掃討と、護衛依頼か…」
思った通りでしたね。
「事前掃討はなかったけどね」
あ、警護対象は第二王子か…
「…事前情報じゃ、あたしらと同世代だって…」
大変だねぇ…王族も…
「いや、そう言うんじゃなくてさぁ…」
どう言うんですか?
「…第二王子、イケメンなんだって…」
知ってます。姿絵見ましたから。
「反応薄いなぁ」
どうせ、お相手は国内の高位貴族の娘さんとか、外国の王女様とかだし‼
「いや、それが未だに婚約者が決まってないんだって」
…ゴシップ好きが過ぎますよ…
「いや、案外、あたし達、平民にも見初められるチャンスが…」
夢見過ぎです…じゃあ、戻って、掃討と警護のフォーメーション組んできます。
「待て。何故、速足で去ろうとする?」
さっさと決めないと、色々揉めるでしょ?
「『マネージャー』ちゃんが私情を交えず、能力で選抜するなら…」
その辺は他の人達と相談しますよ。
「今、動いてないのは、攻略組の脳筋共ばっかじゃないか‼あんたの口八丁でコロコロ転がる連中じゃねぇかよ‼」
決めちまったら、こっちのモンなんだよ‼悔しかったら、人選メンバーに立候補してあたしを『マネージャー』から引きずり下ろすんだな‼
「ダメです‼暴力はダメです‼」
…偶然、入って来た『スカウト』ちゃんが止めに入ったが、あたしの左ストレートと『会計』さんの右回し蹴りが、お互いの狙った場所にヒットした…
…『セーラーキャプチャー』の総意で、あたし達は第二王子関係から外された…
あたしは、そこで『マネージャー』と呼ばれている。
…いや、ちゃんと名前はあるんだけど、この世界では自分の名前を言葉として発声出来ないだけで…まぁ、狭間の女神さまとの契約なんだけど…
この契約と言うのは女神さまの権能を得る為に必要で、自分の名前を生贄にこの世界で十全な活動を可能にするだけの能力を授けるって内容なんだけどね…一か所への集団転移で個々を認識するためには、やっぱり『名前』は必要と言う事で、お互いがこの世界で得た女神さまの権能、もしくは、派生して得た能力から、最も、自分を言い表した単語をこの世界での『名前』にしているのが現状だったりする…
名前の法則としてはダンジョン攻略の戦闘時の得物(『剣士』等)、役割(『スカウト』等)、特殊能力(『魔法使い』等)で、あたしの場合は役割に分類されるかな…?ちなみに、あたしの『マネージャー』は攻略組のスケジュール調整や管理、パーティ単位の作戦指揮…たまには、攻略に参加もするかな…?ただ、あたしが入ると、なぁんか、みんな緊張気味なんだよね…?もうちょっとリラックスしてね…?
あたしの管理する『セーラーキャプチャー』は総勢四十人で昔の一クラス並み。攻略組と生産組、事務方に外廻りの四つの分野で活動している。これは、ダンジョン攻略に前向きでないコたちへの仕事の割り振りで、戦闘専門の攻略組の雑事への負担軽減の為に、当人の希望を出来る限り聞き入れる形で、割り振られている…多分、文句はないはず…文句ないよね?
攻略組以外の役割は?と言うと、生産組は主に衣食住を担当。あと、攻略時に必要となる武器・防具・装飾品・消耗品の開発・実用品へのアップグレードが主な役割…あと、傷んだ武具の補修も請け負っているけど、新素材による開発が進んでいるの、彼女達の装備品は、ほぼデッドストック品となっている。
事務方は主にお金が絡む部署。あたし以外の仕事は、魔獣・魔物の討伐依頼の選別・受託。支払い請求や損害賠償交渉。構成員への給与、各部署・個人への経費の支払い請求も事務方の仕事。
外回りは周辺以外の調査。特殊ダンジョンの情報収集が主な任務だが、隠れ蓑にしている行商活動も独自色を出す事を許可している。更に、独自の判断でダンジョンアタックを仕掛けても良いとの権限を持たせており、四つの分野の中では、最もハードな役回りになっている…
人員の定数は特に決めていないが、それぞれ、十人程度に落ち着いている。あえて、定数を決めていないのは、常設の攻略組並みの戦闘力を全員が有しているから…つまり、攻略組は替えが他にいるから…まぁ、攻略組は今まで、死者も怪我人も出していないが…
「さて、困った」
街のお偉いさんが持ち込んだ蠟封が押された便箋一通があたしの手元にある。
地方巡行しているお偉いさん関係の依頼らしい。
「どっちだと思う?」
あたしは対面に座る『会計』さんに聞いてみる。
「どっちとは?」
「…護衛依頼か、宴席の招待か?」
あたしの言葉に沈黙が数秒…
「いや、招待状はないでしょう」
バッサリ切り捨てますね?
「だって、あたし達、ダンジョン攻略者集団だよ?」
一攫千金を狙う卑しい職業?
「あたし達は特に、でしょ?」
いや、卑しいかどうかはさておき、あたし達は品行方正、街の人達にも迷惑掛けずに、暇してるやつは街に出て社会貢献しろ‼と、発破かけてるし…
「…ダンジョンのお宝、献上してないでしょ?」
…税金は払ってるよね?
「…高価な現物は現金にトランスフォームしちゃってるでしょ?」
あたし達が持ってても、猫に小判だもん。
「ネコなあたし達には無価値でも、小判を欲しがる人はいっぱい居るでしょ?」
…何がいけなかったと思う?
「それを調べんの‼」
あたしの前に現金に関わる証書の束が十冊ほど落とさされる。今まで現金化したアイテム類の買取証書らしい。
ここから調べるんですか?ってか、良く取ってましたね?
「『会計』やってんだから、当然でしょ?」
…そう言えば『商人』ちゃんは?あたしと一緒に呼び出しましたよね?
「絶賛。お金儲け中‼」
…逃げられた…?
正面を向き直ると、証書をペラペラと早見している『会計』さん…
はい、作業します…
『会計』さんと一緒に証書の束をめくる事、数分…
そう言えば、換金された際の所得って税金はどうなるんですか?
「一定以上高額になると、一割が持って行かれるみたい」
この国…と言うか、この地方の税率?
「他国は二割・三割当たり前~」
そこまで配慮されての集団転移だったのでしょうか?
「…あの女神さま、あたし達に遭った時、何て呟いたか知ってる?」
聞いてませんでした。
「…脚広げて、転げてたコを見て、眼福って…」
サイテーですね。
「そもそも、あたし、あの女神さま信用してないんだよなぁ…」
性癖はともかく、どの辺がですか?
「世界の歪みがどうのこうの…の辺り」
確か、長年、他の世界からの干渉を受けて、経年劣化的に、連続的で歪が出来たって…
「あたし、あの女神さまが、ワザと…じゃないにせよ、何か関わってる様に感じて…」
ワザとじゃないなら、事故的に?
「見た目はパーフェクトビューティだけど、もしかすると、とんでもレベルで、抜けてんじゃないかな?」
そんな事、外で話したら、教会に異端認定されて、即火炙りですよ?
「だから、この場でぶっちゃけてるんじゃない」
…ちゃんと、チェックしてますか?
「エンサイクロペディアの剣。金貨千五百枚」
…ああ、ぼったくられてんじゃないかって、『侍』ちゃんに注意したら、買取店に行って買取担当を半殺しにして、金貨五百枚、上乗せしてもらったんだったな…
「あたし調べじゃ、金貨千枚でも高すぎたと思うけど?」
買取とかは、あたし担当じゃないんで、うっかりしてました。
「まぁ、あそこの買取所、そのくらい、ボラれてたから丁度、良かったんだけど」
じゃあ、チャラですね?
「お陰であそこの買取所、使えなくなんだけどね」
それはあたしの責任じゃありません。
「それで『マネージャー』ちゃんの私見は?」
『会計』さんの頭のねじが吹っ飛んでることが分かりました。
「こんな世界に飛ばされて、どう、まともで居ろって…じゃなくて、女神さまの印象」
例の『眼福』については、他のメンバーにも聞きますが、確かに、ある程度はあたし達の転移に関わってるんじゃないかと、思います。もっとも、あの女神さまがどの程度の権限を持った『神』なのかは分かりませんけど?
「…まぁ、今の所、あの女神さまが、あたし達に干渉していないのが何とも不気味で仕方ないんだけど…」
私たちに干渉して来たら、ある程度は気にしておきます。
「…ん。問題なし」
こっちも大丈夫です。
…はい‼あたしの分の証書‼
「投げんなし‼あああ‼解けたぁ‼」
愚痴、聞いてやったんだから、これ位のイタズラは許してください‼
「それより、これ‼」
封筒は開けて、その要望を聞いた方が良いんじゃないですか?
「嫌な予感しかしないから、開けたくないの‼」
わがまま言わない‼
「ああああぁぁあ‼開けやがったあああぁぁああ‼」
どれどれ…ちょっと、見たいなら肩越しに見ないで下さい…
「ああ。魔獣・魔物の事前の掃討と、護衛依頼か…」
思った通りでしたね。
「事前掃討はなかったけどね」
あ、警護対象は第二王子か…
「…事前情報じゃ、あたしらと同世代だって…」
大変だねぇ…王族も…
「いや、そう言うんじゃなくてさぁ…」
どう言うんですか?
「…第二王子、イケメンなんだって…」
知ってます。姿絵見ましたから。
「反応薄いなぁ」
どうせ、お相手は国内の高位貴族の娘さんとか、外国の王女様とかだし‼
「いや、それが未だに婚約者が決まってないんだって」
…ゴシップ好きが過ぎますよ…
「いや、案外、あたし達、平民にも見初められるチャンスが…」
夢見過ぎです…じゃあ、戻って、掃討と警護のフォーメーション組んできます。
「待て。何故、速足で去ろうとする?」
さっさと決めないと、色々揉めるでしょ?
「『マネージャー』ちゃんが私情を交えず、能力で選抜するなら…」
その辺は他の人達と相談しますよ。
「今、動いてないのは、攻略組の脳筋共ばっかじゃないか‼あんたの口八丁でコロコロ転がる連中じゃねぇかよ‼」
決めちまったら、こっちのモンなんだよ‼悔しかったら、人選メンバーに立候補してあたしを『マネージャー』から引きずり下ろすんだな‼
「ダメです‼暴力はダメです‼」
…偶然、入って来た『スカウト』ちゃんが止めに入ったが、あたしの左ストレートと『会計』さんの右回し蹴りが、お互いの狙った場所にヒットした…
…『セーラーキャプチャー』の総意で、あたし達は第二王子関係から外された…
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