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防衛‼第二王子‼…は無理だった…
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『セーラーキャプチャー』の『マネージャー』である、あたしは迷っていた。
「…チーム『和』か、チーム『教会』か…」
拠点にしている小都市から離れた村落の近くに、新たに発生したダンジョン反応…その場に送るパーティをこの二つの内のどちらにするか…
この世界に拉致されて三か月が経ち、特殊ダンジョンの攻略も四か所済ませた現状…
ダンジョン攻略の人員を特に固定させるつもりはなかったが、彼女達の攻略特性や相性を考慮すればする程、固定されてしまう事に悩んでいた。
そんな中でも、この二つのチームはそれぞれが二つずつ特殊ダンジョン攻略を果たしたトップチームだ。
まず、チーム『和』。
『侍』、『忍者』、『陰陽師』、『巫女』の四人で、常時攻略に参加しているのは『侍』と『忍者』…『陰陽師』と『巫女』はダンジョンや各々の状況次第で全員参加かどちらかの参加となる攻撃系のパーティである。『侍』とは刀を駆使する物理攻撃系で『居合』と言う一撃必殺の技を持っている孤高の剣士…『忍者』は斥候系ながら『スカウト』より攻撃力高めで、特殊武器による投擲や攪乱を得意としている…『陰陽師』は攻撃・支援系魔法と『符』を使った特殊召喚術を駆使する術師…『巫女』は回復・防御・支援系魔法と『神降ろし』と呼ばれる憑依術を使う術師…分かっていると思うが、その名の通り、『和』のチームである…
もう一つのチーム『教会』は『聖騎士』、『騎士』、『司教』、『牧師』、『モンク』の五人。『聖騎士』は神聖系最大の攻撃力を有し、防御系魔法も駆使する守りタイプ…『騎士』は剣と槍を駆使し、騎乗攻撃もありな攻めタイプ…『司教』・『牧師』は回復・防御・支援系魔法の守りの魔法と、若干の攻撃魔法を駆使する術師で、違いは信仰の方向性だけ…『モンク』は神聖系の攻撃手であり、武器を持たない修道格闘家タイプ…こっちは『洋』の神聖武装集団…『司教』と『牧師』は同じパーティにならないと言う以外は常に同じ編成で攻略に当たっている…また、『騎士』に関しては、別のパーティに参加する事もあったりするが、チーム『教会』と一緒に行動している事が多い為、ほかのパーティからもチーム『教会』の専属と思われている節がある…
一応、このチームと言う呼び方は、あたしの独断と偏見だが、皆の前で、うっかり言ってしまったので、攻略組の間で、すっかり浸透している…
さて、この二チーム、表面上、仲が悪い。和と洋と言う意味でなく、『和』の『陰陽師』と、『教会』の『司教』&『牧師』の仲が悪い。しかも、『教会』の『司教』と『牧師』の仲も悪い…せめて『教会』の中では不仲であってほしくない…とは言え、こればかりは彼女達の名前が特性として顕れてるから、仕方ない…
しかしながら、他のメンバーはお互いのチームのメンバーと仲良くしたそうである。例えば、『侍』さん。彼女は同じ剣を扱う『聖騎士』さんや『騎士』ちゃんの二人に興味があるようだし、『モンク』さんは『巫女』ちゃんの事が気になっている様だ…まぁ、実際はどうなのか分からないが、この前の第二王子の身辺警護の時にはそんな感じに見えた。
そうそう。その身辺警護、酷いことになった。
事の発端は、地元の元悪ガキどもの嫌がらせ。どうやら、昔、第二王子がお忍びでこの辺りを訪れていたらしく、その時、知り合った同年代の少年少女のパシリをしていたらしい。現在は家業をまじめに手伝ってる好青年たちなんだけど、別の区の同年代の交流会で自慢したらしく、悔しがった別区の青年たちが第二王子にパシらせろ‼と無茶ぶりしやがった。引っ込みが付かないまで煽られた知人グループのリーダーが、王子のパレードのオープン馬車へダイブ‼「パン買って来いヤァ‼」の声と共に、第二王子にボディプレスを浴びせる暴挙に出た‼見事な連携プレイだった‼人垣を飛び越えて、王子の元にリーダーを送り込んだ彼らは、はっきり言えば犯罪者だが、ある意味勇者だった…いや、見てたんなら止めるべきだろ?何の為の身辺警護だ?
と、この「空からリーダーがぁ‼」を皮切りに、妙齢女子たちの求婚の波と、弱小法服貴族たちの嘆願の嵐と、領地持ち級貴族の接待案内の大洪水と、地域の豪商&中小商工会連合による賄賂の詰まったズタ袋爆弾の投下と、反王子派と反体制派と他国の諜報員による殴り合いと、野次馬のから騒ぎによって場が完全に大混乱…王国所属の専属衛兵さんたちは蜘蛛の子散らす様にオープン馬車か離れ、近くの喫茶店で優雅にお茶を飲んでいた…ちなみに喫茶店を案内したのは『聖騎士』さんだった…何やってんだ…
まさにカオスだった…王子の生死はこの際、置いておいて(?)、この場の収集が付かない状況に追い込まれた事と、「飽きた」って事で、『忍者』さんが動く‼まず、王子の命を狙っている暗殺者の頭部を吹き飛ばした‼「何奴⁈」倒れた暗殺者に、ざわめく群衆。そんな事などお構いなしに、次々と周囲の人々の頭部が刈り取られていく。「キャああああ!」と、一人の女性の悲鳴と共に、群衆がオープン馬車から離れていく。無論、その間も、群衆の何人かの頭部が刈り取られ…取り残されたオープン馬車と、周囲に散る刈り取られた頭部…いや、男性用かつら…踏み荒らされた暗殺者は自らのかつらの方に手を伸ばして倒れていた…あ、王子は生きてやがった…しぶとい…‼
…報告書に目を通していたあたしは、ここまで読んで天井方向に目線を向ける…何やってんだ?あいつら…‼って言うか、『忍者』さん‼何してくれてんだよ⁈結果的に、誰も死んでいないっぽいから、良かったけど、何故、ヅラを飛ばした⁈え?何か?ヅラはお前にとって悪か?ヅラの男に何かされたのか?女の方か?それとも、ヅラ被ってるだけで変装とか抜かすか?これ、パンピーのヅラの人が混じってないか?
「ハゲは…」
いや、言うな‼問題になりそうだから黙れ‼いや、黙って‼
「薄いのは…」
だから黙れよ‼
くっそ~…あたしが現場指揮してたら、こんな事態にならなかったのに…‼
「たぶん誰が指揮しても、暴動が起きてたと思うぞ」
起こさねぇ様に、要所要所を抑え込むんだよ‼その辺は『侍』さんか、『騎士』ちゃんが上手い事、やり繰り出来るでしょうに…
「あ~…二人は別件で、別方面に行ってたから…」
あんたらが欲しがってた屋台の料理を確保しまくってただけでしょ?
「や、ヤダなぁ…そんな私的な理由で二人をあの場から外すなんて…」
『巫女』ちゃんがチクったぞ。
「…あのガキ…‼」
反省しろ‼そして、今回の『司教』ちゃんと『牧師』さんを見習え‼
「あんな目に見えた点数稼ぎに踊らされるとは…」
例え、見え透いた点数稼ぎ行動でも、騒ぎを増長するよりは遥かにマシだ‼アフターケアとして、怪我した人達を『巫女』ちゃんと治療に当たって…そう言えば『陰陽師』は?
「その時も、今も、宿舎で寝てる」
ここに連れて来い。
「あ、伝言あったんだ」
何?
「おめぇが来い」
『忍者』さん。『陰陽師』のヤローをここに引き摺ってでも連れて来い‼
「ぎょい~‼」
お⁈消えた‼さすが『忍者』‼
「…さて、ヅラ飛ばされたテロ容疑者の中で、ヤバそうなのは…」
悪いねぇ…『モンク』ちゃん。あ、これ、資料ね。
「どうせ、『忍者』さん、戻ってこないだろうし…」
…良いんだよ。あれは外回り向きだから。
「わたしも、この手の資料精査は苦手なのですけど…」
…それでも真面目に取り組んでくれるから…
「…どうも…あ、これ…」
待って、待って。先にそっちに渡して。
「じゃあ、どうぞ」
「あ、もうちょっと、寄せて…ん‼取った‼」
どうですか?ミイラおと…王子‼
「待て待て…あ~…こいつかぁ…」
お知り合いですか?
「俺の側近ナンバー2」
…コワい顔ですねぇ…とても堅気にゃ見えませんね。
「荒事担当だから、自然とそうなる」
「あの…こちらは?」
「ウチの国の諜報部員だな。隣国に潜入してたと思ったが」
「こちらは?」
「地元のマフィアだ。百人の部下を率いる幹部だったかな?」
「こちらは?」
「この辺を拠点にしてるテロ組織のナンバー3だ。」
「…こちらは?」
「八百屋の親父だ。ネギと大根が絶品だ…あ、麻薬の栽培もやってたか?」
「…こちらは?」
「変装趣味のおっさんだ。あの時間帯にあの辺りに出没する名物親父だ」
「これは?」
「商業ギルドの役員だな。隣の家の奥さんと絶賛不倫中だ」
「これは?」
…怪しい人物の資料はまとめて渡したら?
「あ、申し訳ありません‼」
「構わんよ」
…別に良いですけど…何で、彼らの個人情報を知っているんですか?そして、マフィアとテロ組織をスルーしないで下さい。それと、麻薬は摘発してください。変装おっさんは自由にさせてあげて、不倫役員は、奥さんと隣の旦那の四人で、話し合ってください…って、なんで、あたしが解決案を提示しているんですか?
「…こいつらは反女神の思想家共だな…」
また、聞き逃せない単語が出て来たよ…
「ああ、安心しろ。組織として成り立ってない。一つの主張に対して一人か二人程度しか賛同を得ていないからな」
酔っぱらった勢いで、叫んじゃった系ですか?「女神のバカヤロー」とか言って。
「…良く分かったな…」
「最後はこちらなんですが…」
…この状況で、良く割り込めるな…それと、手伝いアリガト‼修行続けて‼
「こいつは、どこにいる?」
警備隊隊舎に臨時の牢を造って、纏めてポイ‼
…王子。何故、頭を抱える?
「判断が難しいヤツだからな」
まさか、他国の高位貴族様とか?
「いや、自国の王様…俺の親父だ」
…何で、ヅラ被って、変装までして、こんなトコまで…
…しかも、女装までして…
「…チーム『和』か、チーム『教会』か…」
拠点にしている小都市から離れた村落の近くに、新たに発生したダンジョン反応…その場に送るパーティをこの二つの内のどちらにするか…
この世界に拉致されて三か月が経ち、特殊ダンジョンの攻略も四か所済ませた現状…
ダンジョン攻略の人員を特に固定させるつもりはなかったが、彼女達の攻略特性や相性を考慮すればする程、固定されてしまう事に悩んでいた。
そんな中でも、この二つのチームはそれぞれが二つずつ特殊ダンジョン攻略を果たしたトップチームだ。
まず、チーム『和』。
『侍』、『忍者』、『陰陽師』、『巫女』の四人で、常時攻略に参加しているのは『侍』と『忍者』…『陰陽師』と『巫女』はダンジョンや各々の状況次第で全員参加かどちらかの参加となる攻撃系のパーティである。『侍』とは刀を駆使する物理攻撃系で『居合』と言う一撃必殺の技を持っている孤高の剣士…『忍者』は斥候系ながら『スカウト』より攻撃力高めで、特殊武器による投擲や攪乱を得意としている…『陰陽師』は攻撃・支援系魔法と『符』を使った特殊召喚術を駆使する術師…『巫女』は回復・防御・支援系魔法と『神降ろし』と呼ばれる憑依術を使う術師…分かっていると思うが、その名の通り、『和』のチームである…
もう一つのチーム『教会』は『聖騎士』、『騎士』、『司教』、『牧師』、『モンク』の五人。『聖騎士』は神聖系最大の攻撃力を有し、防御系魔法も駆使する守りタイプ…『騎士』は剣と槍を駆使し、騎乗攻撃もありな攻めタイプ…『司教』・『牧師』は回復・防御・支援系魔法の守りの魔法と、若干の攻撃魔法を駆使する術師で、違いは信仰の方向性だけ…『モンク』は神聖系の攻撃手であり、武器を持たない修道格闘家タイプ…こっちは『洋』の神聖武装集団…『司教』と『牧師』は同じパーティにならないと言う以外は常に同じ編成で攻略に当たっている…また、『騎士』に関しては、別のパーティに参加する事もあったりするが、チーム『教会』と一緒に行動している事が多い為、ほかのパーティからもチーム『教会』の専属と思われている節がある…
一応、このチームと言う呼び方は、あたしの独断と偏見だが、皆の前で、うっかり言ってしまったので、攻略組の間で、すっかり浸透している…
さて、この二チーム、表面上、仲が悪い。和と洋と言う意味でなく、『和』の『陰陽師』と、『教会』の『司教』&『牧師』の仲が悪い。しかも、『教会』の『司教』と『牧師』の仲も悪い…せめて『教会』の中では不仲であってほしくない…とは言え、こればかりは彼女達の名前が特性として顕れてるから、仕方ない…
しかしながら、他のメンバーはお互いのチームのメンバーと仲良くしたそうである。例えば、『侍』さん。彼女は同じ剣を扱う『聖騎士』さんや『騎士』ちゃんの二人に興味があるようだし、『モンク』さんは『巫女』ちゃんの事が気になっている様だ…まぁ、実際はどうなのか分からないが、この前の第二王子の身辺警護の時にはそんな感じに見えた。
そうそう。その身辺警護、酷いことになった。
事の発端は、地元の元悪ガキどもの嫌がらせ。どうやら、昔、第二王子がお忍びでこの辺りを訪れていたらしく、その時、知り合った同年代の少年少女のパシリをしていたらしい。現在は家業をまじめに手伝ってる好青年たちなんだけど、別の区の同年代の交流会で自慢したらしく、悔しがった別区の青年たちが第二王子にパシらせろ‼と無茶ぶりしやがった。引っ込みが付かないまで煽られた知人グループのリーダーが、王子のパレードのオープン馬車へダイブ‼「パン買って来いヤァ‼」の声と共に、第二王子にボディプレスを浴びせる暴挙に出た‼見事な連携プレイだった‼人垣を飛び越えて、王子の元にリーダーを送り込んだ彼らは、はっきり言えば犯罪者だが、ある意味勇者だった…いや、見てたんなら止めるべきだろ?何の為の身辺警護だ?
と、この「空からリーダーがぁ‼」を皮切りに、妙齢女子たちの求婚の波と、弱小法服貴族たちの嘆願の嵐と、領地持ち級貴族の接待案内の大洪水と、地域の豪商&中小商工会連合による賄賂の詰まったズタ袋爆弾の投下と、反王子派と反体制派と他国の諜報員による殴り合いと、野次馬のから騒ぎによって場が完全に大混乱…王国所属の専属衛兵さんたちは蜘蛛の子散らす様にオープン馬車か離れ、近くの喫茶店で優雅にお茶を飲んでいた…ちなみに喫茶店を案内したのは『聖騎士』さんだった…何やってんだ…
まさにカオスだった…王子の生死はこの際、置いておいて(?)、この場の収集が付かない状況に追い込まれた事と、「飽きた」って事で、『忍者』さんが動く‼まず、王子の命を狙っている暗殺者の頭部を吹き飛ばした‼「何奴⁈」倒れた暗殺者に、ざわめく群衆。そんな事などお構いなしに、次々と周囲の人々の頭部が刈り取られていく。「キャああああ!」と、一人の女性の悲鳴と共に、群衆がオープン馬車から離れていく。無論、その間も、群衆の何人かの頭部が刈り取られ…取り残されたオープン馬車と、周囲に散る刈り取られた頭部…いや、男性用かつら…踏み荒らされた暗殺者は自らのかつらの方に手を伸ばして倒れていた…あ、王子は生きてやがった…しぶとい…‼
…報告書に目を通していたあたしは、ここまで読んで天井方向に目線を向ける…何やってんだ?あいつら…‼って言うか、『忍者』さん‼何してくれてんだよ⁈結果的に、誰も死んでいないっぽいから、良かったけど、何故、ヅラを飛ばした⁈え?何か?ヅラはお前にとって悪か?ヅラの男に何かされたのか?女の方か?それとも、ヅラ被ってるだけで変装とか抜かすか?これ、パンピーのヅラの人が混じってないか?
「ハゲは…」
いや、言うな‼問題になりそうだから黙れ‼いや、黙って‼
「薄いのは…」
だから黙れよ‼
くっそ~…あたしが現場指揮してたら、こんな事態にならなかったのに…‼
「たぶん誰が指揮しても、暴動が起きてたと思うぞ」
起こさねぇ様に、要所要所を抑え込むんだよ‼その辺は『侍』さんか、『騎士』ちゃんが上手い事、やり繰り出来るでしょうに…
「あ~…二人は別件で、別方面に行ってたから…」
あんたらが欲しがってた屋台の料理を確保しまくってただけでしょ?
「や、ヤダなぁ…そんな私的な理由で二人をあの場から外すなんて…」
『巫女』ちゃんがチクったぞ。
「…あのガキ…‼」
反省しろ‼そして、今回の『司教』ちゃんと『牧師』さんを見習え‼
「あんな目に見えた点数稼ぎに踊らされるとは…」
例え、見え透いた点数稼ぎ行動でも、騒ぎを増長するよりは遥かにマシだ‼アフターケアとして、怪我した人達を『巫女』ちゃんと治療に当たって…そう言えば『陰陽師』は?
「その時も、今も、宿舎で寝てる」
ここに連れて来い。
「あ、伝言あったんだ」
何?
「おめぇが来い」
『忍者』さん。『陰陽師』のヤローをここに引き摺ってでも連れて来い‼
「ぎょい~‼」
お⁈消えた‼さすが『忍者』‼
「…さて、ヅラ飛ばされたテロ容疑者の中で、ヤバそうなのは…」
悪いねぇ…『モンク』ちゃん。あ、これ、資料ね。
「どうせ、『忍者』さん、戻ってこないだろうし…」
…良いんだよ。あれは外回り向きだから。
「わたしも、この手の資料精査は苦手なのですけど…」
…それでも真面目に取り組んでくれるから…
「…どうも…あ、これ…」
待って、待って。先にそっちに渡して。
「じゃあ、どうぞ」
「あ、もうちょっと、寄せて…ん‼取った‼」
どうですか?ミイラおと…王子‼
「待て待て…あ~…こいつかぁ…」
お知り合いですか?
「俺の側近ナンバー2」
…コワい顔ですねぇ…とても堅気にゃ見えませんね。
「荒事担当だから、自然とそうなる」
「あの…こちらは?」
「ウチの国の諜報部員だな。隣国に潜入してたと思ったが」
「こちらは?」
「地元のマフィアだ。百人の部下を率いる幹部だったかな?」
「こちらは?」
「この辺を拠点にしてるテロ組織のナンバー3だ。」
「…こちらは?」
「八百屋の親父だ。ネギと大根が絶品だ…あ、麻薬の栽培もやってたか?」
「…こちらは?」
「変装趣味のおっさんだ。あの時間帯にあの辺りに出没する名物親父だ」
「これは?」
「商業ギルドの役員だな。隣の家の奥さんと絶賛不倫中だ」
「これは?」
…怪しい人物の資料はまとめて渡したら?
「あ、申し訳ありません‼」
「構わんよ」
…別に良いですけど…何で、彼らの個人情報を知っているんですか?そして、マフィアとテロ組織をスルーしないで下さい。それと、麻薬は摘発してください。変装おっさんは自由にさせてあげて、不倫役員は、奥さんと隣の旦那の四人で、話し合ってください…って、なんで、あたしが解決案を提示しているんですか?
「…こいつらは反女神の思想家共だな…」
また、聞き逃せない単語が出て来たよ…
「ああ、安心しろ。組織として成り立ってない。一つの主張に対して一人か二人程度しか賛同を得ていないからな」
酔っぱらった勢いで、叫んじゃった系ですか?「女神のバカヤロー」とか言って。
「…良く分かったな…」
「最後はこちらなんですが…」
…この状況で、良く割り込めるな…それと、手伝いアリガト‼修行続けて‼
「こいつは、どこにいる?」
警備隊隊舎に臨時の牢を造って、纏めてポイ‼
…王子。何故、頭を抱える?
「判断が難しいヤツだからな」
まさか、他国の高位貴族様とか?
「いや、自国の王様…俺の親父だ」
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…しかも、女装までして…
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