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美味しい料理は毒っ気満載‼
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第二王子の依頼は『セーラーキャプチャー』の王都への招聘だった。
…いや、別に、良いんだけど…問題は誰が向かうか…攻略組を呼びたいって言う、向こうの意図は分からんでないけど、正直、引き抜かれる可能性があるからなぁ…
「嫁に欲しいらしい」
却下。まだ、早い。そして、色めき立っているところ悪いが、生産組もまだまだ問題が残っている事を忘れてないよ?
残っている問題と言うのは、生産組の部屋の割り振りに関して。
ドワーフさん達の加入によって最大勢力の『鍛冶師』グループは新設工房の一番大きな部屋を割り当てたられたのだが、他の魔法系生産職グループと、魔法を使わないでも生産可能なグループが、部屋の割り当てに抗争寸前…
「ここ使ってい~い?」
「いいよ~‼」
…そんな事もなく、和気藹々で、譲り合いの精神が行き届いている様子…
うん。問題は『調理師』・『栄養士』・『錬金術師』以外の苦情。
「料理と錬金術を同じ場所でやるな‼」
扱う素材の違いから、料理に錬金素材が混じっているのでは…いや、実際、混じっていたらしい…錬金素材の中には毒になる成分もあるからねぇ…
「毒のある素材は美味しいんだよ‼」
『調理師』H2さん。確かにフグとか美味しいんだろうけど、毒になる部分は取り除いてくださいね?体調不良どころか、命の危機にもなり兼ねないので…
「毒も美味しいけどね」
『錬金術師』J1ちゃん。食わそうとしない。
「毒耐性付かないぞ?」
『忍者』さん。それは止めて。食事は安全安心に味わいたいので。
「この前のパーティの料理にスパイス代わりで使ったけど?」
緊急‼第二王子周辺の体調不良者を調査して‼
「調査結果としては、体調不良者はいませんでした」
『忍者』さんの調査結果レポートを、あたしは眺めていた。
いや、体調不良者のレポートだけで良かったんだけど、何で家族構成や資産状況、寄り親寄り子関係や、専属・繋がりのあるの商会まで調査したんだよ?しかも、性癖や不貞調査、子供の認知状況まで‼
「あ、そう言えば、あの料理、毒消しもスパイスに使ってたな」
「無駄な調査」‼と叫び、あたしは調査レポートを床に叩きつける‼
「いや、これはこれで使えますよ?」
使わねぇよ‼どうやって調べたか聞かれたらどうすんだ⁈
「…我々の能力の一端です…と」
脅すのかよ⁈誰がやると思ってんだよ⁈
「適任がいるじゃないですか?」
上を指差す『忍者』さん…まさか…
「『プレジデント』さんですよ」
…あの人を巻き込むのは止めよう…あの人はやり口が強引な上にヒドい…
『プレジデント』さんと言うのは、総合指揮能力を持った、ある意味『セーラーキャプチャー』最強の『職能』保持者…彼女の『職能』の『絶対命令』は発動したら最後、命令遂行までその効力が発揮し続けると言う、悪魔的『職能』である…現在、彼女は拠点にしているこの街の代議員として、その辣腕を振るっている…
…まぁ、黙ってれば、分からんか‼
うん。開き直った‼このレポートは焼却‼火魔法発動‼
そこに、
「何かな?これは?」
第二王子登場‼誰だ⁈こいつ…じゃなかった、この方を入れたのは?
そして、これは何でもありません‼興味を示さないで下さい‼
「今後の王子の覇道のお役に立てば…」
…って、『忍者』さん‼あたしの手から掠め取るな‼
「…王位には興味はないんだけどな…」
いやあああぁぁあ‼見ないでええぇぇええ‼
「…ふむ…中々、興味深いレポートじゃないか…」
…うううぅ…お褒めに頂き恐悦至極です…
こんな事があって、厨房問題の続き…
「我々は栄養バランスの整った食事の提供を推し進める‼」
…『栄養士』さんが、厨房・錬金兼用部屋の前で、シュプレヒコールを挙げていた…
分からんでない。Jちゃん達だけでなく、皆の偏食具合は相当で、生ごみの殆どが野菜系の食べ残しだからなぁ…
「あのぉ…そうは言っても、みんなには、お野菜系は色どり程度の認識しか…」
「それに食べる人は食べてますし…」
『調理師』コンビが宥めている。
現在、『栄養士』さんの用意した食材を『調理師』さんたちが交代で調理している体制…ちなみに、二人で調理しないのは、一人がお世話になった厨房にお手伝いに行っているからなのだが…『調理師』ちゃんは洋食系で、『調理師』さんは和食系が得意。中華は『錬金術師』ちゃんの指導を受けている最中らしい…その為、中華の時は錬金素材が稀に混じっている事もある…うん、さすがに毒物じゃ…あ、このスパイス、麻痺系の毒が…
「まーらー系のスパイスが見つからなくて…」
舌どころか、全身麻痺させてどうすんだよ。
「美味しいは正義‼なのです‼」
二人でポーズ取らんでも、味の追及に毒物使うのは問題だと思うよ?
「何だよ⁈あんたら、そっち側⁈」
あたしも二人が栄養バランス重視派かと思った。
「…って言うか、早くご飯作らないと、昼食に間に合いませんよ?」
もうそんな時間か?
「…今日は、『錬金術師』ちゃんが新しい素材を用意してるんです…」
「…早く、調理してみたいんです…」
ちなみに、何を用意した?
「これです」
メモ?…………これ、毒しか取れない素材じゃん‼
「どんな効果が…いや、味がするんでしょうか…?」
「…幻覚系は甘味があるけど、石化系はどんな味なんでしょう…?」
…絶対、混入させないでよ…
「あ、石化系は塩味がありますよ」
『錬金術師』ちゃん。味わったんかい‼
「うん。この分量なら問題ないわね」
『栄養士』さん、OKを出さない‼
「ただし、あの味ならドレッシングにも使えるはずだから、肉に擦り込むのは少量に‼」
『栄養士』さんも味わったかい‼
「大丈夫です‼毒消しはちゃんと使ってますから‼」
…どういう風に使ってるの?
「薬草サラダとして、口内調理を…」
だから、野菜を喰ってねぇんだよ‼
「…一緒に食べないと、状態異常になっちゃうよ~…」
…声を揃えて、脅すんじゃねぇよ…
…このやり取りを聞いていたのか、その日の昼食は、皆、外食だった…そして、『調理師』さんの働くお店では、スパイス&薬草料理が発売された…
「あのレポートのお陰で、忠臣が増えたよ‼」
第二王子がお礼に訪れた。そりゃもう満面の笑みだ。
「こりゃ、君達を敵に回せないなぁ」
ああ、これは囲い込みの提案ですか?
「相変わらず、勘が良いね」
『まわり全部が敵ばかり~』な状態ですから。
「僕もそんな状況だね」
同情なんて結構です。そもそも王族と言うだけで味方が沸いて来るでしょ?
「それは味方じゃなくて、利権狙いだよ」
利権だけ掠め取って、後は関わらない連中?
「そんな所だ」
…う…イケメンのキラキラ笑顔が薄汚れた心に沁みる…‼
「それで、誰を寄越してくれるんだい?」
…出向に当たっての最低限の条件を守って頂けるなら…
外回り組がそろそろ戻りますので、彼女達を出向させます。
「ああ、各地で活躍中らしいな」
そんな有名どころなら、問題ないですよね?
「必ず『セーラーキャプチャー』に帰属させること…が条件だったね?」
それが約束できないなら、このお話はなしです。
「いいぞ」
では、出立の日程をご教授ください。
…それだけ語り一礼すると、あたしは王子の前を後にした…
ちなみにだが、『プレジデント』の『絶対命令』と言うのは、
「やだやだやだやだやだやだやだやだああぁぁああああ!」
ダボダボのセーラー服を着た、ちっちゃい女の子が床でじたばたと駄々を捏ねている。
「この法案を通してくれなきゃ、やだあああぁぁあ‼」
彼女が『プレジデント』さん…見た目は幼女、中味はH3の我らの総合リーダー。
「あああ、こうなったら法案を通さないと、いつまでも続くぞ」
「止むを得ないですね。この法案は通しましょう」
周囲の議員さん達も慣れた様で、彼女の法案は殆ど議会を通過する。その為か、街は発展を遂げている。単純に駄々を捏ねている訳ではない。法案作成能力もあるし、解釈曲解を与えず、どこからも突っ込まれない文章を作成する能力もある…最終的には人目を憚らない駄々っ子具合…これが『絶対命令』の正体である…ただし、これは天然行動である…
「やだやだやだやだ‼」
駄々っ子モード全開の『プレジデント』さんが食事内容に不満をぶちまけている。
「ダメです‼緑のモノも食べて下さい‼」
『栄養士』さんの一喝。このやり取りは毎度の事なのだが、
「…食べないと、状態異常しますよ…?」
…その日は、食べ残しクイーンの『プレジデント』さんが完食した記念日となった…
…いや、別に、良いんだけど…問題は誰が向かうか…攻略組を呼びたいって言う、向こうの意図は分からんでないけど、正直、引き抜かれる可能性があるからなぁ…
「嫁に欲しいらしい」
却下。まだ、早い。そして、色めき立っているところ悪いが、生産組もまだまだ問題が残っている事を忘れてないよ?
残っている問題と言うのは、生産組の部屋の割り振りに関して。
ドワーフさん達の加入によって最大勢力の『鍛冶師』グループは新設工房の一番大きな部屋を割り当てたられたのだが、他の魔法系生産職グループと、魔法を使わないでも生産可能なグループが、部屋の割り当てに抗争寸前…
「ここ使ってい~い?」
「いいよ~‼」
…そんな事もなく、和気藹々で、譲り合いの精神が行き届いている様子…
うん。問題は『調理師』・『栄養士』・『錬金術師』以外の苦情。
「料理と錬金術を同じ場所でやるな‼」
扱う素材の違いから、料理に錬金素材が混じっているのでは…いや、実際、混じっていたらしい…錬金素材の中には毒になる成分もあるからねぇ…
「毒のある素材は美味しいんだよ‼」
『調理師』H2さん。確かにフグとか美味しいんだろうけど、毒になる部分は取り除いてくださいね?体調不良どころか、命の危機にもなり兼ねないので…
「毒も美味しいけどね」
『錬金術師』J1ちゃん。食わそうとしない。
「毒耐性付かないぞ?」
『忍者』さん。それは止めて。食事は安全安心に味わいたいので。
「この前のパーティの料理にスパイス代わりで使ったけど?」
緊急‼第二王子周辺の体調不良者を調査して‼
「調査結果としては、体調不良者はいませんでした」
『忍者』さんの調査結果レポートを、あたしは眺めていた。
いや、体調不良者のレポートだけで良かったんだけど、何で家族構成や資産状況、寄り親寄り子関係や、専属・繋がりのあるの商会まで調査したんだよ?しかも、性癖や不貞調査、子供の認知状況まで‼
「あ、そう言えば、あの料理、毒消しもスパイスに使ってたな」
「無駄な調査」‼と叫び、あたしは調査レポートを床に叩きつける‼
「いや、これはこれで使えますよ?」
使わねぇよ‼どうやって調べたか聞かれたらどうすんだ⁈
「…我々の能力の一端です…と」
脅すのかよ⁈誰がやると思ってんだよ⁈
「適任がいるじゃないですか?」
上を指差す『忍者』さん…まさか…
「『プレジデント』さんですよ」
…あの人を巻き込むのは止めよう…あの人はやり口が強引な上にヒドい…
『プレジデント』さんと言うのは、総合指揮能力を持った、ある意味『セーラーキャプチャー』最強の『職能』保持者…彼女の『職能』の『絶対命令』は発動したら最後、命令遂行までその効力が発揮し続けると言う、悪魔的『職能』である…現在、彼女は拠点にしているこの街の代議員として、その辣腕を振るっている…
…まぁ、黙ってれば、分からんか‼
うん。開き直った‼このレポートは焼却‼火魔法発動‼
そこに、
「何かな?これは?」
第二王子登場‼誰だ⁈こいつ…じゃなかった、この方を入れたのは?
そして、これは何でもありません‼興味を示さないで下さい‼
「今後の王子の覇道のお役に立てば…」
…って、『忍者』さん‼あたしの手から掠め取るな‼
「…王位には興味はないんだけどな…」
いやあああぁぁあ‼見ないでええぇぇええ‼
「…ふむ…中々、興味深いレポートじゃないか…」
…うううぅ…お褒めに頂き恐悦至極です…
こんな事があって、厨房問題の続き…
「我々は栄養バランスの整った食事の提供を推し進める‼」
…『栄養士』さんが、厨房・錬金兼用部屋の前で、シュプレヒコールを挙げていた…
分からんでない。Jちゃん達だけでなく、皆の偏食具合は相当で、生ごみの殆どが野菜系の食べ残しだからなぁ…
「あのぉ…そうは言っても、みんなには、お野菜系は色どり程度の認識しか…」
「それに食べる人は食べてますし…」
『調理師』コンビが宥めている。
現在、『栄養士』さんの用意した食材を『調理師』さんたちが交代で調理している体制…ちなみに、二人で調理しないのは、一人がお世話になった厨房にお手伝いに行っているからなのだが…『調理師』ちゃんは洋食系で、『調理師』さんは和食系が得意。中華は『錬金術師』ちゃんの指導を受けている最中らしい…その為、中華の時は錬金素材が稀に混じっている事もある…うん、さすがに毒物じゃ…あ、このスパイス、麻痺系の毒が…
「まーらー系のスパイスが見つからなくて…」
舌どころか、全身麻痺させてどうすんだよ。
「美味しいは正義‼なのです‼」
二人でポーズ取らんでも、味の追及に毒物使うのは問題だと思うよ?
「何だよ⁈あんたら、そっち側⁈」
あたしも二人が栄養バランス重視派かと思った。
「…って言うか、早くご飯作らないと、昼食に間に合いませんよ?」
もうそんな時間か?
「…今日は、『錬金術師』ちゃんが新しい素材を用意してるんです…」
「…早く、調理してみたいんです…」
ちなみに、何を用意した?
「これです」
メモ?…………これ、毒しか取れない素材じゃん‼
「どんな効果が…いや、味がするんでしょうか…?」
「…幻覚系は甘味があるけど、石化系はどんな味なんでしょう…?」
…絶対、混入させないでよ…
「あ、石化系は塩味がありますよ」
『錬金術師』ちゃん。味わったんかい‼
「うん。この分量なら問題ないわね」
『栄養士』さん、OKを出さない‼
「ただし、あの味ならドレッシングにも使えるはずだから、肉に擦り込むのは少量に‼」
『栄養士』さんも味わったかい‼
「大丈夫です‼毒消しはちゃんと使ってますから‼」
…どういう風に使ってるの?
「薬草サラダとして、口内調理を…」
だから、野菜を喰ってねぇんだよ‼
「…一緒に食べないと、状態異常になっちゃうよ~…」
…声を揃えて、脅すんじゃねぇよ…
…このやり取りを聞いていたのか、その日の昼食は、皆、外食だった…そして、『調理師』さんの働くお店では、スパイス&薬草料理が発売された…
「あのレポートのお陰で、忠臣が増えたよ‼」
第二王子がお礼に訪れた。そりゃもう満面の笑みだ。
「こりゃ、君達を敵に回せないなぁ」
ああ、これは囲い込みの提案ですか?
「相変わらず、勘が良いね」
『まわり全部が敵ばかり~』な状態ですから。
「僕もそんな状況だね」
同情なんて結構です。そもそも王族と言うだけで味方が沸いて来るでしょ?
「それは味方じゃなくて、利権狙いだよ」
利権だけ掠め取って、後は関わらない連中?
「そんな所だ」
…う…イケメンのキラキラ笑顔が薄汚れた心に沁みる…‼
「それで、誰を寄越してくれるんだい?」
…出向に当たっての最低限の条件を守って頂けるなら…
外回り組がそろそろ戻りますので、彼女達を出向させます。
「ああ、各地で活躍中らしいな」
そんな有名どころなら、問題ないですよね?
「必ず『セーラーキャプチャー』に帰属させること…が条件だったね?」
それが約束できないなら、このお話はなしです。
「いいぞ」
では、出立の日程をご教授ください。
…それだけ語り一礼すると、あたしは王子の前を後にした…
ちなみにだが、『プレジデント』の『絶対命令』と言うのは、
「やだやだやだやだやだやだやだやだああぁぁああああ!」
ダボダボのセーラー服を着た、ちっちゃい女の子が床でじたばたと駄々を捏ねている。
「この法案を通してくれなきゃ、やだあああぁぁあ‼」
彼女が『プレジデント』さん…見た目は幼女、中味はH3の我らの総合リーダー。
「あああ、こうなったら法案を通さないと、いつまでも続くぞ」
「止むを得ないですね。この法案は通しましょう」
周囲の議員さん達も慣れた様で、彼女の法案は殆ど議会を通過する。その為か、街は発展を遂げている。単純に駄々を捏ねている訳ではない。法案作成能力もあるし、解釈曲解を与えず、どこからも突っ込まれない文章を作成する能力もある…最終的には人目を憚らない駄々っ子具合…これが『絶対命令』の正体である…ただし、これは天然行動である…
「やだやだやだやだ‼」
駄々っ子モード全開の『プレジデント』さんが食事内容に不満をぶちまけている。
「ダメです‼緑のモノも食べて下さい‼」
『栄養士』さんの一喝。このやり取りは毎度の事なのだが、
「…食べないと、状態異常しますよ…?」
…その日は、食べ残しクイーンの『プレジデント』さんが完食した記念日となった…
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