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…これって城か…?
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『魔法少女』さんのお供の妖精さん…?妖精さんで良いのか?
「僕は生まれて三十年だよ」
…うん。その妖精さんから、どうやってこっちの世界に来たか?を聞いてみた。
「…人生には聞いたら後悔する事がいっぱいあるんだよ?」
…遠い目をしている…余程、酷い目に遭ったのだろう…
「とりあえず。『魔法少女』ちゃんに嫌われてる様だから、ソロで冒険者でもやるよ」
まず、嫌われているのが分かっているなら、付き纏っちゃダメだと思う。それと、ソロで冒険者出来るだけの戦闘力あるんですか?
「…なぁに…人生の勝利条件は死なない事だよ…」
…不死身だから最強って意味じゃないって事ね…
…それだけ語ると、妖精さんは『セーラーキャプチャー』の本部から立ち去った…
後日、街に買い物に出掛けたメンバーが、ごみ箱を漁っている妖精さんを目撃したとの情報をキャッチした。強く生きてほしい。
さて‼ダンジョン氾濫から一か月、拠点の再建が終了‼いや、今後の事を考慮して、要所を大幅に改良‼魔改造バク盛の建築物が…あれ?建築物だよね?
「何言ってんだ、『マネージャー』‼どう見ても我らの城だろ⁈」
…いかん…『築城師』さんが自重を忘れた構造物を建てた…この人、簡易的な防御陣地から、本格的な執務も出来る宮殿系の城まで一人で建造できちゃうスゴ腕職人なんだよなぁ…あ、ただ、『分身』って言ってる小人さんを大量投入するパターンなんで、純粋に一人作業じゃないんだよね…でも、以前、ダンジョン攻略用の防御陣地を造る時、『築城師』さんが丸太一本切ってる間に、小人さんが完璧な防御陣地一つ建てちゃって、『築城師』さん、拗ねちゃった事…あ、そこは触れない方が良い…?…これは小人さんのアドバイスです…そして、何だろう…?どこかで見た覚えのあるこの形は…?
「…ああ…この形は、グランガ〇ン…」
『計算士』ちゃん、分かってたなら止めて‼『プレジデント』さんがシー〇=ラパーナ女王様のポジションは耐えられないよ‼
「いや、あれのポジションは、どっちかって言うと、ベ〇=アールでしょ?」
エ〇=フィノだろうと、チャ〇=ファウだろうと、OVA版シ〇キー=マウだろうと、どっちでもいいよ‼
「あれが、エンディングで、裸で跳ねる姿は絵になると思わない?」
それはエ〇=フィノのポジション‼…ってか、エンディングって何だよ‼
「そして、あたしを『あれ』呼ばわりは、どうなの?」
あ、『プレジデント』さん。
「…お前、いくら従妹でも言って良い事と悪い事があるぞ…?」
「このチビッ子相手なら、『あれ』で充分でしょ?」
「叔母さんから言われてたでしょ⁈あたし、お姉ちゃんだよ‼」
「いや、ウチのおかんも言ってたぞ。身体はちっこいけど、態度はでかいって」
「それ、お前が言ってるだけだろ⁈言い触らして現実にしようとするなよ‼」
あの、それより、『築城師』さんも『計算士』ちゃんも、これはダメだよ…
ちなみに、この『計算士』ちゃん、マジで『プレジデント』さんの従妹で、数学オリンピックに出場してそこそこの成績を叩き出せる程の数学の天才‼今回の『築城師』さんとのコラボは強度や構造計算をお願いしている…筈だったんだけど…
「え?著作権的に?」
そっちじゃねぇよ‼高さがあり過ぎるんだよ‼
「こんな世界に建築物の高さ制限なんてあった?」
防壁より高い建築物は建てちゃダメなんだよ‼常識的に考えれば分かるだろ⁈
「あそこに建ってる街の防壁より丈夫だけどな‼」
それでも敵が攻めてきたら攻撃の的にされるぞ‼いくらこっちがノーダメージでも、周囲に被害が出したらイカンだろうが‼
「それと街役場やギルドに図面提出して審査の合格は貰ったか?」
お?ナイスアシスト‼『プレジデント』さん‼
「…そんなの要るの?」
「街中に建てるなら、絶対必要なんだよ。それに、この高さだと防衛構想上の問題だけじゃなく、領主や代官とかの貴族様にお伺いを立てないといかんだろうし、周辺住民の日照権的問題とかもある…もちろん、景観にそぐわないってのもあるが…」
あああ…その中でも、貴族関係は面倒臭そう…自分達の住む建物より高い建物を造るとは何事か‼とか言って、怒鳴り込んで来るかも…最悪、接収…いや、解体かな…?
「フッ‼その辺の対策をしていないとでも思ったかな?」
いやな予感しかしませんが、どんな対策をしたんですか?
「その対策はこれだぁ‼」
…ん?…目の錯覚かな…?…グ〇ンガランが徐々に浮いている様な…
「伊達にこの形状にしたのではないのだよ‼」
うわ‼スゴ‼浮上させるのに風の魔法を使ってるの?でも、上昇の為のダウンバースト的な風が周囲に吹いて来ない‼どうなってるの?
「地面とグ〇ンガランの間に空気の塊を入れ込んでいるのだよ‼」
「そんな?どうやって?」
「…それは、あたしが風の精霊に頼んで、持ち上げているから…」
あ、『精霊術師』さんも手伝ってたんですね?
「みんなぁ、こめんねぇ…後で良質なマナをあげるからぁ…」
なんか、『精霊術師』さんがグ〇ンガランの辺りを拝んでいるけど…うわ‼風の巨人が姿を見せた‼これは噂に聞く風の大精霊か⁈
「いいよ~‼」
…あれ?予想に反して、随分と可愛い声の大合唱が…
「あ、あたし如きの能力では、小さな精霊さん千体くらい呼ばないと、あれだけの重量物は持ち上げられないので…」
…あの質問なんですが…小精霊千体と大精霊一体じゃ、どっちが強いんでしょうか?
「ご、ごめんなさい‼ごめんなさい‼あたしの能力じゃ、小さい精霊さんしか言う事聞いてくれなくて…どっちが強いか?なんて分からなくて…‼」
あ、いや‼別に責めてる訳じゃないんで‼大丈夫だから‼
「ほ、ホントに?」
…はい…大丈夫です…別に、あちらの小精霊の方々から異様な殺気を向けられているから、迎合している訳ではないので…はい…
「良かった‼」
笑ってくれた…助かった…ってか、そこの精霊さん達…小精霊じゃないよね?霊格的なプレッシャーが全員、大精霊並みですよ…何で、そんな小さな姿になって『精霊術師』さんに付き纏って…じゃなくて、従属…でもないか…え?従属でいいの?
「我々が見たいのは、このコの涙ではなく、笑顔なのだよ」
良い事言ってるっぽく聞こえるけど、実利的な問題としてはどうなの?
「そりゃ、あのコの魔力は極上の蜜の味だから…」
…ああ、『精霊術師』さんの放つ魔力は精霊にとって至高のグルメなんですね…だからって、涎を垂らして、近付こうとするのは…ああ、そう言う精霊は他の精霊にフルボッコにされるんだ…余波で突風が起こってます‼竜巻じゃなきゃいいって事じゃないですよ。
「それより、さっきの空気をグ〇ンガランの間に入れるってアイディア…」
あ、やっぱり、『プレジデント』さんも気付いた?
「精霊集合体さんに運んでもらうってのはダメなのか?」
まず、空に飛ばそうとしないで下さい。
「中々、大変だねぇ。『マネージャー』ちゃん」
奴らに『自重』の意味を教えられませんか?『会計』さん?
「あたしじゃ無理だ‼適任は『マネージャー』だけだよ」
奴らの自重のタガが外れる度に、あたしの自信も削られるんですけど…
「ある程度の能力は解放させないと、皆も自身が薄れるのよ」
ガス抜きも必要って事ですか?
「ま、ある程度は腕試しと思って許容しなさい」
了解しました。
「それより、『盟約の王』について、何か分かった?」
一応、『築城師』さんの小人さんや、『精霊術師』ちゃんの精霊さんにも聞いてみましたけど、知らないと言われました。
「似た様な存在は?」
それも知らないと。
「…ダンジョン系のみの契約って事でしょうか?」
『ヒト族の王共』って言ってましたから、第二王子に調査してもらうってのもアリですけど、あっちはあっちで忙しいらしいですし…
「この前、送った『第一王妃』ダンジョン訪問の報告の件ね?」
王宮勤めの貴族様達の大幅な人事異動があったみたいですね?
「でも、失脚したのは『第一王子』派の大物貴族だったのよ」
その代わり、『第一王妃』から同格の貴族を宛がわれたんですよね?
「ん~…権力移譲の準備を見せているのかも知れないけど、『第一王子』がワザと泥を被ったか、『第一王妃』が泥を被せたのか…」
そうなら、噂と違って、『第一王妃』ってスパルタですね?
「『第一王妃』の実の子限定の子煩悩と、『第一王子』の実の母限定のマザコン疑惑もあるから、それの払拭もあるんでしょうね」
王子様のどっちも結婚してないのが、ネックですね。
「まぁ、今回の王宮の騒動で一番、得したのは『第二王子』だろうけど…」
こっちの情報を上手い事、流したようですね。
「まぁ、そのお陰で、あたし達への注目度が高まったみたいだけど」
王宮からの密偵が増えましたか?
「街の広場は、今、吟遊詩人のフェス状態だって、買い出し班が愚痴ってた」
…王宮付きの吟遊詩人の詩って、庶民向けの英雄譚じゃなくて、身分差ゆえの悲恋譚がメインだからねぇ…展開が読める内容なら、グチグチしている恋愛モノより、手に汗握るチャンバラモノの方が受けるでしょうし…
「おいおい。花も恥じらう乙女が、そんな感性で良いのか?」
こっちの世界の花は、ホントに恥じらいますよ?
「そうだった‼」
…ってな、談笑を、資料整理しながらやっていると、
「今、戻ったぞよ‼」
あ、お久し振りな気がする魔族のお姫様。街はどうでした?
「うむ‼汎ヒト族の生活が見れて、満足じゃ‼」
それは、よろしゅうごさいました。それで、その…
「おお‼これか?」
…はい…そのお手に持たれた鎖に繋がれた…生き物と言うか人は…?
「拾ってきたのじゃ‼」
…妖精さんはウチでは飼えません…元の場所に戻してきてください…
「僕は生まれて三十年だよ」
…うん。その妖精さんから、どうやってこっちの世界に来たか?を聞いてみた。
「…人生には聞いたら後悔する事がいっぱいあるんだよ?」
…遠い目をしている…余程、酷い目に遭ったのだろう…
「とりあえず。『魔法少女』ちゃんに嫌われてる様だから、ソロで冒険者でもやるよ」
まず、嫌われているのが分かっているなら、付き纏っちゃダメだと思う。それと、ソロで冒険者出来るだけの戦闘力あるんですか?
「…なぁに…人生の勝利条件は死なない事だよ…」
…不死身だから最強って意味じゃないって事ね…
…それだけ語ると、妖精さんは『セーラーキャプチャー』の本部から立ち去った…
後日、街に買い物に出掛けたメンバーが、ごみ箱を漁っている妖精さんを目撃したとの情報をキャッチした。強く生きてほしい。
さて‼ダンジョン氾濫から一か月、拠点の再建が終了‼いや、今後の事を考慮して、要所を大幅に改良‼魔改造バク盛の建築物が…あれ?建築物だよね?
「何言ってんだ、『マネージャー』‼どう見ても我らの城だろ⁈」
…いかん…『築城師』さんが自重を忘れた構造物を建てた…この人、簡易的な防御陣地から、本格的な執務も出来る宮殿系の城まで一人で建造できちゃうスゴ腕職人なんだよなぁ…あ、ただ、『分身』って言ってる小人さんを大量投入するパターンなんで、純粋に一人作業じゃないんだよね…でも、以前、ダンジョン攻略用の防御陣地を造る時、『築城師』さんが丸太一本切ってる間に、小人さんが完璧な防御陣地一つ建てちゃって、『築城師』さん、拗ねちゃった事…あ、そこは触れない方が良い…?…これは小人さんのアドバイスです…そして、何だろう…?どこかで見た覚えのあるこの形は…?
「…ああ…この形は、グランガ〇ン…」
『計算士』ちゃん、分かってたなら止めて‼『プレジデント』さんがシー〇=ラパーナ女王様のポジションは耐えられないよ‼
「いや、あれのポジションは、どっちかって言うと、ベ〇=アールでしょ?」
エ〇=フィノだろうと、チャ〇=ファウだろうと、OVA版シ〇キー=マウだろうと、どっちでもいいよ‼
「あれが、エンディングで、裸で跳ねる姿は絵になると思わない?」
それはエ〇=フィノのポジション‼…ってか、エンディングって何だよ‼
「そして、あたしを『あれ』呼ばわりは、どうなの?」
あ、『プレジデント』さん。
「…お前、いくら従妹でも言って良い事と悪い事があるぞ…?」
「このチビッ子相手なら、『あれ』で充分でしょ?」
「叔母さんから言われてたでしょ⁈あたし、お姉ちゃんだよ‼」
「いや、ウチのおかんも言ってたぞ。身体はちっこいけど、態度はでかいって」
「それ、お前が言ってるだけだろ⁈言い触らして現実にしようとするなよ‼」
あの、それより、『築城師』さんも『計算士』ちゃんも、これはダメだよ…
ちなみに、この『計算士』ちゃん、マジで『プレジデント』さんの従妹で、数学オリンピックに出場してそこそこの成績を叩き出せる程の数学の天才‼今回の『築城師』さんとのコラボは強度や構造計算をお願いしている…筈だったんだけど…
「え?著作権的に?」
そっちじゃねぇよ‼高さがあり過ぎるんだよ‼
「こんな世界に建築物の高さ制限なんてあった?」
防壁より高い建築物は建てちゃダメなんだよ‼常識的に考えれば分かるだろ⁈
「あそこに建ってる街の防壁より丈夫だけどな‼」
それでも敵が攻めてきたら攻撃の的にされるぞ‼いくらこっちがノーダメージでも、周囲に被害が出したらイカンだろうが‼
「それと街役場やギルドに図面提出して審査の合格は貰ったか?」
お?ナイスアシスト‼『プレジデント』さん‼
「…そんなの要るの?」
「街中に建てるなら、絶対必要なんだよ。それに、この高さだと防衛構想上の問題だけじゃなく、領主や代官とかの貴族様にお伺いを立てないといかんだろうし、周辺住民の日照権的問題とかもある…もちろん、景観にそぐわないってのもあるが…」
あああ…その中でも、貴族関係は面倒臭そう…自分達の住む建物より高い建物を造るとは何事か‼とか言って、怒鳴り込んで来るかも…最悪、接収…いや、解体かな…?
「フッ‼その辺の対策をしていないとでも思ったかな?」
いやな予感しかしませんが、どんな対策をしたんですか?
「その対策はこれだぁ‼」
…ん?…目の錯覚かな…?…グ〇ンガランが徐々に浮いている様な…
「伊達にこの形状にしたのではないのだよ‼」
うわ‼スゴ‼浮上させるのに風の魔法を使ってるの?でも、上昇の為のダウンバースト的な風が周囲に吹いて来ない‼どうなってるの?
「地面とグ〇ンガランの間に空気の塊を入れ込んでいるのだよ‼」
「そんな?どうやって?」
「…それは、あたしが風の精霊に頼んで、持ち上げているから…」
あ、『精霊術師』さんも手伝ってたんですね?
「みんなぁ、こめんねぇ…後で良質なマナをあげるからぁ…」
なんか、『精霊術師』さんがグ〇ンガランの辺りを拝んでいるけど…うわ‼風の巨人が姿を見せた‼これは噂に聞く風の大精霊か⁈
「いいよ~‼」
…あれ?予想に反して、随分と可愛い声の大合唱が…
「あ、あたし如きの能力では、小さな精霊さん千体くらい呼ばないと、あれだけの重量物は持ち上げられないので…」
…あの質問なんですが…小精霊千体と大精霊一体じゃ、どっちが強いんでしょうか?
「ご、ごめんなさい‼ごめんなさい‼あたしの能力じゃ、小さい精霊さんしか言う事聞いてくれなくて…どっちが強いか?なんて分からなくて…‼」
あ、いや‼別に責めてる訳じゃないんで‼大丈夫だから‼
「ほ、ホントに?」
…はい…大丈夫です…別に、あちらの小精霊の方々から異様な殺気を向けられているから、迎合している訳ではないので…はい…
「良かった‼」
笑ってくれた…助かった…ってか、そこの精霊さん達…小精霊じゃないよね?霊格的なプレッシャーが全員、大精霊並みですよ…何で、そんな小さな姿になって『精霊術師』さんに付き纏って…じゃなくて、従属…でもないか…え?従属でいいの?
「我々が見たいのは、このコの涙ではなく、笑顔なのだよ」
良い事言ってるっぽく聞こえるけど、実利的な問題としてはどうなの?
「そりゃ、あのコの魔力は極上の蜜の味だから…」
…ああ、『精霊術師』さんの放つ魔力は精霊にとって至高のグルメなんですね…だからって、涎を垂らして、近付こうとするのは…ああ、そう言う精霊は他の精霊にフルボッコにされるんだ…余波で突風が起こってます‼竜巻じゃなきゃいいって事じゃないですよ。
「それより、さっきの空気をグ〇ンガランの間に入れるってアイディア…」
あ、やっぱり、『プレジデント』さんも気付いた?
「精霊集合体さんに運んでもらうってのはダメなのか?」
まず、空に飛ばそうとしないで下さい。
「中々、大変だねぇ。『マネージャー』ちゃん」
奴らに『自重』の意味を教えられませんか?『会計』さん?
「あたしじゃ無理だ‼適任は『マネージャー』だけだよ」
奴らの自重のタガが外れる度に、あたしの自信も削られるんですけど…
「ある程度の能力は解放させないと、皆も自身が薄れるのよ」
ガス抜きも必要って事ですか?
「ま、ある程度は腕試しと思って許容しなさい」
了解しました。
「それより、『盟約の王』について、何か分かった?」
一応、『築城師』さんの小人さんや、『精霊術師』ちゃんの精霊さんにも聞いてみましたけど、知らないと言われました。
「似た様な存在は?」
それも知らないと。
「…ダンジョン系のみの契約って事でしょうか?」
『ヒト族の王共』って言ってましたから、第二王子に調査してもらうってのもアリですけど、あっちはあっちで忙しいらしいですし…
「この前、送った『第一王妃』ダンジョン訪問の報告の件ね?」
王宮勤めの貴族様達の大幅な人事異動があったみたいですね?
「でも、失脚したのは『第一王子』派の大物貴族だったのよ」
その代わり、『第一王妃』から同格の貴族を宛がわれたんですよね?
「ん~…権力移譲の準備を見せているのかも知れないけど、『第一王子』がワザと泥を被ったか、『第一王妃』が泥を被せたのか…」
そうなら、噂と違って、『第一王妃』ってスパルタですね?
「『第一王妃』の実の子限定の子煩悩と、『第一王子』の実の母限定のマザコン疑惑もあるから、それの払拭もあるんでしょうね」
王子様のどっちも結婚してないのが、ネックですね。
「まぁ、今回の王宮の騒動で一番、得したのは『第二王子』だろうけど…」
こっちの情報を上手い事、流したようですね。
「まぁ、そのお陰で、あたし達への注目度が高まったみたいだけど」
王宮からの密偵が増えましたか?
「街の広場は、今、吟遊詩人のフェス状態だって、買い出し班が愚痴ってた」
…王宮付きの吟遊詩人の詩って、庶民向けの英雄譚じゃなくて、身分差ゆえの悲恋譚がメインだからねぇ…展開が読める内容なら、グチグチしている恋愛モノより、手に汗握るチャンバラモノの方が受けるでしょうし…
「おいおい。花も恥じらう乙女が、そんな感性で良いのか?」
こっちの世界の花は、ホントに恥じらいますよ?
「そうだった‼」
…ってな、談笑を、資料整理しながらやっていると、
「今、戻ったぞよ‼」
あ、お久し振りな気がする魔族のお姫様。街はどうでした?
「うむ‼汎ヒト族の生活が見れて、満足じゃ‼」
それは、よろしゅうごさいました。それで、その…
「おお‼これか?」
…はい…そのお手に持たれた鎖に繋がれた…生き物と言うか人は…?
「拾ってきたのじゃ‼」
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