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外回り組の帰還
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突然ながら‼あたしは『セーラーキャプチャー』の外回りリーダーをやっている『コマンダー』と言う‼『マネージャー』とは同学年のH1に所属する‼
今回、外回り組の一部交代の為に本部に帰還した。定期的に連絡を取っていたが、見事なグ〇ンガランだな‼『マネージャー』が頭を抱える出来だ‼
所でだ…冒険者ギルドの報告に向かったら、何でもウチの連中を全員投入する一大作戦を決行しているそうじゃないか‼何で、そんなオモシロを、あたし達が帰還するまで待てなかったんだ⁈責任者出て来い‼修正してやる‼…あ、近々、戻ってくると…お騒がせしました…これ、つまらないモノですが、南方のお土産です…ええ、マズいと評判の…
そんな訳で、現状、勝手知らないグ〇ンガラン内を探索中…ご近所のおば…じゃなかったおねぇ様方の話では、一瞬、浮いたって話しだったが…
「ああ、これ、精霊が持ち上げたみたいですね」
おお、『軍師』。残留魔力で分かるか?
「あのちくしょう…じゃない、『築城師』の頼みを断れなかったんでしょう。『精霊術師』ちゃん、こっちが頼み込めば、おっぱい見せてくれますから」
うん。まず、『築城師』をちくしょうとはっきり言うのは止めよう。仲間なんだから。そして、『精霊術師』ちゃんのおっぱい見たのか?どの程度、頼み込んで?
「土下座で済みました」
そうか。以降はやらない様に。そして、男子で試そうとしない様に。分かってると思うがあのコ、極度の恥ずかしがり屋だからな。精霊達が暴走したら責任取れんだろ?
「ああ、『ちくしょうし』って言うなら、『テイマー』ちゃんが居たか」
本人の前で言うなよ。全力でぶん殴られるぞ。そして、敵を作る発言は控える様に。
…そんな訳で、この口も達者で計略もイヤらしい『軍師』と一緒に各部を見て回っている最中なのだ…はっきり言おう。『軍師』の性格の悪さには慣れた。いちいち怒っていたら胃壁と脳の血管が耐久限界を超えてしまう。
「あ~‼サー〇イン、ここに格納してる‼」
階段を登った先の、突き出した尖塔っぽい辺りで『ゴーレムマスター』が声を挙げた。
…やはり、気になるか…?
「べ、別にそんな…」
そう言えば、ダ〇ラムは野ざらしになってたけど、アレはいいのか?
「野ざらしだから良いのです‼…でも、ちょっと、問題が…」
何だ?
「…草生えて来てるんで…」
外回りに戻る前に、草むしりしておこうな。どうせ、『ガンナー』あたり暇してるんだろうし、ちょうど良いだろ?
「あたしにだけ、やらせるつもりですか⁈」
ああ、『ガンナー』はサー〇インの操縦席にいたのか。それと草むしりは『ゴーレムマスター』と一緒だから。二人でやれば半日で…いや、ゴーレム使えば、一時間で済むか?
「即席ゴーレムは造形がゴツくなるから、イヤなんですよ~‼」
精密に造る必要あるのか?この間の盗賊団の根城を制圧した時のアレ…アレ創造するだけでも、結構時間かかっただろう?
「え~?三十分だけですよ~?」
それでも掛かり過ぎだ。しかも何だ?造形の違う女性型とか造ってたし…
「え?三十分シリーズを知らないんですか?」
…著作権に引っ掛かるモノは自重する様に…
…しばらくグ〇ンガランの中を『軍師』と見回っていると、美味しい匂いが漂って来る…いや…腹くらい鳴る…いくら乙女と言っても生物の性には逆らえない…
「この匂いは『ファーマー』さんの料理ですね」
…良い肉を使ってくれているみたいだ…ああ、戻った時に拠点の皆に振舞うって言ってた熟成肉かな?…良い人だ…外回り組の良心だ…右の目から感動の涙が零れる…
「戦闘時は血塗れの『リビングキラー』ですけどね」
…そう…『ファーマー』とは戦闘職において『リビングキラー』と呼ばれる生物系最恐の天敵…全ての命を刈り取り、絞める職種…彼女の闘いを何度も見ているが、まさに狂気…彼女の脇を掠めた生き物達が部位ごとに切り分けられていく様は、目を疑うほどの手際の良さ…おまけに切り分けられると同時に血抜きの水魔法を発動させて下処理も万全とか…確認の為に一般農夫の方にお伺いした所、「あぁは『ファーマー』でねぐで『リビングキラー』だなゃ…」と何かを諦めた目をしていた…気が付くと、左の目も涙が零れていた…あれ?あたしって、こんなに涙もろかったかな…?
…匂いの発生源と思われるキッチンに向かうと、
「お?やっと、あの肉、使うのか?」
枝道から『解体工』が現れ、当然の様にあたし達と合流。
「ダメですよ‼グ〇ンガラン、解体しちゃ‼」
『軍師』も言ってるけど、さすがに、そこまで見境ないよな?
「…造りの甘い所ねぇか、見て回ってたんだが…さすが、『築城師』さんの仕事だな…」
…バールを肩に乗せて、『解体工』が唸る…
…この『解体工』…『ファーマー』さんと違い、無生物系の最恐天敵職種…ゴーレムから軟泥系の魔物、宝箱やドアとかに擬態した魔物や物質系やエネルギー系の精霊、果ては『聖』属性攻撃しか効かない筈のアンデッドやゴーストまでバール一本で倒しまくる、非常識の権化である。もちろん一般家屋も解体可能…ちなみに『ゴーレムマスター』とは何のかんので上手くやっている様だが、あたしの見てない所ではバチバチっぽい…
この六人が外回りの固定メンバーである。
…何か、最恐天敵職種が二つもあるから、実質、この二人だけで充分の様にも見えるけど、二人は近接戦闘が主だから遠距離攻撃には弱い部分もある。それを補うための『ガンナー』なのだが、この世界の遠距離攻撃用兵器と言えば弓系統か投石器で、一度に撃てる数がどうしても一本、無理すれば五本程度…しかも、それそれの矢を弦に番えて、正確に相手に射るのは、いかに『ガンナー』と言えども、至難の業らしい。
そこで登場したのが『ゴーレムマスター』。彼女が創造するゴーレムは何と連射式の飛び道具を使う事が可能で、これに『ガンナー』が飛び付いた。最初の内は、土魔法で形成した弾丸を専用の筒…いや、銃に装填して、風魔法で打ち出す形式だったが、ライフリングがどうのとか、銃身を真空状態にして空気抵抗を完全になくすとか、だったら超電導を利用してレールガンにしようとか…まぁ、最終的には『光』属性の魔法で生成した荷電粒子を使ったビーム兵器に落ち着いたけど…あ、光る剣も作るのね…
こうして建造された『ガンナー』専用ゴーレム。折しも、依頼を受けた領域の一部領地の有力者一族が軍事蜂起。公国を名乗り、周辺領地に宣戦布告。多数のゴーレムを使った電撃作戦が功を奏し、僅か数日で、国の半数近くを公国が占領する事態となった。
これを重く見た周辺諸国連合は公国との交渉と並行して、戦闘用ゴーレムの開発を密かに着手。しかしながら地域的事情もあってゴーレム開発は難航…そこで白羽の矢が立ったのが『セーラーキャプチャー』所有の『ガンナー』専用ゴーレム。従来のゴーレムと違った魔法系統を使用している為、公国内で産出される特殊鉱物を必要としない上に性能も段違いと言う事で、我々は密林地帯の諸国連合が保有する地下基地に向かう事となった。その間、赤や青や黒のゴーレムが襲撃して来たけど、その辺は「えいや‼」と蹴散らし、途中、公国が保有する特殊鉱物を産出する鉱山奪取作戦に巻き込まれる。まぁ、元々、数の少ない公国軍に対し、諸国連合は容赦のない物量作戦を決行したので、鉱山の奪取は難なく成功。その後、密林内の地下基地に向かい、『ガンナー』専用ゴーレムの術式を譲渡した上で「これ以上、巻き込むな‼」と厳しく抗議…まぁ、地域の安全確保の為にどうか…と泣き付かれてしまったので、大侵攻作戦の先鋒として出撃する‼って名目での、囮を引き受ける事となった。それを公国側がどういう訳か真に受けて、後発の侵攻軍は無傷で目的地までの到達を果たしたそうだ。これでホントにお役御免だよなぁ…と呑気に構えていたら、既に公国軍に敵勢力として認定されていた…その上、拠点に戻る最短ルートに公国側の巨大浮遊要塞が二つも鎮座していやがった。
「こうなりゃヤケだ‼」
…我々は諸国連合と協力し、二つの巨大要塞を攻略…その間、公国側に身内のトラブルがあったらしく、公王制が瓦解。公国軍は、幼い公王の孫を連れて公国の飛び地とも言うべき辺境に退去したとか…ちなみに、『ガンナー』専用ゴーレムは二つ目の要塞攻略時に行動不能な状態まで大破。『ガンナー』はゴーレムに内蔵した小型の脱出用飛空艇で、我々のもとに帰還を果たす…
うん…『ファースト』だな…まぁ、四か月も掛かってなかったけど…
『ファーマー』さんの料理を手伝いながら、我々は今回の『ファースト』的旅について話し合っていた…これは反省会と言うより、ただの無駄話…
「…そう言えば、何で拠点帰還を急いだの?」
『ファーマー』さんが聞いて来る。
いや、『ガンナー』の変な事、言い出したじゃないですか?
「どんな事、言ってた?」
ゴーレムで戦っている最中に喚いていたんですよ。「見える‼」とか、「来る‼」とか…終いには「刻が見える」とか…
「そりゃあ、言っちゃうでしょ?あの白いのに乗ってたら‼」
いや、白と言っても、頭部と下腹部と四肢だけでしょ?確かに、最初見た時に『ガン〇ムか‼』って叫んだけど…
「略して『ガンレム』もしくは、『ガンナム』と言うべきだと提唱したけどね…」
『ゴーレムマスター』よ。それは明らかにパチモン臭が過ぎるぞ。
「え~?だって、『ガン〇ム』だって元々は二つの言葉をくっつけたって…」
だからって、コッチに採用すべきではない。制作会社に失礼だぞ。それに、あのゴーレムは過去の遺物だ。新型の構想は練っておきなさい。
「…あれから得られるデータでは精々マー〇Ⅱが限界だけど…」
…いや、もう…その路線で行くなら名古〇テレビ版で止めておきなさい…
「え~?OVA版の白カニ、実物大で見たかったのに~‼」
ウチではあんなデカブツ、搭載できません‼
「デカブツと言うなら、我々の乗っている陸上艦も大きいよね?」
…誰の趣味でこんな形になったのか…
「さすがにヒト型には変形できませんでしたね」
しなくて良いんだよ‼仮にヒト型になったら、居住スペースとかキッチンとかどうすんだよ?構造的にぐちゃぐちゃになるぞ‼
「その辺の詰めが甘かったです‼次はちゃんと設計して変形できるようにします‼」
…なんか変形に対して、執着があるな…
「変形は漢のロマンでしょ⁈」
…こんな我々が乗っているのは『アイ〇ンギア』的外観の陸上艦だったりする…
「じゃあ、合体は…」
『軍師』が下ネタを吐きそうだったので、骨付き肉で殴って止めた。
それと我々は外回り組も女性だけの集団です。
今回、外回り組の一部交代の為に本部に帰還した。定期的に連絡を取っていたが、見事なグ〇ンガランだな‼『マネージャー』が頭を抱える出来だ‼
所でだ…冒険者ギルドの報告に向かったら、何でもウチの連中を全員投入する一大作戦を決行しているそうじゃないか‼何で、そんなオモシロを、あたし達が帰還するまで待てなかったんだ⁈責任者出て来い‼修正してやる‼…あ、近々、戻ってくると…お騒がせしました…これ、つまらないモノですが、南方のお土産です…ええ、マズいと評判の…
そんな訳で、現状、勝手知らないグ〇ンガラン内を探索中…ご近所のおば…じゃなかったおねぇ様方の話では、一瞬、浮いたって話しだったが…
「ああ、これ、精霊が持ち上げたみたいですね」
おお、『軍師』。残留魔力で分かるか?
「あのちくしょう…じゃない、『築城師』の頼みを断れなかったんでしょう。『精霊術師』ちゃん、こっちが頼み込めば、おっぱい見せてくれますから」
うん。まず、『築城師』をちくしょうとはっきり言うのは止めよう。仲間なんだから。そして、『精霊術師』ちゃんのおっぱい見たのか?どの程度、頼み込んで?
「土下座で済みました」
そうか。以降はやらない様に。そして、男子で試そうとしない様に。分かってると思うがあのコ、極度の恥ずかしがり屋だからな。精霊達が暴走したら責任取れんだろ?
「ああ、『ちくしょうし』って言うなら、『テイマー』ちゃんが居たか」
本人の前で言うなよ。全力でぶん殴られるぞ。そして、敵を作る発言は控える様に。
…そんな訳で、この口も達者で計略もイヤらしい『軍師』と一緒に各部を見て回っている最中なのだ…はっきり言おう。『軍師』の性格の悪さには慣れた。いちいち怒っていたら胃壁と脳の血管が耐久限界を超えてしまう。
「あ~‼サー〇イン、ここに格納してる‼」
階段を登った先の、突き出した尖塔っぽい辺りで『ゴーレムマスター』が声を挙げた。
…やはり、気になるか…?
「べ、別にそんな…」
そう言えば、ダ〇ラムは野ざらしになってたけど、アレはいいのか?
「野ざらしだから良いのです‼…でも、ちょっと、問題が…」
何だ?
「…草生えて来てるんで…」
外回りに戻る前に、草むしりしておこうな。どうせ、『ガンナー』あたり暇してるんだろうし、ちょうど良いだろ?
「あたしにだけ、やらせるつもりですか⁈」
ああ、『ガンナー』はサー〇インの操縦席にいたのか。それと草むしりは『ゴーレムマスター』と一緒だから。二人でやれば半日で…いや、ゴーレム使えば、一時間で済むか?
「即席ゴーレムは造形がゴツくなるから、イヤなんですよ~‼」
精密に造る必要あるのか?この間の盗賊団の根城を制圧した時のアレ…アレ創造するだけでも、結構時間かかっただろう?
「え~?三十分だけですよ~?」
それでも掛かり過ぎだ。しかも何だ?造形の違う女性型とか造ってたし…
「え?三十分シリーズを知らないんですか?」
…著作権に引っ掛かるモノは自重する様に…
…しばらくグ〇ンガランの中を『軍師』と見回っていると、美味しい匂いが漂って来る…いや…腹くらい鳴る…いくら乙女と言っても生物の性には逆らえない…
「この匂いは『ファーマー』さんの料理ですね」
…良い肉を使ってくれているみたいだ…ああ、戻った時に拠点の皆に振舞うって言ってた熟成肉かな?…良い人だ…外回り組の良心だ…右の目から感動の涙が零れる…
「戦闘時は血塗れの『リビングキラー』ですけどね」
…そう…『ファーマー』とは戦闘職において『リビングキラー』と呼ばれる生物系最恐の天敵…全ての命を刈り取り、絞める職種…彼女の闘いを何度も見ているが、まさに狂気…彼女の脇を掠めた生き物達が部位ごとに切り分けられていく様は、目を疑うほどの手際の良さ…おまけに切り分けられると同時に血抜きの水魔法を発動させて下処理も万全とか…確認の為に一般農夫の方にお伺いした所、「あぁは『ファーマー』でねぐで『リビングキラー』だなゃ…」と何かを諦めた目をしていた…気が付くと、左の目も涙が零れていた…あれ?あたしって、こんなに涙もろかったかな…?
…匂いの発生源と思われるキッチンに向かうと、
「お?やっと、あの肉、使うのか?」
枝道から『解体工』が現れ、当然の様にあたし達と合流。
「ダメですよ‼グ〇ンガラン、解体しちゃ‼」
『軍師』も言ってるけど、さすがに、そこまで見境ないよな?
「…造りの甘い所ねぇか、見て回ってたんだが…さすが、『築城師』さんの仕事だな…」
…バールを肩に乗せて、『解体工』が唸る…
…この『解体工』…『ファーマー』さんと違い、無生物系の最恐天敵職種…ゴーレムから軟泥系の魔物、宝箱やドアとかに擬態した魔物や物質系やエネルギー系の精霊、果ては『聖』属性攻撃しか効かない筈のアンデッドやゴーストまでバール一本で倒しまくる、非常識の権化である。もちろん一般家屋も解体可能…ちなみに『ゴーレムマスター』とは何のかんので上手くやっている様だが、あたしの見てない所ではバチバチっぽい…
この六人が外回りの固定メンバーである。
…何か、最恐天敵職種が二つもあるから、実質、この二人だけで充分の様にも見えるけど、二人は近接戦闘が主だから遠距離攻撃には弱い部分もある。それを補うための『ガンナー』なのだが、この世界の遠距離攻撃用兵器と言えば弓系統か投石器で、一度に撃てる数がどうしても一本、無理すれば五本程度…しかも、それそれの矢を弦に番えて、正確に相手に射るのは、いかに『ガンナー』と言えども、至難の業らしい。
そこで登場したのが『ゴーレムマスター』。彼女が創造するゴーレムは何と連射式の飛び道具を使う事が可能で、これに『ガンナー』が飛び付いた。最初の内は、土魔法で形成した弾丸を専用の筒…いや、銃に装填して、風魔法で打ち出す形式だったが、ライフリングがどうのとか、銃身を真空状態にして空気抵抗を完全になくすとか、だったら超電導を利用してレールガンにしようとか…まぁ、最終的には『光』属性の魔法で生成した荷電粒子を使ったビーム兵器に落ち着いたけど…あ、光る剣も作るのね…
こうして建造された『ガンナー』専用ゴーレム。折しも、依頼を受けた領域の一部領地の有力者一族が軍事蜂起。公国を名乗り、周辺領地に宣戦布告。多数のゴーレムを使った電撃作戦が功を奏し、僅か数日で、国の半数近くを公国が占領する事態となった。
これを重く見た周辺諸国連合は公国との交渉と並行して、戦闘用ゴーレムの開発を密かに着手。しかしながら地域的事情もあってゴーレム開発は難航…そこで白羽の矢が立ったのが『セーラーキャプチャー』所有の『ガンナー』専用ゴーレム。従来のゴーレムと違った魔法系統を使用している為、公国内で産出される特殊鉱物を必要としない上に性能も段違いと言う事で、我々は密林地帯の諸国連合が保有する地下基地に向かう事となった。その間、赤や青や黒のゴーレムが襲撃して来たけど、その辺は「えいや‼」と蹴散らし、途中、公国が保有する特殊鉱物を産出する鉱山奪取作戦に巻き込まれる。まぁ、元々、数の少ない公国軍に対し、諸国連合は容赦のない物量作戦を決行したので、鉱山の奪取は難なく成功。その後、密林内の地下基地に向かい、『ガンナー』専用ゴーレムの術式を譲渡した上で「これ以上、巻き込むな‼」と厳しく抗議…まぁ、地域の安全確保の為にどうか…と泣き付かれてしまったので、大侵攻作戦の先鋒として出撃する‼って名目での、囮を引き受ける事となった。それを公国側がどういう訳か真に受けて、後発の侵攻軍は無傷で目的地までの到達を果たしたそうだ。これでホントにお役御免だよなぁ…と呑気に構えていたら、既に公国軍に敵勢力として認定されていた…その上、拠点に戻る最短ルートに公国側の巨大浮遊要塞が二つも鎮座していやがった。
「こうなりゃヤケだ‼」
…我々は諸国連合と協力し、二つの巨大要塞を攻略…その間、公国側に身内のトラブルがあったらしく、公王制が瓦解。公国軍は、幼い公王の孫を連れて公国の飛び地とも言うべき辺境に退去したとか…ちなみに、『ガンナー』専用ゴーレムは二つ目の要塞攻略時に行動不能な状態まで大破。『ガンナー』はゴーレムに内蔵した小型の脱出用飛空艇で、我々のもとに帰還を果たす…
うん…『ファースト』だな…まぁ、四か月も掛かってなかったけど…
『ファーマー』さんの料理を手伝いながら、我々は今回の『ファースト』的旅について話し合っていた…これは反省会と言うより、ただの無駄話…
「…そう言えば、何で拠点帰還を急いだの?」
『ファーマー』さんが聞いて来る。
いや、『ガンナー』の変な事、言い出したじゃないですか?
「どんな事、言ってた?」
ゴーレムで戦っている最中に喚いていたんですよ。「見える‼」とか、「来る‼」とか…終いには「刻が見える」とか…
「そりゃあ、言っちゃうでしょ?あの白いのに乗ってたら‼」
いや、白と言っても、頭部と下腹部と四肢だけでしょ?確かに、最初見た時に『ガン〇ムか‼』って叫んだけど…
「略して『ガンレム』もしくは、『ガンナム』と言うべきだと提唱したけどね…」
『ゴーレムマスター』よ。それは明らかにパチモン臭が過ぎるぞ。
「え~?だって、『ガン〇ム』だって元々は二つの言葉をくっつけたって…」
だからって、コッチに採用すべきではない。制作会社に失礼だぞ。それに、あのゴーレムは過去の遺物だ。新型の構想は練っておきなさい。
「…あれから得られるデータでは精々マー〇Ⅱが限界だけど…」
…いや、もう…その路線で行くなら名古〇テレビ版で止めておきなさい…
「え~?OVA版の白カニ、実物大で見たかったのに~‼」
ウチではあんなデカブツ、搭載できません‼
「デカブツと言うなら、我々の乗っている陸上艦も大きいよね?」
…誰の趣味でこんな形になったのか…
「さすがにヒト型には変形できませんでしたね」
しなくて良いんだよ‼仮にヒト型になったら、居住スペースとかキッチンとかどうすんだよ?構造的にぐちゃぐちゃになるぞ‼
「その辺の詰めが甘かったです‼次はちゃんと設計して変形できるようにします‼」
…なんか変形に対して、執着があるな…
「変形は漢のロマンでしょ⁈」
…こんな我々が乗っているのは『アイ〇ンギア』的外観の陸上艦だったりする…
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