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『受付』と『ギルドマスター』は美人に限る‼
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…バーベキュー会場の隅で『プレジデント』さんが拗ねていた…
「…あの後、『それは俺のワイフだぜ‼』までがセットなのに…」
…ここは放置がベストだな…
「そこは『がちょ~んがワイフかよ‼』って、ツッコめ‼」
あ、荒れた。泣き吠えてる。
「ほう‼がちょ~んとは、人なのか?」
魔族のお姫様‼相手しちゃダメです‼面倒臭くなるだけですから‼
…ひとまず、バーベキューは幕を閉じた…いや、閉じてくれた…夜通し開催される勢いだったが、近所のお姉さま方の実力行使で旦那様方がKOされて引き摺られたお開きになった…王子は所々でボロボロにされながらも、女性と見れば口説きに掛かって、旦那や彼氏、もしくは本人に攻撃を受けていた…中には子供を口説こうとしたが、そこは親衛隊が止めた。事案的な問題ではなく、容赦のない金的攻撃を受けた事があったらしい…
「最低限、使い物にならなくなっては困りますので」
…むしろ使えなくなった方が世界平和に近付くと思うのは、あたし『マネージャー』の個人的な願望だろうか…
翌日、『識者』さんと『軍師』の考えを提案する。
「…『空間収納』ですか…」
…冒険者ギルドの専属受付のお姉さんが頭を抱えている…
…これを打ち明ける事に一抹の不安があった…
何しろ、無限とも思えるレベルの『空間収納』能力者が四十人いる事が何を意味するか?あらゆる産業、物流が変革する。この世界で確認された『空間収納』能力者は、あたし達が現れるまでに三人しかいないらしい…しかも、収納力は最大で一㎥程度だったとか…規格外が過ぎるかぁ…
「…何となく予想はしてたけど…そこまでかぁ…」
受付のお姉さんは、あたし達の異常性に気付いて、色々と便宜を図ってくれている…とってもいい人だ…最近、やっと落ち着いてくれたが、ギルドに登録した当初は、あたし達の無自覚チート的行動に振り回され、頭と抱え、お腹を押さえていた…
「良い頭痛薬と胃薬を調達しますよ?」
「やめて下さい。出所を聞かれたらどうするんですか?」
『錬金術師』ちゃん謹製の薬は効くのに。
「あなた達、目立ちたくないんでしょ⁈だったら、目立つ事しない‼」
机を叩いて叫んだお姉さんの声がその場で最も大きかったなぁ…
…最近では、納めた物品を査定している間に世間話できる程度に仲良くなった…彼氏と倦怠期に入ったって事で、ぼやいて来る…え?彼氏、居たの?
「失礼な‼彼が戻ったら、結婚するんだから‼」
そ、そうでしたか…失礼しました…
…う~ん…この受付のお姉さん、美人だけど、独身キャリアウーマン系だと思ってた…若い内からバリバリ働いて、気が付けば、周りがみんな結婚してるとか…
「失礼な事、考えてる?」
いえいえ。それで、『空間収納』の件、やっぱり上層部に言います?
「言わない訳にいかないでしょう」
…その唸りながら、髪を掻く仕草、久々に見た…
「まぁいいや。諦めたし、切り替える」
何を諦めたのか知りませんが、切り替えてくれて有難いです。
ギルドのお姉さんとの交渉の結果、とりあえず十人単位での空間隔絶ダンジョン進入を提案された。どうあっても『セーラーキャプチャー』は一纏めで行動させたいらしい。
理由を窺っても?
「あなた達は目立つんですよ?知ってましたか?」
まぁ、美少女揃いですね?
「それもありますが、能力的にです‼何です?個人的に騎士団最強を叩きのめし、宮廷魔術師最強を失禁させ、国内最高峰の錬金術師を子ども扱いして、国中の職人集団を集めて三年は掛かる大工事を一時間掛からないで終わらせて、宮廷専属コックも腰を抜かす料理をいつでも食べている集団が目立たないと思っているんですか⁈しかも武術と魔法の平均が、騎士団最強と宮廷魔術師最強が頭二つ分上って‼しかも全員能力的に僅差って‼その上、専属の職能持っているコは頭二つ分、突き抜けているって‼どこの一国の軍事国家の精鋭部隊ですか⁈」
あ~…今度、新作のお菓子持ってきますね…
「…だったら、この前、持ってきた焼き菓子がいいわ…もちろん、新作も持って来て…」
…その後、誰を送るか?日数は?交代があるか?ローテーションは?配当は?等の話を詰めた後、通常の仕事の受注と空間隔絶ダンジョンに潜る前の仕事で継続依頼があるか?の確認をしてギルドを去る…これが本来の『マネージャー』の仕事だよな…
…さて、面倒事が残ったか…あ、ト書き語りは『受付』に移るわ…
専属と言っても、あの子達の仕事だけの面倒を見ている訳じゃない。窓口があたしの専属と言うだけで、他の冒険者の依頼受け付けもやっている…当然だろう…一つのパーティ…まぁ、彼女達はクランだが、それだけに掛かり切りになるなど、どんな暇人だって話になるからな…うん、分かっている…あたしがその暇人になりつつある…
そもそも、あいつらが非常識過ぎるんじゃぁ‼依頼は常に完璧。植物採取や狩猟系は取って来たまんまの状態の納品だったし、討伐系は対象の魔物だけを完全に絞めたし、探索系は何処に何があるかの情報を完璧に提出するし、攻略系はダンジョン潰す勢いだし、オマケに全員美少女だしぃ‼特にあの『マネージャー』‼美少女にも程があるだろ‼あのコが窓口になっているから男性職員じゃまともに対応できないし、女性職員じゃ変な嫉妬する奴も出て来るだろうし‼…あ、一部、本気で惚れる女性職員も出て来るかも…はぁ…あれがここに来た時、あたしが対応して良かった…他の連中が対応したら、専属の席を巡って、無駄な争いも起きていただろうな…人死にが出たかもな…
それに、あのコ、ああ見えて交渉上手だから、他の連中に任せたら、手玉に取られてたかも…私が担当したのは最善か…部屋に戻るか…
さて、仕事…ん?これはホントか?
「は、ハイ‼先程、『セーラーキャプチャー』のストーカーを捕まえたと…」
…そいつは無事なんだろうな?
「と言うと?」
あそこには『忍者』とか言うスカウトバスターがいるだろ?
「ああ。そう言えば、縛られた上に『不審者』って張り紙が…」
やっぱり、見付かってたかぁ…で?どこの所属か吐かせたか?
「今、死なせない程度の尋問をしています」
…分かった…仕事に戻ってくれ…
「あ、はい」
職員が退室して、一人っきり…
おい‼居るんだろ?
「如何な御用でしょう?」
この言葉と共に、噂の『忍者』ちゃんが私の右後ろに現れる。
『忍者』ちゃんさぁ…どうせなら、情報も絞ってくれよ。
「え?良いんですか?」
…いや、そんなキラキラした目で聞かれると、密偵に何をするか…
「じゃあ、国のお偉いさんに、釘刺しておいてくださいよ」
冒険者ギルドだけじゃ、無理ねぇ…せめて、国に金を貸せるレベルの金持ちギルドなら話も聞いてくれるんじゃないかな?
「冒険者ギルドは、国を跨ぐ全世界的な組織なのに?」
一国に口出ししたら、全部に言わないとダメでしょ?ってか、国の密偵って分かってたんでしょ?あんたの事だから所属も聞き出しているんでしょ?
「拘りますねぇ…内政不干渉を謳っておいて、情報は欲しいんですか?」
そりゃ欲しいわよ。弱みを握っておけば、いざって時、助けてもらえるでしょ?
「逆に消されるかも知れませんよ?」
こう見えても、元SSS級の冒険者よ‼未だに、衰えているつもりはないわ。
「その内、ウチの連中と手合わせ願えませんか?」
止めておくわ。若さじゃ負けるから。
「分かりました‼でも、貴族派筆頭の公爵閣下には文句を言っておいてください‼」
…と言って、『忍者』は姿を消す…
…貴族派かぁ…あそこは自分達が特別じゃないと許せない権力欲だけの連中だからなぁ…『セーラーキャプチャー』がどうしても欲しいんだろうけど、第二王子の息が掛かってるから、簡単に手を出せないのか…ま、一応、抗議だけはしておくか…
あ、そうそう。私は『受付』と言っているが、『ギルドマスター』でもある…もちろん、『マネージャー』含め『セーラーキャプチャー』の連中は知っている。
ギルドの打ち合わせを終えると、外回り組が居なくなっていた。あ、ト書き語りは『マネージャー』に戻りますね…外回り組の依頼は、別の街の冒険者ギルドに回っているんで困る事はないかな…?…事前に交代は決めているので、そこも困る事はない…え?お姫様外回り組に付いて行こうとしていたのですか?
「うむ‼連中、中々の強者揃いと見た‼楽しめそうではないか‼」
出来れば、ここで大人しくしていてください‼
「…とは言えなぁ…『狂える猫団』の構成は既に、『作家』の手に回っておるからのぉ…」
この『狂える猫団の武勇伝』と言う物語を作る事となったのは、昨日の『がちょ~ん』の後、意地になった『プレジデント』が、稀代の美女『がちょ~ん』と『狂える猫団』の長物使いの騎士とのラブロマンスを、その場の思い付きで語り出した事が発端となり、それを聞いていた『作家』の創作意欲に火を付けてしまった事で企画が進行される事となった、何処に謝れば良いのか分からない物語である。
「さすが『プレジデント』さんだ…あたしにはあの動きを『がちょ~ん』に手を伸ばす騎士の動きに見立てるとは思い付かなかった…‼」
…誤解のない様に、お姫様には、『がちょ~ん』が異世界のギャグだと言う事を、その場にいた常識のありそうなみんなと説明した。しかし、
「イヤ‼『プレジデント』殿の物語の方が面白い‼」
お姫様の鶴の一声が発動‼物語は創作される事となった。
「完成したら、劇にして、演じてみようではないか‼」
…お姫様…嫌な予感しかしませんが、配役は?
「絶世の美女『がちょ~ん』は『マネージャー』しかおるまい‼」
止めて下さい‼せめて『会計』さんにしてください‼
「あたしを巻き込むな‼元芸能人‼」
あたしはこの前、アイドル的な事をしました‼だから今回はなし‼
「では、誰かおらぬか?」
…う~ん…あ‼ギルドの『受付』さんこと『ギルドマスター』‼
…この提案をした時、『ギルドマスター』は盛大なくしゃみをしたらしい…
「…あの後、『それは俺のワイフだぜ‼』までがセットなのに…」
…ここは放置がベストだな…
「そこは『がちょ~んがワイフかよ‼』って、ツッコめ‼」
あ、荒れた。泣き吠えてる。
「ほう‼がちょ~んとは、人なのか?」
魔族のお姫様‼相手しちゃダメです‼面倒臭くなるだけですから‼
…ひとまず、バーベキューは幕を閉じた…いや、閉じてくれた…夜通し開催される勢いだったが、近所のお姉さま方の実力行使で旦那様方がKOされて引き摺られたお開きになった…王子は所々でボロボロにされながらも、女性と見れば口説きに掛かって、旦那や彼氏、もしくは本人に攻撃を受けていた…中には子供を口説こうとしたが、そこは親衛隊が止めた。事案的な問題ではなく、容赦のない金的攻撃を受けた事があったらしい…
「最低限、使い物にならなくなっては困りますので」
…むしろ使えなくなった方が世界平和に近付くと思うのは、あたし『マネージャー』の個人的な願望だろうか…
翌日、『識者』さんと『軍師』の考えを提案する。
「…『空間収納』ですか…」
…冒険者ギルドの専属受付のお姉さんが頭を抱えている…
…これを打ち明ける事に一抹の不安があった…
何しろ、無限とも思えるレベルの『空間収納』能力者が四十人いる事が何を意味するか?あらゆる産業、物流が変革する。この世界で確認された『空間収納』能力者は、あたし達が現れるまでに三人しかいないらしい…しかも、収納力は最大で一㎥程度だったとか…規格外が過ぎるかぁ…
「…何となく予想はしてたけど…そこまでかぁ…」
受付のお姉さんは、あたし達の異常性に気付いて、色々と便宜を図ってくれている…とってもいい人だ…最近、やっと落ち着いてくれたが、ギルドに登録した当初は、あたし達の無自覚チート的行動に振り回され、頭と抱え、お腹を押さえていた…
「良い頭痛薬と胃薬を調達しますよ?」
「やめて下さい。出所を聞かれたらどうするんですか?」
『錬金術師』ちゃん謹製の薬は効くのに。
「あなた達、目立ちたくないんでしょ⁈だったら、目立つ事しない‼」
机を叩いて叫んだお姉さんの声がその場で最も大きかったなぁ…
…最近では、納めた物品を査定している間に世間話できる程度に仲良くなった…彼氏と倦怠期に入ったって事で、ぼやいて来る…え?彼氏、居たの?
「失礼な‼彼が戻ったら、結婚するんだから‼」
そ、そうでしたか…失礼しました…
…う~ん…この受付のお姉さん、美人だけど、独身キャリアウーマン系だと思ってた…若い内からバリバリ働いて、気が付けば、周りがみんな結婚してるとか…
「失礼な事、考えてる?」
いえいえ。それで、『空間収納』の件、やっぱり上層部に言います?
「言わない訳にいかないでしょう」
…その唸りながら、髪を掻く仕草、久々に見た…
「まぁいいや。諦めたし、切り替える」
何を諦めたのか知りませんが、切り替えてくれて有難いです。
ギルドのお姉さんとの交渉の結果、とりあえず十人単位での空間隔絶ダンジョン進入を提案された。どうあっても『セーラーキャプチャー』は一纏めで行動させたいらしい。
理由を窺っても?
「あなた達は目立つんですよ?知ってましたか?」
まぁ、美少女揃いですね?
「それもありますが、能力的にです‼何です?個人的に騎士団最強を叩きのめし、宮廷魔術師最強を失禁させ、国内最高峰の錬金術師を子ども扱いして、国中の職人集団を集めて三年は掛かる大工事を一時間掛からないで終わらせて、宮廷専属コックも腰を抜かす料理をいつでも食べている集団が目立たないと思っているんですか⁈しかも武術と魔法の平均が、騎士団最強と宮廷魔術師最強が頭二つ分上って‼しかも全員能力的に僅差って‼その上、専属の職能持っているコは頭二つ分、突き抜けているって‼どこの一国の軍事国家の精鋭部隊ですか⁈」
あ~…今度、新作のお菓子持ってきますね…
「…だったら、この前、持ってきた焼き菓子がいいわ…もちろん、新作も持って来て…」
…その後、誰を送るか?日数は?交代があるか?ローテーションは?配当は?等の話を詰めた後、通常の仕事の受注と空間隔絶ダンジョンに潜る前の仕事で継続依頼があるか?の確認をしてギルドを去る…これが本来の『マネージャー』の仕事だよな…
…さて、面倒事が残ったか…あ、ト書き語りは『受付』に移るわ…
専属と言っても、あの子達の仕事だけの面倒を見ている訳じゃない。窓口があたしの専属と言うだけで、他の冒険者の依頼受け付けもやっている…当然だろう…一つのパーティ…まぁ、彼女達はクランだが、それだけに掛かり切りになるなど、どんな暇人だって話になるからな…うん、分かっている…あたしがその暇人になりつつある…
そもそも、あいつらが非常識過ぎるんじゃぁ‼依頼は常に完璧。植物採取や狩猟系は取って来たまんまの状態の納品だったし、討伐系は対象の魔物だけを完全に絞めたし、探索系は何処に何があるかの情報を完璧に提出するし、攻略系はダンジョン潰す勢いだし、オマケに全員美少女だしぃ‼特にあの『マネージャー』‼美少女にも程があるだろ‼あのコが窓口になっているから男性職員じゃまともに対応できないし、女性職員じゃ変な嫉妬する奴も出て来るだろうし‼…あ、一部、本気で惚れる女性職員も出て来るかも…はぁ…あれがここに来た時、あたしが対応して良かった…他の連中が対応したら、専属の席を巡って、無駄な争いも起きていただろうな…人死にが出たかもな…
それに、あのコ、ああ見えて交渉上手だから、他の連中に任せたら、手玉に取られてたかも…私が担当したのは最善か…部屋に戻るか…
さて、仕事…ん?これはホントか?
「は、ハイ‼先程、『セーラーキャプチャー』のストーカーを捕まえたと…」
…そいつは無事なんだろうな?
「と言うと?」
あそこには『忍者』とか言うスカウトバスターがいるだろ?
「ああ。そう言えば、縛られた上に『不審者』って張り紙が…」
やっぱり、見付かってたかぁ…で?どこの所属か吐かせたか?
「今、死なせない程度の尋問をしています」
…分かった…仕事に戻ってくれ…
「あ、はい」
職員が退室して、一人っきり…
おい‼居るんだろ?
「如何な御用でしょう?」
この言葉と共に、噂の『忍者』ちゃんが私の右後ろに現れる。
『忍者』ちゃんさぁ…どうせなら、情報も絞ってくれよ。
「え?良いんですか?」
…いや、そんなキラキラした目で聞かれると、密偵に何をするか…
「じゃあ、国のお偉いさんに、釘刺しておいてくださいよ」
冒険者ギルドだけじゃ、無理ねぇ…せめて、国に金を貸せるレベルの金持ちギルドなら話も聞いてくれるんじゃないかな?
「冒険者ギルドは、国を跨ぐ全世界的な組織なのに?」
一国に口出ししたら、全部に言わないとダメでしょ?ってか、国の密偵って分かってたんでしょ?あんたの事だから所属も聞き出しているんでしょ?
「拘りますねぇ…内政不干渉を謳っておいて、情報は欲しいんですか?」
そりゃ欲しいわよ。弱みを握っておけば、いざって時、助けてもらえるでしょ?
「逆に消されるかも知れませんよ?」
こう見えても、元SSS級の冒険者よ‼未だに、衰えているつもりはないわ。
「その内、ウチの連中と手合わせ願えませんか?」
止めておくわ。若さじゃ負けるから。
「分かりました‼でも、貴族派筆頭の公爵閣下には文句を言っておいてください‼」
…と言って、『忍者』は姿を消す…
…貴族派かぁ…あそこは自分達が特別じゃないと許せない権力欲だけの連中だからなぁ…『セーラーキャプチャー』がどうしても欲しいんだろうけど、第二王子の息が掛かってるから、簡単に手を出せないのか…ま、一応、抗議だけはしておくか…
あ、そうそう。私は『受付』と言っているが、『ギルドマスター』でもある…もちろん、『マネージャー』含め『セーラーキャプチャー』の連中は知っている。
ギルドの打ち合わせを終えると、外回り組が居なくなっていた。あ、ト書き語りは『マネージャー』に戻りますね…外回り組の依頼は、別の街の冒険者ギルドに回っているんで困る事はないかな…?…事前に交代は決めているので、そこも困る事はない…え?お姫様外回り組に付いて行こうとしていたのですか?
「うむ‼連中、中々の強者揃いと見た‼楽しめそうではないか‼」
出来れば、ここで大人しくしていてください‼
「…とは言えなぁ…『狂える猫団』の構成は既に、『作家』の手に回っておるからのぉ…」
この『狂える猫団の武勇伝』と言う物語を作る事となったのは、昨日の『がちょ~ん』の後、意地になった『プレジデント』が、稀代の美女『がちょ~ん』と『狂える猫団』の長物使いの騎士とのラブロマンスを、その場の思い付きで語り出した事が発端となり、それを聞いていた『作家』の創作意欲に火を付けてしまった事で企画が進行される事となった、何処に謝れば良いのか分からない物語である。
「さすが『プレジデント』さんだ…あたしにはあの動きを『がちょ~ん』に手を伸ばす騎士の動きに見立てるとは思い付かなかった…‼」
…誤解のない様に、お姫様には、『がちょ~ん』が異世界のギャグだと言う事を、その場にいた常識のありそうなみんなと説明した。しかし、
「イヤ‼『プレジデント』殿の物語の方が面白い‼」
お姫様の鶴の一声が発動‼物語は創作される事となった。
「完成したら、劇にして、演じてみようではないか‼」
…お姫様…嫌な予感しかしませんが、配役は?
「絶世の美女『がちょ~ん』は『マネージャー』しかおるまい‼」
止めて下さい‼せめて『会計』さんにしてください‼
「あたしを巻き込むな‼元芸能人‼」
あたしはこの前、アイドル的な事をしました‼だから今回はなし‼
「では、誰かおらぬか?」
…う~ん…あ‼ギルドの『受付』さんこと『ギルドマスター』‼
…この提案をした時、『ギルドマスター』は盛大なくしゃみをしたらしい…
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