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『セーラーキャプチャー』のお仕事紹介(野外編)
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…『狂える猫団』と『がちょ~ん』夫人の話は『受付』さんこと『ギルドマスター』が脚本をビリビリに破いた上に魔法で燃やした挙句、その灰を踏み付け、
「何処のバカが書いた本だあああああぁぁああ‼」
と、天に向かって叫び付けた。
…あ、脚本がダメですか?
「そっちじゃねぇえ‼」
…ですよね…
「こういうオモシロは事前に知らせろぉ‼」
え?イヤですよ。そんな事したら、あたしを『がちょ~ん』夫人にしようとするじゃないですか?向こうの世界でお芝居なんてやった事ないですよ?
「歌は歌ってたじゃない?」
あれは催眠が掛けらていたんです。途中で解けましたけど。
「そうだな。あの恥じらい具合は伝説となっている」
そうですか。二度と味わいたくないんですが?それに言ってませんでした?あたし達が目立ちたくないって?
「今更だろうよ?そもそも『マネージャー』のお前がウチに来ると、職員や冒険者共が浮付いて仕事にならねぇんだよ。頼むから、職員をそっちのクランに常駐させろよ」
そこまでの貢献は、まだしてませんよ?それにこっちには預かってる仔が居るって知ってるでしょ?あれ、いつまで居座らせるつもりですか?
「業務に支障は出ていないでしょ?むしろ、助けてもらったって聞いたけど…?」
あれの本性を知らないで、甘やかすだけ甘やかしている現状はよろしくないと思うんですよ。厳しく言える大人を派遣してほしいんですよ。
「そりゃ無理ってもんよ。誰だって命は惜しいし」
じゃあ、我々は命知らずと?
「氾濫中のダンジョンをたかだか三十人で潰す連中は、一般的に命知らずと言います。我々の業界ではチート集団とも言いますが」
バックアップあっての事です。通常状態なら、あんなマネ出来ません。『よい子はマネしちゃいけません』レベルですよ。『悪い子』も『普通の子』もダメですけど。
「とにかく、隠していても無駄なんだからこの際、派手に表舞台に立ちなさい‼ギルドとしても良い宣伝材料になるし」
今更、冒険者のイメージアップなんて無理じゃないですか?職にあぶれた連中の吹き溜まりの代名詞みたいなモンだし…
「士官、英通への入口とか言えないの?」
そんなの全ギルド登録者の何人ですか?割合で言える程の数なら考えますけど?
「あ、あたしの彼がそうだもん‼実在するって事はなれるんだもん‼」
聞きましたよ?あなたの彼、町々にオンナ作ってるって。英雄は色を好むんですね。
「あ?そりゃ、何処の情報だぁ?」
外回り組から聞きました。同じ町でも二・三人と関係を持っていたって…
「その町は何処かなぁ?『マネージャー』ちゃん?」
あ…それは…詳しくは聞いていないので…
あたしのこの言葉と共に、『ギルドマスター』は飛び出して行った。
…仕事どうしよう…
「あ、あの‼これ、『セーラーキャプチャー』様用のご依頼です‼」
え?カウンターの端っこに居る受付嬢さん?
「こ、こういう事もあるかと思い、あらかじめ選んでおきました‼」
ちょっと拝見…うん…問題ないな…
「そ、それで受注して頂けますか?」
問題ないと思うけど…持ち帰って相談しますね。
「は、はい‼色よい返事、お待ちしております‼」
こうして、あたしも拠点に戻る事にする。
「…と言う訳で、脚本は灰になりました」
戻ってみると、先程の『ギルドマスター』とのやり取りを『忍者』さんがバラしまくっていました…あなた、何処に居たんですか?
「私は何処にでも居て、何処にも居ないのだよ」
訳の分からない事を得意げに言わないで下さい。
「やっぱり『ギルドマスター』には通らなかったかぁ」
そして『作家』、『がちょ~ん』夫人、止めるか?
「いや‼『ギルドマスター』を納得させる脚本を書きあげて見せる‼」
創作意欲の炎は、未だに消えないか…まぁ、頑張れ…それと、美容に悪いからちゃんと寝なさい。徹夜は禁止。『マンガ家』もな。
…その後、全員に仕事を振っていく…
仕事は一般的な野外活動系は戦闘職が担当する事が多い。
野外活動系とは『採取』・『討伐』・『探索』・『攻略』の四種類。『採取』は薬草や山菜の採取やジビエの狩猟がメイン。鉱石・宝石の原石・希少鉱物の採掘もこれに含まれる。今回は薬草採取系が三件、ジビエ系が二件。採掘系は今回ナシ。それぞれ一人ずつが担当。
『討伐』は害獣駆除や盗賊討伐…まぁ、血生臭い系だな。殺生前提の依頼が多くて、根絶やしが基本。禍根を残さない為との事。こっちは二件…近場だから一人で行けるかな?
『探索』はダンジョンや遺跡の構造を解析したり、お宝の配置や中味を調査する仕事。ただし、見付けたお宝は規定で持ち出しは厳禁。持ち出す時はあらかじめ採取権料を支払う事が冒険者ギルドの規定で決まっている。払わないとペナルティとして罰金や活動停止措置命令を受けてしまう。なので、『探索』は『採取』とセットの事が多いが、『採取』のみの依頼は殆どない。危険領域の行動を許可出来るパーティやクランでなければ、受ける事が出来ない部類の依頼である。今回は…うわ、『探索』のみ?どっかのクランがギルドに圧力掛けた?…ん~…ダンジョンの『探索』だからなぁ…うま味もなけりゃ、危険度も高いから…これはパス‼
最後に『攻略』。これはダンジョンを制圧して機能停止させるのが本来の意味だけど、制御可能状態に持ち込むまででも『攻略』と呼ばれている。『採取』権も込みなので、ダンジョン内のお宝は自由に持ち出し可能。ただし、報告は『探索』並み…ちなみに、この前『攻略』した鉱物採掘系ダンジョンは一度『攻略』された状態で氾濫を起したらしい。それと、稀な事だけど、依頼主が軍や騎士団関係の場合は『討伐』とセットになる場合が多い。この国では見た事がないが、軍関係の場合、砦や城の『攻略』を依頼するケースがあるそうだ。もっとも『攻略』自体、そうそう依頼されないけど…で、今回はナシか…
野外活動時の自衛は基本中の基本ではあるけど、活動領域の指示についてはギルドの方で作成した『危険度マップ』によって、ある程度の指針を出してくれている。ただし自衛については冒険者の完全自己責任。強い魔物の棲息領域で採取活動をしても構わないが、己の身を守るには、それらの魔物を圧倒できる力がある事が大前提。それは腕力・膂力に限らず、財力も力と見なすらしい。つまり護衛を雇ってもOKって事。無ければ、大人しく、安全な領域での採取活動をお薦めします…と最初に注意を受けた。ちなみに、危険な領域に行っても、希少な資源が『採取』出来るとは限らないとも注意されたなぁ…
『危険度マップ』と言えば、マップの作成は基本、『採取』の情報を元にしているらしく、遭遇した魔物の情報は逐一報告する様に義務付けられている。何でも、拠点としている街の周辺は、この世界でも強めの魔物の生息域に近いらしく、職員を調査の為に赴かせるには少々荷が重いらしい。それでも、元冒険者の人が独自に調査し、書き加えられたマップもあったりするが、その情報は担当する冒険者パーティやクランでのみ共有されているので公表はあまりされていない。まぁ、頼めば見せてくれるかも…
「『調査』依頼?」
見慣れない依頼書が紛れ込んでいたので、思わず声が出てしまった。
「何かな?何かな~?」
あ。『プレジデント』さん。これなんですけど…ああ‼見せますから、奪い取らないで‼
「ふむふむ…『危険度マップ』の更新時期が近いのか」
確か、五年ごとの更新でしたよね?
「担当領域は街の中心の北から東の半径二十キロ内…徒歩行動可能範囲の動植物・魔物の棲息種調査…期限は調査完了まで…時間制限はなしか…」
これは仕方ないですよ。ある程度の規模のクランは持ち回りみたいですから。
「これは専属で付かせるべきか?他のクランではどうしている?」
まちまちですね。まぁ、百人規模のクランなら専属でやらせてますけど。
「中途半端に三十人なのは悩ませるなぁ」
まぁ、ウチの場合は誰に行かせても、そつなく熟しますけどね?
…などと話をしていると、我々の前に二人の人物が現れる。
「その依頼、我々が受けよう‼」
…『作家』と『マンガ家』だ…
…超インドア派の二人が何故?
「気分転換だ‼」
お前ら、言い切ったな‼
「部屋にカンヅメは飽きた~‼」
「身体、動かしたい~‼」
お前ら、最初『カンヅメ、さいこ~‼』とか、言ってなかったか?
「訂正します‼外で暴れさせてください‼」
見事な土下座だ‼しかも肘を九十度外側に曲げた男土下座‼
「そうだなぁ…許可してやっても良いぞ?」
『プレジデント』さん、甘やかさないで。
「本当ですか?」
顔を上げる二人。うわ、泣いてるよ。
「ああ、ただし、この依頼を受けてからなぁ」
と、『プレジデント』さんがあたしの持つ依頼書の内の三枚を引き抜き、二人に見せる。
「げ?」
「なん…だと…?」
その中身を見て、震える二人…
「役場からの貴族・ギルド・中央・王家向けの文書作成依頼と、商店の看板、役場の案内用ピクトグラム作成依頼だ」
ああ…文章はそれそれの立場向けに書かないと受け付けないって言うし、識字率が低いから絵の案内の方が分かり易いしね…
「こればっかりは、お前らじゃないと無理だからな」
…と言う訳で、早速、打ち合わせに…
「監視は任せろ。逃げようとしたら…」
『忍者』さん。あんまりヒドい事しない様に。その笑顔がコワいです。
「うむ。所で、アレどうする?」
…う~ん…放置したいんだけど…
一応、手招き…そう、角の家の壁に寄り掛かっている…今、自分を指差している…
「え?何でバレているんですか?」
…そこに居たのは、今回の依頼を出してくれた『受付』嬢だった…
随分、本格的なギリースーツ着てるけど、そこに草なんか生えてねぇよ‼
「何処のバカが書いた本だあああああぁぁああ‼」
と、天に向かって叫び付けた。
…あ、脚本がダメですか?
「そっちじゃねぇえ‼」
…ですよね…
「こういうオモシロは事前に知らせろぉ‼」
え?イヤですよ。そんな事したら、あたしを『がちょ~ん』夫人にしようとするじゃないですか?向こうの世界でお芝居なんてやった事ないですよ?
「歌は歌ってたじゃない?」
あれは催眠が掛けらていたんです。途中で解けましたけど。
「そうだな。あの恥じらい具合は伝説となっている」
そうですか。二度と味わいたくないんですが?それに言ってませんでした?あたし達が目立ちたくないって?
「今更だろうよ?そもそも『マネージャー』のお前がウチに来ると、職員や冒険者共が浮付いて仕事にならねぇんだよ。頼むから、職員をそっちのクランに常駐させろよ」
そこまでの貢献は、まだしてませんよ?それにこっちには預かってる仔が居るって知ってるでしょ?あれ、いつまで居座らせるつもりですか?
「業務に支障は出ていないでしょ?むしろ、助けてもらったって聞いたけど…?」
あれの本性を知らないで、甘やかすだけ甘やかしている現状はよろしくないと思うんですよ。厳しく言える大人を派遣してほしいんですよ。
「そりゃ無理ってもんよ。誰だって命は惜しいし」
じゃあ、我々は命知らずと?
「氾濫中のダンジョンをたかだか三十人で潰す連中は、一般的に命知らずと言います。我々の業界ではチート集団とも言いますが」
バックアップあっての事です。通常状態なら、あんなマネ出来ません。『よい子はマネしちゃいけません』レベルですよ。『悪い子』も『普通の子』もダメですけど。
「とにかく、隠していても無駄なんだからこの際、派手に表舞台に立ちなさい‼ギルドとしても良い宣伝材料になるし」
今更、冒険者のイメージアップなんて無理じゃないですか?職にあぶれた連中の吹き溜まりの代名詞みたいなモンだし…
「士官、英通への入口とか言えないの?」
そんなの全ギルド登録者の何人ですか?割合で言える程の数なら考えますけど?
「あ、あたしの彼がそうだもん‼実在するって事はなれるんだもん‼」
聞きましたよ?あなたの彼、町々にオンナ作ってるって。英雄は色を好むんですね。
「あ?そりゃ、何処の情報だぁ?」
外回り組から聞きました。同じ町でも二・三人と関係を持っていたって…
「その町は何処かなぁ?『マネージャー』ちゃん?」
あ…それは…詳しくは聞いていないので…
あたしのこの言葉と共に、『ギルドマスター』は飛び出して行った。
…仕事どうしよう…
「あ、あの‼これ、『セーラーキャプチャー』様用のご依頼です‼」
え?カウンターの端っこに居る受付嬢さん?
「こ、こういう事もあるかと思い、あらかじめ選んでおきました‼」
ちょっと拝見…うん…問題ないな…
「そ、それで受注して頂けますか?」
問題ないと思うけど…持ち帰って相談しますね。
「は、はい‼色よい返事、お待ちしております‼」
こうして、あたしも拠点に戻る事にする。
「…と言う訳で、脚本は灰になりました」
戻ってみると、先程の『ギルドマスター』とのやり取りを『忍者』さんがバラしまくっていました…あなた、何処に居たんですか?
「私は何処にでも居て、何処にも居ないのだよ」
訳の分からない事を得意げに言わないで下さい。
「やっぱり『ギルドマスター』には通らなかったかぁ」
そして『作家』、『がちょ~ん』夫人、止めるか?
「いや‼『ギルドマスター』を納得させる脚本を書きあげて見せる‼」
創作意欲の炎は、未だに消えないか…まぁ、頑張れ…それと、美容に悪いからちゃんと寝なさい。徹夜は禁止。『マンガ家』もな。
…その後、全員に仕事を振っていく…
仕事は一般的な野外活動系は戦闘職が担当する事が多い。
野外活動系とは『採取』・『討伐』・『探索』・『攻略』の四種類。『採取』は薬草や山菜の採取やジビエの狩猟がメイン。鉱石・宝石の原石・希少鉱物の採掘もこれに含まれる。今回は薬草採取系が三件、ジビエ系が二件。採掘系は今回ナシ。それぞれ一人ずつが担当。
『討伐』は害獣駆除や盗賊討伐…まぁ、血生臭い系だな。殺生前提の依頼が多くて、根絶やしが基本。禍根を残さない為との事。こっちは二件…近場だから一人で行けるかな?
『探索』はダンジョンや遺跡の構造を解析したり、お宝の配置や中味を調査する仕事。ただし、見付けたお宝は規定で持ち出しは厳禁。持ち出す時はあらかじめ採取権料を支払う事が冒険者ギルドの規定で決まっている。払わないとペナルティとして罰金や活動停止措置命令を受けてしまう。なので、『探索』は『採取』とセットの事が多いが、『採取』のみの依頼は殆どない。危険領域の行動を許可出来るパーティやクランでなければ、受ける事が出来ない部類の依頼である。今回は…うわ、『探索』のみ?どっかのクランがギルドに圧力掛けた?…ん~…ダンジョンの『探索』だからなぁ…うま味もなけりゃ、危険度も高いから…これはパス‼
最後に『攻略』。これはダンジョンを制圧して機能停止させるのが本来の意味だけど、制御可能状態に持ち込むまででも『攻略』と呼ばれている。『採取』権も込みなので、ダンジョン内のお宝は自由に持ち出し可能。ただし、報告は『探索』並み…ちなみに、この前『攻略』した鉱物採掘系ダンジョンは一度『攻略』された状態で氾濫を起したらしい。それと、稀な事だけど、依頼主が軍や騎士団関係の場合は『討伐』とセットになる場合が多い。この国では見た事がないが、軍関係の場合、砦や城の『攻略』を依頼するケースがあるそうだ。もっとも『攻略』自体、そうそう依頼されないけど…で、今回はナシか…
野外活動時の自衛は基本中の基本ではあるけど、活動領域の指示についてはギルドの方で作成した『危険度マップ』によって、ある程度の指針を出してくれている。ただし自衛については冒険者の完全自己責任。強い魔物の棲息領域で採取活動をしても構わないが、己の身を守るには、それらの魔物を圧倒できる力がある事が大前提。それは腕力・膂力に限らず、財力も力と見なすらしい。つまり護衛を雇ってもOKって事。無ければ、大人しく、安全な領域での採取活動をお薦めします…と最初に注意を受けた。ちなみに、危険な領域に行っても、希少な資源が『採取』出来るとは限らないとも注意されたなぁ…
『危険度マップ』と言えば、マップの作成は基本、『採取』の情報を元にしているらしく、遭遇した魔物の情報は逐一報告する様に義務付けられている。何でも、拠点としている街の周辺は、この世界でも強めの魔物の生息域に近いらしく、職員を調査の為に赴かせるには少々荷が重いらしい。それでも、元冒険者の人が独自に調査し、書き加えられたマップもあったりするが、その情報は担当する冒険者パーティやクランでのみ共有されているので公表はあまりされていない。まぁ、頼めば見せてくれるかも…
「『調査』依頼?」
見慣れない依頼書が紛れ込んでいたので、思わず声が出てしまった。
「何かな?何かな~?」
あ。『プレジデント』さん。これなんですけど…ああ‼見せますから、奪い取らないで‼
「ふむふむ…『危険度マップ』の更新時期が近いのか」
確か、五年ごとの更新でしたよね?
「担当領域は街の中心の北から東の半径二十キロ内…徒歩行動可能範囲の動植物・魔物の棲息種調査…期限は調査完了まで…時間制限はなしか…」
これは仕方ないですよ。ある程度の規模のクランは持ち回りみたいですから。
「これは専属で付かせるべきか?他のクランではどうしている?」
まちまちですね。まぁ、百人規模のクランなら専属でやらせてますけど。
「中途半端に三十人なのは悩ませるなぁ」
まぁ、ウチの場合は誰に行かせても、そつなく熟しますけどね?
…などと話をしていると、我々の前に二人の人物が現れる。
「その依頼、我々が受けよう‼」
…『作家』と『マンガ家』だ…
…超インドア派の二人が何故?
「気分転換だ‼」
お前ら、言い切ったな‼
「部屋にカンヅメは飽きた~‼」
「身体、動かしたい~‼」
お前ら、最初『カンヅメ、さいこ~‼』とか、言ってなかったか?
「訂正します‼外で暴れさせてください‼」
見事な土下座だ‼しかも肘を九十度外側に曲げた男土下座‼
「そうだなぁ…許可してやっても良いぞ?」
『プレジデント』さん、甘やかさないで。
「本当ですか?」
顔を上げる二人。うわ、泣いてるよ。
「ああ、ただし、この依頼を受けてからなぁ」
と、『プレジデント』さんがあたしの持つ依頼書の内の三枚を引き抜き、二人に見せる。
「げ?」
「なん…だと…?」
その中身を見て、震える二人…
「役場からの貴族・ギルド・中央・王家向けの文書作成依頼と、商店の看板、役場の案内用ピクトグラム作成依頼だ」
ああ…文章はそれそれの立場向けに書かないと受け付けないって言うし、識字率が低いから絵の案内の方が分かり易いしね…
「こればっかりは、お前らじゃないと無理だからな」
…と言う訳で、早速、打ち合わせに…
「監視は任せろ。逃げようとしたら…」
『忍者』さん。あんまりヒドい事しない様に。その笑顔がコワいです。
「うむ。所で、アレどうする?」
…う~ん…放置したいんだけど…
一応、手招き…そう、角の家の壁に寄り掛かっている…今、自分を指差している…
「え?何でバレているんですか?」
…そこに居たのは、今回の依頼を出してくれた『受付』嬢だった…
随分、本格的なギリースーツ着てるけど、そこに草なんか生えてねぇよ‼
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