セーラーキャプチャー

o2ca

文字の大きさ
23 / 29

ドキッ?異世界的テンプレお風呂会

しおりを挟む
 …とりあえず、『受付』さんに拠点に入ってもらった。あ、そのギリースーツは脱いで…
「あ、あの…何か着るモノを…」
 おおぉおい‼何で、全裸にギリースーツなんだよ‼へきか⁈そう言う癖か⁈
「い、いえ‼これ着ていると、暑くなるって言うんで…」
 その暑さを我慢して着るんだよ‼せめて、下着は着てくれ‼ギルドに戻って着て来い‼あ、いや。普通の恰好で来てください‼裸で戻ろうとしないで‼

「あ、あの‼先ほどのギリースーツは『ギルドマスター』の私物でして…」
 十分程して『受付』さんが戻って来て、そこから息を整える意味もあって更に五分が経過した所で、『受付』さんが落ち着いて、話を始めてくれた。
「そ、それで…ギリースーツは全裸で着るモノだと…」
 あの人に遊ばれてますよ?
「そ、そこでなのですが‼」
 と、いきなり椅子から立ち上がったかと思うと、
「あ、あたしを『セーラーキャプチャー』の一員に加えてもらえませんか⁈」
 いや、ウチは異世界出身者のみのクランだから。
「え?裸を見せたら入れるんじゃないんですか?」
 何処から出たデマだ⁈そりゃあ⁈
「『ギルドマスター』から伺ったんですが?」
 …一度、ギルドの本部に抗議した方が良いかな…?
「で、ですが‼こちらのクランの方々は仲間の証と言う事で、『裸の付き合い』と呼ばれる通過儀礼があると‼」
 それは、一緒にお風呂に入る事です。
「え?あの…オフロとは…?」
 え?風呂を知らない?人が入って、気持ち良く感じる温度帯のお湯に浸かる…
「え?人が浸かれるだけの大量のお湯を、ただただ人が浸かる為だけに?」
 まぁ、ウチでは五・六人は入れる大きさの浴槽は造ってあるけど…
「そ、そんな事が…」
 お?考え込んでいる…ってか、斬新だなぁ…最近、異世界慣れしてて、こんな感じの反応、新鮮で癒される…
「では、お風呂を体験させてやろうではないか‼」
 あ、『マッパー』さん。お風呂、上がりました?じゃあ、次の…
「いざ行かん‼桃源郷ならぬとう源郷へ‼」
 ウマい事言わなくて良いんで、服を着て下さい。あなたが全裸で拠点内をうろつくから変な噂が流れるんですよ?
「いや。私は彼女に湯の入り方を教える為に、第二ラウンドに挑まねばならん‼」
 現状、そのギルドの『受付』さんをどうやって追い返すか?の説得中なので、お風呂に入れるのは止めて下さい。それと、第二ラウンドは控えて下さい。湯あたりしますよ?
「心配ご無用‼あたしが付いている‼」
 『プレジデント』さ~ん…あなたはお姫様の入浴係でしょう?あの方を抑えられるのはあなただけなんですから…
「ならば、我も早風呂するぞ‼」
 いや、お姫様…あなた、ウチのメンバーとお風呂入る時、『プレジデント』さん以外の乳をパンチングボールのフィニッシュブロー並みに殴り飛ばすでしょ?たまに風呂場でバッチーン‼って音がすると思ったら…
「あの様なモノをぶら下げておったら、殴らずにはおられんのじゃ‼」
 止めて下さい。そして、一般の成人女性の乳は殴らないで下さい。特別な訓練こそしていませんが、我々だから耐えられるのです。これは技能ではありません。異世界産の乳だからできることなんです。
「そうか‼では、我が殴らぬように、『マネージャー』が見張ってくれ」
 …え~と…話の流れが良く分かりませんが…
「何言ってんの‼今回は『お風呂』会だ‼」
 『マッパー』さん‼『プレジデント』さん‼『会』とか付けるな‼
「あ、あの…『会』って何です?」
 ほら‼『受付』さんへの説明が面倒になる‼

 …話の流れには逆らえず、あたしはその場に居合わせている皆とお風呂に入る…まぁ、あたしも今日はお風呂まだだったし…
そう言えば、お姫様はお風呂を知っていましたよね?
「うむ‼王宮には一度に十人は入れる浴槽があったぞ‼」
 …一般庶民には無縁の施設なのか…『受付』さんは汗を流したい時はどうしてました?
「え?この辺は、夏でも汗が流れる程、暑くはならないので…まぁ、端切れで身体を拭う程度でしょうか…?」
 …ああ、そう言えば、タオルもなかったんだった…
「うむ‼ぱいる生地と言ったか?これの肌触りは感動じゃぞ‼」
 『鍛冶師』トリオが造った紡績機のお陰だ…感謝してもし切れない…ここで生活を始めた当初は、中世ヨーロッパ並みの厳しい生活を覚悟していたけど、あの三人の産業革命で現代人でも耐えられる生活を送れている…だから、あの三人にはある程度、自由に創作活動をさせているけど、最近は、たまに役に立たないモノ造るからなぁ…
「ああ…いつまでも頬擦りしていたい…」
 そして、『受付』さん。そのタオルあげるんで、風呂だけ入ったら、帰ってもらってもいいですか?
「これは…人をダメにする布ですね」
 向こうの世界じゃ、専用で雑巾にも使いますけどね。
 そんな話をしながら、脱ぐ。
 あ、『受付』さんはさらし巻きなんですね…
「え?」
 その場のあたし以外の全員の視線が『受付』さんに『全集中、乳の呼吸、壱の型、上下振動』状態‼…あたしはチラッと見たので、それ程…でも、デカい…
「?どうしました?」
 そのまま『弐の型、左右の揺れ』を発動‼
 い、いえ‼何でもありませんので、気にせず‼
「え…と、お湯に入るんですから、脱がなきゃいけないんですよね?皆さんも早く脱がないんですか?」
 あ、はい。脱ぎます…と、『受付』さんの目線があたしに向いてる…?
 な、何でしょう?
「…あ、いえ…その…胸を隠している下着…」
 ブラジャーですか?
「その…そう言ったタイプの下着はこの世界にはないので…」
 …そう言えば、この世界の女性の裸ってあたしは初めて見たけど、その…成人女性はみんな、布でぐるぐる巻きにするタイプなんですか?
「…ん~…他の方は知りませんが、あたしは大きいらしいのでここまでギッチリ巻かないと、色々と面倒を掛けると母から言い付けられまして…」
 ああ…裸なんて、この世界じゃ家族にしか見せないのか…まぁ、特殊な職業の人じゃなければ向こうの世界でもそうだったけどね…
「うむ‼母上も、側女も布を巻いておったぞ‼」
 え?女性らしい体のラインが出るご衣裳を着られているんじゃないのですか?
「そう言った社交の場では胸の部分に詰め物をする習わしがあるぞ。他の貴族家に侮られぬ為と申されていたが、既婚女性の象徴として、ある程度の大きさがないと嫁すら養えていないのでは?と思われるからの。ま、我の母上は詰め物などせんでも、充分な大きさだったがな‼」
 超上流貴族の方々もご苦労が絶えないのですね。
「ちなみに、『マネージャー』程の大きさまでに求婚されぬのであれば、行き遅れ扱いされるから、注意するが良いぞ?」
 向こうの世界じゃ結婚できない年齢だけどね‼
 そんな女子トークをしながら、風呂場に向かう。

「まず、身体を洗いましょう‼」
 なんか、『マッパー』さんが仕切っているけど…大丈夫か?
「安心しろ‼私が一流の風呂の達人に仕立ててやる‼」
 いや。仕立てなくて良いので…
「あの…これってなんですか?」
 それは石鹸。
「え?石鹸って洗濯に使う?」
 あ~…身体を洗う用の石鹸…良い匂いするでしょ?
「あ、『マネージャー』さんの座っていたトコロに残っている匂いだ」
 …うっとりしながら変態的な言い方はしない様に…
 …で、それをタオルを使って泡立てて…
「タオルで全身を擦るのだ~‼」
 「マッパー」さんがやらなくて良いんです‼
「何故だ?お姫様は『プレジデント』に洗われているだろう?」
 お姫様なんだから、そう言う待遇が当たり前の方なんです‼
「では、何故、私に幼女の身体を洗わせない?」
 あなた、胸と尻を重点的に洗い過ぎなんです‼今、洗っている『受付』さんみたいに‼
「あ、あの、注意するんじゃなくて、実力行使で…」
 諦めて下さい。『マッパー』さんの全身洗浄コースは発動したら最後、誰にも止められないんです。彼女の作った泡の結界の中では、我々は無力なんです…
「そ、そんああああぁぁ…ぁん♡」
 …なんか、最後に色っぽい吐息を漏らして、『受付』さんは泡の海に消えた…

「…ああ…『マネージャー』さんに包まれている気がする…」
 …十分後、全身ツヤツヤのピカピカな『受付』さんが、その場にへたり込んでいた…そして、変態的な言葉を控えて下さい。『セーラーキャプチャー』の皆、同じ匂いなんですから。あたしだけの匂いじゃないですから。
「ふふふ…大人の女性は洗い甲斐がある」
 気のせいか?『マッパー』さんから『レベルアップ』のあの効果音が聞こえて来る…?
 あ、頭は洗いました?
「石鹼で洗う訳にはいかないからなぁ」
 じゃあ、シャンプー、リンス、コンディショナー…あたしの使う?
「い、良いんですか?」
 まぁ、あたしも今使っているから、使い方教えられるし。
 …まず、髪をある程度、濡らして…シャンプーで髪をワシャワシャ…
「あ、『マネージャー』さんが通り過ぎた時の匂いだぁ…」
 だから、うっとりとしないで下さい‼
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界配信〜幼馴染みに捨てられた俺を導く神々の声(視聴者)

葉月
ファンタジー
コルネ村で、幼なじみであり恋人でもあったユリアナと、ささやかな幸福を分かち合って生きていたロイド。 だがある日、ユリアナは女神の愛子として目覚め、国王の命により王都へと連れ去られる。 突然、日常を奪われ、運命に引き裂かれたロイドは、抗う術も持たぬまま、否応なく大きな流れへと呑み込まれていく。 これは、奪われたものを取り戻すため、そして理不尽な運命に抗おうとする、一人の少年の物語である。

『召喚ニートの異世界草原記』

KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。  ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。  剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。  ――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。  面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。  そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。  「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。  昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。  ……だから、今度は俺が――。  現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。  少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。  引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。 ※こんな物も召喚して欲しいなって 言うのがあればリクエストして下さい。 出せるか分かりませんがやってみます。

現世にダンジョンができたので冒険者になった。

盾乃あに
ファンタジー
忠野健人は帰り道に狼を倒してしまう。『レベルアップ』なにそれ?そして周りはモンスターだらけでなんとか倒して行く。

魁!断筆姉さん!!

西洋司
ファンタジー
「異世界ファンタジーは、日本政府が仕掛けた『機密解除』への布石だった――!?」 1999年、東京・江古田。 美大卒、無職、貯金なし。 大藪英子(おおやぶ・えいこ)は、異世界を描き続ける絵描き見習い。 バイト漬けでカツカツの生活の中、人生を賭けた公募に落選し、彼女はまさに「断筆」の瞬間を迎えていた。 そんな絶望の淵に現れたのは、謎の「後援者」と噂されるスーツ姿の公務員・斎木茂吉。 彼が提示したのは、あまりに荒唐無稽な国家機密だった。 「政府は異世界に関する機密解除を行います。そのために、あなたに『本物の異世界』を見て描いてほしいのです」 導かれた先は、現実の異世界「ヤムント国」。 これは、筆を折った一人の女性絵描きが、国家規模のプロジェクトに巻き込まれ、本物の異世界を「記録(アート)」で無双していく物語。

異世界でまったり村づくり ~追放された錬金術師、薬草と動物たちに囲まれて再出発します。いつの間にか辺境の村が聖地になっていた件~

たまごころ
ファンタジー
王都で役立たずと追放された中年の錬金術師リオネル。 たどり着いたのは、魔物に怯える小さな辺境の村だった。 薬草で傷を癒し、料理で笑顔を生み、動物たちと畑を耕す日々。 仲間と絆を育むうちに、村は次第に「奇跡の地」と呼ばれていく――。 剣も魔法も最強じゃない。けれど、誰かを癒す力が世界を変えていく。 ゆるやかな時間の中で少しずつ花開く、スロー成長の異世界物語。

勘当された少年と不思議な少女

レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。 理由は外れスキルを持ってるから… 眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。 そんな2人が出会って…

盾の間違った使い方

KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。 まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。 マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。 しかし、当たった次の瞬間。 気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。 周囲は白骨死体だらけ。 慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。 仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。 ここは―― 多分、ボス部屋。 しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。 与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる 【異世界ショッピング】。 一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。 魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、 水一滴すら買えない。 ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。 そんな中、盾だけが違った。 傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。 両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。 盾で殴り 盾で守り 腹が減れば・・・盾で焼く。 フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。 ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。 ――そんなある日。 聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。 盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。 ​【AIの使用について】 本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。 主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。 ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...