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本音と建前ぐらいあります‼
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あたしたち『セーラーキャプチャー』は、一部はこの世界では成人として扱われている年齢だが、基本、向こうの世界の感覚のまま…つまり『子供』のままだ。
「そっちの方が大きい‼」
「同じだよぉ‼」
「あ、これ…苦手なんだよなぁ…」
「ダメだよ‼偏食は身体に悪いんだから」
「あたしだって苦手なんだから、こっちの皿に避けないで‼」
「せめて、食べ易い大きさに切ってよ‼」
だけど、こういった集団の利点はある。年が近いと言う事で、身体や精神が平均的であると言う事。つまり、
「皆、同じなんだから、文句言わない‼」
この一言で、制する事が可能な事である。
「あ、これ、苦手なんだけどなぁ…」
…なので、妙齢のおっぱいお化けが野菜炒めの根菜に文句を言われると困る。
冒険者ギルドから派遣された『受付』さんは、三日で拠点に馴染んだ。それこそ、元からこの集団に居たかの様な馴染み具合だ。順応性が高いと言う訳ではない。
この際だから、はっきり言うと、『受付』さんは基本部屋でぐ~たらしている。食っちゃ寝状態だ。食事となったら真っ先に食堂に現れる。風呂は掃除してすぐに沸かした一番風呂に入る。部屋の掃除は「乙女の秘密」と言ってやる気配がない。そのクセ、セーラー服を自作して拠点内やご近所に出歩いている‼
勘違いされるから、その恰好で出歩くのは止めて下さい‼
「え?ダメなの?」
セーラー服を着れば、『セーラーキャプチャー』に入れるって誤情報を再風潮されると困るんです‼ただでさえ、あなたは拠点に居るんですから、勘違いされるでしょ?
「ああ。その辺は襟を色違いにしているから」
確かに、あたし達みたいに紺系統の色じゃなくて赤っぽい色にしていますけど。
「それに街の人達の評判も良いのよ?」
ご近所のお姉様方が、あの破廉恥な女、何者だ?って、文句言ってきたんですよ‼
「え?『セーラーキャプチャー』の皆、この位は脚、出してるじゃない?」
上の方です‼何ですか⁈その乳‼隠さないと面倒掛けるんじゃないんですか⁈
「擦れ違う時に当たったり、何かを書く時に見え難いって意味でしょ?」
女性の象徴がブルンブルン揺れるからですよ‼その大きさはこの世界でも並じゃないでしょ⁈サラシはどうしたんですか?
「あれは苦しいから、ブラジャーにした」
あなたサイズのブラなんて、良くありましたね?誰からカツアゲしたんですか?
「やだなぁ‼自作したに決まっているじゃない‼」
…この世界では服は自作が基本とは言っても、ブラは布地だけで出来るモノじゃありませんよ?カップはどうやって支えているんですか?
「ああ。そこは魔物素材を買って、工房のドワーフさんに加工してもらった」
…くっそ~…針金の代用品があるとは…‼誰からその構造を聞き出しました?
「…折檻しちゃダメだよ…?」
…聞き出した人物と一時間程、話し合いを行った…ちなみに、話し合いの相手は『プレジデント』さんだ…あなたの胸にブラは必要か…?
「失礼な‼それなりに膨らんでいるんだよ‼」
…別に、文句を言うつもりでの話し合いではない。いわゆる小会議なので、『会計』さんと『書記』ちゃんも一緒だ…あ、今回はオブザーバーって事で、『受付』さんも参加している…興味があるらしく、あたし以外の三人が賛成したので、この場にいる。
「あれ?『書記』ちゃんって、『モンク』ちゃんじゃなかった?」
ああ。彼女は『二重職能』保持者なんです。
「え?そうなの?へぇ~…」
この街じゃ珍しいですけど、世界では百人に一人の割合でいるんですよね?
「ああ…汎ヒト族としての全体割合ではその位だけど、標準ヒト族で『二重職能』はそうは存在しないのよね」
…この街は標準ヒト族の割合が多いですからねぇ…ちなみに、『セーラーキャプチャー』内には、もう数人、『二重職能』保持者がいます。
「…で、緊急で集まってもらったのは、ブラジャーの件」
『会計』さんの声に我々は会議モードに移行。
会議の内容は、ブラジャーをこの世界に広めるか?と言った内容。
事前にご近所やギルドでブラジャーの存在について調査したが、胸を支える下着と言うのは存在しないらしい。一応、民衆レベルではないかも知れないので、空間隔離ダンジョンに潜っている『王子』一行の夫人候補やお付きの皆様にも聞こうと思う…
「欲しがられたら、どうするの?」
『会計』さん。そこは構造だけ教えて、専門の工房でも立ててもらいましょうよ…あたし達は出来るだけタッチしない方向で動きましょう?
「え?大儲けのチャンスじゃない‼」
オブザーバー、声が大きい‼それに、そんなに稼ぎたいなら自分で商会建てて儲けて下さい。ギルドから独立して一国一城の主になれますよ?
「いや…職務上、知り得た情報で利益を得る事は規約違反ですから」
…渋る『受付』さん…
「気にしなくても構いませんよ?」
「我々にとっては、流されても困らない情報ですし」
『会計』さんと『書記』ちゃんも追撃するか。
「むしろ、こっちの世界に出回ってくれれば、自作しなくとも構わなくなるしね」
「プレジデント」さんも更に追撃。
「…え?何で?」
『受付』さん。我々は、この世界で儲ける為にいるんじゃないんです。
「『歪』のダンジョンの攻略ですか?」
こっちの世界で名前だけは通っている、原初のダンジョンとも究極のダンジョンとも呼ばれている伝説のダンジョン…所在こそ確認されていないが、理論上、存在しているとされている…むしろ、これは他の『ダンジョン』の構造上、存在しない筈がないと研究の末に結論付けられた存在だ…
あたし達はギルドに登録する際に、この事を告げた。『ギルドマスター』は『狭間の女神』様からの啓示を個人的に聞いたらしいので笑う事はなかったが、他の冒険者は冗談扱いしていた…いや、この世界のヒトにとって『歪』のダンジョンの攻略など夢物語だ…
だから、普段はその事を口にしない。Jクラスの子達が言っている分には笑い話と冷やかし混じりの応援で済むが、あたし達クラスの年齢の者が本気で語れば、正気を疑われる。下手をすれば狂人扱いだ。
でも、『狭間の女神』様の言葉を信じれば攻略は可能なんだ。向こうの世界の神の名を使った教訓だけど、越えられない試練を神は与えないって言うし…
「…そこまで『歪』のダンジョンの攻略に拘る理由は何ですか…?」
…意を決した表情の『受付』さん…
「『歪』のダンジョンを放置すれば、この世界を崩壊させる可能性もあるから」
『プレジデント』さんが真面目モードで口を開く。
「それは引いては他の世界にも影響が出ます」
「そ、それに…こっちの世界の人には優しくしてもらったから‼」
『会計』さんと『書記』ちゃんも意見を出す。
あ、あたしの番?ん~…あたしは三人程、高尚な志はないんだよね。
「え?一番、拘りありそうなのに?」
単純に皆を率いる上での責任感だけです。自分一人だったら、無茶出来る能力もありますから、無茶しまくってますよ。
「皆が集まった時、何かにつけて飛び出そうとしていたから、止めるのが面倒でねぇ」
「血の気が多くて、大変だったわ」
『会計』さんも『プレジデント』さんも、その節は面倒掛けました。
「それで、『マネージャー』ちゃんが『歪』のダンジョンに挑む理由は?」
…『受付』さん、言わなきゃダメですか?…
黙って、『受付』さんは頷く。
「そこにダンジョンがあるから‼」
…うん。あたし『マネージャー』の台詞だ…恥ずかしい…
…それからブラジャーの件は『受付』さんに一任する事にした…
あたし達はダンジョンの攻略…まぁ、ギルドの仕事を受けつつの、ついで仕事になっているのが現状だけど、その志を曲げていないし、曲げてはいけない。
「なぁにが、『そこにダンジョンがあるから』だよ」
『受付』さんが居ない状況で『プレジデント』さんが肘で突いて来る。
「まぁ、部外者に本心を晒すのはよろしくないか?」
「『受付』さんには悪いですけどね」
四人の最後に回されたからですよ。理想は二番目でしたけど…
「でも部外者が居る時用の対応…あれで良かったですか?」
『書記』ちゃんのは完璧。他の二人は芝居臭がキツイ。
「ドラマにも出た事ない元芸能人に言われてもなぁ」
皆で笑い合う。
おっと。そろそろ、空間隔絶ダンジョン組が戻って来るか。
「装備の損耗状況は、どんなモンかねぇ」
「あ、今回の会議の内容は纏めておきますね」
『会計』さんと『書記』ちゃんが工房に向かう。『書記』ちゃんが向かう理由は注文していたペン先を受け取る為だ。
「あたしはお姫様のお相手でもしますかねぇ」
『プレジデント』さんは稽古場になりつつある庭に向かう。最近の二人は無手・無魔法の模擬戦が日課になっている…ご近所迷惑にならないのが、この鍛錬法だった…まだまだ、衝撃音が響いて来るけど…
あたしは攻略組に攻略の状況を聞き出す。どうやら、『セーラーキャプチャー』の人員が二人までなら通常の転移ルートに入れるらしいので、ローテーションで鉱山領域を目指しており、稀に、新ルート開拓の為に五人で潜っているらしい。こっちの方から新たな鉱山領域に入れる可能性もある為だ。
「じゃあ、マップ調査、行ってきま~す‼」
背後から三人組…『剣士』ちゃんと『魔法使い』ちゃん、『侍』さんが駆けて行く。昨日までは日帰りできる領域の調査だったが、今回は泊りになる…食事は…ああ、『調理師』さんに作ってもらって、空間収納に入れているか…
…あの場で言えなかった『歪』のダンジョン攻略の本音は全員が同じだった…
これは最初に全員が集まった時に確認済み。
「『歪』のダンジョンを攻略しても、この世界に残る‼」
理由はそれぞれに違うかもしれないが、この思いは一つだった。
…あ、まだまだ、続きます…そして『受付』さんも拠点に残っています…
「そっちの方が大きい‼」
「同じだよぉ‼」
「あ、これ…苦手なんだよなぁ…」
「ダメだよ‼偏食は身体に悪いんだから」
「あたしだって苦手なんだから、こっちの皿に避けないで‼」
「せめて、食べ易い大きさに切ってよ‼」
だけど、こういった集団の利点はある。年が近いと言う事で、身体や精神が平均的であると言う事。つまり、
「皆、同じなんだから、文句言わない‼」
この一言で、制する事が可能な事である。
「あ、これ、苦手なんだけどなぁ…」
…なので、妙齢のおっぱいお化けが野菜炒めの根菜に文句を言われると困る。
冒険者ギルドから派遣された『受付』さんは、三日で拠点に馴染んだ。それこそ、元からこの集団に居たかの様な馴染み具合だ。順応性が高いと言う訳ではない。
この際だから、はっきり言うと、『受付』さんは基本部屋でぐ~たらしている。食っちゃ寝状態だ。食事となったら真っ先に食堂に現れる。風呂は掃除してすぐに沸かした一番風呂に入る。部屋の掃除は「乙女の秘密」と言ってやる気配がない。そのクセ、セーラー服を自作して拠点内やご近所に出歩いている‼
勘違いされるから、その恰好で出歩くのは止めて下さい‼
「え?ダメなの?」
セーラー服を着れば、『セーラーキャプチャー』に入れるって誤情報を再風潮されると困るんです‼ただでさえ、あなたは拠点に居るんですから、勘違いされるでしょ?
「ああ。その辺は襟を色違いにしているから」
確かに、あたし達みたいに紺系統の色じゃなくて赤っぽい色にしていますけど。
「それに街の人達の評判も良いのよ?」
ご近所のお姉様方が、あの破廉恥な女、何者だ?って、文句言ってきたんですよ‼
「え?『セーラーキャプチャー』の皆、この位は脚、出してるじゃない?」
上の方です‼何ですか⁈その乳‼隠さないと面倒掛けるんじゃないんですか⁈
「擦れ違う時に当たったり、何かを書く時に見え難いって意味でしょ?」
女性の象徴がブルンブルン揺れるからですよ‼その大きさはこの世界でも並じゃないでしょ⁈サラシはどうしたんですか?
「あれは苦しいから、ブラジャーにした」
あなたサイズのブラなんて、良くありましたね?誰からカツアゲしたんですか?
「やだなぁ‼自作したに決まっているじゃない‼」
…この世界では服は自作が基本とは言っても、ブラは布地だけで出来るモノじゃありませんよ?カップはどうやって支えているんですか?
「ああ。そこは魔物素材を買って、工房のドワーフさんに加工してもらった」
…くっそ~…針金の代用品があるとは…‼誰からその構造を聞き出しました?
「…折檻しちゃダメだよ…?」
…聞き出した人物と一時間程、話し合いを行った…ちなみに、話し合いの相手は『プレジデント』さんだ…あなたの胸にブラは必要か…?
「失礼な‼それなりに膨らんでいるんだよ‼」
…別に、文句を言うつもりでの話し合いではない。いわゆる小会議なので、『会計』さんと『書記』ちゃんも一緒だ…あ、今回はオブザーバーって事で、『受付』さんも参加している…興味があるらしく、あたし以外の三人が賛成したので、この場にいる。
「あれ?『書記』ちゃんって、『モンク』ちゃんじゃなかった?」
ああ。彼女は『二重職能』保持者なんです。
「え?そうなの?へぇ~…」
この街じゃ珍しいですけど、世界では百人に一人の割合でいるんですよね?
「ああ…汎ヒト族としての全体割合ではその位だけど、標準ヒト族で『二重職能』はそうは存在しないのよね」
…この街は標準ヒト族の割合が多いですからねぇ…ちなみに、『セーラーキャプチャー』内には、もう数人、『二重職能』保持者がいます。
「…で、緊急で集まってもらったのは、ブラジャーの件」
『会計』さんの声に我々は会議モードに移行。
会議の内容は、ブラジャーをこの世界に広めるか?と言った内容。
事前にご近所やギルドでブラジャーの存在について調査したが、胸を支える下着と言うのは存在しないらしい。一応、民衆レベルではないかも知れないので、空間隔離ダンジョンに潜っている『王子』一行の夫人候補やお付きの皆様にも聞こうと思う…
「欲しがられたら、どうするの?」
『会計』さん。そこは構造だけ教えて、専門の工房でも立ててもらいましょうよ…あたし達は出来るだけタッチしない方向で動きましょう?
「え?大儲けのチャンスじゃない‼」
オブザーバー、声が大きい‼それに、そんなに稼ぎたいなら自分で商会建てて儲けて下さい。ギルドから独立して一国一城の主になれますよ?
「いや…職務上、知り得た情報で利益を得る事は規約違反ですから」
…渋る『受付』さん…
「気にしなくても構いませんよ?」
「我々にとっては、流されても困らない情報ですし」
『会計』さんと『書記』ちゃんも追撃するか。
「むしろ、こっちの世界に出回ってくれれば、自作しなくとも構わなくなるしね」
「プレジデント」さんも更に追撃。
「…え?何で?」
『受付』さん。我々は、この世界で儲ける為にいるんじゃないんです。
「『歪』のダンジョンの攻略ですか?」
こっちの世界で名前だけは通っている、原初のダンジョンとも究極のダンジョンとも呼ばれている伝説のダンジョン…所在こそ確認されていないが、理論上、存在しているとされている…むしろ、これは他の『ダンジョン』の構造上、存在しない筈がないと研究の末に結論付けられた存在だ…
あたし達はギルドに登録する際に、この事を告げた。『ギルドマスター』は『狭間の女神』様からの啓示を個人的に聞いたらしいので笑う事はなかったが、他の冒険者は冗談扱いしていた…いや、この世界のヒトにとって『歪』のダンジョンの攻略など夢物語だ…
だから、普段はその事を口にしない。Jクラスの子達が言っている分には笑い話と冷やかし混じりの応援で済むが、あたし達クラスの年齢の者が本気で語れば、正気を疑われる。下手をすれば狂人扱いだ。
でも、『狭間の女神』様の言葉を信じれば攻略は可能なんだ。向こうの世界の神の名を使った教訓だけど、越えられない試練を神は与えないって言うし…
「…そこまで『歪』のダンジョンの攻略に拘る理由は何ですか…?」
…意を決した表情の『受付』さん…
「『歪』のダンジョンを放置すれば、この世界を崩壊させる可能性もあるから」
『プレジデント』さんが真面目モードで口を開く。
「それは引いては他の世界にも影響が出ます」
「そ、それに…こっちの世界の人には優しくしてもらったから‼」
『会計』さんと『書記』ちゃんも意見を出す。
あ、あたしの番?ん~…あたしは三人程、高尚な志はないんだよね。
「え?一番、拘りありそうなのに?」
単純に皆を率いる上での責任感だけです。自分一人だったら、無茶出来る能力もありますから、無茶しまくってますよ。
「皆が集まった時、何かにつけて飛び出そうとしていたから、止めるのが面倒でねぇ」
「血の気が多くて、大変だったわ」
『会計』さんも『プレジデント』さんも、その節は面倒掛けました。
「それで、『マネージャー』ちゃんが『歪』のダンジョンに挑む理由は?」
…『受付』さん、言わなきゃダメですか?…
黙って、『受付』さんは頷く。
「そこにダンジョンがあるから‼」
…うん。あたし『マネージャー』の台詞だ…恥ずかしい…
…それからブラジャーの件は『受付』さんに一任する事にした…
あたし達はダンジョンの攻略…まぁ、ギルドの仕事を受けつつの、ついで仕事になっているのが現状だけど、その志を曲げていないし、曲げてはいけない。
「なぁにが、『そこにダンジョンがあるから』だよ」
『受付』さんが居ない状況で『プレジデント』さんが肘で突いて来る。
「まぁ、部外者に本心を晒すのはよろしくないか?」
「『受付』さんには悪いですけどね」
四人の最後に回されたからですよ。理想は二番目でしたけど…
「でも部外者が居る時用の対応…あれで良かったですか?」
『書記』ちゃんのは完璧。他の二人は芝居臭がキツイ。
「ドラマにも出た事ない元芸能人に言われてもなぁ」
皆で笑い合う。
おっと。そろそろ、空間隔絶ダンジョン組が戻って来るか。
「装備の損耗状況は、どんなモンかねぇ」
「あ、今回の会議の内容は纏めておきますね」
『会計』さんと『書記』ちゃんが工房に向かう。『書記』ちゃんが向かう理由は注文していたペン先を受け取る為だ。
「あたしはお姫様のお相手でもしますかねぇ」
『プレジデント』さんは稽古場になりつつある庭に向かう。最近の二人は無手・無魔法の模擬戦が日課になっている…ご近所迷惑にならないのが、この鍛錬法だった…まだまだ、衝撃音が響いて来るけど…
あたしは攻略組に攻略の状況を聞き出す。どうやら、『セーラーキャプチャー』の人員が二人までなら通常の転移ルートに入れるらしいので、ローテーションで鉱山領域を目指しており、稀に、新ルート開拓の為に五人で潜っているらしい。こっちの方から新たな鉱山領域に入れる可能性もある為だ。
「じゃあ、マップ調査、行ってきま~す‼」
背後から三人組…『剣士』ちゃんと『魔法使い』ちゃん、『侍』さんが駆けて行く。昨日までは日帰りできる領域の調査だったが、今回は泊りになる…食事は…ああ、『調理師』さんに作ってもらって、空間収納に入れているか…
…あの場で言えなかった『歪』のダンジョン攻略の本音は全員が同じだった…
これは最初に全員が集まった時に確認済み。
「『歪』のダンジョンを攻略しても、この世界に残る‼」
理由はそれぞれに違うかもしれないが、この思いは一つだった。
…あ、まだまだ、続きます…そして『受付』さんも拠点に残っています…
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