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永久保証の『ロボット』だから
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空間隔絶系ダンジョンに動きがあった。新たな鉱物採取可能エリアが発見されたのだ。
ただし、問題も発生した。それは、そこに先住民族が居た事…
発見された彼らは、そのエリアに存在する魔物…いや、脅威と成り得る存在を武装なしで屠る事も可能な程の戦闘力を有し、我々の僅かな言葉を聞いただけで意思疎通可能な程の言語理解力を有し、おまけに容姿端麗で、皆、十代後半から二十代前半程の汎ヒト族型で、痩せ過ぎず、太り過ぎでない健康体。見た目による男性・女性の性差はあるものの、身体能力や知能に差はない…ただ、子供や老人の姿はなく、恐ろしく長命…専門の医療機関に行けば、不調な部分を短時間で治療できるらしいが、施設の利用は彼ら専門で、そのエリアに到達するまでに怪我をした冒険者を、軽傷の場合は、彼らの持つ固有魔法での治療、重傷の場合は、専用のベッドで一時間程、休眠を取らせ、全開させた。食事は彼ら専用のブロック状の固形物のみを決まった時間に摂取。これで百年は動けるらしく、日常の活動では太陽光を浴びれば充分…ちなみに、彼ら専用の食べ物は冒険者達にとっては毒物なので食べない様に厳重な注意を受けたらしい。飲み物も同様だったが、純粋な水の場合は彼らの固有魔法で生成可能…ただし、大量に生成すると、高温を発し、倒れてしまうので厳重注意…
…彼らに対する手書きの取扱説明書をあたし『マネージャー』は読んでいた…何故かと言えば、冒険者ギルドから、彼らの内の一人をホームステイさせて、生態を観察、逐次、報告を入れる様に依頼されたからだ…
そして、目の前に居るのが、その一人…おそらくだが、ギルドで用意した服を着て、一切の表情が見て取れない綺麗な顔で、こちらを見ている…
…ダメだ…もう自分を誤魔化せない…お前、ロボットじゃねぇか‼
「『ろぼっと』とはどう言う意味でしょう?」
非生体組成の自律機動機体の総称だよ‼主に、人型で、標準的な人サイズの機体をアンドロイドと言うんだよ‼
「確認しました。私はロボットのアンドロイドと呼ばれる分類なのですね?」
ここに来て、超文明の残したオーパーツの結晶を相手にするとは…‼
「いやぁ、やっぱり、異世界人だけあって、物知りだねぇ」
『ギルドマスター』‼コレ…じゃない、彼女の正体、分かってて、我々に面倒見させるんですか⁈向こうの世界でも、このレベルは存在していませんよ?未だに、空想科学の域を出ない科学の子ですよ‼ペッ〇ー君が泣いて悔しがりますよ‼
「ペッ〇ー君が何者かは知らんが、我々も扱いに困っていてな…何でも、彼らの種族が、こちらへの移住を希望しているらしいんだ」
…‼イヤだ‼その話は聞きたくない‼
「ほう?何故、拒絶するのかな?」
その後の面倒事の予感しかしないからです‼我々には『狭間の女神』様から頂いた崇高な使命があるって、知っているでしょう?
「ギルドの方でも懸命に『歪』のダンジョンについて調査しているんだよ。この前、お前らに振ったマッピング調査だってその一環だ」
あれに人員が取られて、拠点が留守になりがちなんですよ‼それにマッピング調査は、どっちかって言うと魔物の生態調査でしょ?
「留守なら『受付』に任せりゃ良いだろ?その為にヤツを飛ば…赴任させたんだから」
赴任じゃなくて、左遷でしょう‼今、飛ばしたって言い掛けましたよ⁈それにあの人の動きが怪し過ぎて、任せられないんですよ‼
「…何だ?見られちゃマズい様なモノでもあるのか…?」
プライベートに関わる部類です‼皆、多感なお年頃なんですから‼
「『鍛冶師』トリオの隠し部屋もか?」
あそこは装備するのも恥ずかしい武装が多数、死蔵されているんです‼
「?お前たちはその服が最強装備じゃないのか?」
外部向けの受注も受けているんです‼あたし達の攻撃武器の開発や整備だけで、拠点の皆を食べさせる事は出来ないんですよ‼それに、あいつらを遊ばせておくと、何を作るか分かったモンじゃありませんから‼
「苦労しているんだな」
分かってくれたら、この話はなかった事に。
「…だが、それとこれとは話が違う‼」
…結果、押し切られる形で『ロボット』を受け入れる事となった…
「よろしくお願いいたします」
うん。カーテシーは要らないから。あたしらの着ているスカートでやると見えそうなるから。ってか、誰だよ?彼女用のセーラー服、作ったの?
「それで、ここは女性しかいない様ですが?」
『狭間の女神』様から呼ばれたのは、全員女の子です。男の子は居ません。理由は分かりません。『狭間の女神』様と交信可能なら、問い合わせてください。
「該当する存在との交信は、現状、不可能ですが、通信環境を九千五百七十八世代上げれば、送信だけなら可能となります」
開発と施設の建造にどれだけ掛かるか分からないので、結構です。だから、進化する為に、外装を開けないで下さい。壊したら責任取れないんで。
「で、それには何やらせるの?」
『プレジデント』さん。それとか言わない。そして、彼女に何をやってもらうか?を決める為の招集なんです。『受付』さんと遊ぶのは後にしてください。
「…我々『鍛冶師』組はダメだな…」
あれ?鍛造に向いてると思ったのに。
「全ての工程に魔力が要るんだ」
ああ。彼女は一切の魔法を使えないって言ってたな。
「え?待って。簡単な治療魔法を使えるって、報告書にあったけど?」
『会計』さん。あれ、魔法じゃなくて、代謝を向上させる特殊な波長の光です。
「え~?魔法使えないんじゃ、あたし達『調理師』も『錬金術師』ちゃんの所も、無理じゃないですかぁ‼」
食材の毒抜きのも魔法は使うもんねぇ。錬金術なんか、大量に魔力使うし…
「外の仕事はどうですか?かなり強いって話しですよね?」
彼女個人は戦闘経験があんまりないんだって。基本的な戦闘動作なら出来るらしいけど、内臓武器を使うスタイルだから、連携の問題が…
「では、単独行動は…」
『超能力者』ちゃん。彼女の観察をギルドから依頼されているの。目を離すわけにはいかないでしょ?それとも、仲間が増えると思った?
「情報収集などは?目や耳は良いんだろう?」
『忍者』さん。彼女の目や耳はあたし達の生活環境に合わせた調整がされているそうです。諜報活動用に調整し直すとなると、戻らなければいけないそうです。
「じゃあ、こいつじゃなくて調整済みのヤツと取り換えようぜ?」
『プレジデント』さん。我々は『ギルドマスター』から彼女の面倒を見る様に依頼されているんですよ?その意味は分かっていますよね?
「…こっちに置いても、問題ない性能って事か…」
…裏側まで読むならそうなりますが、向こうの生活様式の方が、彼女の生活に近いから順応し易いとの考えもあるでしょうね…
…う~ん…悩ましい…
「あ、あの‼」
ん?何?『書記』ちゃん?
「お金の管理に当たっての、計算をしてもらうのは、どうでしょう?」
…『書記』ちゃん…それって…
「予算の計算ですか?」
‼『ロボット』さん、どうしました?
「それをやらせて頂きませんか?」
え?良いの?
「計算は得意ですので」
…こうして、『ロボット』さんの役目が決まった…
「さっきのお金の管理の話。お前の頭に真っ先に浮かんでただろ?」
…会議終わりに『プレジデント』さんに言われる…
「…分かるぞ…彼女を道具扱いしたくないって、心情は…」
…『プレジデント』さんは、もう一言付け加えれ、あたしの肩を軽く叩く…
…確かに、直感的に、二つの思考が浮かんだ…
…でも、あたしは彼女に計算機以外の可能性を見出してほしかった…確かに、出来ない事や、非効率的な事は控えて貰いたい。こっちの迷惑だし、相手も傷付く。でも、だからと言って、やりたくない事は、やってほしくない。
…『ロボット』さんは『会計』さんが管理していた出納関係の書類と領収書との照らし合わせを始めてくれた…何しろ、今まで、自作したソロバンを使って計算していたので、間違いがあるのではないか?と、気が気ではなかったらしい…
「現在の所、問題はありませんね」
台帳一冊分を見終えて、『ロボット』さんが次の台帳を開く。
「こっちの資産状況を見られるのはマズくないか?」
そこは信用するしかありませんよ?『会計』さん。
「もちろん、あたしだって帳簿を誤魔化してなんてないぞ」
だったら、問題ないでしょ?借金だってないんですし。
「冒険者ギルドからの評価もあるからなぁ」
それに借金があると、いざって時に動けませんからね。
「やあやあ。頑張っているね。新入り」
『受付』さん。あなたも何か仕事してください。そして、用もないのに拠点内を徘徊しないで下さい。
「ちょっと、小腹空いたから、何か、つまみたいんだけど?」
もうちょっとしたら、おやつの時間ですから、我慢してください。
「え?今日のは何?」
この前、ご近所のお姉様に教わった焼き菓子です…あ、ほら、匂いして来た。
「これは期待できる‼良し‼秘蔵のお茶出しちゃう‼」
珍しく太っ腹ですね…あ、『会計』さん、先に食堂行ってて下さい。ちょっと、彼女と二人きりで話がしたいので。『受付』さんを連れて…
「それで何のお話でしょう?」
一応の確認。さっきの『受付』さんの言葉、ギルド側への符丁だったりする?
「ギルドからは何の指示も受けておりません。先程の彼女の言葉も本心でしょう」
じゃあ、お茶は期待できるか。あ、それと別件。
「何でしょうか?」
倉庫の死蔵品の一掃セールをしたいんだけど…これ着て売り子してくれない?
「『マネージャー』さんが装備してください。私が着るより受けますよ?」
…ビキニアーマーはやだなぁ…
ただし、問題も発生した。それは、そこに先住民族が居た事…
発見された彼らは、そのエリアに存在する魔物…いや、脅威と成り得る存在を武装なしで屠る事も可能な程の戦闘力を有し、我々の僅かな言葉を聞いただけで意思疎通可能な程の言語理解力を有し、おまけに容姿端麗で、皆、十代後半から二十代前半程の汎ヒト族型で、痩せ過ぎず、太り過ぎでない健康体。見た目による男性・女性の性差はあるものの、身体能力や知能に差はない…ただ、子供や老人の姿はなく、恐ろしく長命…専門の医療機関に行けば、不調な部分を短時間で治療できるらしいが、施設の利用は彼ら専門で、そのエリアに到達するまでに怪我をした冒険者を、軽傷の場合は、彼らの持つ固有魔法での治療、重傷の場合は、専用のベッドで一時間程、休眠を取らせ、全開させた。食事は彼ら専用のブロック状の固形物のみを決まった時間に摂取。これで百年は動けるらしく、日常の活動では太陽光を浴びれば充分…ちなみに、彼ら専用の食べ物は冒険者達にとっては毒物なので食べない様に厳重な注意を受けたらしい。飲み物も同様だったが、純粋な水の場合は彼らの固有魔法で生成可能…ただし、大量に生成すると、高温を発し、倒れてしまうので厳重注意…
…彼らに対する手書きの取扱説明書をあたし『マネージャー』は読んでいた…何故かと言えば、冒険者ギルドから、彼らの内の一人をホームステイさせて、生態を観察、逐次、報告を入れる様に依頼されたからだ…
そして、目の前に居るのが、その一人…おそらくだが、ギルドで用意した服を着て、一切の表情が見て取れない綺麗な顔で、こちらを見ている…
…ダメだ…もう自分を誤魔化せない…お前、ロボットじゃねぇか‼
「『ろぼっと』とはどう言う意味でしょう?」
非生体組成の自律機動機体の総称だよ‼主に、人型で、標準的な人サイズの機体をアンドロイドと言うんだよ‼
「確認しました。私はロボットのアンドロイドと呼ばれる分類なのですね?」
ここに来て、超文明の残したオーパーツの結晶を相手にするとは…‼
「いやぁ、やっぱり、異世界人だけあって、物知りだねぇ」
『ギルドマスター』‼コレ…じゃない、彼女の正体、分かってて、我々に面倒見させるんですか⁈向こうの世界でも、このレベルは存在していませんよ?未だに、空想科学の域を出ない科学の子ですよ‼ペッ〇ー君が泣いて悔しがりますよ‼
「ペッ〇ー君が何者かは知らんが、我々も扱いに困っていてな…何でも、彼らの種族が、こちらへの移住を希望しているらしいんだ」
…‼イヤだ‼その話は聞きたくない‼
「ほう?何故、拒絶するのかな?」
その後の面倒事の予感しかしないからです‼我々には『狭間の女神』様から頂いた崇高な使命があるって、知っているでしょう?
「ギルドの方でも懸命に『歪』のダンジョンについて調査しているんだよ。この前、お前らに振ったマッピング調査だってその一環だ」
あれに人員が取られて、拠点が留守になりがちなんですよ‼それにマッピング調査は、どっちかって言うと魔物の生態調査でしょ?
「留守なら『受付』に任せりゃ良いだろ?その為にヤツを飛ば…赴任させたんだから」
赴任じゃなくて、左遷でしょう‼今、飛ばしたって言い掛けましたよ⁈それにあの人の動きが怪し過ぎて、任せられないんですよ‼
「…何だ?見られちゃマズい様なモノでもあるのか…?」
プライベートに関わる部類です‼皆、多感なお年頃なんですから‼
「『鍛冶師』トリオの隠し部屋もか?」
あそこは装備するのも恥ずかしい武装が多数、死蔵されているんです‼
「?お前たちはその服が最強装備じゃないのか?」
外部向けの受注も受けているんです‼あたし達の攻撃武器の開発や整備だけで、拠点の皆を食べさせる事は出来ないんですよ‼それに、あいつらを遊ばせておくと、何を作るか分かったモンじゃありませんから‼
「苦労しているんだな」
分かってくれたら、この話はなかった事に。
「…だが、それとこれとは話が違う‼」
…結果、押し切られる形で『ロボット』を受け入れる事となった…
「よろしくお願いいたします」
うん。カーテシーは要らないから。あたしらの着ているスカートでやると見えそうなるから。ってか、誰だよ?彼女用のセーラー服、作ったの?
「それで、ここは女性しかいない様ですが?」
『狭間の女神』様から呼ばれたのは、全員女の子です。男の子は居ません。理由は分かりません。『狭間の女神』様と交信可能なら、問い合わせてください。
「該当する存在との交信は、現状、不可能ですが、通信環境を九千五百七十八世代上げれば、送信だけなら可能となります」
開発と施設の建造にどれだけ掛かるか分からないので、結構です。だから、進化する為に、外装を開けないで下さい。壊したら責任取れないんで。
「で、それには何やらせるの?」
『プレジデント』さん。それとか言わない。そして、彼女に何をやってもらうか?を決める為の招集なんです。『受付』さんと遊ぶのは後にしてください。
「…我々『鍛冶師』組はダメだな…」
あれ?鍛造に向いてると思ったのに。
「全ての工程に魔力が要るんだ」
ああ。彼女は一切の魔法を使えないって言ってたな。
「え?待って。簡単な治療魔法を使えるって、報告書にあったけど?」
『会計』さん。あれ、魔法じゃなくて、代謝を向上させる特殊な波長の光です。
「え~?魔法使えないんじゃ、あたし達『調理師』も『錬金術師』ちゃんの所も、無理じゃないですかぁ‼」
食材の毒抜きのも魔法は使うもんねぇ。錬金術なんか、大量に魔力使うし…
「外の仕事はどうですか?かなり強いって話しですよね?」
彼女個人は戦闘経験があんまりないんだって。基本的な戦闘動作なら出来るらしいけど、内臓武器を使うスタイルだから、連携の問題が…
「では、単独行動は…」
『超能力者』ちゃん。彼女の観察をギルドから依頼されているの。目を離すわけにはいかないでしょ?それとも、仲間が増えると思った?
「情報収集などは?目や耳は良いんだろう?」
『忍者』さん。彼女の目や耳はあたし達の生活環境に合わせた調整がされているそうです。諜報活動用に調整し直すとなると、戻らなければいけないそうです。
「じゃあ、こいつじゃなくて調整済みのヤツと取り換えようぜ?」
『プレジデント』さん。我々は『ギルドマスター』から彼女の面倒を見る様に依頼されているんですよ?その意味は分かっていますよね?
「…こっちに置いても、問題ない性能って事か…」
…裏側まで読むならそうなりますが、向こうの生活様式の方が、彼女の生活に近いから順応し易いとの考えもあるでしょうね…
…う~ん…悩ましい…
「あ、あの‼」
ん?何?『書記』ちゃん?
「お金の管理に当たっての、計算をしてもらうのは、どうでしょう?」
…『書記』ちゃん…それって…
「予算の計算ですか?」
‼『ロボット』さん、どうしました?
「それをやらせて頂きませんか?」
え?良いの?
「計算は得意ですので」
…こうして、『ロボット』さんの役目が決まった…
「さっきのお金の管理の話。お前の頭に真っ先に浮かんでただろ?」
…会議終わりに『プレジデント』さんに言われる…
「…分かるぞ…彼女を道具扱いしたくないって、心情は…」
…『プレジデント』さんは、もう一言付け加えれ、あたしの肩を軽く叩く…
…確かに、直感的に、二つの思考が浮かんだ…
…でも、あたしは彼女に計算機以外の可能性を見出してほしかった…確かに、出来ない事や、非効率的な事は控えて貰いたい。こっちの迷惑だし、相手も傷付く。でも、だからと言って、やりたくない事は、やってほしくない。
…『ロボット』さんは『会計』さんが管理していた出納関係の書類と領収書との照らし合わせを始めてくれた…何しろ、今まで、自作したソロバンを使って計算していたので、間違いがあるのではないか?と、気が気ではなかったらしい…
「現在の所、問題はありませんね」
台帳一冊分を見終えて、『ロボット』さんが次の台帳を開く。
「こっちの資産状況を見られるのはマズくないか?」
そこは信用するしかありませんよ?『会計』さん。
「もちろん、あたしだって帳簿を誤魔化してなんてないぞ」
だったら、問題ないでしょ?借金だってないんですし。
「冒険者ギルドからの評価もあるからなぁ」
それに借金があると、いざって時に動けませんからね。
「やあやあ。頑張っているね。新入り」
『受付』さん。あなたも何か仕事してください。そして、用もないのに拠点内を徘徊しないで下さい。
「ちょっと、小腹空いたから、何か、つまみたいんだけど?」
もうちょっとしたら、おやつの時間ですから、我慢してください。
「え?今日のは何?」
この前、ご近所のお姉様に教わった焼き菓子です…あ、ほら、匂いして来た。
「これは期待できる‼良し‼秘蔵のお茶出しちゃう‼」
珍しく太っ腹ですね…あ、『会計』さん、先に食堂行ってて下さい。ちょっと、彼女と二人きりで話がしたいので。『受付』さんを連れて…
「それで何のお話でしょう?」
一応の確認。さっきの『受付』さんの言葉、ギルド側への符丁だったりする?
「ギルドからは何の指示も受けておりません。先程の彼女の言葉も本心でしょう」
じゃあ、お茶は期待できるか。あ、それと別件。
「何でしょうか?」
倉庫の死蔵品の一掃セールをしたいんだけど…これ着て売り子してくれない?
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