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叙爵式騒乱
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「称『マネージャー』、前へ」
名前を呼ばれて、あたし『マネージャー』は王様の前で傅く。
『総員、警戒を密に‼』
あたしは、心の中で叫ぶ。『セーラーキャプチャー』のメンバーで王様の間近にいるのはあたしだが、この瞬間は下手に動けない。それに珍しく『プレジデント』さんと『会計』さんが浮かれている。叙爵後の表情が若干緩んでいる‼『魔法少女』さんはガチガチのままだ。動きが普段と違ってぎこちない。直衛の四人は全体を見てくれているが、最後のあたしの出番で気が緩んでいるぞ‼くっそ~‼警戒対象のマークは誰がやっているんだ⁈この瞬間に誰が真っ先に動く⁈誰を狙う‼
叙爵の為に、剣を肩に受ける瞬間、頭を下げる…‼視界の隅に動く影‼
「そっちかよ‼」
前に居る王様を振り払って、王族のいる壇上に向かう‼
『第一王子』‼あんたかよ‼
しかも狙っているのは『第一夫人』‼あんたの母親じゃないか‼
右手に握っているのは短剣だ。振り被っている状態。おいおい。そこから振り被ってもあたし達並の脚力がないと、目標まで届かないぞ‼
あたしは『第一王子』の振り上げた腕を取って、背後に廻り締め上げる。
「ぐわぁ‼」
勢いで肩の関節を外したが、短剣を手放さない‼標的の『第一夫人』は?
「‼」
え⁈驚いている⁈演技じゃない‼突然の事態に硬直している‼顔は訓練で幾らでも作れるが、身体の反応具合は誤魔化せない‼王族直衛も何やっている⁈早く『第一王子』を取り抑えろ‼…こんな事態は予測してなかったのかよ‼ウチのドレッシーな『プレジデント』さんと『会計』さんの二人は素早く王様を取り囲んでいるぞ‼『魔法少女』さんだって、『第三夫人』との間に入って警戒している‼
「客の警戒対象を獲り抑えろ‼」
『プレジデント』さん。相変わらずナイス‼
室内配備の衛兵と『花』の人達が事前に警戒していた武器持ちを制圧している間に、あたし達の直衛の四人は暗器持ちを制圧‼
…警戒対象全員の制圧は完了…ようやく、『第一王子』の制圧を王族直衛に引き渡し、あたしは屋敷の外へと駆け出す…えええい‼ヒール邪魔‼
シンデレラよろしく、あたしは廊下でヒールを履き捨て、正面玄関から外に出る。
「総員‼襲撃に備えろぉ‼」
声高らかに、叫び上げると、
「西班、制圧中‼」
「東班、制圧完了‼」
「北班、逃走した対象を追跡中‼残員で警戒‼」
「南班…今、制圧完了‼」
各所から声が響いて来る。こちら側の被害は無い様だ。事前に怪我をしたら報告する様に言い渡している。
『…‼繋がった‼『超能力者』、逃走者を追跡中‼』
『超能力者』ちゃんの念話だ‼最近は空耳勘違いもなくなったから、報告には便利だけど、こっちから話せないのは不便だ…
「『超能力者』ちゃんに言伝が要るか?」
‼『忍者』さん‼じゃあ、深追いは禁物って事で‼
「了解」
うわ。一跳びで屋根伝いで向かうのか。場所も分かっている様だし…
「西班、制圧完了‼」
…良し‼各自、散開‼残党の掃討に入れ‼
最後に声を張り上げて、荒い鼻息を一つ。
「見事な手並だ‼」
王様‼何をやっているんですか‼外は危険です‼お戻りください‼
「コワい顔で睨むな。美人が台無しだぞ?」
化粧の匂いでイラ付いているんです‼ドレスのワシャワシャも‼あぁあ‼ウィッグを固定しているピンも痛くてイラつく‼
「ははは‼お前は見栄えの良い花と言うより、野に咲く花だな?」
その辺に生えてる雑草ですよ。毟り取られても根っこが残っていれば生えて来る…
「…おっと、もう少し本音で話したいが、人が来た…」
‼…『第一王子』には寛大なご配慮を…
王様の背後のドアが開いて、王族直衛があたしの前に出た。今更、護衛のつもりか…
…その後、叙爵式はうやむやのまま終了…賓客の皆様の手配はこの街の偉い人達に任せた…『セーラーキャプチャー』の皆も誰一人欠ける事無く、任務終了。『超能力者』ちゃんも戻ってくれた。あんたが一番何するか分かんないから…
「…仲間の為なら、何でもする…」
…照れてる…カワイイ…でもイジらない…念動力でイジり返されるから…
改めて、集まった皆の表情…と言うか、顔を見る…良くこれだけキレイな花が集ったモンだ…さっき、あたしが王様に言った雑草集団でもトップクラスの見応えだな…
…ん?何人か目線が合ったら「ひゃ~」とか言ってないか?
「え?だって、『マネージャー』キレイなんだもん‼」
そ、そうかな?
「ほら、元芸能人は違うんだよ‼」
いや、『プレジデント』さん。皆と同じだって‼あ、ローファーありがとうございます。
「誇れよ‼称『マネージャー』子爵‼」
あ、『会計』さん。これ、あたしの儀式用の剣ですね…ん?子爵?
「あたし達の総意で、『マネージャー』は子爵がいいって‼」
ちょ、ちょっと待って下さい‼総意ってなんですか‼あたしの意見は?『KNIGHT』じゃなくて『VISCOUNT』ですか?騎士爵の『き』が抜けている気がするんですけど‼『士』が『子』に代わっているんですけど‼
「まぁ、嫌がるだろうとは思ってたから、秘密にしていたんだ」
実際イヤですよ‼『プレジデント』さんの上ですよ⁈どうするんですか⁈あたし今更、街の偉い人や貴族の対応なんて出来ませんよ⁈
「そこは引き続き、あたしが対応する。お前に会いたいとか言う連中はあたしが抑える」
いや、『プレジデント』さん。それは有難いですが…
「指揮や人員配置は『マネージャー』の方が上だ。あたしも、あんたの指揮で動いている様なモンだしな」
それは、あなたが用事を忘れて魔族のお姫様と手合わせしているから…
「そもそも、あたしじゃ細かな指令は飛ばせない。精々『良きに計らえ』だ」
それはそれで困りますけど…
「あたしも、お前の指揮に従って動く方が楽なんだよ。的確な上に疑問にはちゃんと答えてくれるし、代替案があれば、それも聞き入れてくれる。それに…」
…あれ?何か照れてます?
「お前のファンって子は多くてな。あたしもその一人なんだ」
え?今更?
「多分、『セーラーキャプチャー』の全員だぞ?知らなかったのか?」
知りませんよ、そんなの。やたら、あたしの事、知ってるなぁ…とは思ってましたけど…‼だから、皆、最初の頃、あたしと同じお風呂に入りたがってたの⁈
「じっくり堪能させて頂きました」
全員で手を合わせて拝むなぁ‼
「まぁ、ファン度はそれぞれだが、お前に惹かれた理由は、この街にきて全員が集まった時のあの言葉だな」
…あれ、こっちが恥ずかしいんですよ…
「泥を被るのは誰か一人に被せちゃダメ…だっけ?」
…泥を被るなら全員で‼ですよ。一人だけキレイなままじゃなく、全員で泥まみれになろうって…その方が辛くないし、その方が楽しいから…って、言わせるんですか⁈
「だから、改めて誓わせてくれ‼忠誠ではなく、友情の為に‼」
…って、全員で跪く?…あ、そうか…貴族になるって事は…
あたしは意を決して言葉にする。
「泥を被るなら全員で‼でも、今度からは血に塗れる事もある‼だから、血に塗れる時も全員で血に塗れよう‼」
そのまま、あたし達は拠点まで練り歩いた。本来は馬車で拠点に戻って、近所の皆さんにお礼を言わないといけないらしいが、そこは無礼な田舎者、ご容赦頂きたい‼
「あの噂って本当だったんですか?」
あたしのファンの集団だった事をバラした事で、何人かが芸能ゴシップを聞いて来た。
ただ、あたし達のアイドルグループはそれ程、他の芸能人と交流があった訳じゃないので、誰と誰が付き合っている?とか、誰と誰が不仲だった?とかの話はフツーにテレビや配信の芸能ニュースで知るくらい…がっかりさせてすまん…
「リーダーの人と揉めてたってのは?」
え?あたしとリーダーが?そんな噂あったの?
「違うの?」
いや、どこからそんな噂流れて来たの?それフェイク‼信じちゃダメ‼拡散もしない‼
「違うんだぁ…」
「『マネージャー』がリーダーやったら、あのグループもっと人気、出たのに…?」
それは現状を知っているから…って言うか、アイドルグループと美少女戦闘集団じゃ扱いは違うでしょ⁈それに、ああ言う集団のリーダーは全体の連絡役‼学校の委員長と同じなんだから‼確かに目立つけど‼
…などと言ってみたが、実は芸能活動を止めた理由はリーダーと揉めたからって言う理由もあったりもする…彼女は元子役で芸能界に幼少期からどっぷり浸かっている…なので、どうすれば芸能界で生き残れるか?の術を知っている。対して、あたしはどうすれば自分達のグループが売れるか?を模索していた。リーダーはレッスンも誰よりも努力して通っていたが、華のある動きを強調したダンスと、リードボーカルの座を奪う勢いの歌唱が他のメンバーの鼻に突いていた。ソロデビューが目的だった。グループを踏み台にしようとしていた。もちろん、そんな事は一言も発しない。でも、切っ掛けは突然起こった。あたしのソロデビューの話が来た。それに伴うレッスンが始まり、リーダーが勘付いた。芸能界に幼少から居たからその嗅覚は鋭い。あたし達の目の前で、グループのマネージャーに問い詰めた。「あたしのデビューの話はどうなったんだ⁈」と…
そんな昔の事を思い出していると、拠点の近くまで来ていた。随分と騒がしいと思ったら周辺住民ほぼ総出の出迎えだ。あ、見付かった。盛大な歓声と拍手が沸き起こる。
「称『マネージャー』の子爵位叙爵を記念して‼万歳三唱‼」
あ、あたしが、まず祝われるの?何だか恥ずかしい…と、『幼女』が花束を持ってあたしに手渡す。ありがとうね。そう言って、『幼女』を抱えると、
「『マネージャー』、変な臭いする~」
鼻を抓んでそっぽ向かれた。化粧の臭いがキツかったか…ごめんね‼
名前を呼ばれて、あたし『マネージャー』は王様の前で傅く。
『総員、警戒を密に‼』
あたしは、心の中で叫ぶ。『セーラーキャプチャー』のメンバーで王様の間近にいるのはあたしだが、この瞬間は下手に動けない。それに珍しく『プレジデント』さんと『会計』さんが浮かれている。叙爵後の表情が若干緩んでいる‼『魔法少女』さんはガチガチのままだ。動きが普段と違ってぎこちない。直衛の四人は全体を見てくれているが、最後のあたしの出番で気が緩んでいるぞ‼くっそ~‼警戒対象のマークは誰がやっているんだ⁈この瞬間に誰が真っ先に動く⁈誰を狙う‼
叙爵の為に、剣を肩に受ける瞬間、頭を下げる…‼視界の隅に動く影‼
「そっちかよ‼」
前に居る王様を振り払って、王族のいる壇上に向かう‼
『第一王子』‼あんたかよ‼
しかも狙っているのは『第一夫人』‼あんたの母親じゃないか‼
右手に握っているのは短剣だ。振り被っている状態。おいおい。そこから振り被ってもあたし達並の脚力がないと、目標まで届かないぞ‼
あたしは『第一王子』の振り上げた腕を取って、背後に廻り締め上げる。
「ぐわぁ‼」
勢いで肩の関節を外したが、短剣を手放さない‼標的の『第一夫人』は?
「‼」
え⁈驚いている⁈演技じゃない‼突然の事態に硬直している‼顔は訓練で幾らでも作れるが、身体の反応具合は誤魔化せない‼王族直衛も何やっている⁈早く『第一王子』を取り抑えろ‼…こんな事態は予測してなかったのかよ‼ウチのドレッシーな『プレジデント』さんと『会計』さんの二人は素早く王様を取り囲んでいるぞ‼『魔法少女』さんだって、『第三夫人』との間に入って警戒している‼
「客の警戒対象を獲り抑えろ‼」
『プレジデント』さん。相変わらずナイス‼
室内配備の衛兵と『花』の人達が事前に警戒していた武器持ちを制圧している間に、あたし達の直衛の四人は暗器持ちを制圧‼
…警戒対象全員の制圧は完了…ようやく、『第一王子』の制圧を王族直衛に引き渡し、あたしは屋敷の外へと駆け出す…えええい‼ヒール邪魔‼
シンデレラよろしく、あたしは廊下でヒールを履き捨て、正面玄関から外に出る。
「総員‼襲撃に備えろぉ‼」
声高らかに、叫び上げると、
「西班、制圧中‼」
「東班、制圧完了‼」
「北班、逃走した対象を追跡中‼残員で警戒‼」
「南班…今、制圧完了‼」
各所から声が響いて来る。こちら側の被害は無い様だ。事前に怪我をしたら報告する様に言い渡している。
『…‼繋がった‼『超能力者』、逃走者を追跡中‼』
『超能力者』ちゃんの念話だ‼最近は空耳勘違いもなくなったから、報告には便利だけど、こっちから話せないのは不便だ…
「『超能力者』ちゃんに言伝が要るか?」
‼『忍者』さん‼じゃあ、深追いは禁物って事で‼
「了解」
うわ。一跳びで屋根伝いで向かうのか。場所も分かっている様だし…
「西班、制圧完了‼」
…良し‼各自、散開‼残党の掃討に入れ‼
最後に声を張り上げて、荒い鼻息を一つ。
「見事な手並だ‼」
王様‼何をやっているんですか‼外は危険です‼お戻りください‼
「コワい顔で睨むな。美人が台無しだぞ?」
化粧の匂いでイラ付いているんです‼ドレスのワシャワシャも‼あぁあ‼ウィッグを固定しているピンも痛くてイラつく‼
「ははは‼お前は見栄えの良い花と言うより、野に咲く花だな?」
その辺に生えてる雑草ですよ。毟り取られても根っこが残っていれば生えて来る…
「…おっと、もう少し本音で話したいが、人が来た…」
‼…『第一王子』には寛大なご配慮を…
王様の背後のドアが開いて、王族直衛があたしの前に出た。今更、護衛のつもりか…
…その後、叙爵式はうやむやのまま終了…賓客の皆様の手配はこの街の偉い人達に任せた…『セーラーキャプチャー』の皆も誰一人欠ける事無く、任務終了。『超能力者』ちゃんも戻ってくれた。あんたが一番何するか分かんないから…
「…仲間の為なら、何でもする…」
…照れてる…カワイイ…でもイジらない…念動力でイジり返されるから…
改めて、集まった皆の表情…と言うか、顔を見る…良くこれだけキレイな花が集ったモンだ…さっき、あたしが王様に言った雑草集団でもトップクラスの見応えだな…
…ん?何人か目線が合ったら「ひゃ~」とか言ってないか?
「え?だって、『マネージャー』キレイなんだもん‼」
そ、そうかな?
「ほら、元芸能人は違うんだよ‼」
いや、『プレジデント』さん。皆と同じだって‼あ、ローファーありがとうございます。
「誇れよ‼称『マネージャー』子爵‼」
あ、『会計』さん。これ、あたしの儀式用の剣ですね…ん?子爵?
「あたし達の総意で、『マネージャー』は子爵がいいって‼」
ちょ、ちょっと待って下さい‼総意ってなんですか‼あたしの意見は?『KNIGHT』じゃなくて『VISCOUNT』ですか?騎士爵の『き』が抜けている気がするんですけど‼『士』が『子』に代わっているんですけど‼
「まぁ、嫌がるだろうとは思ってたから、秘密にしていたんだ」
実際イヤですよ‼『プレジデント』さんの上ですよ⁈どうするんですか⁈あたし今更、街の偉い人や貴族の対応なんて出来ませんよ⁈
「そこは引き続き、あたしが対応する。お前に会いたいとか言う連中はあたしが抑える」
いや、『プレジデント』さん。それは有難いですが…
「指揮や人員配置は『マネージャー』の方が上だ。あたしも、あんたの指揮で動いている様なモンだしな」
それは、あなたが用事を忘れて魔族のお姫様と手合わせしているから…
「そもそも、あたしじゃ細かな指令は飛ばせない。精々『良きに計らえ』だ」
それはそれで困りますけど…
「あたしも、お前の指揮に従って動く方が楽なんだよ。的確な上に疑問にはちゃんと答えてくれるし、代替案があれば、それも聞き入れてくれる。それに…」
…あれ?何か照れてます?
「お前のファンって子は多くてな。あたしもその一人なんだ」
え?今更?
「多分、『セーラーキャプチャー』の全員だぞ?知らなかったのか?」
知りませんよ、そんなの。やたら、あたしの事、知ってるなぁ…とは思ってましたけど…‼だから、皆、最初の頃、あたしと同じお風呂に入りたがってたの⁈
「じっくり堪能させて頂きました」
全員で手を合わせて拝むなぁ‼
「まぁ、ファン度はそれぞれだが、お前に惹かれた理由は、この街にきて全員が集まった時のあの言葉だな」
…あれ、こっちが恥ずかしいんですよ…
「泥を被るのは誰か一人に被せちゃダメ…だっけ?」
…泥を被るなら全員で‼ですよ。一人だけキレイなままじゃなく、全員で泥まみれになろうって…その方が辛くないし、その方が楽しいから…って、言わせるんですか⁈
「だから、改めて誓わせてくれ‼忠誠ではなく、友情の為に‼」
…って、全員で跪く?…あ、そうか…貴族になるって事は…
あたしは意を決して言葉にする。
「泥を被るなら全員で‼でも、今度からは血に塗れる事もある‼だから、血に塗れる時も全員で血に塗れよう‼」
そのまま、あたし達は拠点まで練り歩いた。本来は馬車で拠点に戻って、近所の皆さんにお礼を言わないといけないらしいが、そこは無礼な田舎者、ご容赦頂きたい‼
「あの噂って本当だったんですか?」
あたしのファンの集団だった事をバラした事で、何人かが芸能ゴシップを聞いて来た。
ただ、あたし達のアイドルグループはそれ程、他の芸能人と交流があった訳じゃないので、誰と誰が付き合っている?とか、誰と誰が不仲だった?とかの話はフツーにテレビや配信の芸能ニュースで知るくらい…がっかりさせてすまん…
「リーダーの人と揉めてたってのは?」
え?あたしとリーダーが?そんな噂あったの?
「違うの?」
いや、どこからそんな噂流れて来たの?それフェイク‼信じちゃダメ‼拡散もしない‼
「違うんだぁ…」
「『マネージャー』がリーダーやったら、あのグループもっと人気、出たのに…?」
それは現状を知っているから…って言うか、アイドルグループと美少女戦闘集団じゃ扱いは違うでしょ⁈それに、ああ言う集団のリーダーは全体の連絡役‼学校の委員長と同じなんだから‼確かに目立つけど‼
…などと言ってみたが、実は芸能活動を止めた理由はリーダーと揉めたからって言う理由もあったりもする…彼女は元子役で芸能界に幼少期からどっぷり浸かっている…なので、どうすれば芸能界で生き残れるか?の術を知っている。対して、あたしはどうすれば自分達のグループが売れるか?を模索していた。リーダーはレッスンも誰よりも努力して通っていたが、華のある動きを強調したダンスと、リードボーカルの座を奪う勢いの歌唱が他のメンバーの鼻に突いていた。ソロデビューが目的だった。グループを踏み台にしようとしていた。もちろん、そんな事は一言も発しない。でも、切っ掛けは突然起こった。あたしのソロデビューの話が来た。それに伴うレッスンが始まり、リーダーが勘付いた。芸能界に幼少から居たからその嗅覚は鋭い。あたし達の目の前で、グループのマネージャーに問い詰めた。「あたしのデビューの話はどうなったんだ⁈」と…
そんな昔の事を思い出していると、拠点の近くまで来ていた。随分と騒がしいと思ったら周辺住民ほぼ総出の出迎えだ。あ、見付かった。盛大な歓声と拍手が沸き起こる。
「称『マネージャー』の子爵位叙爵を記念して‼万歳三唱‼」
あ、あたしが、まず祝われるの?何だか恥ずかしい…と、『幼女』が花束を持ってあたしに手渡す。ありがとうね。そう言って、『幼女』を抱えると、
「『マネージャー』、変な臭いする~」
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