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〈悪役王子〉と〈ヒロイン〉王都編
【44】ヒロインと悪役王子の告白 −4− ★
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「もっと近くに」と彼に呼ばれた体のアリシアが、彼の隣に寄り添うように腰を下ろす。片手で心のアリシアを弄びながら、フィリップは、体だけのアリシアのスカートまでめくった。
濡れた下着を纏った姿が晒され、心のアリシアと体のアリシアは、それぞれの痴態を見せあっているような形になる。
「青楼でのきみを見ていて、もしかしてと思ったんだ。十歳の時の毒殺未遂事件、あの後のこと――もちろん、本当に、体が抑えられなかった時もあったのかもしれないけれど。でも――きみは、あれが気持ち良かったのだろう? 僕の前でお漏らしするのが。僕に見られて粗相するのに、きみは興奮していた」
「そ、そんなことっ、なぁぁ――!」
ぐりんっと弱いところを抉るように擦られ、またアリシアは果ててしまう。もう空っぽだと感じるまで吹かされる気持ちよさは、青楼で覚え込まされたものだ。弧を描いた潮は、淫猥に、もうひとりのアリシアの太腿へと落ちた。彼女は小さく叫ぶ。
「きゃっ」
「ないと言い切れるか? では、しだいに僕の前でだけするようになったのは、なぜ? 他の場所ではしなくなってからも、しばらく僕の隣ではしてくれたのは? あの可愛らしい表情は、羞恥や屈辱だけによるものだった? 僕の目には、うっとりと恍惚した色が見えた記憶なんだけど」
「う、うぅ……」
快楽に溺れ、言葉に責められ、羞恥に悶え、アリシアは呻く。否定なんてできなかった。
あの頃、目覚めてすぐのアリシアは、気持ちいいことしかわからなくて。他の感覚が死んだようでも、それだけは感じることができて。
その唯一の感覚を得るために、した。確かにそうだ。そういう節もあった。
(昔から、私は淫らだったの? 駄目な子だったの?)
もうやめたいと秘処に力をこめてみるも、彼の指を締め付けてしまうだけ。快楽の波は止まらない。くちゅくちゅ、ぴちゃぴちゃという音も鳴り止まない。自己嫌悪で堪らなくなる。
彼の責めは、終わらない。
「ああ、咎めているんじゃないよ。性欲だの何だのを知らない頃から、目覚めてしまうことはあるものだ。ただ、僕が心配しているのは、きみが残したきみも目覚める可能性が多分にあるってこと。せっかくきみが自らを切り離して〝理想の王妃〟を守ろうとしても、結局また彼女は――ほら」
「ごめんなさい、殿下、ごめんなさい……っうぅ」
「!」
あざとい仕草で下着の上から秘処を押さえ、しかし情けなく濡れゆくもうひとりを見て、アリシアは殴られたような衝撃をおぼえた。背筋がぞくぞくとして、もう恐ろしいのか嫌なのか気持ちいいのかわからない。
そんなアリシアの体を見やり、心を見つめ、彼は笑って言い続ける。
「昔から、その気持ちよさは知っていたからだろう。この快楽は、きみの魔術では切り離せていない。彼女は気持ちよくなる術のひとつを知ってしまった。今、僕と彼女は子づくりなんてしていないけれど、彼女はこんなにとろけた顔で……」
自分とまったく同じ顔立ちをした体の彼女の表情は、紅く切なげで、苦しそうなのに気持ちよさそうだった。性愛の記憶を奪われていて、これだ。こちらはもっと酷い表情をしているのだと思うと、その心はぐちゃぐちゃに熱くなる。
アリシアは自分の体の彼女に向け、うわ言のように声を上げた。
「だめ、らめぇ……らめっ。あなたは、我慢して? 未来の王妃だもん、駄目なんだもん……」
細指の隙間からあふれていく透明は、見ているだけでドキドキする。アリシアの情欲を煽っていく。彼女はさらに堕ちていく。
「ふわぁ、にゃ、ごめにゃさい――」
「きみを壊したのは、僕だ。きみだけのせいじゃない。きみの守ってきた〝未来の王妃〟らしさを壊したのは、僕。きみひとりで気持ちよくなってるわけじゃない。大丈夫だよ」
「でも……でも、前、お寝坊した……時」
前には恥ずかしくて言えなかったことを、アリシアは思わず口にする。これ以上深く堕とされるのが怖くて。もう止まりたくて。
「ほんとうは、フィリップ様の御手で、して、気持ちよくなっちゃったの……ごめんなさい。あっ、あぁ、ひとりでも、なっちゃうの……もうやらぁ」
「あぁ、あの時の――それでも、原因を作ったのは僕だ。そもそも昔の呪いやひとのせいで、きみが我慢する必要はない。始めから、おかしかった。きみが他の男の子を孕まないように、この僕が、縛って守ってあげているんだから。きみは好きなだけ気持ちよくなってよかったんだよ、最初から。もっと早く言えば良かったな……ごめん」
(……なに、それ。なにそれぇ! なにそれ)
ぷつ、と。何かの糸が切れたように。悔しくて、腹が立って、ムカついてムカついて仕方がなくなる。気持ちいいのにイライラして、彼に振り回されている自分も彼も嫌になる。
アリシアは精いっぱいに身をよじり、フィリップの胸を腕で押しのけ、腕を蹴り、逃れた。しかし彼の手に腹を抱かれ、すぐに捕まる。
悔しくって、堪らない。
「アリシア? 突然どうしたの?」
「なんですか、それ……っ、いきなり〝いい〟って言われても、すぐに〝はいそうですか〟なんてできません! だって私は、ずっと、ずっと、貞淑な王妃になるために生きてきた! いまさらこの欲を許されても、どうしていいか、わからない……! もうわからない!」
ぽた、ぽた、と汗なのか蜜なのか潮なのかわからない、何かが下へと落ちていく。頬を涙が伝っていく。
***
「アリシア……」
フィリップは彼女の名を呼ぶも、続ける言葉を知らなかった。何を言えばいいのか、わからなかった。
刻々と時間が迫ってきているのに、自分はまた何かを間違えたのかもしれない。そう。
「わかってる、の。私は娼妓になって、貴方様に夜を買われた。貴方様と遊ぶのがお仕事だった。身請けまでされたら、どんなに好き勝手にされても文句は言えない。元の形に戻すためだと言っても、一時は、私は〝買われる娼妓〟で貴方様は〝買うお客様〟だったのだから――」
ふうと息をつき、振り向いたアリシアは、昏い瞳のまま微笑む。フィリップの胸はギュッと締め付けられるようだった。
「もう、私は、貴方様の妃らしくは、抱かれられない……。もう〝買われたのだから〟という言い訳が染み付いている。娼妓のように啼いて、濡らして、吹いて、喘いで、貴方様に媚びてしまう。貴方様に愛され尽くした記憶をもつ私では、一緒にいたら、ずっと快楽を求めてしまう。そんなの怖いわ。恐ろしくて堪らないわ。
臣下たちの言うとおりよ。一度は娼婦に堕ちた身である私は、王妃に相応しくない。こんなにだらしなくては公務なんてできない。もう、諦めてください。お願いです。国のためだと思って、底まで堕ちた私の心は、どうか捨ててください」
「…………僕は、きみの堕ちた心が欲しい」
「どうして?」
「好きだから。きみのことが、好きだから」
フィリップは、心と体と両方のアリシアを抱き寄せ、一緒に抱きしめる。まだ諦めるわけにはいかないと、幼き頃より恋い慕う彼女に、縋る。
体の彼女はおとなしく、フィリップの胸に寄りかかった。心の彼女は、ぐぐぐと力をこめ、妙な隙間を空けていた。
離れようと、くっつこうと、心のアリシアとフィリップは攻防しながら言いあいをする。
濡れた下着を纏った姿が晒され、心のアリシアと体のアリシアは、それぞれの痴態を見せあっているような形になる。
「青楼でのきみを見ていて、もしかしてと思ったんだ。十歳の時の毒殺未遂事件、あの後のこと――もちろん、本当に、体が抑えられなかった時もあったのかもしれないけれど。でも――きみは、あれが気持ち良かったのだろう? 僕の前でお漏らしするのが。僕に見られて粗相するのに、きみは興奮していた」
「そ、そんなことっ、なぁぁ――!」
ぐりんっと弱いところを抉るように擦られ、またアリシアは果ててしまう。もう空っぽだと感じるまで吹かされる気持ちよさは、青楼で覚え込まされたものだ。弧を描いた潮は、淫猥に、もうひとりのアリシアの太腿へと落ちた。彼女は小さく叫ぶ。
「きゃっ」
「ないと言い切れるか? では、しだいに僕の前でだけするようになったのは、なぜ? 他の場所ではしなくなってからも、しばらく僕の隣ではしてくれたのは? あの可愛らしい表情は、羞恥や屈辱だけによるものだった? 僕の目には、うっとりと恍惚した色が見えた記憶なんだけど」
「う、うぅ……」
快楽に溺れ、言葉に責められ、羞恥に悶え、アリシアは呻く。否定なんてできなかった。
あの頃、目覚めてすぐのアリシアは、気持ちいいことしかわからなくて。他の感覚が死んだようでも、それだけは感じることができて。
その唯一の感覚を得るために、した。確かにそうだ。そういう節もあった。
(昔から、私は淫らだったの? 駄目な子だったの?)
もうやめたいと秘処に力をこめてみるも、彼の指を締め付けてしまうだけ。快楽の波は止まらない。くちゅくちゅ、ぴちゃぴちゃという音も鳴り止まない。自己嫌悪で堪らなくなる。
彼の責めは、終わらない。
「ああ、咎めているんじゃないよ。性欲だの何だのを知らない頃から、目覚めてしまうことはあるものだ。ただ、僕が心配しているのは、きみが残したきみも目覚める可能性が多分にあるってこと。せっかくきみが自らを切り離して〝理想の王妃〟を守ろうとしても、結局また彼女は――ほら」
「ごめんなさい、殿下、ごめんなさい……っうぅ」
「!」
あざとい仕草で下着の上から秘処を押さえ、しかし情けなく濡れゆくもうひとりを見て、アリシアは殴られたような衝撃をおぼえた。背筋がぞくぞくとして、もう恐ろしいのか嫌なのか気持ちいいのかわからない。
そんなアリシアの体を見やり、心を見つめ、彼は笑って言い続ける。
「昔から、その気持ちよさは知っていたからだろう。この快楽は、きみの魔術では切り離せていない。彼女は気持ちよくなる術のひとつを知ってしまった。今、僕と彼女は子づくりなんてしていないけれど、彼女はこんなにとろけた顔で……」
自分とまったく同じ顔立ちをした体の彼女の表情は、紅く切なげで、苦しそうなのに気持ちよさそうだった。性愛の記憶を奪われていて、これだ。こちらはもっと酷い表情をしているのだと思うと、その心はぐちゃぐちゃに熱くなる。
アリシアは自分の体の彼女に向け、うわ言のように声を上げた。
「だめ、らめぇ……らめっ。あなたは、我慢して? 未来の王妃だもん、駄目なんだもん……」
細指の隙間からあふれていく透明は、見ているだけでドキドキする。アリシアの情欲を煽っていく。彼女はさらに堕ちていく。
「ふわぁ、にゃ、ごめにゃさい――」
「きみを壊したのは、僕だ。きみだけのせいじゃない。きみの守ってきた〝未来の王妃〟らしさを壊したのは、僕。きみひとりで気持ちよくなってるわけじゃない。大丈夫だよ」
「でも……でも、前、お寝坊した……時」
前には恥ずかしくて言えなかったことを、アリシアは思わず口にする。これ以上深く堕とされるのが怖くて。もう止まりたくて。
「ほんとうは、フィリップ様の御手で、して、気持ちよくなっちゃったの……ごめんなさい。あっ、あぁ、ひとりでも、なっちゃうの……もうやらぁ」
「あぁ、あの時の――それでも、原因を作ったのは僕だ。そもそも昔の呪いやひとのせいで、きみが我慢する必要はない。始めから、おかしかった。きみが他の男の子を孕まないように、この僕が、縛って守ってあげているんだから。きみは好きなだけ気持ちよくなってよかったんだよ、最初から。もっと早く言えば良かったな……ごめん」
(……なに、それ。なにそれぇ! なにそれ)
ぷつ、と。何かの糸が切れたように。悔しくて、腹が立って、ムカついてムカついて仕方がなくなる。気持ちいいのにイライラして、彼に振り回されている自分も彼も嫌になる。
アリシアは精いっぱいに身をよじり、フィリップの胸を腕で押しのけ、腕を蹴り、逃れた。しかし彼の手に腹を抱かれ、すぐに捕まる。
悔しくって、堪らない。
「アリシア? 突然どうしたの?」
「なんですか、それ……っ、いきなり〝いい〟って言われても、すぐに〝はいそうですか〟なんてできません! だって私は、ずっと、ずっと、貞淑な王妃になるために生きてきた! いまさらこの欲を許されても、どうしていいか、わからない……! もうわからない!」
ぽた、ぽた、と汗なのか蜜なのか潮なのかわからない、何かが下へと落ちていく。頬を涙が伝っていく。
***
「アリシア……」
フィリップは彼女の名を呼ぶも、続ける言葉を知らなかった。何を言えばいいのか、わからなかった。
刻々と時間が迫ってきているのに、自分はまた何かを間違えたのかもしれない。そう。
「わかってる、の。私は娼妓になって、貴方様に夜を買われた。貴方様と遊ぶのがお仕事だった。身請けまでされたら、どんなに好き勝手にされても文句は言えない。元の形に戻すためだと言っても、一時は、私は〝買われる娼妓〟で貴方様は〝買うお客様〟だったのだから――」
ふうと息をつき、振り向いたアリシアは、昏い瞳のまま微笑む。フィリップの胸はギュッと締め付けられるようだった。
「もう、私は、貴方様の妃らしくは、抱かれられない……。もう〝買われたのだから〟という言い訳が染み付いている。娼妓のように啼いて、濡らして、吹いて、喘いで、貴方様に媚びてしまう。貴方様に愛され尽くした記憶をもつ私では、一緒にいたら、ずっと快楽を求めてしまう。そんなの怖いわ。恐ろしくて堪らないわ。
臣下たちの言うとおりよ。一度は娼婦に堕ちた身である私は、王妃に相応しくない。こんなにだらしなくては公務なんてできない。もう、諦めてください。お願いです。国のためだと思って、底まで堕ちた私の心は、どうか捨ててください」
「…………僕は、きみの堕ちた心が欲しい」
「どうして?」
「好きだから。きみのことが、好きだから」
フィリップは、心と体と両方のアリシアを抱き寄せ、一緒に抱きしめる。まだ諦めるわけにはいかないと、幼き頃より恋い慕う彼女に、縋る。
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