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5.提案
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「こういうの読めば?」
本棚から無造作に取ったように見えた小さめの本を俺に渡してくる。一見普通の文庫本に見えた。
表紙には細身の男の人と、その男に抱き寄せられている……女?の姿が描かれていた。髪は短いけど、まあそういう設定なんだろう、目もでかいし。
よくある恋愛ものかと思い、ぱらぱらとページをめくるとだんだん首をひねってしまう。
時々ある挿絵はどうやら男女ではないのかもと思わせるほど、体のラインが露わなものが多かった。次の挿絵に当たって思わずバタンと本を閉じる。
「……本は大事に扱ってくれる?」
「ごめ……じゃなくて!なんだよ、この本!」
見てしまった挿絵は、その……おそらく男同士何やらしている所で……ってなんだよそれ!
「……俺も詳しく知ってるわけじゃないけどね」
浩也はそう言い、ひょいっと本を取り上げぱらぱらとページをめくっていた。顔色一つ変えず、こっちが恥ずかしいくらいだった。
「BL?ってやつだよ。知らない?男同士の恋愛を女向けに書いたやつ」
「は?なんだよ、それ」
「だから俺も詳しくは知らないって……ただ一部の女子からは、凄く人気があるらしい」
聞いただけでは信じられなかった。いや、男同士の恋愛を見て楽しむってことか?意味わかんねーだろ、それ。
「やっぱり女子と会話できなきゃ彼女なんて出来ないし。会話の話題にならないかなと思って」
「……ならねーから」
どんな会話だ、それは。
浩也なりに考えてコレって、こいつの頭どうなってんだよ。
いや、まあこいつなりに色々気を回してくれたんだろうけど……
「そうか……なら、実力行使もありだな」
「実力行使?」
「とりあえず、体の相性良ければ向こうも多少話し合わなくても、付き合ってくれるんじゃないかと」
なるほど……ってはぁ!?
普通の口調で淡々と言われたから聞き流しそうなったけど、今とんでも無いこと言わなかったか!?
「……シたことある?」
軽く首を傾げて問われる。
「あ、あるわけないだろ!彼女いたことないってさっき言ったし、キスもしたことねーよ!」
平然としてる浩也に自分だけ狼狽えてるのは恥ずかしくもあったけど、そんなことより浩也がこんな話を普通にしてくるのが意外でもあった。
「ふーん。キスもしたことないんだ」
「わ、悪かったな」
「……いや、好都合。まあ、それは良いや。キスもしたことなくて彼女作ろうなんて千年早いよ。練習しないと」
いや、その理屈はおかしいだろ。そもそもキスくらいしたことなくても、彼女は出来るだろうし。……それとも世の中の男は初めて彼女を作る前に一通りは経験するんだろうか?そういう話を中学の時も高校に入ってからもした事がないから本当かどうかはいまいちわからない。
「練習、俺でよければ付き合うけど?」
本棚から無造作に取ったように見えた小さめの本を俺に渡してくる。一見普通の文庫本に見えた。
表紙には細身の男の人と、その男に抱き寄せられている……女?の姿が描かれていた。髪は短いけど、まあそういう設定なんだろう、目もでかいし。
よくある恋愛ものかと思い、ぱらぱらとページをめくるとだんだん首をひねってしまう。
時々ある挿絵はどうやら男女ではないのかもと思わせるほど、体のラインが露わなものが多かった。次の挿絵に当たって思わずバタンと本を閉じる。
「……本は大事に扱ってくれる?」
「ごめ……じゃなくて!なんだよ、この本!」
見てしまった挿絵は、その……おそらく男同士何やらしている所で……ってなんだよそれ!
「……俺も詳しく知ってるわけじゃないけどね」
浩也はそう言い、ひょいっと本を取り上げぱらぱらとページをめくっていた。顔色一つ変えず、こっちが恥ずかしいくらいだった。
「BL?ってやつだよ。知らない?男同士の恋愛を女向けに書いたやつ」
「は?なんだよ、それ」
「だから俺も詳しくは知らないって……ただ一部の女子からは、凄く人気があるらしい」
聞いただけでは信じられなかった。いや、男同士の恋愛を見て楽しむってことか?意味わかんねーだろ、それ。
「やっぱり女子と会話できなきゃ彼女なんて出来ないし。会話の話題にならないかなと思って」
「……ならねーから」
どんな会話だ、それは。
浩也なりに考えてコレって、こいつの頭どうなってんだよ。
いや、まあこいつなりに色々気を回してくれたんだろうけど……
「そうか……なら、実力行使もありだな」
「実力行使?」
「とりあえず、体の相性良ければ向こうも多少話し合わなくても、付き合ってくれるんじゃないかと」
なるほど……ってはぁ!?
普通の口調で淡々と言われたから聞き流しそうなったけど、今とんでも無いこと言わなかったか!?
「……シたことある?」
軽く首を傾げて問われる。
「あ、あるわけないだろ!彼女いたことないってさっき言ったし、キスもしたことねーよ!」
平然としてる浩也に自分だけ狼狽えてるのは恥ずかしくもあったけど、そんなことより浩也がこんな話を普通にしてくるのが意外でもあった。
「ふーん。キスもしたことないんだ」
「わ、悪かったな」
「……いや、好都合。まあ、それは良いや。キスもしたことなくて彼女作ろうなんて千年早いよ。練習しないと」
いや、その理屈はおかしいだろ。そもそもキスくらいしたことなくても、彼女は出来るだろうし。……それとも世の中の男は初めて彼女を作る前に一通りは経験するんだろうか?そういう話を中学の時も高校に入ってからもした事がないから本当かどうかはいまいちわからない。
「練習、俺でよければ付き合うけど?」
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