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出遭い
1 (クロム視点)【改稿】
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ボクは光をくぐり抜け、木々が覆い茂る場所に出た。すごく空気が澄んでいて、主にも来させてあげたい場所だと感じた。
周りを確認するととても強い力を放つ木が立っていた。なぜだかわからないけれど、主が望むのがその木なのだとわかった。
ここからどうすればいいのか考えていると、黒髪の黒い衣服を纏った少年が現れた。その少年が何者であるのかわからないけれど、主の求める存在と、気配がとてもよく似ていた。
「君は何が目的なの? どうやったか知らないけど、ココの世界の者じゃないよね。危険な感じはしないけど…」
黒い衣服を着た黒髪の少年が聞いてきた。
『主がココの食材求めてる。でもおミセというものやハタケというものから、勝手に取りたくないと言う』
ボクがそう言うと、少年は少し考えながら口を開いた。
「ふぅん、話通じるのか。悪い事に使うなら、あやかしの木も食材出さないだろうし、僕に交渉してきたのも面白かったから、まぁいいや。だけど僕の主に迷惑をかけるのはやめてね。それだけ守ってくれるならいいよ」
悪い存在と思われなかった様で、好意的に見える。『ありがとう……。主の魔力の結晶、お礼に渡す』
ボクが力の源を渡そうとすると、少年は何を思ったのか口を開いた。
「君の力が切れない為の保険じゃないの? 式みたいな存在なんでしょ?」
優しい? 何となく頭に浮かんだ言葉。ボクを心配してるの? 初めてあったのに。主みたいにどこか温かい…。
『問題ないまだ残りある…』
だから安心させたくて、ボクがそう言うと、少年はどこから出したのか、黒みがかった風切羽を渡してきた。
「じゃあ、僕の羽根が許可証だと思ってなくさないでね。それとこれお土産にでも持って帰って。またね」
そう言うと、お土産とでも言いたげに、大きな紙袋を、ボクの体につけてあるカバンに入れてくれる。
「ばらさないと駄目かな~…
そういう少年の言葉。入らないかと思われたカバンは、何やら魔法がかっていたようで、軽く荷物を吸い込んでいくみたいに入っていく。
「うわぁ…すごい…。カバンのサイズより大きなものが入るのか…。こんなカバン欲しいかも」
…なんて、少年は聞こえるか聞こえないかの小声で、ぽそりと言ってる。
主に頼んだら、次に来る時に、持ってきてあげれるだろうか。
『ありがとう……。また来る…。今度来れたら名前教えて……、ボクも名乗るから、またね』
来た時に使った、ゲートをくぐり抜け、帰路へとつく。
主に預かった荷物を渡せたら、喜んでくれるだろうか? 笑ってれるだろうか? そんな事を考えながら、初めて知り合った知らない人を思い浮かべる。
お遣い何度も行ける様になったら、もっと少年と色んな事を、お話できたりするのかな。想像すると少しワクワクした。
帰り着いたその先には、両手を広げて駆け寄って来る主の笑顔と、安心した様に微笑むルカと呼ばれた青年の姿が目にはいった。
なぜだか、帰ってきたと安心するボクだった。
周りを確認するととても強い力を放つ木が立っていた。なぜだかわからないけれど、主が望むのがその木なのだとわかった。
ここからどうすればいいのか考えていると、黒髪の黒い衣服を纏った少年が現れた。その少年が何者であるのかわからないけれど、主の求める存在と、気配がとてもよく似ていた。
「君は何が目的なの? どうやったか知らないけど、ココの世界の者じゃないよね。危険な感じはしないけど…」
黒い衣服を着た黒髪の少年が聞いてきた。
『主がココの食材求めてる。でもおミセというものやハタケというものから、勝手に取りたくないと言う』
ボクがそう言うと、少年は少し考えながら口を開いた。
「ふぅん、話通じるのか。悪い事に使うなら、あやかしの木も食材出さないだろうし、僕に交渉してきたのも面白かったから、まぁいいや。だけど僕の主に迷惑をかけるのはやめてね。それだけ守ってくれるならいいよ」
悪い存在と思われなかった様で、好意的に見える。『ありがとう……。主の魔力の結晶、お礼に渡す』
ボクが力の源を渡そうとすると、少年は何を思ったのか口を開いた。
「君の力が切れない為の保険じゃないの? 式みたいな存在なんでしょ?」
優しい? 何となく頭に浮かんだ言葉。ボクを心配してるの? 初めてあったのに。主みたいにどこか温かい…。
『問題ないまだ残りある…』
だから安心させたくて、ボクがそう言うと、少年はどこから出したのか、黒みがかった風切羽を渡してきた。
「じゃあ、僕の羽根が許可証だと思ってなくさないでね。それとこれお土産にでも持って帰って。またね」
そう言うと、お土産とでも言いたげに、大きな紙袋を、ボクの体につけてあるカバンに入れてくれる。
「ばらさないと駄目かな~…
そういう少年の言葉。入らないかと思われたカバンは、何やら魔法がかっていたようで、軽く荷物を吸い込んでいくみたいに入っていく。
「うわぁ…すごい…。カバンのサイズより大きなものが入るのか…。こんなカバン欲しいかも」
…なんて、少年は聞こえるか聞こえないかの小声で、ぽそりと言ってる。
主に頼んだら、次に来る時に、持ってきてあげれるだろうか。
『ありがとう……。また来る…。今度来れたら名前教えて……、ボクも名乗るから、またね』
来た時に使った、ゲートをくぐり抜け、帰路へとつく。
主に預かった荷物を渡せたら、喜んでくれるだろうか? 笑ってれるだろうか? そんな事を考えながら、初めて知り合った知らない人を思い浮かべる。
お遣い何度も行ける様になったら、もっと少年と色んな事を、お話できたりするのかな。想像すると少しワクワクした。
帰り着いたその先には、両手を広げて駆け寄って来る主の笑顔と、安心した様に微笑むルカと呼ばれた青年の姿が目にはいった。
なぜだか、帰ってきたと安心するボクだった。
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