50 / 61
失敗する気しかしない作戦
しおりを挟む
「さぁて、ついに明日が決戦だな」
夜。
当然のようにガーランド軍は前進を続け、自然とカウル平野に陣取っていたライオス帝国軍まで、あと少しの距離まで迫った。
数は、こちらが三万ちょっと。比べて向こうは、十万の大軍。
兵士の数だけで言うならば、完全に負け戦だ。
「多いのぉ」
「まぁ、分かってたことではあるけどな」
「しかし明日なんじゃが、儂ら左翼でええんかの? 毎回、戦では最前線におるもんじゃと思っとったが」
「ああ」
今回、俺たちは中央というわけではなく、左翼である。
基本的に軍というのは、ひと塊になって動く部隊を幾つも作る。それを並べたのが左翼、中央、右翼と呼ばれるのだ。
そして俺たち第三師団は、今回の戦の要――中央の第十師団の左側、左翼である。
基本的に今回の戦は、第十師団がクロスボウで一気に攻撃を仕掛けることがメインであり、俺たちはあくまで左右に散った敵の各個撃破ということだ。
「正直、上手くいくとは思えない作戦でしたね」
「お。レインもそう思うか?」
「……おや隊長、お気づきだったのですか?」
「いや、何も気付いちゃいねぇが、ここんとこ毎回作戦が作戦倒れしてるから、最初から信用しないことにした」
「……まぁ、確かにそうですね」
はぁ、と小さく溜息を吐くレイン。
そんなレインの言葉に、不安そうに眉を寄せるマリオンと、やれやれと顎髭をさするグランド。
「儂もなんかちょいとしか聞いとらんが、どんどん矢を連射できる攻撃法法らしいのぉ」
「まぁ、単純に矢が連射されてくるんじゃ、確かに恐ろしいっすよね。いやー、総将軍もすげぇ作戦考えたっすよねぇ」
「残念ですけど、このままでは上手くいきませんよ。間違いなく負け戦です」
「え、そうなんすか?」
レインの冷たい意見に対して、マリオンが眉を寄せる。
というか、上手くいかないってなんでそんなこと分かるんだろう。俺、なんかまた失敗するんじゃね、くらいには思ってたけど。
「何か、欠点でもあんのか?」
「欠点というよりは……そうですね。あくまで、小細工でしかないんですよ」
「小細工?」
「ええ。そもそも、敵軍は十万です。そして、その十万の敵軍が一斉に、こちらに向かってやってくるわけです」
「ああ」
「一撃二千五百の矢が来ても、倒せる人数はせいぜい数百人です。十万という数に比べれば、圧倒的にその数が足りません」
「……」
確かに、レインの言うようにあまりにも数の差が大きい気がする。
敵軍が出発して、こちらが一斉に矢を放って――そういう流れになった場合、撃てて何発だろうか。その数発で敵軍を壊滅させることができると思うほど、戦争とは楽観的なものではない。
そして、敵軍がやってきたら第十師団は弓兵ばかりだ。先頭の槍兵たちによって蹂躙されること請け合いである。
「……なんでお前、あのとき言わなかったんだよ」
「総将軍が立案して、各師団長が賛成票を投じた作戦ですよ? わたしのような、あくまで『切り込み隊』の副官が意見できるような状況ではありませんよ」
「はぁ……んじゃ結局、負け戦か。まぁ、早く帰れていいな」
「ですが、下手に負け戦にするというわけにもいきませんよ。わたしだって命の危機に遭うかもしれませんし」
「第十師団が壊滅したら、さすがに退却するんじゃねぇの?」
くぁ、と欠伸を噛み殺しながらそう言う。
そろそろ眠くなってきた。というか、難しい話って苦手なんだよな。
「そもそも、敵軍に対して矢を放つことを第一として弓兵を最前線に置く場合は、少なくとも塹壕や柵が必要になります。少なくとも、そういったものがなければお話にもなりません」
「……柵とか、ねぇな。思いっきり平野だな」
「そもそもこちらが攻め込む立場なので、そういったものを設置する時間はありません。簡易なものならば作れるかもしれませんが、それだとないよりマシ程度です」
「ふむ……」
こりゃ、完全に負け戦だな。
俺はとりあえず、死にたくないし仲間殺したくないし、戦況次第でさっさと退却しよう。
最後の戦争が、負け戦で終わるっていうのもなんとなく悔しいけれど。
しかし、レインはにやりと笑みを浮かべた。
「ですので、強固な柵を作るために、マティルダ師団長にご協力いただきました」
「……は? いやお前、柵がないって言ってなかったか?」
「ないから、作るんです。少し無理やりではありますが、工作班からとても長い縄を二本、調達することができました。現在、第三師団の簡易物資置き場にあります」
「いや、何でそれ」
「隊長、『切り込み隊』の綱引き大会って覚えてますか?」
「は?」
レインの唐突な言葉に、思わず眉を寄せる。
綱引き大会というか、一度なんとなくやってみただけのことだ。それも、結構前の話ではあるのだけれど。
一度、俺の力がどのくらいあるのか試してみたいとか言い出した奴がいたんだ。そこで、俺と『切り込み隊』全員での綱引き大会をしよう、とかなってしまった。
普通に考えて、一体九百九十九とかありえなくね?
「俺と『切り込み隊』全員のやつか?」
「はい。隊長、圧勝でしたね」
「まぁな」
ありえなくね、とか思ったけど、勝っちゃったんだよな俺。
それも、ぶっちゃけ楽勝だった。お前らそんなに弱ぇの、って聞いたら怒られた。
「あれを、明日やります」
「……は?」
「第三師団全員と、隊長です。それで敵軍との間に綱を張って、簡易な柵を作ります。ですので明日、隊長だけは右翼です」
「そんな作戦上手くいくと思うか!?」
翌日の戦争。
一気に突っ込んできたライオス帝国軍に対して、俺は手筈通りに右翼で二本の綱を握って、左翼の第三師団全員と綱引きするという形になった。なってしまった。
思いのほかいい勝負ができて、しかもライオス帝国軍の突撃を受け止める必要があったから、結構腕に負荷掛かったのね。ぶっちゃけ超きつかった。めちゃくちゃしんどかった。
でもその甲斐あって、ライオス帝国軍は縄を越えることができずに足止めされて、そこにクロスボウ連射作戦で前線の兵士を一気に討ち取ることができた。
上手くいったんだ、作戦が。
珍しいことに。
ライオス帝国の前線にいた兵士が壊滅し、帝国軍は退却していった。
俺が超しんどかった以外には、全く被害もなく。
「これこそが、新時代の兵器クロスボウの力である!」とかなんとか総将軍言ってたけど、ほぼ俺だよ。前時代の兵器縄の力だよ。
はぁ。
薄々気付いてはいたんだけどさ。
俺いなきゃ、この戦争割とすぐに終わるんじゃね?
夜。
当然のようにガーランド軍は前進を続け、自然とカウル平野に陣取っていたライオス帝国軍まで、あと少しの距離まで迫った。
数は、こちらが三万ちょっと。比べて向こうは、十万の大軍。
兵士の数だけで言うならば、完全に負け戦だ。
「多いのぉ」
「まぁ、分かってたことではあるけどな」
「しかし明日なんじゃが、儂ら左翼でええんかの? 毎回、戦では最前線におるもんじゃと思っとったが」
「ああ」
今回、俺たちは中央というわけではなく、左翼である。
基本的に軍というのは、ひと塊になって動く部隊を幾つも作る。それを並べたのが左翼、中央、右翼と呼ばれるのだ。
そして俺たち第三師団は、今回の戦の要――中央の第十師団の左側、左翼である。
基本的に今回の戦は、第十師団がクロスボウで一気に攻撃を仕掛けることがメインであり、俺たちはあくまで左右に散った敵の各個撃破ということだ。
「正直、上手くいくとは思えない作戦でしたね」
「お。レインもそう思うか?」
「……おや隊長、お気づきだったのですか?」
「いや、何も気付いちゃいねぇが、ここんとこ毎回作戦が作戦倒れしてるから、最初から信用しないことにした」
「……まぁ、確かにそうですね」
はぁ、と小さく溜息を吐くレイン。
そんなレインの言葉に、不安そうに眉を寄せるマリオンと、やれやれと顎髭をさするグランド。
「儂もなんかちょいとしか聞いとらんが、どんどん矢を連射できる攻撃法法らしいのぉ」
「まぁ、単純に矢が連射されてくるんじゃ、確かに恐ろしいっすよね。いやー、総将軍もすげぇ作戦考えたっすよねぇ」
「残念ですけど、このままでは上手くいきませんよ。間違いなく負け戦です」
「え、そうなんすか?」
レインの冷たい意見に対して、マリオンが眉を寄せる。
というか、上手くいかないってなんでそんなこと分かるんだろう。俺、なんかまた失敗するんじゃね、くらいには思ってたけど。
「何か、欠点でもあんのか?」
「欠点というよりは……そうですね。あくまで、小細工でしかないんですよ」
「小細工?」
「ええ。そもそも、敵軍は十万です。そして、その十万の敵軍が一斉に、こちらに向かってやってくるわけです」
「ああ」
「一撃二千五百の矢が来ても、倒せる人数はせいぜい数百人です。十万という数に比べれば、圧倒的にその数が足りません」
「……」
確かに、レインの言うようにあまりにも数の差が大きい気がする。
敵軍が出発して、こちらが一斉に矢を放って――そういう流れになった場合、撃てて何発だろうか。その数発で敵軍を壊滅させることができると思うほど、戦争とは楽観的なものではない。
そして、敵軍がやってきたら第十師団は弓兵ばかりだ。先頭の槍兵たちによって蹂躙されること請け合いである。
「……なんでお前、あのとき言わなかったんだよ」
「総将軍が立案して、各師団長が賛成票を投じた作戦ですよ? わたしのような、あくまで『切り込み隊』の副官が意見できるような状況ではありませんよ」
「はぁ……んじゃ結局、負け戦か。まぁ、早く帰れていいな」
「ですが、下手に負け戦にするというわけにもいきませんよ。わたしだって命の危機に遭うかもしれませんし」
「第十師団が壊滅したら、さすがに退却するんじゃねぇの?」
くぁ、と欠伸を噛み殺しながらそう言う。
そろそろ眠くなってきた。というか、難しい話って苦手なんだよな。
「そもそも、敵軍に対して矢を放つことを第一として弓兵を最前線に置く場合は、少なくとも塹壕や柵が必要になります。少なくとも、そういったものがなければお話にもなりません」
「……柵とか、ねぇな。思いっきり平野だな」
「そもそもこちらが攻め込む立場なので、そういったものを設置する時間はありません。簡易なものならば作れるかもしれませんが、それだとないよりマシ程度です」
「ふむ……」
こりゃ、完全に負け戦だな。
俺はとりあえず、死にたくないし仲間殺したくないし、戦況次第でさっさと退却しよう。
最後の戦争が、負け戦で終わるっていうのもなんとなく悔しいけれど。
しかし、レインはにやりと笑みを浮かべた。
「ですので、強固な柵を作るために、マティルダ師団長にご協力いただきました」
「……は? いやお前、柵がないって言ってなかったか?」
「ないから、作るんです。少し無理やりではありますが、工作班からとても長い縄を二本、調達することができました。現在、第三師団の簡易物資置き場にあります」
「いや、何でそれ」
「隊長、『切り込み隊』の綱引き大会って覚えてますか?」
「は?」
レインの唐突な言葉に、思わず眉を寄せる。
綱引き大会というか、一度なんとなくやってみただけのことだ。それも、結構前の話ではあるのだけれど。
一度、俺の力がどのくらいあるのか試してみたいとか言い出した奴がいたんだ。そこで、俺と『切り込み隊』全員での綱引き大会をしよう、とかなってしまった。
普通に考えて、一体九百九十九とかありえなくね?
「俺と『切り込み隊』全員のやつか?」
「はい。隊長、圧勝でしたね」
「まぁな」
ありえなくね、とか思ったけど、勝っちゃったんだよな俺。
それも、ぶっちゃけ楽勝だった。お前らそんなに弱ぇの、って聞いたら怒られた。
「あれを、明日やります」
「……は?」
「第三師団全員と、隊長です。それで敵軍との間に綱を張って、簡易な柵を作ります。ですので明日、隊長だけは右翼です」
「そんな作戦上手くいくと思うか!?」
翌日の戦争。
一気に突っ込んできたライオス帝国軍に対して、俺は手筈通りに右翼で二本の綱を握って、左翼の第三師団全員と綱引きするという形になった。なってしまった。
思いのほかいい勝負ができて、しかもライオス帝国軍の突撃を受け止める必要があったから、結構腕に負荷掛かったのね。ぶっちゃけ超きつかった。めちゃくちゃしんどかった。
でもその甲斐あって、ライオス帝国軍は縄を越えることができずに足止めされて、そこにクロスボウ連射作戦で前線の兵士を一気に討ち取ることができた。
上手くいったんだ、作戦が。
珍しいことに。
ライオス帝国の前線にいた兵士が壊滅し、帝国軍は退却していった。
俺が超しんどかった以外には、全く被害もなく。
「これこそが、新時代の兵器クロスボウの力である!」とかなんとか総将軍言ってたけど、ほぼ俺だよ。前時代の兵器縄の力だよ。
はぁ。
薄々気付いてはいたんだけどさ。
俺いなきゃ、この戦争割とすぐに終わるんじゃね?
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる