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第五章

公爵邸での日々 2

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パソコン修理中につき短いです。

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 訓練場所が決まらないのでマドレーヌは一番近い廃鉱山に目を付けた。週に3回鉱山を登ったり下りたりで体を作ろうとしているのだ。

 その上り下りにたまに公爵が付き合ってくれる。マドレーヌと二人頂上で紅茶を楽しむと自分のペースで降りていく。ある日、マドレーヌが一人で頂上につくと見覚えのある人がげか二つ並んでいた。

「フロラン!アル殿下!」

マドレーヌは驚いている。アルはフロランの名前が先に出てるということはまだまだだなと思ったが何がまだまだなんだろうとも考えた。

「オヤジから伝言、『絵陸の治療はやや苦戦。魅了は早々に解けたし魅了も封印した。が、心の問題がなかなか。近いうちにクロードとは合わせるがジョアンたちはまだまだ時間がかかりそうだ」だってさ。……母さんたちは無理だろうな」

マドレーヌもうなずく。

「そうですね。父様に『無理せずに」とだけお伝えください」


 そんなことがあってからフロランとアルは都度都度公爵帝に現れることになった。曰く『辺境と公爵邸をつなぐための第一弾をグランジエ領とした』だけだという。この転移は結局神殿のものを改良したものの利用らしい。詳しい仕組みは魔法師団と神殿の一部だけが知っているという。そしてドニが北へ旅立った。これは北と公爵邸をつなぐことでエマが護者の樹を育てやすくする狙いもあった。そして東、南という順でつなぐという。その理由は儀式が終わっている王宮の守護者の樹とグランジエ領の土の中の石の様子から守護者が決めたという。南の樹は政令もかかわって育てているので意外と安定してる、と。

 冬が深くなる。マドレーヌがとったウサギで作ったコートやマフは実家の女性3人に渡されてみな喜んでいるとクロードが皆からの手紙を携えてグランジエの家から公爵邸へやってきた。マドレーヌはにっこりと笑って手紙を受け取った。クロードはくどくどと言い訳を始める。

「皆マドレーヌが嫌だとかじゃなく」

「ええわかっております」

「その、な、ちょっとマドレーヌは強いから」

クロードが言葉を選んでいるとフロランが割って入る。

「手のかかるマリアンヌにみんなかかり切りになってるだけだ、かな?」

クロードはそれが助け舟だと思って思いっきりうなずく。がマドレーヌは、その言葉を発したのはフロランではなく精霊であることがわかった。


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