【完結】悪役令嬢娼館エンド、その後

あくの

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本編

エリカの状況

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 side エリカ

 「もう、もう。陛下ったら最近私に興味ないみたい」

エリカは自分につけられた護衛のアレンとレミに愚痴る。二人を立たせて自分は庭のいい場所で一人お茶を飲んでいる。ここは後宮の一角であった。

「まだ正妃宮も私にくれないし」

「あそこは王太后様がいらっしゃいますから」

レミが言う。

「口うるさいバーさんだからあまり関わらない方がいい」

アレンも言う。エリカはアレンとレミはローランの護衛で兄と妹であり、レミだけでは不安なのでエリカの為にアレンも着けtくれた、と思っている。が、アレンはローランの為の汚れ仕事をする要員でもあった。そうはいってもローランは第二王子であったので指定された相手を殴る程度の仕事であったが。基本は暴力対応要員というべきか。 

 アレンはエリカにとって媚びを売らなくても優しくしてくれた男性だった。エリカ自身は自分の容姿が可愛いのは知っていたが、セシルやソフィーの様に憧れらられたり道にいるだけで視線を集めるような華がないのは知っていた。だからこそ今の邪気の無いちょっと甘える子というので効果が出ているとわかっていた。
 が、急にローランの婚約者になり急ピッチの王妃教育の為に学園も辞めさせられた。そしてソフィーがしてたようなレベルの仕事をしろと強要されたが書類の意味すら分からないので父親とその執事に来てもらい書類の仕事をしてもらっている。
 エリカの父親は

『女の子はそれでいいんだよ。書類に埋もれて仕事をするにはエリカは可愛すぎるからね。男はエリカみたいな可愛いおばかなタイプを愛するんだよ。ほら亡くなったエドワード殿下も陛下も仕事をさせてた女狐共よりもエリカを好んだだろう』

父親のビロン男爵はにんまりと笑ながらエリカを称える。そして今、自分たちの良いように書類を改ざんしては提出している。
 しかし、今一つ上手くいかない理由がわかっていなかった。ランバート公爵と王弟エティエンヌで『陛下のサポートをします』とチェックし、男爵たちの書類で影響の大きいものを次々握り潰していたのだ。



 ランバート邸 深夜

そこには王弟エティエンヌとランバート公爵がいた。

「そちらの首尾はどうだい?」

アレンは高位二人にも臆せず立っている。

「そうですね。……エリカはごく普通の女子です。そう、ちょっと欲が深くてちょっと常識がないだけの。そして父親の良い操り人形ですね」

エティエンヌとランバート公爵は顔を見合わせた。

「セシルやソフィーに対する敵対行動はどう説明する?アレンはあの子をかばいたいのかな?」

アレンは首を傾げる。

「いえ、かばいたいのではなく……。今、迷惑を被っているのは正直我々だけなのでエリカにこれ以上の手を割くのは合理的でないと判断しました。レミと私で十分かと」

アレンとレミはランバート家からの監視人としてローランの元に送られた人材だった。前の側近たちは知っていた。故エドワード王太子にはラファイエット家からの監視人がついていた。今回失脚させられたランバート家以外の5家の高位貴族は本当に先祖の頃から王家を支えてきた家だったのだ。
 今、5家の当主や子息子女、奥方は隣国でアラン王の賓客として保護されている。こちらは各々、王家のゲートキーパーがついて王家からの追手が逃がしていた。ゲートキーパーは王家の奥の『門』を開ける一族で、任意の場所に門を設置し、王家の門にその門を繋げて転移させられる。アラン王は緊急なので彼らの事は国の秘事にしていたがこの高位貴族たちには知られてもいいと処置したのだ。
 そして沢山の名馬たちも王家の牧場に連れられて来た。これはゲートキーパーの独断で、なにか移動が必要な時に慣れた馬だと行動しやすかろうという配慮であった。

「ふむ。……あくまで命を奪う事は反対なのだな?」

「その価値はないと判断しています」

「王宮が荒れた時は保障しないよ?」

エティエンヌ殿下はきっぱりと、はっきりとアレンに言いおいた。
 
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