【完結】悪役令嬢娼館エンド、その後

あくの

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本編

セシルとソフィーとエリク

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 「国許からの問い合わせとか……?」

「来たのかしら?丁度国を離れた時期だから詳細を調べるだけの手がなかったのよね」

マルグリットの結婚時だとすると年齢は合うか、とフレデリクは考える。

「当人を見定めるなら王立図書館に行くといいですよ」

フレデリクの言葉にマルグリットは頷く。それでもまだ出て行こうとしないフレデリクにマルグリットは首を傾げる。

「まだ用があるのかしら」

「そろそろ父上お帰りでしょう?ちょっと頼みごとをしたので……」

「夕飯まで待てないのかしら?」

「ちょっと訊ねるだけですから……、母上と父上がいちゃつく時間はたっぷりありますよ」

「フ・レ・デ・リ・ク、親を揶揄うのは辞めなさい」

フレデリクはくすくす笑いながら母親の前から辞した。


 ソフィーは王宮のセシルのいる正妃宮に泊っている。自宅で何があったのかを知らないのでセシルと十分いちゃついている。

「かくまってる方達に問題があったみたい」

今は学園でクラスが同じだったエリクとソフィーとセシルで正妃宮の中庭でお茶をしている。

「あら……、なにが?」

エリクが教えてくれる。

「例の自主流通本の件ですよ」

「ああ、エレーヌ嬢たちか」

セシルとソフィーが呆れた声を出す。

「知ってたんだ」

「そりゃ。わざわざ私に勧めてくる本のチョイスがあれだったし。えぐかった娼館本は先にリナがあちらのおうちのメイドから頂いてたし。中に出てくるのがうちとセシルの家とエリクの家でしょ。それも詳細に。なのにエレーヌの家だけ全くでないのはおかしいからね」

ソフィーとセシルは頷きあう。

「騙るに落ちたな」

「騙る?語るではなくて?」

エリクが頷く。

「だって嘘八百の話書いてさー。俺達男なんか男同士でなんかさせられてさー。エド兄もエレーヌと仲良かったけど呆れてるし。ああいうの書いてるのエレーヌたちだけじゃないらしいし」

セシルはエリクの言葉に肩を竦める。

「知ってる。……エティエンヌ叔父様と父上の本とか発見したことあるし……」

エリクがうげーという顔になった。

「フレデリク兄様とエティエンヌ殿下のがあの中にあった」

ソフィーが言うとエリクはあちゃーという表情になった。

「フレデリク、怒り狂ってただろうなぁ」

「ソフィーの兄弟で一番怒らせちゃいけないひとじゃない」

ソフィーも同意する。

「多分今、もっと追い詰める計画してそう」

そこにアラン陛下がひょっこり顔を出した。ソフィーもエリクも姿勢を改めようとしたらアラン陛下から止められる。

「執務の空いた時間にセシルの顔見に来ただけだから。それとちょっとつまみにね」

アラン陛下はそういってお茶を自分でティーポットから注ぐ。驚いたエリクとソフィーの視線にアランはくすっと笑う。

「俺は一昨年までは貧乏学生でね。エティエンヌ殿下のサロンで食いつないでた時期もあるよ」

セシルが付け加える。

「この人、研究書買いすぎてお金がなかっただけよ。一般的貧乏学生とは言い難いわ」

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