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青姦は周囲の迷惑にならないようにしましょう①
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旅の殆どは野宿で雑魚寝である。
そのことについてはなんの問題も文句もない。ヒーラーちゃんには申し訳ないなぁとは思うが、そうそういつも宿が取れるとは限らない。取れたとしても同部屋ということはままあることで、今日も今日とて俺たちは森の中で一夜を明かしているところであった。
「おい……っ、なんっでそんなに密着してくんだよ……っ」
「狭いのだから仕方がないだろう」
「狭いったって……!限度があるだろっ、あっ、足!絡ませてくんなよっ」
「あまり喧しいと皆が起きるぞ」
「!!!」
その一言で、思わず口をつぐむ。気付かれたくないと、反射的にそう思ってしまった。
「あっ」
その隙に、首筋に息を吹きかけられる。思わず漏れた声を揶揄うような吐息が耳朶をかすめ、何故か下半身を後ろから押しつけられた。こんなのはセクハラである。
(しかも、なんか硬いし……っ)
冗談はよしてくれ、と思う。ここには他のパーティーメンバーもいるのだ。俺の後ろは騎士しかいないが俺の前にはヒーラーちゃんが寝ているし、ヒーラーちゃんの前には魔導士が寝ているのである。
こんな状況で盛ってくるなんて常軌を逸している!…………なんて、そうは思うのに、下半身をゴリゴリと押しつけられているとなんだか妙な気分になってしまう。嫌でもあの日のことを思い出してしまう。そう、あのダンジョンの中でめちゃくちゃに犯された日のことを。
「犯されたなんて……人聞きの悪い」
「だってそうだろ!あんな何回も……あ、あんなにする必要なんてなかっただろっ」
「なかなか開かなかったから、回数が必要なのかと思って」
(違うだろっ……開いてんのに気が付かないで腰振り続けてただけだろうがっ……!)
おかげで他のパーティーメンバーにもバッチリ、見られてしまった。死にたい。
「なあっ、やめろって!」
「お前も勃ってるじゃないか」
「それはっ……おま、お前が押しつけてくるから、つられて…」
「お前の匂い嗅いでると、妙な気分になる。なあ、責任取ってくれるよな?」
「せ、責任……?」
何言ってんだ、こいつ?と思わず背後を見ると、めちゃくちゃ至近距離で騎士の野郎と目が合ってしまった。
黒曜石の瞳に射抜かれたその瞬間、ゾクゾクッと背筋に甘い痺れが走る。欲情している、されている、と強く感じてしまった。蛇に睨まれた蛙状態である。
「んぅ…ん、はぁ、ンッ……っ、……ぁ」
気がつくときつく唇を吸われて舌を絡め取られていた。肉厚な舌が口内を這いずり卑猥な水音がシンと静まり返った森中に響いている。バレる、こんなの確実にバレるに決まっている……!
「腰、揺れているな」
「ぅ、ぅぅぅ」
「ムラムラしてきた。もう挿れてもいいか?」
「い、いわけ、あるかぁ…っ」
そのことについてはなんの問題も文句もない。ヒーラーちゃんには申し訳ないなぁとは思うが、そうそういつも宿が取れるとは限らない。取れたとしても同部屋ということはままあることで、今日も今日とて俺たちは森の中で一夜を明かしているところであった。
「おい……っ、なんっでそんなに密着してくんだよ……っ」
「狭いのだから仕方がないだろう」
「狭いったって……!限度があるだろっ、あっ、足!絡ませてくんなよっ」
「あまり喧しいと皆が起きるぞ」
「!!!」
その一言で、思わず口をつぐむ。気付かれたくないと、反射的にそう思ってしまった。
「あっ」
その隙に、首筋に息を吹きかけられる。思わず漏れた声を揶揄うような吐息が耳朶をかすめ、何故か下半身を後ろから押しつけられた。こんなのはセクハラである。
(しかも、なんか硬いし……っ)
冗談はよしてくれ、と思う。ここには他のパーティーメンバーもいるのだ。俺の後ろは騎士しかいないが俺の前にはヒーラーちゃんが寝ているし、ヒーラーちゃんの前には魔導士が寝ているのである。
こんな状況で盛ってくるなんて常軌を逸している!…………なんて、そうは思うのに、下半身をゴリゴリと押しつけられているとなんだか妙な気分になってしまう。嫌でもあの日のことを思い出してしまう。そう、あのダンジョンの中でめちゃくちゃに犯された日のことを。
「犯されたなんて……人聞きの悪い」
「だってそうだろ!あんな何回も……あ、あんなにする必要なんてなかっただろっ」
「なかなか開かなかったから、回数が必要なのかと思って」
(違うだろっ……開いてんのに気が付かないで腰振り続けてただけだろうがっ……!)
おかげで他のパーティーメンバーにもバッチリ、見られてしまった。死にたい。
「なあっ、やめろって!」
「お前も勃ってるじゃないか」
「それはっ……おま、お前が押しつけてくるから、つられて…」
「お前の匂い嗅いでると、妙な気分になる。なあ、責任取ってくれるよな?」
「せ、責任……?」
何言ってんだ、こいつ?と思わず背後を見ると、めちゃくちゃ至近距離で騎士の野郎と目が合ってしまった。
黒曜石の瞳に射抜かれたその瞬間、ゾクゾクッと背筋に甘い痺れが走る。欲情している、されている、と強く感じてしまった。蛇に睨まれた蛙状態である。
「んぅ…ん、はぁ、ンッ……っ、……ぁ」
気がつくときつく唇を吸われて舌を絡め取られていた。肉厚な舌が口内を這いずり卑猥な水音がシンと静まり返った森中に響いている。バレる、こんなの確実にバレるに決まっている……!
「腰、揺れているな」
「ぅ、ぅぅぅ」
「ムラムラしてきた。もう挿れてもいいか?」
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