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第二十三話
激走!坂路の戦い!
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「おや?」
まったりしながら店まで続く石畳の道を外れて、野に咲く名も知れない花を観察していたカートン夫妻。
何かしらの奇声を聞いて下を見れば、娘を横抱きにして王太子殿下が駆け上がってきている。勢いそのまま自分達を追い抜いて行くと、その後ろから息子がこれまた力の限り駆け上がって二人を追走していた。その形相は鬼のような……鬼を見た事がないが、多分そんな感じにおっかない顔つきになっていた。
その息子の後を近衞騎士団長が追いかけていくという、喜劇でもたまに見かける可笑しな展開を目の当たりにした。
「何かあったのかな。」
「……追いかけますか?」
「そうだね、私達はあんなに速く走れないからゆっくり行こう。」
マイペースなカートン夫妻は賑わっている一団の後ろから競歩で坂道を登り出した。
一方、追われているマリセウスとヘルメスの二人。
「な、なんで兄君はあんなに怒っているんだい!?」
「わかりません!寝ぼけているとしても、度を超えていますよアレ!」
……多少なりにも体を鍛え上げているとはいえ、この体勢はきついはずなのに、それを苦に感じず坂路を駆け上がっている。この時マリセウスは少なからず『次から重りを背負って坂路を走ろうかな』と思ったが、彼女を抱き抱えているのを思い出してしまうのでやっぱりやめておこうとなった。
と、突然の一陣の向かい風。
ヘルメスの被っていた帽子が飛ばされてしまう。後ろから追ってくるグレイはそれを見向きもせずに追うが、近衞騎士であるベルドナルドはそれを見逃すことを出来ず、自分の頭上より高く飛んだ帽子を確保するため、全力で飛び上がった。
「逃さぬっ!!」
無事確保。しかし、飛び上がった際に横に逸れてしまったため、両足で着地を出来ずにそのまま地面に体を叩きつけられる形での落下……ここまでなら彼も想定内だった。だが、ここは坂道。しかもそれなりの傾斜。
ズシャァ!!と草と体が擦る音と同時に、ベルドナルドは面白いように転がっていってしまったのだ……。
「ぐわぁああああ!!!!」
「だ、団長ーっ!!!」
彼の近くにいた近衛兵らは思わず追いかけようとしたが、転がりながらも「構わず行けぇえ」と声を上げて彼らを先に行かせたのであった……なんて己の役割に愚直な男だろうか、天晴れ。
「だ、ダイヤーが死んだ……!!」
「死んだのかいっ!?」
後ろを見ることが出来ないマリセウスの代わりにヘルメスがその様子を見ていた……死んではいないので安心してほしい。
ヘルメスが飛ばされてしまった自分の帽子のために体を張って傾斜を転がり落ちて行く様を簡単に説明すると、
「ベルドナルド…………君を忘れないっ。」
マリセウスは下唇を噛みながら言葉を絞り出した。
だから死んではいないので安心して欲しいのだ。
だがそんな事は今は関係もなく、グレイは相変わらず追走してくる。本来の彼はヘルメスとは逆のインドアで……いや、運動は多少は出来るがヘルメスやマリセウスに比べたら体力や持久力、筋力は大幅に下回っている。だというのに傾斜もそこそこあるこの坂道を力強く駆けて来ている。
一体、兄をそうさせるものとはなんなのか……ヘルメスはやはり、婚約者の彼が気に入らないのだろうか?相手が王族だというのに自身の感情を優先させるのはらしくないと思いながらも、いつの間に身分を気にせず物申すことが出来るようになったのだろうと……ちょっとだけ感心した。
「マリス様、大丈夫ですか!?私も走りますから、お辛かったら降ろして下さいね!?」
「全然余裕だよ!だって、君が腕の中にいるのだからね!」
息が上がってきている婚約者を心配しての気遣いだったのに、甘い言葉をすぐに返されてしまった。それに対して「もうっ」としか返せず、またしがみつき直した。
……こんな甘くて穏やかで紳士的な人なんだと兄は全くわかっていないのは惜しまれる。
そんなチェイスバトルもいよいよ佳境を迎える。
目的地のレストランテに近づくと傾斜はほぼなくなり、残り数百メートル地点へと差し掛かる。
カートン夫妻とマリセウス達よりも早くにそこの近くにいた国王夫妻は、石畳から外れた所で海風に当たっていた。
「……あら?」
「どうしたテレサ。」
「なんだかマリセウス達が盛り上がっていますね。」
石畳から背を向けている形になっていた二人、「わあーっ!」「きゃーっ!」「ぶるわぁあ!」の奇声に気がついたテレサはその方向へ目を向けると、義理の娘を横抱きしている息子と、その二人を追いかけてきている義理の娘の兄。
テレサに続いてそれらの光景を見たデュランは軽くドン引いた。「どういう状況!?」と思わず叫んだのは言うまでもない。
「盛り上がっているというか、なんというか……え、何ほんと?」
「……鬼気迫る空気?」
「ああ、それだそれ。って恐怖心煽られてるじゃないか!!」
確かに、恐ろしい何かに追われているようにも見える。あんな必死で(そして若干デレデレしているようにも見えるがスルーしておこう)走って逃げる息子は初めて見たデュランは、近衛兵たちは何をしているんだと心配して見渡すが……二組のスピードに追いつけず、だがそれ以上に距離を広げないように追走するのが精一杯という状況だった。
「いや絶対何かしでかすだろうと思ったが、すごい形相で追いかけるだけってのもアレなんだが……。」
「どうしましょう、近衛兵も止めることが出来そうになさそうですし。」
「あーもうっ!ちょっと行ってくる!!」
デュランが飛び出そうとするも、自分たちの護衛をしている近衛兵と騎士に止められる。しかし、もし自分の身に何かあったら飛び出してくると彼らを信じているデュランは振り切って飛び出して行ったのだった。
御年六十三、未だに息子とプロレスをしているおかげで肉体年齢はまだ若い。
「まぁまぁ……陛下ったら、格好つけたがりなのだから。皆、先にお店の方へ行きましょう。」
テレサは冷静に目的地へ足を進めた。結局、彼らはそこに辿り着くのだろうから先に行けば自然と追いつくと察したのだった。
マリセウスとヘルメスを追いかけているグレイは、自身の持久力や体力の心配などしていなかった。
それよりも目の前で妹が婚約者に破廉恥な事(彼の語彙ではここが限界)を受けているので、そちらの方に怒りなどが向けられていたのだ。勘違いで潜在能力を爆発させられるポテンシャルは見事だろうが、飽くまでも勘違いなのだ。残念ながら。
そんな彼だが、疲労と息苦しさに麻痺している所、後方から何かが迫ってきていることに気がついた。何気なしに後ろを振り向くと……。
「待たんかコラァアアアアア!!!!」
凄まじい形相の高齢者(婚約者の父親)がグレイを追ってきていた。あまりの事にグレイは恐怖さえ感じてしまい、
「きゃああああ!!!!」
と絹を裂いたような乙女の悲鳴を上げてしまったのだ。
デュランもそれはとても必死にはなる。
ようやく息子が嫁を迎える、家族が増える、執務はちょっと減る、孫が増える、後継者がいる、老後がハッピーになる……とここまでしっかりと妄想していた。とても先の話までも構成しているのは恐らくは職業病のようなものだからだろう。
そんな息子夫婦に何かあってはたまったものじゃない。父として何も出来なかったデュランはせめてここだけでもと、嫁の兄をぶん殴る勢いで止めに入ったのだった。
「え?え?陛下も参戦している!?」
「親父!?なんで!?」
ヘルメスによる実況でさらなる混沌が生まれた。
驚きと恐怖、そして疑問とヘルメスを抱えながらマリセウスは残す距離をひたすらに走り続けたのである……。
まったりしながら店まで続く石畳の道を外れて、野に咲く名も知れない花を観察していたカートン夫妻。
何かしらの奇声を聞いて下を見れば、娘を横抱きにして王太子殿下が駆け上がってきている。勢いそのまま自分達を追い抜いて行くと、その後ろから息子がこれまた力の限り駆け上がって二人を追走していた。その形相は鬼のような……鬼を見た事がないが、多分そんな感じにおっかない顔つきになっていた。
その息子の後を近衞騎士団長が追いかけていくという、喜劇でもたまに見かける可笑しな展開を目の当たりにした。
「何かあったのかな。」
「……追いかけますか?」
「そうだね、私達はあんなに速く走れないからゆっくり行こう。」
マイペースなカートン夫妻は賑わっている一団の後ろから競歩で坂道を登り出した。
一方、追われているマリセウスとヘルメスの二人。
「な、なんで兄君はあんなに怒っているんだい!?」
「わかりません!寝ぼけているとしても、度を超えていますよアレ!」
……多少なりにも体を鍛え上げているとはいえ、この体勢はきついはずなのに、それを苦に感じず坂路を駆け上がっている。この時マリセウスは少なからず『次から重りを背負って坂路を走ろうかな』と思ったが、彼女を抱き抱えているのを思い出してしまうのでやっぱりやめておこうとなった。
と、突然の一陣の向かい風。
ヘルメスの被っていた帽子が飛ばされてしまう。後ろから追ってくるグレイはそれを見向きもせずに追うが、近衞騎士であるベルドナルドはそれを見逃すことを出来ず、自分の頭上より高く飛んだ帽子を確保するため、全力で飛び上がった。
「逃さぬっ!!」
無事確保。しかし、飛び上がった際に横に逸れてしまったため、両足で着地を出来ずにそのまま地面に体を叩きつけられる形での落下……ここまでなら彼も想定内だった。だが、ここは坂道。しかもそれなりの傾斜。
ズシャァ!!と草と体が擦る音と同時に、ベルドナルドは面白いように転がっていってしまったのだ……。
「ぐわぁああああ!!!!」
「だ、団長ーっ!!!」
彼の近くにいた近衛兵らは思わず追いかけようとしたが、転がりながらも「構わず行けぇえ」と声を上げて彼らを先に行かせたのであった……なんて己の役割に愚直な男だろうか、天晴れ。
「だ、ダイヤーが死んだ……!!」
「死んだのかいっ!?」
後ろを見ることが出来ないマリセウスの代わりにヘルメスがその様子を見ていた……死んではいないので安心してほしい。
ヘルメスが飛ばされてしまった自分の帽子のために体を張って傾斜を転がり落ちて行く様を簡単に説明すると、
「ベルドナルド…………君を忘れないっ。」
マリセウスは下唇を噛みながら言葉を絞り出した。
だから死んではいないので安心して欲しいのだ。
だがそんな事は今は関係もなく、グレイは相変わらず追走してくる。本来の彼はヘルメスとは逆のインドアで……いや、運動は多少は出来るがヘルメスやマリセウスに比べたら体力や持久力、筋力は大幅に下回っている。だというのに傾斜もそこそこあるこの坂道を力強く駆けて来ている。
一体、兄をそうさせるものとはなんなのか……ヘルメスはやはり、婚約者の彼が気に入らないのだろうか?相手が王族だというのに自身の感情を優先させるのはらしくないと思いながらも、いつの間に身分を気にせず物申すことが出来るようになったのだろうと……ちょっとだけ感心した。
「マリス様、大丈夫ですか!?私も走りますから、お辛かったら降ろして下さいね!?」
「全然余裕だよ!だって、君が腕の中にいるのだからね!」
息が上がってきている婚約者を心配しての気遣いだったのに、甘い言葉をすぐに返されてしまった。それに対して「もうっ」としか返せず、またしがみつき直した。
……こんな甘くて穏やかで紳士的な人なんだと兄は全くわかっていないのは惜しまれる。
そんなチェイスバトルもいよいよ佳境を迎える。
目的地のレストランテに近づくと傾斜はほぼなくなり、残り数百メートル地点へと差し掛かる。
カートン夫妻とマリセウス達よりも早くにそこの近くにいた国王夫妻は、石畳から外れた所で海風に当たっていた。
「……あら?」
「どうしたテレサ。」
「なんだかマリセウス達が盛り上がっていますね。」
石畳から背を向けている形になっていた二人、「わあーっ!」「きゃーっ!」「ぶるわぁあ!」の奇声に気がついたテレサはその方向へ目を向けると、義理の娘を横抱きしている息子と、その二人を追いかけてきている義理の娘の兄。
テレサに続いてそれらの光景を見たデュランは軽くドン引いた。「どういう状況!?」と思わず叫んだのは言うまでもない。
「盛り上がっているというか、なんというか……え、何ほんと?」
「……鬼気迫る空気?」
「ああ、それだそれ。って恐怖心煽られてるじゃないか!!」
確かに、恐ろしい何かに追われているようにも見える。あんな必死で(そして若干デレデレしているようにも見えるがスルーしておこう)走って逃げる息子は初めて見たデュランは、近衛兵たちは何をしているんだと心配して見渡すが……二組のスピードに追いつけず、だがそれ以上に距離を広げないように追走するのが精一杯という状況だった。
「いや絶対何かしでかすだろうと思ったが、すごい形相で追いかけるだけってのもアレなんだが……。」
「どうしましょう、近衛兵も止めることが出来そうになさそうですし。」
「あーもうっ!ちょっと行ってくる!!」
デュランが飛び出そうとするも、自分たちの護衛をしている近衛兵と騎士に止められる。しかし、もし自分の身に何かあったら飛び出してくると彼らを信じているデュランは振り切って飛び出して行ったのだった。
御年六十三、未だに息子とプロレスをしているおかげで肉体年齢はまだ若い。
「まぁまぁ……陛下ったら、格好つけたがりなのだから。皆、先にお店の方へ行きましょう。」
テレサは冷静に目的地へ足を進めた。結局、彼らはそこに辿り着くのだろうから先に行けば自然と追いつくと察したのだった。
マリセウスとヘルメスを追いかけているグレイは、自身の持久力や体力の心配などしていなかった。
それよりも目の前で妹が婚約者に破廉恥な事(彼の語彙ではここが限界)を受けているので、そちらの方に怒りなどが向けられていたのだ。勘違いで潜在能力を爆発させられるポテンシャルは見事だろうが、飽くまでも勘違いなのだ。残念ながら。
そんな彼だが、疲労と息苦しさに麻痺している所、後方から何かが迫ってきていることに気がついた。何気なしに後ろを振り向くと……。
「待たんかコラァアアアアア!!!!」
凄まじい形相の高齢者(婚約者の父親)がグレイを追ってきていた。あまりの事にグレイは恐怖さえ感じてしまい、
「きゃああああ!!!!」
と絹を裂いたような乙女の悲鳴を上げてしまったのだ。
デュランもそれはとても必死にはなる。
ようやく息子が嫁を迎える、家族が増える、執務はちょっと減る、孫が増える、後継者がいる、老後がハッピーになる……とここまでしっかりと妄想していた。とても先の話までも構成しているのは恐らくは職業病のようなものだからだろう。
そんな息子夫婦に何かあってはたまったものじゃない。父として何も出来なかったデュランはせめてここだけでもと、嫁の兄をぶん殴る勢いで止めに入ったのだった。
「え?え?陛下も参戦している!?」
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