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デレイン
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デレインとブリジットを探す、言うほど楽なことじゃないと思っていたがあっさりとデレインは見つかった。
ヒロインたちは全員同じ年だが、デビュタントの年は一、二年ずれることはままある。
デレインは去年デビュタントしていた。そして結構な有名人だった。
何故有名人だったかは言うまでもなく、すべてのスペックを減らしてでも得た巨大な二つの宝珠のためだった。
デビュタントの舞台でもそれは際立っており、異様に悪目立ちしていたらしい。
デビュタントを速めたのもその胸なら大丈夫だろうと親が太鼓判を押したらしい。実際白いドレスを着ていてもデビュタントにはとても見えなかったという。
そんなわけで、キャロルとアメリアでデレインを見張ることとなった。
デレインは最初の攻略対象、エドワードの近辺に現れるようだ。
「いいのかなあ」
アメリアは立ち話をしている風を装ってキャロルに話しかけた。
「何が?」
「ビビアン、あれはやばいと思ったよ、デビュタントの日に見かけてね、エドワードに女が近づいただけで目が座っててさ」
「ああ、あのホラースチル生で見ちゃったんだ」
キャロルが同情の眼差しをおくってくれた。
「あそこ、二人兄妹だから、あの二人のうちどっちかが結婚しなきゃ家が途絶えるんだよね」
だが、ビビアンがいる限りエドワードは結婚しないだろうし、エドワードがいる限りビビアンも結婚しない気がいた。
「どうなるんだろうねえ」
思いっきり他人事でつぶやく。
「そうだねえ」
キャロルも気のない返事をしてそのまま終わる。
二人が観察しているのはエドワードとビビアンだった。まるで恋人同士のようにべったりを通り越してべっとりと張り付いた二人だった。
薔薇の言の葉でもこの二人を引っぺがすのが最大の難関だったと記憶している。
引っぺがした後にもいろいろな妨害があり、一番簡単ってどこがと最初にプレイした時思ったものだ。
エドワードにべったりと張り付いたビビアン、どちら目当ての男も女も決して近づけない状態だ。
他人事とはいえ、どうしてああなるまで放っておいたと言いたくなる。
エドワードはともかく、ビビアンは周囲の女に威嚇しまくっている。
そこにデレインが現れた。
見間違いようのない、妙に痴呆的なたれ目、ぽってりとした唇。そして、これこそ彼女だと言わんばかりにドレスの襟ぐりを持ち上げるあの巨大な肉の塊。
思わず自分のドレスの襟ぐりを見下ろした。
キャロルも同様にしている。
そして、同じようにしている女性は周囲にもいるようだ。そして男性は言うまでもなく、デレインの首から下を凝視している。
悠然とデレインは二人に近づいていった。
そして、にこにこと笑いながら三人で、お茶用のテーブルを囲んでいた。
アメリアとデレインは互いに顔を見合わせた。
「どゆこと?」
「さあ」
しかし、周囲の困惑、明らかにアメリアとキャロルだけでなくほかの面々も困惑している。をよそに三人仲良く談笑している。
明らかにエドワードを口説いている様子もない。
頭にクエスチョンマークを飛びまわらせているアメリアとキャロルをよそに談笑はそのまま円満なまま続いた。
ヒロインたちは全員同じ年だが、デビュタントの年は一、二年ずれることはままある。
デレインは去年デビュタントしていた。そして結構な有名人だった。
何故有名人だったかは言うまでもなく、すべてのスペックを減らしてでも得た巨大な二つの宝珠のためだった。
デビュタントの舞台でもそれは際立っており、異様に悪目立ちしていたらしい。
デビュタントを速めたのもその胸なら大丈夫だろうと親が太鼓判を押したらしい。実際白いドレスを着ていてもデビュタントにはとても見えなかったという。
そんなわけで、キャロルとアメリアでデレインを見張ることとなった。
デレインは最初の攻略対象、エドワードの近辺に現れるようだ。
「いいのかなあ」
アメリアは立ち話をしている風を装ってキャロルに話しかけた。
「何が?」
「ビビアン、あれはやばいと思ったよ、デビュタントの日に見かけてね、エドワードに女が近づいただけで目が座っててさ」
「ああ、あのホラースチル生で見ちゃったんだ」
キャロルが同情の眼差しをおくってくれた。
「あそこ、二人兄妹だから、あの二人のうちどっちかが結婚しなきゃ家が途絶えるんだよね」
だが、ビビアンがいる限りエドワードは結婚しないだろうし、エドワードがいる限りビビアンも結婚しない気がいた。
「どうなるんだろうねえ」
思いっきり他人事でつぶやく。
「そうだねえ」
キャロルも気のない返事をしてそのまま終わる。
二人が観察しているのはエドワードとビビアンだった。まるで恋人同士のようにべったりを通り越してべっとりと張り付いた二人だった。
薔薇の言の葉でもこの二人を引っぺがすのが最大の難関だったと記憶している。
引っぺがした後にもいろいろな妨害があり、一番簡単ってどこがと最初にプレイした時思ったものだ。
エドワードにべったりと張り付いたビビアン、どちら目当ての男も女も決して近づけない状態だ。
他人事とはいえ、どうしてああなるまで放っておいたと言いたくなる。
エドワードはともかく、ビビアンは周囲の女に威嚇しまくっている。
そこにデレインが現れた。
見間違いようのない、妙に痴呆的なたれ目、ぽってりとした唇。そして、これこそ彼女だと言わんばかりにドレスの襟ぐりを持ち上げるあの巨大な肉の塊。
思わず自分のドレスの襟ぐりを見下ろした。
キャロルも同様にしている。
そして、同じようにしている女性は周囲にもいるようだ。そして男性は言うまでもなく、デレインの首から下を凝視している。
悠然とデレインは二人に近づいていった。
そして、にこにこと笑いながら三人で、お茶用のテーブルを囲んでいた。
アメリアとデレインは互いに顔を見合わせた。
「どゆこと?」
「さあ」
しかし、周囲の困惑、明らかにアメリアとキャロルだけでなくほかの面々も困惑している。をよそに三人仲良く談笑している。
明らかにエドワードを口説いている様子もない。
頭にクエスチョンマークを飛びまわらせているアメリアとキャロルをよそに談笑はそのまま円満なまま続いた。
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