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玖賀の過去
魂の伴侶 弐
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「おやすみ」
玖賀は少年を寝かせた。この頃になると、玖賀は五感を完璧に操れつつあった。今は、視界を通して少年を強制的に眠らせている。
「陰……いや、光流に効果があったらめんどくさいな」
玖賀は少年の袴を弄った。効き目が有るか分からない御札を奪い取ろうとしていた。腰辺りから探れば、少年の太ももに触れる。
「んっ……」
少年は小さく喘いだ。その声に玖賀は興奮し始める。
「少し、戯れてもいいだろう」
ほんの出来心だった。もしかしたら、光流は愛想尽かしをするかもしれない。そう、言い訳をつけて。
「ぁ……」
少年は褌を穿いていた。するする、と袴を着させたまま脱がせる。はらり、と褌が地面に落ちた。褌は白色だった。
***
「いいものを連れ帰ってきたな」
光流は満足そうに藤の目をした少年を抱きしめた。
「おいおい、敵意を出すな」
光流は玖賀を見て驚いていた。
「敵意……」
玖賀は口端から何か流れているのを感じた。指で垂れた液体を掬う。血だった。無意識に唇を噛み締めていた。
「何故……?」
なぜ、そこまで執着しているのか分からない。こんな感情を持つのは初めてだった。
「魂の伴侶かもしれないな」
光流は口を歪ませた。藤の目をした少年を抱き寄せる。玖賀の中にドス黒い感情が沸き起こった。
「魂の伴侶とは……?」
光流が生み出した宗教の教えだろうか。興味がないため、参加したこともないが。光流はそういった関連のものを信じていたとは意外だった。玖賀の中では姿や形が変われども陰であることは変わらない。
「ただ一人しかいない運命の相手」
光流は「行け」と少年を玖賀に向かわす。よろけながら少年は玖賀のところに行った。
「運命の相手……」
鬼となってしまった自分に、運命の相手が存在しているとは思わなかった。目の前に立つ少年を下からゆっくりと見上げる。他の人間との違いが分からなかった。
「あ、えっと」
少年は玖賀の行動に戸惑っているようだった。
「綺麗な顔に感情が宿るのが面白い」
光流はそんな玖賀の反応を見て楽しんでいるように見えた。
玖賀は少年を寝かせた。この頃になると、玖賀は五感を完璧に操れつつあった。今は、視界を通して少年を強制的に眠らせている。
「陰……いや、光流に効果があったらめんどくさいな」
玖賀は少年の袴を弄った。効き目が有るか分からない御札を奪い取ろうとしていた。腰辺りから探れば、少年の太ももに触れる。
「んっ……」
少年は小さく喘いだ。その声に玖賀は興奮し始める。
「少し、戯れてもいいだろう」
ほんの出来心だった。もしかしたら、光流は愛想尽かしをするかもしれない。そう、言い訳をつけて。
「ぁ……」
少年は褌を穿いていた。するする、と袴を着させたまま脱がせる。はらり、と褌が地面に落ちた。褌は白色だった。
***
「いいものを連れ帰ってきたな」
光流は満足そうに藤の目をした少年を抱きしめた。
「おいおい、敵意を出すな」
光流は玖賀を見て驚いていた。
「敵意……」
玖賀は口端から何か流れているのを感じた。指で垂れた液体を掬う。血だった。無意識に唇を噛み締めていた。
「何故……?」
なぜ、そこまで執着しているのか分からない。こんな感情を持つのは初めてだった。
「魂の伴侶かもしれないな」
光流は口を歪ませた。藤の目をした少年を抱き寄せる。玖賀の中にドス黒い感情が沸き起こった。
「魂の伴侶とは……?」
光流が生み出した宗教の教えだろうか。興味がないため、参加したこともないが。光流はそういった関連のものを信じていたとは意外だった。玖賀の中では姿や形が変われども陰であることは変わらない。
「ただ一人しかいない運命の相手」
光流は「行け」と少年を玖賀に向かわす。よろけながら少年は玖賀のところに行った。
「運命の相手……」
鬼となってしまった自分に、運命の相手が存在しているとは思わなかった。目の前に立つ少年を下からゆっくりと見上げる。他の人間との違いが分からなかった。
「あ、えっと」
少年は玖賀の行動に戸惑っているようだった。
「綺麗な顔に感情が宿るのが面白い」
光流はそんな玖賀の反応を見て楽しんでいるように見えた。
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