ファントム オブ ラース【小説版】

Life up+α

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第二部【6章】遠くの灯

21.因縁

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仕事上がりに飯を買いに売店へ向かうと、大量のカップ麺をカゴに詰めたアホ面に遭遇した。鱗がついた顔に細い目をしたそいつは、俺の顔を見て一瞬ビクリと肩を強ばらせたが、虚勢を張って薄笑いを浮かべる。
ここは前にヌッラの前歯を殴り飛ばした場所だ。警戒しているのか、いつもほどの威勢はなかった。
「なんだ、サボりたすぎて独房入った看守様じゃねえの。黒すぎて見えなかったわ。毎回驚かせんな」
「お前の煽り文句こそ馬鹿の一つ覚えだなあ?喧嘩売るならもっとマシな煽り文句考えてこい」
吐き捨てるように笑うと、ヌッラは舌打ちをして俺の脇を通り抜けようとする。いつもならこのまま帰すが、俺はそれを阻止するように通路の真ん中に出ると、肩と肩がぶつかった。
「んだよ、邪魔だっての…」
「お前、ハッキング出来るんだってな?あちこちで流行ってる動画の出処、お前ってのは本当か?」
「なっ…」
キティに聞いたままのことを小声で尋ねると、ヌッラはいかにも悪事がバレたような苦い表情を浮かべる。焦ったように視線を泳がせるが、何を思ったのかヌッラは不意に目を閉じて腹で笑った。
「ふっ…もしかして、お前もあれ欲しいのか?所詮はお前もただのオスだなあ」
「ちげーわ」
エロ動画目的で同僚をゆするとか、俺が正気を疑うわ。
俺の目的は、ヌッラのハッキング技術だ。教えを乞うなど死んでも願い下げだが、脅して得るのはありよりのありだ。
速攻で否定する俺に、ヌッラは普通に驚いたのか目を丸くする。
「は?違うの?じゃあ、何だよ。人間にチクるってか?大したもんじゃねえし、バラしたとこで…」
「人間のデータベースにアクセス出来んのか?」
相手の言葉を遮るように言うと、ヌッラは困惑したように眉をしかめる。キョロキョロと周囲を伺うのは、人間の目を気にしているからだろう。
「ここはカメラの死角だ。まあ、声量には気を付けろ」
どこで相手を殴っても咎められないかはこの30年間で実証済みだ。
音声の録音がどこまでの精度なのか、はたまた録音されていないのかも分からないが、その点のみ気をつければ恐らく問題ないだろう。
俺の言葉にヌッラは訝しげに目を細めたが、ふうと鼻でため息を吐いた。
「んなこと話して、俺に何の得があるってんだ」
「教えねえなら、ぶん殴るだけだ。死角だっつったろ」
ヌッラの胸ぐらを掴みあげ、よく聞こえるように耳元で脅す。
カメラに収まらないなら、何やったっていいわけだ。コイツにはリセット前に散々高圧電流やら薬やらで好き放題された恨みがある。また前歯の一本や二本吹っ飛ばしたって安いくらいだ。
ヌッラは顔をそむけて、視線だけで俺を睨むが、瞳の奥に怯えが見え隠れするように揺れていた。
コイツも分かってはいるんだろう、俺に勝てないことぐらい。だから、自分に武器がある時にしか仕掛けてこない。卑怯者は今に始まったことではないが、そういう性格が特に癇に障る。
「…っせーな。ここじゃ話せない。そんなに聞きたければ、俺の受け持ちの部屋まで来い。特別房の方がカメラが少ない」
ヌッラが観念したようにため息を吐く。確かに時間的にはヌッラは勤務時間内だ。受け持ちの部屋に行く途中だったのだろう。
両手のカップ麺は差し入れか?本人のか?まあ、食の趣味は担当と受け持ちは似やすいからな。
キティも前は俺と一緒になってチープな冷凍食品やケミカルな菓子を好んでいたし、料理上手のくせにわざわざそういうやっすい俺好みの味に作ってた。
それがエドヴィンの元で生活して、あんな行儀のいい飯をだすようになるんだからな。
ヌッラについて特別房のエリアへとエレベーターで向かう。向かう先はヨルツがいる部屋とは逆方向だ。廊下に並ぶうちの一室をノックすると、中から高い女の声がした。
「ぬっちゃーん!」
ぬっちゃん?思わぬあだ名に俺が顔をしかめると、ヌッラは少し恥ずかしそうに咳払いをして、カードキーでドアを開いた。
「おはよ、キレンツ」
キレンツと呼ばれた女は、前にヌッラの横を歩いていた下半身が蛇のような女だった。短いジャケットにミニスカートを履き、鱗だらけの足にはダルダルとした無駄に生地が余った靴下を履いている。下半身から伸びる太い尻尾の先にはリボンが巻かれ、生きるのに苦労しそうなほど長い爪にはジェルネイルが施されていた。
これはまた…リセット前のキティとは違うタイプで見た目が濃いな。
「あれ?ミンツじゃん?一緒に来てどした?」
「いや、コイツが…まあ、俺に弟子入りしてえってしつけーからさあ!俺、優しいから寛大な気持ちで今までの水に流したってか?」
「は?」
恐らく見栄を張りたいのだろうが、よくまあペラペラと出任せばっかり口から出るものだ。俺が背後から圧をかけると、ヌッラは俺を横目に見て冷や汗をダラダラと流す。
「水に流したつもりはねえぞ」
「だから、えっと…あー!もー!」
追い討ちをかけると、ヌッラは慌てたように俺の肩を掴んで後ろを向かせる。蛇女を背後に、今にもひっくり返りそうな声で俺に耳打ちをした。
「今だけ話合わせろ、頼むから」
「それやって俺に何の得があんだよ。ごめんだな」
「好きな女の前くらい見栄張らせろよ!お前もそれくらいわか…あれ?お前、もしかしてやっぱりその歳で童貞…」
先ほどまで慌てていたのに急にニヤニヤと小馬鹿にした様な態度をとるヌッラへの苛立ちでこめかみがピクピクと痙攣する。
俺は童貞じゃねえ。世界がループして、昨晩の失態もあって今現在に至ってはいったい何が正解なのか正直わからねえし考えると頭が痛てえが、断じて純度100%の童貞でないことは確かだろ。
「ちげえわ、殺すぞ」
「だー!悪かったよ!後でハルミンツが知りたい情報、全部話すから!それくらい譲れよ!」
早口でヌッラはそこまで言うと、俺が了承する前にキレンツに振り返る。彼女は不思議そうに腕を組んでこちらを見ていたが、何か勘づいたように口元だけで笑った。
「まー、ぬっちゃんがミンツ許したんなら別にアタシはいーよー。とりま、上がったら?みんなでラーメンパしよー」
キレンツはズルズルと太いシッポを引きずりながら、キッチンへと向かう。キティなら紅茶なりコーヒーを出すだろうが、彼女はどうやらカップ麺用の湯を沸かすだけのようだ。
ヌッラは黒くてツヤのあるソファに腰を下ろすと、大きなため息を吐きながらホログラムを開いた。
「人間のデータベースへのアクセスについてだろ。出来るよ、大した情報は盗めねえけど」
ヌッラと距離を少し開けて座り、俺は画面を覗き込む。ヌッラはプロンプト画面を開き、俺の知らない言語をサラサラと打ち込んでいく。
ハッキング技術は思っていたよりかなり高いように見える。セキュリティを解析しては開き、警告を潜り抜けると、看守の権限では本来立ち入れないデータへと、それほど時間をかけずにアクセスして見せた。
「例えば、この間盗んだ動画はここ。たまたま研究資料に入っているのを見つけて持ってきた」
そう言うと、ヌッラが一つのファイルを指さす。
エロ動画なんて研究資料にあるわけ…と思っていたが、それらしきサムネイルが確かに確認できる。
「その文書ファイルは?」
俺が指定すると、ヌッラが文書ファイルを開く。
内容は人間の生殖機能についてのものだ。文章は至って真面目であり、下心のために用意されたものにはあまり見えない。
でも、おかしな話だ。人間たちは肉体を取り戻すために俺たち怪物を育てているのに、今更自分たちの生殖機能についてなど研究するだろうか。
文章を読めば読むほど、モルモットや虫などの別の生き物の交尾について書かれた文献と似ている。全く未知のものについて書かれたようにしか読み取れない。
人間が肉体を失って長いとは知っていたが、ここまで忘れるものだろうか。
「動画目当てじゃなくて、文書目当てか?お前、物好きだな…当たり前のことしか書いてないだろ」
ヌッラは呆れたように肩でため息を吐く。態度は腹が立つが、当たり前のことしか書いていないという点については同意だ。
俺やヌッラが当たり前だと思うことを、人間が当たり前だと思っていない。前の世界線から考えてもおかしな点ばかりが目につく。
俺は文書ファイルを閉じ、フォルダを閉じた。
「そもそも目当てはこれじゃねえんだよ。もっと人間についての詳しい情報が欲しい。上層部の人間のデータとかねえのか」
「はあ?そんなセキュリティの固いとこは無理だって。何する気なんだよ、お前」
「無理なのかよ」
もう少し使えるものかと期待していたが、残念ながらヌッラにはここが限界らしい。俺がどっかりとソファの背もたれに身体を預けると、キッチンで湯を沸かしていたキレンツがシッポをズルズルと引きずりながら戻ってきた。
「ぬっちゃん、めっちゃラーメン買ってきてくれたじゃん!気が利く私の好きピ、マジ今日も羽ばたいてんね~!」
一部、俺には理解出来ない言葉を話しながら、彼女は俺たちの前に色とりどりのカップ麺を並べていく。
ていうか、本当にカップ麺だらけだな。よくこんなに種類揃えたもんだ。
「ぬっちゃん、いつもの激辛ニンニクマウンテンカレーラーメン?アタシは背脂入り極旨トンコツにするー!ミンツは?」
あれだけヌッラと一緒に俺を詰っていたくせに、水に流したという言葉に従ってか、キレンツはまるで友人のように俺を自然に会話に混ぜてくる。
俺たちの答えを待つ彼女の手にはケトル。ギラギラとした宝石のようなパーツが無駄にデコレーションされていた。
「俺はいつものでいいや。ハルミンツには1番余ってるやつ」
「りょ!」
ヌッラがいつものニヤけ顔で答えると、キレンツがカップ麺の1部の蓋をあけてお湯を注ぐ。
俺の好みを無視しやがってという気持ちはあるが、本題はそこじゃない。今回は見逃してやる。
「お前のその技術、俺にも教えろ」
キレンツが湯を注ぐ姿をぼんやりと眺めていたヌッラに言うと、彼は目を見開いて俺に振り返った。
「ハッキングを?お前に?無理無理!これはそんな簡単に分かるもんじゃ…」
「ほおー、この後に及んでまだ馬鹿にしてんのか?また前歯なくしてやろうか?上と下両方いったら、とんでもなく間抜け面になるだろうなあ?」
キレンツの手前、胸ぐらは掴まないでおくが、皮肉を込めて俺が笑うと、ヌッラはまた苦い顔で困ったように目線を泳がせた。
「いや、だって…お前は勉強とかしねーだろ。今から勉強するったって難しいって…」
「無理かどうかはお前が決めることじゃねえんだよ。何がなんでもやる。お前の意見は聞いてない」
俺は早速、自分のホログラムの画面を開く。ヌッラが目の前で行っていた内容は、今まで勉強したことを活かせば解析までは出来るだろう。
見よう見まねで言語を打ち込んでいく様に、ヌッラは唖然としたように口をぱくぱくさせた。
「は?お前いつからそんな…前から勉強してたのか?」
「いや、1ヶ月前くらいからだ。ここまでは、そんな難しいもんでもねえだろ」
応用の仕方が分からなかっただけで、大体の言語の意味は分かる。俺が知りたいのは、セキュリティを抜けるためのロジックだ。
ヌッラはまだ現実を受け入れきれていないのか、口をぽかんと開けたままだ。バカにしてるんだろうかと思ったが、ヌッラは盛大なため息を吐いて、片手で顔を覆った。
「…なんでいつもお前ばっかり…。ハーロルトの虐待で、さっさと死ねばよかったのに」
ぽつりと漏れた聞き覚えしかない名前に俺は顔を上げる。
俺が牢獄にいた時、ハーロルトの名前はそのエリアでは知らない奴はいなかったが、逆に言えばエリア外の者はハーロルトの名前などしらない。
「なんでお前がハーロルトの名前を知ってんだよ」
ハーロルトが看守をしていた期間など、極々限られているのだ。なんせ、俺が看守デビューしたのが牢獄を出て1週間だ。怪物が看守をするシステムになってすぐ、ハーロルトは看守を引退している。
知っているならば、俺と同期か、またそれよりも昔の年代でないと無理だ。
ヌッラはまた眉間にしわを寄せ、苛立ったように声を上げた。
「なんでって、お前は俺より後に同じ牢に入ったくせに、俺より先に牢獄を出ただろ!」
「はあ?そんなわけ…」
ない、と言いかけて、不意に記憶が蘇る。
1番最初に俺のことをハーロルトに売った、デカいトカゲのような怪物。自分の方が先輩だから敬えとか言う、先輩風を吹かせる馬鹿がいた。
俺はそれを無視したのだ、くだらないと。それを機に、トカゲは俺をハーロルトに売って、身の安全を確保したんだ。
「テメェ、もしかしてあの時の…」
「あー、あー!そうだよ!俺だよ!お前からすりゃあ、俺なんて名もない看守だったかもしんねーけど、俺はずっとお前のことを忘れたりしなかった!あの手この手使って妨害しても、俺より先に行くお前が大嫌いだよ!」
湧き上がる怒りと同時に、ヌッラの罵声でようやく合点がいったことがたくさんあった。
俺の身に覚えのない悪評も、身に覚えのあることも、何でもかんでも吹聴して回るヌッラはただやっかむだけのマヌケだと思っていた。
だが、違ったんだろう。ヌッラからすれば、俺は牢獄の時からの因縁の相手なのだ。
「この技術だって、俺が一体どれだけ勉強して…ふざけんなよ。どこまで俺をモブにする気だよ…」
ヌッラの言葉は怒りから次第に悔しさを滲ませ、膝の上で固く拳を作ったまま黙り込んだ。
ヌッラがしてきたことを許すことなど断じて出来ないが、それは俺がたまにヨルツに感じる感情に近いのだろう。自分が出来ないことを簡単にやってのける奴ほど、嫉妬の対象になるのは誰だって同じだ。
「モブになってんのは自分のせいだろ。俺はモブでも構わねえけど、主人公気取りてえなら他人蹴落としてる場合じゃねえだろ」
俺は鼻で笑う。別に他人からどう思われたっていいだろ。
俺はただキティの傍にいたいだけだ。今の俺にはそのためのハッキング技術が必要なのだ。
他人を蹴落としたって、自分が理想に近づくわけじゃない。勉強なんざやりたかねえが、キティがいない人生に不便しているんだから仕方ねえ。その過程で他人を貶める暇などない。
「やりてえことあんなら、俺にかまけてねえで他のことやれやザコが。本当ならその首へし折ってぶっ殺すとこが、技術を寄越すなら今回は見逃す。次はない」
俺の言葉を聞きながら、ヌッラはぎりぎりと下唇を噛んだ。
せいぜい血が滲むまで、噛むこった。
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