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そうして僕は、今に至るわけなのですが。
「あっ、あん!や、ぁ、んっ!ぜ、ゼタさ…っ」
「…っ、キツイな。ゆっくり息を吐け」
はい。絶賛バリバリ挿入中です。
いきなりですみません。ええ。僕の純潔はあっという間にこのゼタさんに奪われてしまいました。
僕は、オーク族のリーダー、ゼタさんの苗床になることに承諾しました。
そうでないと、魔法使いの僕はもちろん、剣士のエマもシスターのゼリカも助かりません。僕たちが助かるために苦渋の決断をしたのです。
「はぁー、あ、だめ、そこ…っ、あ、またイっちゃ…!~~~っ!!」
苦渋の決断です。誰がなんと言おうと苦渋の決断です。
いえまさか。この勤勉な魔法使いである僕が、即堕ちしたなどとそんな訳ないのです。
ゼタさんの太く逞しい肉棒がガツンッと奥を突いて、前立腺があるところをグリグリ抉られたからと言って、まさかもう何回イったか数えられないほどだとはとても思いたくないのです。
「凄いイイ顔してるな。…まさかこんなに可愛いとは」
「はっ、ふ、ぅ、ん…んんっ、んっ」
一体僕はどんな顔をしているのでしょう。や、ダラしない顔だと言うのは予想できます。だってヨダレが口端からたりー…と垂れているのです。
そしてゼタさんの大きな口で僕の唇は覆いかぶさるように塞がれてしまいます。少しだけ八重歯にしては大きい牙がコチ、と当たりますが、それすら感じてしまいそうになる程気持ちいいです。
あ、いや、し、仕方なくです。仕方なく感じている訳です。決して自発的に舌を動かして快楽を追ったりなどしていません。
だからまさか縋るようにゼタさんを抱きしめてなど、し、してません。
「はぁ~…っん!だめ、ゼタ、さん…っ!」
グチュ、と結合部から音がするほど濡れた穴に、ゼタさんの大きな肉棒が挿入を再開させてきます。そりゃそうです。僕はもう何回もイカされてしまいましたが、ゼタさんはまだ一回も出してないんですから。
射精してもらわないと孕めません。いや、我慢汁も精液の一部なので孕むかもしれないとは聞いたことはありますが、僕は生殖器のない男なので、しっかり中出ししないとダメなんだそうです。イーグさんに言われました。
イーグさんにしっかりバッチリ中出しさせろよ、と言われた僕は顔を耳まで真っ赤にして俯いてしまいました。
させろというのはおかしいと思います。むしろそれはゼタさんに中出ししろと言うのが普通なのではないでしょうか。
エマとゼリカはそんな僕の様子を見て怯えというより戸惑っていました。それまで必死になって交渉していた僕が顔を赤らめていたら疑問に思いますよね。
エマとゼリカに、僕はこれからゼタさんに孕まされると説明すると、「そんなの絶対だめ!そんなの…!わ、私がゼタって奴を殺す!」「そ、そんなことをされるくらいなら私がミシュメールさんを殺して差し上げます…!」と言われました。
二人して怖いことをいうので、ゼタさんとイーグさんにお願いして、乱暴しないで捕まえてて欲しいと頼みました。二人とも、僕が逃げ出さなければエマとゼリカに手出しはしないと約束してくれました。
オークって実は紳士なのかもしれません。
今だって、一対一でのセックスです。もっとこう、多人数で孕ませてくるのかと思うじゃないですか。
ゼタさんに聞くと、「リーダーというのは、自分の女を共有したりしない」だそうです。権力という奴なのでしょうか。そして僕は男なのですが、突っ込んでいい所なのか分からず、曖昧に返事をしました。
「ダメってやつの顔じゃないな。ほらっ」
「あん!は…ゼタ、さっ、んんっ、あん、あっ!」
ドチュン、と音をさせながらゼタさんは凶器を僕に突き立ててきます。
始まる前は全く乗り気じゃなかったんです。ゼタさんも僕も。
だって、二人して布団の上で正座しながら膝を突き合わせて「…お、お手柔らかに」「こちらこそ…」なんて言い合っていたんですよ。あれが演技なら、ゼタさんは劇団の主役になれます。
ゼタさんも「…とりあえず今日は一回したら終わりにしよう」と言ってくれたんですよ?「オークのモノはデカいし太い、君の負担になるだろう」って。『わー、とっても紳士だ。乱暴な人じゃなくて良かった~!』って、なんて不幸中の幸いだろって喜んでたんです。
なのに。
そうです。彼は人じゃないんです。オークなんです。
事が始まったら理性を失うのも当たり前ですよね。
「あっ、そこ、また…っダメ、あ、イク、イっちゃう…っ!」
「良いぞ。いっぱいイけ。初めてなのに、気持ちいいだろ?」
「~~っ!はっ、…ぁ、あ!ダメぇ!イッてる!イッてるからぁ!」
紳士的なゼタさんは一体どこに行ってしまったのか。イキすぎて頭が吹っ飛びそうなほどの快感を初心者の僕にするのは紳士じゃないと思うのですが。
セックスが始まる前に、オークの女性と少しお話ししたのですが「ゼタはとっても優しいから、きっとセックスも優しいわよ。良かったわね」とにっこり優しく微笑んでくれました。…僕たちが皆さんの同胞を怪我をさせてしまったのに、優しくしてくれた女性にジーンと感動して、「そうなんですね、痛いのは嫌なので良かったです」なんて返事をしました。いや、痛くはないんです。痛くないんですが、むしろ気持ち良すぎて痛いといいますか。
僕に話しかけてくれたオークの女性に言ってやりたいです。「ゼタさんは優しくないです。意地悪です」と。
「っ、そろそろ出すぞ」
「んっ!あ、だ、出して!中、中に、ぃっ」
「っくそ!」
ゼタさんに縋り付くように泣きながら訴えると、ゼタさんは思い切りガンっと僕の奥に突き立てました。僕は絶叫にも似た悲鳴をあげ、星がパチパチと飛び交う中、快感に飛びます。朦朧とする意識の中、ゼタさんの肉棒からビュービューと勢いよく精液が流れてくるのを感じました。その精液を一滴残さず飲み込まんとばかりに僕の中はイっている快感で中が蠢きます。
はふはふ、と切れた息を整え、僕はいつの間にか縋り付いていたゼタさんの背に回してた腕を離しました。
「あ…は、ん…凄い…いっぱい…」
まだ残る快楽から、少しだけ戻った意識で腹を撫でました。ゼタさんの肉棒の太さとデカさをまざまざと感じさせられながらも、やっとこ中に注がれた精液に歓喜も似た感情が生まれます。
どうしてなのかは分かりません。でも、どうしてか僕はゼタさんの精子が僕の中にあることが嬉しかったのです。
「ミシュメール…、悪い」
そんな僕を見下ろしながら、なにかに耐えるような表情をしているゼタさんを僕は不思議に思いました。
「…?悪くないです、僕らが悪いことをしたから、こうなっただけで…」
元はと言えば、何の被害も受けていない村が脅威に感じるからと言った理由で討伐を引き受けた僕ら三人が悪いのです。
ゼタさんやこの村のオークたちは悪いことをしていないのですから、謝るべきはゼタさんではなく、僕らにあるわけで。
「ああ、いや。違う」
「え?」
なんでしょう。ゼタさんが謝る理由が思いつかなくて、快楽が抜けきらないボーッとする頭で必死に考えますが、やっぱり思いつきません。
すると、ゼタさんは射精したはずなのに、僕の中でなぜかまた力を取り戻します。何って、ナニが。
「っひ!」
「悪い。まだ付き合ってくれ」
「う、うそっ!あ、や、ダメ…ぇ!あん!」
ずんっ、と動いたのを皮切りに、激しく水音を立てながら何度も何度も挿入を繰り返されてしまいます。僕は首を振ってヤダヤダというのに、全く聞いてもらえません。過ぎる快感に恐怖して涙がポロポロ溢れます。
しかし、やっぱり紳士なのに紳士じゃないゼタさんは、僕の中をグチュグチュとかき回しながら「…可愛い」と言って、空が白むまで苛むのをやめてはくれませんでした。
「あっ、あん!や、ぁ、んっ!ぜ、ゼタさ…っ」
「…っ、キツイな。ゆっくり息を吐け」
はい。絶賛バリバリ挿入中です。
いきなりですみません。ええ。僕の純潔はあっという間にこのゼタさんに奪われてしまいました。
僕は、オーク族のリーダー、ゼタさんの苗床になることに承諾しました。
そうでないと、魔法使いの僕はもちろん、剣士のエマもシスターのゼリカも助かりません。僕たちが助かるために苦渋の決断をしたのです。
「はぁー、あ、だめ、そこ…っ、あ、またイっちゃ…!~~~っ!!」
苦渋の決断です。誰がなんと言おうと苦渋の決断です。
いえまさか。この勤勉な魔法使いである僕が、即堕ちしたなどとそんな訳ないのです。
ゼタさんの太く逞しい肉棒がガツンッと奥を突いて、前立腺があるところをグリグリ抉られたからと言って、まさかもう何回イったか数えられないほどだとはとても思いたくないのです。
「凄いイイ顔してるな。…まさかこんなに可愛いとは」
「はっ、ふ、ぅ、ん…んんっ、んっ」
一体僕はどんな顔をしているのでしょう。や、ダラしない顔だと言うのは予想できます。だってヨダレが口端からたりー…と垂れているのです。
そしてゼタさんの大きな口で僕の唇は覆いかぶさるように塞がれてしまいます。少しだけ八重歯にしては大きい牙がコチ、と当たりますが、それすら感じてしまいそうになる程気持ちいいです。
あ、いや、し、仕方なくです。仕方なく感じている訳です。決して自発的に舌を動かして快楽を追ったりなどしていません。
だからまさか縋るようにゼタさんを抱きしめてなど、し、してません。
「はぁ~…っん!だめ、ゼタ、さん…っ!」
グチュ、と結合部から音がするほど濡れた穴に、ゼタさんの大きな肉棒が挿入を再開させてきます。そりゃそうです。僕はもう何回もイカされてしまいましたが、ゼタさんはまだ一回も出してないんですから。
射精してもらわないと孕めません。いや、我慢汁も精液の一部なので孕むかもしれないとは聞いたことはありますが、僕は生殖器のない男なので、しっかり中出ししないとダメなんだそうです。イーグさんに言われました。
イーグさんにしっかりバッチリ中出しさせろよ、と言われた僕は顔を耳まで真っ赤にして俯いてしまいました。
させろというのはおかしいと思います。むしろそれはゼタさんに中出ししろと言うのが普通なのではないでしょうか。
エマとゼリカはそんな僕の様子を見て怯えというより戸惑っていました。それまで必死になって交渉していた僕が顔を赤らめていたら疑問に思いますよね。
エマとゼリカに、僕はこれからゼタさんに孕まされると説明すると、「そんなの絶対だめ!そんなの…!わ、私がゼタって奴を殺す!」「そ、そんなことをされるくらいなら私がミシュメールさんを殺して差し上げます…!」と言われました。
二人して怖いことをいうので、ゼタさんとイーグさんにお願いして、乱暴しないで捕まえてて欲しいと頼みました。二人とも、僕が逃げ出さなければエマとゼリカに手出しはしないと約束してくれました。
オークって実は紳士なのかもしれません。
今だって、一対一でのセックスです。もっとこう、多人数で孕ませてくるのかと思うじゃないですか。
ゼタさんに聞くと、「リーダーというのは、自分の女を共有したりしない」だそうです。権力という奴なのでしょうか。そして僕は男なのですが、突っ込んでいい所なのか分からず、曖昧に返事をしました。
「ダメってやつの顔じゃないな。ほらっ」
「あん!は…ゼタ、さっ、んんっ、あん、あっ!」
ドチュン、と音をさせながらゼタさんは凶器を僕に突き立ててきます。
始まる前は全く乗り気じゃなかったんです。ゼタさんも僕も。
だって、二人して布団の上で正座しながら膝を突き合わせて「…お、お手柔らかに」「こちらこそ…」なんて言い合っていたんですよ。あれが演技なら、ゼタさんは劇団の主役になれます。
ゼタさんも「…とりあえず今日は一回したら終わりにしよう」と言ってくれたんですよ?「オークのモノはデカいし太い、君の負担になるだろう」って。『わー、とっても紳士だ。乱暴な人じゃなくて良かった~!』って、なんて不幸中の幸いだろって喜んでたんです。
なのに。
そうです。彼は人じゃないんです。オークなんです。
事が始まったら理性を失うのも当たり前ですよね。
「あっ、そこ、また…っダメ、あ、イク、イっちゃう…っ!」
「良いぞ。いっぱいイけ。初めてなのに、気持ちいいだろ?」
「~~っ!はっ、…ぁ、あ!ダメぇ!イッてる!イッてるからぁ!」
紳士的なゼタさんは一体どこに行ってしまったのか。イキすぎて頭が吹っ飛びそうなほどの快感を初心者の僕にするのは紳士じゃないと思うのですが。
セックスが始まる前に、オークの女性と少しお話ししたのですが「ゼタはとっても優しいから、きっとセックスも優しいわよ。良かったわね」とにっこり優しく微笑んでくれました。…僕たちが皆さんの同胞を怪我をさせてしまったのに、優しくしてくれた女性にジーンと感動して、「そうなんですね、痛いのは嫌なので良かったです」なんて返事をしました。いや、痛くはないんです。痛くないんですが、むしろ気持ち良すぎて痛いといいますか。
僕に話しかけてくれたオークの女性に言ってやりたいです。「ゼタさんは優しくないです。意地悪です」と。
「っ、そろそろ出すぞ」
「んっ!あ、だ、出して!中、中に、ぃっ」
「っくそ!」
ゼタさんに縋り付くように泣きながら訴えると、ゼタさんは思い切りガンっと僕の奥に突き立てました。僕は絶叫にも似た悲鳴をあげ、星がパチパチと飛び交う中、快感に飛びます。朦朧とする意識の中、ゼタさんの肉棒からビュービューと勢いよく精液が流れてくるのを感じました。その精液を一滴残さず飲み込まんとばかりに僕の中はイっている快感で中が蠢きます。
はふはふ、と切れた息を整え、僕はいつの間にか縋り付いていたゼタさんの背に回してた腕を離しました。
「あ…は、ん…凄い…いっぱい…」
まだ残る快楽から、少しだけ戻った意識で腹を撫でました。ゼタさんの肉棒の太さとデカさをまざまざと感じさせられながらも、やっとこ中に注がれた精液に歓喜も似た感情が生まれます。
どうしてなのかは分かりません。でも、どうしてか僕はゼタさんの精子が僕の中にあることが嬉しかったのです。
「ミシュメール…、悪い」
そんな僕を見下ろしながら、なにかに耐えるような表情をしているゼタさんを僕は不思議に思いました。
「…?悪くないです、僕らが悪いことをしたから、こうなっただけで…」
元はと言えば、何の被害も受けていない村が脅威に感じるからと言った理由で討伐を引き受けた僕ら三人が悪いのです。
ゼタさんやこの村のオークたちは悪いことをしていないのですから、謝るべきはゼタさんではなく、僕らにあるわけで。
「ああ、いや。違う」
「え?」
なんでしょう。ゼタさんが謝る理由が思いつかなくて、快楽が抜けきらないボーッとする頭で必死に考えますが、やっぱり思いつきません。
すると、ゼタさんは射精したはずなのに、僕の中でなぜかまた力を取り戻します。何って、ナニが。
「っひ!」
「悪い。まだ付き合ってくれ」
「う、うそっ!あ、や、ダメ…ぇ!あん!」
ずんっ、と動いたのを皮切りに、激しく水音を立てながら何度も何度も挿入を繰り返されてしまいます。僕は首を振ってヤダヤダというのに、全く聞いてもらえません。過ぎる快感に恐怖して涙がポロポロ溢れます。
しかし、やっぱり紳士なのに紳士じゃないゼタさんは、僕の中をグチュグチュとかき回しながら「…可愛い」と言って、空が白むまで苛むのをやめてはくれませんでした。
応援ありがとうございます!
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