私の中の日常が終わりを告げる

ライ

文字の大きさ
3 / 12
選択の時偏

第2話

しおりを挟む
叫んでもこの変態は、私を放そうとしないので仕方なく、動く足を駆使して、男の急所に蹴りを入れた。
さすがの変態も、その手を放し正気を取り戻したようだ。
気を取り直して私は男に質問をした。
「あなたは誰だ、どうして私をさらう?」
その言葉を聞いた男は、心底傷ついたというリアクションをして
「俺は止めたけど上のジジイどもが早くしろと急かすから下っ端連中が暴走したんだよ!」
必死にしゃべるので、
「意味が分からない最初から説明しろ」
私は言った。
男の話によると、この男はとある一族の当主の息子で、私はこの男の娘で、母が私に父親は死んだと聞かせたのは、父が母の怒りを買って、離婚同然に別居し、母の中で父は死んだものと思われているからだと。
私がさらわれた理由は、父の親であり私の祖父が危篤で危ないが、当主候補がいない状態だったので、息子の娘である私に白羽の矢を立てて、問答無用でさらわれたというわけらしかった。
そして私をさらった黒ずくめの男たちは、父親の一族に雇われた下っ端で、とりあえず連れてこいと指示され、問答無用で誘拐するようになってしまったそうだ。
はっきりいて最低だ。
私は普通に暮らしていたのに、誘拐まがいのことをされ、いきなりどっかの一族の当主になれと言われても、普通にできるわけがない。
しかし父の言い分はそれだけでは終わらず、なんと当主になる予定だったのは、父であったが父が嫌だと拒否したから、このような手にでたという。
巻き込まれたこちらからすれば、ふざけんなという理由を聞かされた。
母の怒りを買うの当然かもしれない。
だがこうなってしまった以上、父に文句を言っているままではいけないようだ。
一族としては是が非でも私に当主になってほしいようである。本当に勝手である。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

6回目のさようなら

音爽(ネソウ)
恋愛
恋人ごっこのその先は……

6年前の私へ~その6年は無駄になる~

夏見颯一
恋愛
モルディス侯爵家に嫁いだウィニアは帰ってこない夫・フォレートを待っていた。6年も経ってからようやく帰ってきたフォレートは、妻と子供を連れていた。 テンプレものです。テンプレから脱却はしておりません。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

奪った代償は大きい

みりぐらむ
恋愛
サーシャは、生まれつき魔力を吸収する能力が低かった。 そんなサーシャに王宮魔法使いの婚約者ができて……? 小説家になろうに投稿していたものです

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

(完)そんなに妹が大事なの?と彼に言おうとしたら・・・

青空一夏
恋愛
デートのたびに、病弱な妹を優先する彼に文句を言おうとしたけれど・・・

私を見下していた婚約者が破滅する未来が見えましたので、静かに離縁いたします

ほーみ
恋愛
 その日、私は十六歳の誕生日を迎えた。  そして目を覚ました瞬間――未来の記憶を手に入れていた。  冷たい床に倒れ込んでいる私の姿。  誰にも手を差し伸べられることなく、泥水をすするように生きる未来。  それだけなら、まだ耐えられたかもしれない。  だが、彼の言葉は、決定的だった。 「――君のような役立たずが、僕の婚約者だったことが恥ずかしい」

処理中です...