私の中の日常が終わりを告げる

ライ

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選択の時偏

何故だか祖父に気に入られてしまった!?

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祖父は、私に向き直り、
「その気質気に入った!!」
と危篤の人間のはずなのに、私も元気なんじゃ?
と言いたくなるほどの大声で、言い放った。
意味が分からん。
誰か説明してくれ。
と味方のいない場所では、まるで意味をなさない、言葉が脳裏によぎった。
もう疲れた。
日本に帰って、母の手料理が食べたい。
そうと決まれば、さっさとこの部屋から逃げよう。
私は半ば現実逃避気味になりながらも、後ろの扉から逃げようとした。
だが、相手の方が一枚上手だった。
祖父のそばに控えていた、老紳士は、私よりも速く扉に向かい、扉に自分の手を当て、私が扉を開こうとして手で扉を開けようとしたが、老紳士のせいで、びくともしない。
私の頭の中はかつてないほどに回転していた。
他に逃げる方法は、そうだ、窓から逃げよう。
この部屋は、連れたときに思ったが多分一階だ。
私は階段を上った記憶がない。
ならば、窓と地面の高さしかないはず。
そのくらいならば、まだ出来上がっていない子供の身体でも十分耐えられる。
そう結論付けた私は、扉の前に立つ、老紳士を無視して、今度は窓に向かった。
しかし盲点だった。
窓なのだから、鍵の一つ、あってもおかしくない。
むしろないほうがおかしい。
しかし私の失敗は、窓の鍵が頑丈過ぎて、開けられないことを想定していなかった。
本当に誰か助けて。
他力本願にすがってみても誰かがやってくるわけもなく。
私は、諦めて祖父に向き直り、一言。
「私はいやだ、そんな面倒なこと!!」
私は子供、駄々をこねる子供と、自分自身に暗示をかけながら、こう言った。
いや駄々をこねるのは違うか、私は、いわれのない責任を押し付けられているのだから。
これは、正当な抗議だ、そうだ、そうなんだと混乱して自分でも何を言っているのか、
分からない状態になってしまった。
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