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第二章
少女の秘めた思い
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少女、香菜が目覚めた場所、そこは天蓋つきのベットで部屋を見渡すと、どこの王族の部屋だ?と
聞きたくなるほどに広い部屋でした。
そこで彼女は思い出します。
自分はなんの冗談か、異世界に飛ばされて、もう二度と元の世界に帰れなくなったのだと。
そのことを思い出してしまった彼女の瞳には、一滴の涙が流れていました。
しかし悲しんでばかりではいられない。
元の世界に帰れないのならば、自分はこの世界で生きていくしかありません。
それにはじめてあったあの気弱なオオカミさんに、このような姿を見せたくはない。
少女は瞳に残る、涙のしずくを瞳が傷つかないように、丁寧にぬぐいました。
そしてすぐに今着ているものが、自分が元の世界から着てきた服でないことに気づきました。
たしか、兵にこの部屋を案内してもらった後、すぐに身を清めるためにお風呂に入り、
少し大きい女物の服を借りて着たのだと思い出しました。
この国の服は、見た目的には西洋風な感じに見えるが、ところどころ見たことの無い装飾がある。
自分は本当に異世界に来てしまったようだ。
少女がそう物思いに耽っているその時、コンコンとドアが軽くノックされた。
「ウィリアムだ、もう起きているか?」
どうやらノックの主は少女に恋をしている、この国の王子ウィリアムのようだ。
少女は、寝起きの少しかすれた声で、
「起きてる、少し待ってくれ。服を着替えるから」
とドアの向こうに答えました。
その言葉にウィリアムは、
「了解した。服のきかたが分からないことは無いか?もし分からないのならばメイドに来てもらうようにするが」
彼は少女が異世界から来たから、この国の服のきかたが分からないかもしれないと思ったようで、
ウィリアムはそう聞きました。
少女はその質問を聞いて、彼が自分のことを心配してくれていると思い、嬉しかったようです。
「大丈夫、今着る奴はなんとなく分かる。でも違う服の時は聞くかもしれないから、その時はお願いすると思う」
と彼女からすれば弾んだ声を上げて答えました。
(第三者視点からだとあまり変わらない様な声音でしたが、ウィリアムには通じたようです。)
彼もその言葉を聞いて安心したようで、
「それはよかった、うん、その時は任されよう」
とドアの向こうに飛び切りの笑顔を向けて答えました。
「あとそれほど急ぐ必要もないから、着替えるのはゆっくりでいい」
と彼女に急かしていないと言い、ウィリアムはドアの前で彼女のことを待ちました。
少しして彼女が着替え終わったようで、部屋のドアを開けて出てきました。
そこでウィリアムは固まってしまいました。
彼女のまとっている服は、この国でよく使われているタイプのシンプルなドレスです。
ふんわりとした素材を使って、作られたスカートからのぞく、まだ発育途中の彼女の足が彼の心をかき乱します。
この国の女性は皆、背が高くスレンダーな身体付きをしているので、彼女のようにまるで、小動物の様に小さな女性はこの国には、ほとんどいません。
今、彼は試されているのだろう。
はたして彼はこの感じたことの無い、胸の高鳴りを抑えることができるのだろうか?
聞きたくなるほどに広い部屋でした。
そこで彼女は思い出します。
自分はなんの冗談か、異世界に飛ばされて、もう二度と元の世界に帰れなくなったのだと。
そのことを思い出してしまった彼女の瞳には、一滴の涙が流れていました。
しかし悲しんでばかりではいられない。
元の世界に帰れないのならば、自分はこの世界で生きていくしかありません。
それにはじめてあったあの気弱なオオカミさんに、このような姿を見せたくはない。
少女は瞳に残る、涙のしずくを瞳が傷つかないように、丁寧にぬぐいました。
そしてすぐに今着ているものが、自分が元の世界から着てきた服でないことに気づきました。
たしか、兵にこの部屋を案内してもらった後、すぐに身を清めるためにお風呂に入り、
少し大きい女物の服を借りて着たのだと思い出しました。
この国の服は、見た目的には西洋風な感じに見えるが、ところどころ見たことの無い装飾がある。
自分は本当に異世界に来てしまったようだ。
少女がそう物思いに耽っているその時、コンコンとドアが軽くノックされた。
「ウィリアムだ、もう起きているか?」
どうやらノックの主は少女に恋をしている、この国の王子ウィリアムのようだ。
少女は、寝起きの少しかすれた声で、
「起きてる、少し待ってくれ。服を着替えるから」
とドアの向こうに答えました。
その言葉にウィリアムは、
「了解した。服のきかたが分からないことは無いか?もし分からないのならばメイドに来てもらうようにするが」
彼は少女が異世界から来たから、この国の服のきかたが分からないかもしれないと思ったようで、
ウィリアムはそう聞きました。
少女はその質問を聞いて、彼が自分のことを心配してくれていると思い、嬉しかったようです。
「大丈夫、今着る奴はなんとなく分かる。でも違う服の時は聞くかもしれないから、その時はお願いすると思う」
と彼女からすれば弾んだ声を上げて答えました。
(第三者視点からだとあまり変わらない様な声音でしたが、ウィリアムには通じたようです。)
彼もその言葉を聞いて安心したようで、
「それはよかった、うん、その時は任されよう」
とドアの向こうに飛び切りの笑顔を向けて答えました。
「あとそれほど急ぐ必要もないから、着替えるのはゆっくりでいい」
と彼女に急かしていないと言い、ウィリアムはドアの前で彼女のことを待ちました。
少しして彼女が着替え終わったようで、部屋のドアを開けて出てきました。
そこでウィリアムは固まってしまいました。
彼女のまとっている服は、この国でよく使われているタイプのシンプルなドレスです。
ふんわりとした素材を使って、作られたスカートからのぞく、まだ発育途中の彼女の足が彼の心をかき乱します。
この国の女性は皆、背が高くスレンダーな身体付きをしているので、彼女のようにまるで、小動物の様に小さな女性はこの国には、ほとんどいません。
今、彼は試されているのだろう。
はたして彼はこの感じたことの無い、胸の高鳴りを抑えることができるのだろうか?
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