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第9話 莉菜子、パパ活している女子について一席ぶる の巻
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第9話 莉菜子、パパ活している女子について一席ぶる の巻
「ねぇ莉菜子、ぶっちゃけパパ活ってどう思う?」
その言葉を聞いた瞬間、鹿取莉菜子はアイスカフェラテを吹きそうになった。
「は? パパ活?」
放課後のマック。
高校の制服を着た女子たちが、ポテトをつまみながらスマホをいじっている。
質問してきたのは、クラスメイトの松野沙耶(まつの さや)。
ゆるふわ巻き髪、韓国コスメに命をかけるタイプ。
「だってさぁ、ウチの学校の子、何人かやってるらしいじゃん?」
「はぁ?」
莉菜子はポテトをつまみながら、わざと興味なさそうに答えた。
「そんなの、別にどうでもよくない?」
「えー、でもさぁ、簡単にお金稼げるのってよくない?」
「ふーん……簡単ねぇ」
莉菜子はスマホをいじりながら、冷たい笑みを浮かべた。
「パパ活=楽に稼げる?」
「じゃあ、松野さん?」
莉菜子はわざと改まった口調で、沙耶に問いかけた。
「あなたは オッサンに飯を奢ってもらうだけ で、本当にお金がもらえると思ってるわけ?」
「え? だって、実際そういうのあるって……」
「あるね。でも、それって 一部の超選ばれた美少女 だけよ」
「は?」
「世の中、どんだけパパ活女子がいると思ってんの?」
「……いや、そんなにいるの?」
「腐るほどいるわ」
莉菜子はスマホを開き、「#パパ活」のタグを適当に検索してみせた。
「ほら、こんなんザラよ。『ホテルなし1で2』とか『顔合わせで5』とか、どいつもこいつも値段交渉してる」
沙耶は画面を覗き込み、目を丸くした。
「マジでこんなにいるんだ……」
「そう。つまり、競争率が高すぎんの」
莉菜子はポテトを口に放り込む。
「で? 競争率が高いってことは、どうなると思う?」
「え、選ばれない?」
「そ。パパ活をやる女は山ほどいるのに、"まともなパパ" の数は限られてる ってことよ」
「パパ活の現実って、ヤバくね?」
「でね?」
莉菜子は、スマホを回しながら続けた。
「本当に 飯だけでお金がもらえる のは、ごく一部の 特別可愛い子だけ なの」
「えー、でもさ、ウチの学校の○○ちゃんとか、パパ活でバッグ買ってもらったって言ってたよ?」
「は?」
莉菜子は 鼻で笑った。
「そいつ、本当に『飯だけ』で済んでると思う?」
「……」
「確かに、初めのうちは奢られて小遣いもらえるかもしれない。でも、オッサンってそんな甘くないのよ」
莉菜子は、無造作にスマホを置いた。
「最初は『楽に稼げる』って思うんだろうね。でも、そのうちパパが言うわけよ」
『ねぇ、今日はもう少し一緒にいない?』
『今月ちょっとお小遣い多めにあげるからさ』
『もうちょっと特別な関係になりたいなぁ』
「で、そうなると やめられなくなる わけ」
沙耶の表情が少し青ざめる。
「え、それってつまり……?」
「つまり 沼よ」
「沼?」
「金が手に入ると、簡単には抜け出せないの」
「……」
「"普通のバイト" で時給1,000円ちょっとしか稼げないのに、"パパ活" なら2時間で5万とかもらえたりする。そうなると、もう 普通の労働がバカらしくなるのよ」
「でも……」
沙耶は、何か言いたそうにしながら、ためらった。
「実際、それでめっちゃ稼いでる子もいるんじゃないの?」
「美少女ですらパパ活は地獄」
「いるね。めっちゃ稼いでる子も」
莉菜子は頷いた。
「でもさぁ、パパ活やってる 美少女 って、最終的にどうなると思う?」
「え……普通にお金貯めて、セレブみたいな生活?」
「ないない。そんなの幻想。」
莉菜子は呆れたように笑う。
「むしろ、ヤバい目に遭う確率のほうが高いのよ」
「ヤバい目?」
「そ。たとえば オッサンが急に態度を変えるパターン」
「お金渡してるうちは優しいけど、こっちがちょっとでも冷たくしたら 『誰が金出してると思ってんの?』 ってキレる」
「それか "枕営業" みたいなパターン」
「パパ活やってるって噂が広まったら、どんな仕事についても 『あの子、そういうのやってたらしいよ』 って言われる」
「結果、普通に働くこともできなくなって 詰む」
「だからね、沙耶?」
莉菜子は、冷たい目で沙耶を見つめた。
「パパ活なんてやるのはバカの極みよ。」
「結局、世の中そんなに甘くない」
沙耶は絶句したまま、ポテトをむしゃりと口に入れた。
「ねぇ莉菜子、ぶっちゃけパパ活ってどう思う?」
その言葉を聞いた瞬間、鹿取莉菜子はアイスカフェラテを吹きそうになった。
「は? パパ活?」
放課後のマック。
高校の制服を着た女子たちが、ポテトをつまみながらスマホをいじっている。
質問してきたのは、クラスメイトの松野沙耶(まつの さや)。
ゆるふわ巻き髪、韓国コスメに命をかけるタイプ。
「だってさぁ、ウチの学校の子、何人かやってるらしいじゃん?」
「はぁ?」
莉菜子はポテトをつまみながら、わざと興味なさそうに答えた。
「そんなの、別にどうでもよくない?」
「えー、でもさぁ、簡単にお金稼げるのってよくない?」
「ふーん……簡単ねぇ」
莉菜子はスマホをいじりながら、冷たい笑みを浮かべた。
「パパ活=楽に稼げる?」
「じゃあ、松野さん?」
莉菜子はわざと改まった口調で、沙耶に問いかけた。
「あなたは オッサンに飯を奢ってもらうだけ で、本当にお金がもらえると思ってるわけ?」
「え? だって、実際そういうのあるって……」
「あるね。でも、それって 一部の超選ばれた美少女 だけよ」
「は?」
「世の中、どんだけパパ活女子がいると思ってんの?」
「……いや、そんなにいるの?」
「腐るほどいるわ」
莉菜子はスマホを開き、「#パパ活」のタグを適当に検索してみせた。
「ほら、こんなんザラよ。『ホテルなし1で2』とか『顔合わせで5』とか、どいつもこいつも値段交渉してる」
沙耶は画面を覗き込み、目を丸くした。
「マジでこんなにいるんだ……」
「そう。つまり、競争率が高すぎんの」
莉菜子はポテトを口に放り込む。
「で? 競争率が高いってことは、どうなると思う?」
「え、選ばれない?」
「そ。パパ活をやる女は山ほどいるのに、"まともなパパ" の数は限られてる ってことよ」
「パパ活の現実って、ヤバくね?」
「でね?」
莉菜子は、スマホを回しながら続けた。
「本当に 飯だけでお金がもらえる のは、ごく一部の 特別可愛い子だけ なの」
「えー、でもさ、ウチの学校の○○ちゃんとか、パパ活でバッグ買ってもらったって言ってたよ?」
「は?」
莉菜子は 鼻で笑った。
「そいつ、本当に『飯だけ』で済んでると思う?」
「……」
「確かに、初めのうちは奢られて小遣いもらえるかもしれない。でも、オッサンってそんな甘くないのよ」
莉菜子は、無造作にスマホを置いた。
「最初は『楽に稼げる』って思うんだろうね。でも、そのうちパパが言うわけよ」
『ねぇ、今日はもう少し一緒にいない?』
『今月ちょっとお小遣い多めにあげるからさ』
『もうちょっと特別な関係になりたいなぁ』
「で、そうなると やめられなくなる わけ」
沙耶の表情が少し青ざめる。
「え、それってつまり……?」
「つまり 沼よ」
「沼?」
「金が手に入ると、簡単には抜け出せないの」
「……」
「"普通のバイト" で時給1,000円ちょっとしか稼げないのに、"パパ活" なら2時間で5万とかもらえたりする。そうなると、もう 普通の労働がバカらしくなるのよ」
「でも……」
沙耶は、何か言いたそうにしながら、ためらった。
「実際、それでめっちゃ稼いでる子もいるんじゃないの?」
「美少女ですらパパ活は地獄」
「いるね。めっちゃ稼いでる子も」
莉菜子は頷いた。
「でもさぁ、パパ活やってる 美少女 って、最終的にどうなると思う?」
「え……普通にお金貯めて、セレブみたいな生活?」
「ないない。そんなの幻想。」
莉菜子は呆れたように笑う。
「むしろ、ヤバい目に遭う確率のほうが高いのよ」
「ヤバい目?」
「そ。たとえば オッサンが急に態度を変えるパターン」
「お金渡してるうちは優しいけど、こっちがちょっとでも冷たくしたら 『誰が金出してると思ってんの?』 ってキレる」
「それか "枕営業" みたいなパターン」
「パパ活やってるって噂が広まったら、どんな仕事についても 『あの子、そういうのやってたらしいよ』 って言われる」
「結果、普通に働くこともできなくなって 詰む」
「だからね、沙耶?」
莉菜子は、冷たい目で沙耶を見つめた。
「パパ活なんてやるのはバカの極みよ。」
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沙耶は絶句したまま、ポテトをむしゃりと口に入れた。
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