「史上まれにみる美少女の日常」

綾羽 ミカ

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第13話  莉菜子 ゲームをやってるやつとは絶対に付き合いたくない の巻

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 「スマホのゲームに夢中になってるバカなんなの? 暇だよね?」

 鹿取莉菜子は、学校の休み時間にスマホをいじるクラスメートを冷めた目で見つめていた。誰もが画面をタップしたり、スワイプしたりして、一心不乱にゲームをプレイしている。

 「そんなことしてる暇があるなら、英単語のひとつでも覚えなさいよ」

 莉菜子はため息をつきながら、机に肘をついた。

 彼女は、ただの美少女ではない。偏差値73という驚異的な知性の持ち主でもあった。

 「そもそもゲームって、何がそんなに楽しいの?」

 隣の席の千夏が、スマホを片手に笑いながら答える。

 「莉菜子ってゲームしないの? 息抜きになるし、ストレス解消にもなるんだよ?」

 「はあ? そんなことに時間使うくらいなら、もっと有益なことしなさいよ」

 莉菜子は呆れた表情を浮かべながら、教室を見渡した。どのクラスメートも何かしらのゲームをしている。パズルゲーム、RPG、カードバトル……みんな熱中しすぎて、まるで時間が止まっているかのようだった。

 「そもそも、現実で何の役にも立たないことに夢中になれるのが理解できないのよね」

 莉菜子はスマホを手に取り、英単語アプリを開いた。

 「見なさい、私はちゃんと勉強してるのよ」

 千夏は苦笑しながらスマホを置いた。「まあ、息抜きぐらい許してあげなよ。みんながみんな、莉菜子みたいにストイックに生きてるわけじゃないんだから」

 「だからこそ、みんなバカなのよ」

 莉菜子は冷たく言い放った。だが、彼女の美貌があまりにも完璧すぎるせいで、その毒舌すらも可愛らしく聞こえてしまうのだった。

 「ゲームしてる男とは絶対に付き合わないわね。そんな暇があるなら、私を崇拝する時間に使うべきでしょ」

 千夏は吹き出した。「莉菜子、ほんとにそれで恋愛できるの?」

 「恋愛? そんなもの、私の美貌に釣り合う男がこの世に存在しない限り必要ないわ
なにがVRゲームよ。バカなの? そんなもん世間に出たら微塵も役に立たないっての。そもそもそんな低能だから、大学出たとしても、一生底辺なのよ。あんたたちは」

 クラスの男子たちは苦笑しながらも、莉菜子の美貌に見惚れて何も言い返せなかった。

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