タンクなのに、パーティ追放されました。~パーティ追放からのレイド、ワールドファーストクリアへの道~

ぽいづん

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1章 追放からの仲間集め編

姫ちゃんと従者 前編

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 クロスさん加入から、1週間ほどが経過した。
 クロスさんの洗脳も着々と進んでいる。

 ◇

 ダンジョンにて
「今のいいファイジャンです!しびれます!そこでフリージャンをつかってみてもいいかもしれません」
「そうですか?冬の悪魔よ、ここに顕現せし、我に力を、我に力を、我にはむかうものに制裁を!フリージャン!」

「ナイス、フリージャン!、先生ここで、例の爆裂を」
「了解!!ふぉーーーーーーーープラズマエクスプローディング!!!」

 ダンジョンの敵は死滅している。

 同席しているヒーラーさんはきょとんしているが、そんなことはお構いなしに3人でずかずか敵を倒していく。

 クロスさんはめっちゃ乗せられやすい性格をしていた。その性格のおかげで、爆裂魔法以外もすんなりつかえるようになってきている。しかも飲み込み早く、もうすこしで自分の判断で魔法が使えそうだ。

 ダンジョン攻略後、我が家に3人で集まる。

「ほかのメンバーが見つかりません…」
 ニコが深刻そうな表情で話しかけてくる

「そうだね、クロスさんもあてない?」
「なんもないです」

「募集は出してるんだよね?」
「はい、継続して出してます」
「やっぱりホワイトがブラックな部分を醸し出しているんじゃ…」

「あっ!」
「どうした」
「今、TELLがきました」
「まじか」
「ちょっと話してきます」
 ニコはそういって席を外す

「クロスさんほんといい黒魔道士ですね」
「ありがとうございます、ほんとタナカさんのおかげでダンジョンにもいけるようになって」
「いえいえ」
「爆裂魔法以外もかっこいいでしょ」
「ええ、ほかの魔法もかっこよく思えるようになってきました。」
 クロスさんと楽しく会話をしていると、ニコがニコニコしながら戻ってきた。

「タナカさーん、加入希望です、しかも一気に二人!」
「へージョブは?」
「ブラックナイトに白魔道士だそうです。」
「ふーん」

「あれ?あんまり乗り気じゃないですね?」
「まあ、会ってみないとなんとも分からないしな」
「えっと待合の場所は、砂の街ジュールです!」
「了解、じゃ行きますか」

「自分行っても仕方ないので、木人たたいてます」
 クロスさんは木人練習場に向かっていった。

「入ってくれたらいいですねー」
「そだねー」
 俺は正直あまり乗り気ではなかった、白魔とタンクの組み合わせ、悪い予感しかしない…

 ◇

 中央に噴水があるが、やたら砂っぽい場所にテレポートしてくる、ここが砂の待ちジュールだ、砂金がとれるという設定のため、街全体が裕福な感じになっている。リアルのドバイとかそういったところの雰囲気がする。

「えっとジュールの酒場っていってました」
 ニコとジュールの酒場に向かう

 大剣を背中に背負った、全身黒ずくめで金髪でちょっとクールな感じのブラックナイトと、白のローブを身にまとった、小柄な女性がテーブルについていた。

「シュラウドさんとアリシャさんですか?」
 ニコが話しかけている
「ニコとタナカですよろしくお願いします。」
「ブラックナイトのシュラウドだよろしくだ!」
 シュラウドと名乗った男が立ち上がり握手を求めてくる。

「アリシャですよろしくー」
 アリシャは座ったままで挨拶を返す

 俺から切り出す
「お二人は、レイドパーティに参加したいということですが、レイドの経験はあるのですか?」
「はいーありますーこの前のレイドで知り合いました」
 アリシャさんがシュラウドさんと知り合った経緯はレイドであると話した。

「なるほど、前回のレイドはどこまで行きました?」
「4層でパーティが解散してしまって-」
「なるほど、よくある話ですね」

 前回のレイドの4層は、一人のミスを取り返せない構造になっていたので、ギスギスしやすく、レイドパーティの崩壊をよく耳にしていた。

「今回のレイドパーティも探していたのですけれど、2人一緒というとなかなか見つからなくて、乗り遅れてしまって」

「そうですよね」
「タナカさんいいじゃないですか、二人にはいってもらいましょうよ」
 ニコが耳打ちをする。

 うう、この話だけ判断することはできないし、どうしたものか…俺はタンクしかできないから一緒にダンジョンに行くこともできないしな…

「ニコ、一緒にダンジョンに行ってきてくれないか?」
「いいですよ」
 小声でニコに伝える。

「是非、入っていただきたいので、このニコと一緒にダンジョンに行ってきてもらえませんか?」
「是非、行きましょう」
 アリシャが答えると、3人は消えていった

 たぶんあの二人は姫ちゃんと従者だ…前のパーティが崩壊したものそのせいだろう。
 多分こういうことがあったんだろう。

 ◇

「姫ちゃん、もう少しヒール厚くしてくれないかな?」
 メンバーのうち誰かが指摘する。

「そこはバフでなんとかしろ!」
 従者が姫ちゃんが攻撃されたと思い、反撃をする

 姫ちゃんがミスる
「どんまい、あそこはミスってもしかたない、姫ちゃんのせいじゃないよ」
 従者が甘やかす

 姫ちゃん同じミスをする

「どんまい、あそこは俺もミスるしかたない」
 従者がかばう

 ほかのメンバーミスる
「はぁ何やってんの?何回同じミスやってんの?」
 姫ちゃんが切れる
「そうですよ、何度同じミスしたら気が済むんですか?我々の時間を返してください」
 従者も同調する

 はい、パーティ解散

 こういう図式だ

 ◇

 しかし、せっかく入ってくれるというのを無碍に断ることはしたくない…たぶん姫ちゃんと従者は無意識にやっているのだ、そこをうまく利用できないものか…

 考えを巡らしている間に3人が帰ってきた。

「どうだった?」
「お二人共、すっごいうまいです、シュラウドさんなんかアリシャさんが敵に攻撃されそうになると、ダッシュでかばいに行ってました、まさに愛です」

 …確定か…

 まあ、とりあえず、入ってもらってうまいやり方は、後で考えるとするか…

「たなかさーん、お二人に入ってもらいましょうよー」
「そうだな、断る理由もないしな」

 2人とフレンド交換をする。

「いつもザイーのタナカさんのおうちで作戦会議してるので、明日の21時、是非きてください、黒魔道士のクロスさんも紹介します」

「はーい、ではまた明日」
 そういって2人と別れた。

 ◇

 タナカの家

「いやあ、よかったですね、一気に二人も入ってくれました、これで後4人って、あれ?なんで浮かない顔してるんですか、タナカさん」

「あれは、姫ちゃんと従者だよ」
「えええええ、パーティを崩壊させるという伝説の!とてもそんな風には見えませんでしたが…」
「本人達に自覚があるわけないだろ?」

「それもそうですね」
「二人をうまく使う方法を思案中」
「明日までに考えておいてください」
「任せろ!」

 そうして次の日を迎えてしまった… 
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