タンクなのに、パーティ追放されました。~パーティ追放からのレイド、ワールドファーストクリアへの道~

ぽいづん

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2章 初めてのレイド編

運命の門 開錠編1層後編

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ベンケイのHPが90%になり、再び仁王立ちフェーズに突入する。
 ニコが声を掛ける
「お願いします!」
 ガヤさんが免疫低下のデバフをベンケイに付与する。
 その後を続くようにコハダさんが、ペットを犬にし味方全員に、攻撃アップのバフを付与し、イツカさんも点滴のアビリティを使用する。免疫低下デバフがあと2秒で切れるというところで、ニコが闘気圧縮拳をしようする。すかさず闘魂注入を使用し闘気のストックをもどし、攻撃を再開する。

「いけ、いけ」
 ニコが叫んでいる
 クロスさんがダメ押しのプラズマエクスプローディングを使用する。

 ベンケイは地面に膝をつく

「やりおる、やりおる」
 ベンケイが声を出す

 ニコの方を向くと軽くガッツポーズをとっているのが見えた、ベンケイの方を向くと、薙刀を振りかぶっているのが見える

「つぎくるぞ!」
 次の攻撃が来ることを察知し俺が叫ぶ

 シュラさんがすかさず、ベンケイの右腕側に立つ

 未経験の二人はなにが起こったのかわからないようで、おろおろしている

『薙刀一閃』

 仁王立ちフェーズが終了すると一定の間隔で、この技を使ってくる
 この技はメインタンク以外に対して攻撃を加えるというものだが、右腕側から攻撃が始まるので、サブタンクが防御バフを使い、右腕側に立つ、すると、他のメンバー全員のダメージを軽減できる。

 ガキンという音とともに、シュラさんが吹き飛び、他の6人にダメージが入る。それほどたいしたダメージではないため、アリシャさんの全体回復のみで回復する。
 医術士のイツカさんが予防スタンスでバリアを確実に張っていたのせいもあるだろう。

「ナイスバリア」
 コハダさんがイツカさんに声を掛けている
 イツカさんは嬉しそうに軽く手を上げる。

 この薙刀一閃の予兆は、ベンケイが薙刀を大きく振りかぶり、後ろを振り返ることが、合図となっている。
 この攻撃を織り交ぜてくるため、ベンケイをよく観察していないと、あっという間に全滅してしまう。
 HPが50%を切るまでこのパターンが続く。
 何回か薙刀一閃をやり過ごし、ベンケイのHPが50%を切った。
 突然、台詞がはじまる
「本気にならざるおえぬかのお」
 ベンケイの顔が鬼のような形相になり、空中に武器が出現する。
 その中から刀を取り出し、襲いかかってくる。

 ベンケイ憤怒フェーズに突入したということだ。
 このフェーズは、刀、薙刀、弓の武器をベンケイがランダムで選択する。その武器によってギミックが異なってくる。
 刀を選択した場合は、タンクに出血デバフがつき、デバフ3以上になると耐えられるなくなるので、メインタンクの交代を強いられる。
 薙刀の場合は、薙刀一閃になるのだが、右側だけだったのが左側からもでるようになるので、きちんとベンケイをみてギミックを処理する必要がある。
 弓の場合は、ランダムで誰かをターゲットにした範囲攻撃をしてくる。ベンケイが上向けに弓を打撃つので、落ちてくるところを見極める必要がある。

 これらのギミックを確実に処理することができない、クリアできないということだ。
 最初に選択したのは、刀であったので、俺が刀で切られてく、2分ほどで出血デバフが3になったので、シュラさんに交代の合図を出す。
「シュラさん交代をお願いします」
「タナカなら耐えられる我慢しろ」
「いえ、ゲームなので無理です」
「っちしょうがない、アリシャを必ず守れ」
 そういいながらシュラさんは罵倒を使いベンケイのタゲを取る。
 ここは俺は攻撃をせずにシュラさんとメインタンクを交代し、シュラさんがベンケイの前に立つと、ベンケイの後ろに回る。

 デバフ自体は40秒ほどで消えるため、シュラさんが3貯まる頃には交代することができる。するとベンケイがまた武器を選び始める。連続して同じ武器を選択することはないため、薙刀か弓のどちらかを選ぶことになる。

 弓を選択する。

 ベンケイが弓を構え、遙か上空に放つ。

 矢が落ちてくるのが見える。落ちていく先は…ニコだ。

 ニコの周囲にいたものはすでに気づいており、ニコから離れている。しかし、肝心のニコはそれに気がつかず、攻撃を続けている。矢が落ちてきて、ニコに命中する。
「きゃあああ」
 悲鳴が響く

 そのまま、ニコは倒れお亡くなりなった。
「私が蘇生する」
 アリシャさんが蘇生の詠唱に入る。
 ベンケイが第二射の準備に入っている。@
「次来るよ」
「ああ、くっそーーこんなときに」
 ベンケイが矢を放つ、結局アリシャさんは詠唱を優先させ、アリシャさんに矢が降ってくる。それをみたシュラさんがアリシャさんに体当たりをし、かばうような感じで矢を受けて倒れる。
 結局範囲で攻撃でもあるので、そのままアリシャさんにも攻撃が当たり2人がお亡くなりなられ、そのまま崩れて、全滅してしまった。

「すいません、私のせいで…」
 ニコが責任を感じているのか、うつむいている

「初見であれは仕方ない」
 みんなでニコを励ます。

「私もごめん」
「え?」
 アリシャさんが謝ってるだと…
「アリシャは悪くない、吹き飛ばすときの力が足りなかった、俺のせいだ…」
 いやいや、そこは謝ったことを褒めてやろうよ…

「もうギミックはあれしかないから、いけるいける、俺も声だしていくから、みんなも声でしていこう」
 俺はニコとクロスさんの初見組を励ますように話す
 実際、ベンケイのギミックは後半はあの3つしかないため、慣れるとすぐにクリアできるようになる
 7人がそれぞれ返事をし、再度ベンケイに挑む

 仁王立ちフェーズも難なく突破し、憤怒フェーズに突入。

 薙刀ギミック、刀ギミック、弓ギミックをみんなで声だしながら突破していく
「ニコちゃん弓来るよ!」
「はい」
「タナカ、薙刀右」
「おっけー」
「シュラさん交代します!」

 そうしているうちにベンケイのHPが3%と表示される。

「ニコ、頼む!!」
 俺がベンケイのタゲを取っているがベンケイは刀モードで俺の出血デバフは3になろうとしている。ベンケイのHPをみてタゲ交代はせずに押し切ろうという判断をし、ニコの究極奥義に賭ける

「はい!」
「ふーーーー」
 ニコは大きく息を吐き、すーっと吸い込む

「はああああ、究極幻想破断拳!」
 格闘家の究極奥義がベンケイに炸裂し、ベンケイは光の柱に包まれる。
 画面が暗転し、目の前にCOMPLETE!と表示される。

「やったーーーーーー」
 ニコは飛び上がって喜んでいる
 クロスさんは小さくガッツポーズをみせる

 ほかの5人は安堵の表情をしており、俺もクリアできてよかったと安堵する
「次は例の奴だな…」
「ああ…」
 ガヤさんが意味深げに次の層について語り、俺が答えた。次の層は初心者殺しの鬼渡しというギミックが存在しているのである。

 次の層について何も知らないニコが切り出す。
「写真とりましょう、私達のレイドパーティの初クリア記念です」
「ああいいよ」
 全員がおもいおもいの格好をし、橋の上で記念写真をとった。
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