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3.侍女の私
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シルビアが翌朝目覚めると、相変わらずの低い天井と狭いベッドの中にいた。
ほどなくしてルイザが木の盆を抱えて入ってくる。
パンと薄いスープ、そして大きな肉が一切れ。
朝からこんな重たい物は食べれないと思ったけれど、空腹がそれを許さなかった。
気づけば皿は空になっている。
「さすがビアンカね。
ほら、甘味もあるわよ。」
砂糖をまぶした甘味を差し出され、私は首を振った。
「い、いらないわ。」
「えっ、いつも目の色を変えるじゃない。」
ルイザは空になった皿を下げながら、怪訝そうに眉を上げた。
「できれば、…モリカがほしい。」
「は?
何言ってんの、あれはシルビア様用よ。
私達が口にできるわけないじゃない。」
「そう、…なの?」
「当たり前でしょ?
マティアス卿がシルビア様のために自ら運んでくださるから、シルビア様だって食べることができてるの。
それ以外はほとんどが王に献上されるほど貴重な果物なのよ。
そもそも彼の領地でしか取れないし、ジュース一本ですら、王都のどこを探しても手に入らないんだから。
マティアス卿だって、相手がシルビア様だから渡しているの。
それ以外には、よほどのことがない限り贈らないそうよ。」
マティアスが私の好物だからといつもくれていた果実には、そんな側面があったのね。
この姿になって、見ることや知ることがなかったものの裏側が顔を出す。
私がいかに大切にされ、綺麗な美しい世界で生きていたかを思い知る。
そして、今の私は大好きな物さえ自由に食べれないのだと、胸の奥が静かに沈む。
「あのっ、シルビア様は?」
「シルビア様はマティアス卿とお出かけよ。
夕方には戻ると聞いているわ。
そう言えば、彼女があんたのことを心配していたわ。
だって事故の時、あんたが彼女の下敷きになってくれたから、彼女はほとんど無傷で済んだし、救助された時もすぐに目覚めたから。」
「そう、なの?」
「うん、あんたの肉も役に立つ時があるものね。」
そう言うと、ルイザはお腹を抱えて笑い出した。
この体を馬鹿にしているのね、酷い人。
でも私も心の中で思ってた。
「どうしてそんな体になるまで食べるの?」と。
その中に呆れた思いがあったのは事実だから、私も人のことは言えないわ。
「私はどれくらい意識を失っていたの?」
「五日くらいかしら。
なんでもあんたの体が大き過ぎて、救助に丸一日費やしたみたいよ。
それでも、オーティス侯爵様があんたのおかげでシルビア様が無事だったことに感謝して、今もここに置いてくださってるの。
でなきゃとっくに追い出されているかもね。」
「そんな…、仕事中の事故なのに。」
「使えなくなった使用人なんて、そんなものよ。
実際ここにいるより、家に帰って家族といた方が私達も休めるし気がラクだわ。」
「そう…よね。
御者は?
あの時の御者はどうなったの?」
「ああ、あの人は気の毒だけど、骨を折って自宅に帰ったわ。
あんたと違って、谷には落ちなかったみたいだけど、馬車から投げ出されたからね。
どこまでもあんたが助かったのは肉のおかげよ。」
そう言うとルイザは再び笑いながら、部屋を出て行った。
御者が骨を折ったことに罪悪感が募る。
それでも、とにかく生きているのね。
私のせいで怪我をした人がいるなんて、本当に申し訳ない。
あの時、さっさとお茶会を切り上げて、もっと早く邸に帰る判断をしていれば。
今回のことは、私への神様からの罰かしら。
だったら責められるのは仕方がない。
食事で少し力を取り戻した私は、早速御者の家を尋ねることにした。
仕事ができないからと職を失い、家に帰らされるなんて、生活に困っていなければ良いけれど。
邸の者に聞いてたどり着いた彼の家は、王都の外れにある古びた一軒家だった。
戸板の隙間から、ドア越しに赤ん坊の鳴き声が響く。
私は玄関先で大声で声をかけるが、誰も戸口に現れない。
でも赤ん坊は泣き止まないし、気になりそおっとドアを開けた。
「すみません、入りますよ。」
扉を押すと、薄暗い室内の中、赤ん坊の横にあの時の御者が腰掛けていて、困り顔で赤ん坊を見ていたが、私の姿を見つけると目を上げた。
「あっ、あの時の?」
「はい、覚えていますか?」
「ああ、あんたは大きくて目立つからね。
今日はどうしたんだ?」
「いや、あなたこそどうしてるかなと思って。」
ルイザが部屋に置いて行った甘味を、お土産代わりにテーブルに広げた。
「これ少しだけど。」
人を訪ねるのに、まともに手土産も用意できないなんて恥ずかしいけれど、今の私は何かを買う金銭など持っていない。
「ああ、ありがとう。
妻が喜ぶよ。」
彼は申し訳なさそうに笑った。
「あの、体は大丈夫?」
「ああ、体はなんとかなるけれど、エリンを抱くことすらできなくてね。
どうしたら泣き止むか、考えていたところだよ。」
そう言われ、御者の全身を見ると、右腕と右足が折れているらしく、その上から添え木と包帯で固められ、腰かけるのもやっとのようだった。
反対に泣き続ける赤ん坊の頬は赤く、握った小さな拳が震えている。
「エリンっていうのね。
この子のお母様は?」
「は?
母親のことか?
俺の代わりに街に働きに行ってるよ。
俺がこんなだから。」
「それは…ごめんなさい。」
「あんたが謝ることじゃないだろ?」
「でも…。」
胸が詰まり、言葉が続かない。
「だったらさ、俺の代わりにエリンをあやしてやってくれないか?
横に寝かせたままだから、全然泣き止まないんだよ。」
「私にできるかしら?
抱っこすれば良いんですか?」
「ああ、そうだ。」
恐る恐る両手で抱き抱えると、エリンの手足はぶらんとなり、一向に泣き止まない。
「おい、おい、エリンの頭の下から手を回して、胸につけるように抱くんだ。
そう反対の手は股の下から手を入れて、尻を支えて。」
「こう…ですか?」
「そう、そうやってゆすってやってくれ。」
教えられた通り、頭を支え胸に寄せる。
柔らかい自分の腕の中で優しくゆすると、エリンはやがて小さな息を整え、静かにまどろんだ。
「可愛いだろ?」
「ええ。」
腕の中ですやすや眠るエリンを見つめると、胸の奥にしまい込んでいた感情が姿をあらわす。
マティアスと結婚したら、いつか私にもこうして赤ちゃんができると信じていた。
けれどかつて思い描いていた未来も、どうなるのかわからない。
だって、彼は私を見ようともしないもの。
子供どころか、まともに話すことさえできないのだから。
エリンを抱きながら、事故以降のつらい現実が耐えられず、ずっとしまい込んでいた感情が涙になって、溢れ出す。
確かに悪いのは私だけど、どうしてこんなことになったのだろう?
この罰はいつか終わりが来るの?
それとも一生このまんま?
恐れていたことを考え始めると、不安で不安で涙が止まらない。
そして今は、エリンを抱き両手が塞がっているから、その涙を拭くこともできずにいる。
「おい、おい、急にどうしたんだよ。
まずいいか、静かにエリンをその布団の上に寝かせるんだ。」
涙のせいで声が出せず、俯きながら頷くと、エリンをそっと布団に下ろし、彼から渡された布で涙を拭く。
「なんだか知らないけれど、お前も大変そうだな。」
彼の一言に再び視界は滲み、泣きながら頷く。
「俺、ロドニーって言うんだ。
こんな体でなんだけど、困ったことがあったらまた来いよ。
話だけならいくらでも聞いてやるぜ。」
彼の言葉が心に響く。
私、ビアンカの姿になって、初めて優しさに触れた気がする。
シルビアでいた頃は皆に愛され、大切にされることが当たり前だったのに、この体と侍女という立場では、以前のような優しさはほとんど得られなかった。
ひとしきり泣いた後、少しだけ元気を取り戻した私は、元に戻る道を探すために、重い体を揺らしながら再び邸へ歩き出した。
ほどなくしてルイザが木の盆を抱えて入ってくる。
パンと薄いスープ、そして大きな肉が一切れ。
朝からこんな重たい物は食べれないと思ったけれど、空腹がそれを許さなかった。
気づけば皿は空になっている。
「さすがビアンカね。
ほら、甘味もあるわよ。」
砂糖をまぶした甘味を差し出され、私は首を振った。
「い、いらないわ。」
「えっ、いつも目の色を変えるじゃない。」
ルイザは空になった皿を下げながら、怪訝そうに眉を上げた。
「できれば、…モリカがほしい。」
「は?
何言ってんの、あれはシルビア様用よ。
私達が口にできるわけないじゃない。」
「そう、…なの?」
「当たり前でしょ?
マティアス卿がシルビア様のために自ら運んでくださるから、シルビア様だって食べることができてるの。
それ以外はほとんどが王に献上されるほど貴重な果物なのよ。
そもそも彼の領地でしか取れないし、ジュース一本ですら、王都のどこを探しても手に入らないんだから。
マティアス卿だって、相手がシルビア様だから渡しているの。
それ以外には、よほどのことがない限り贈らないそうよ。」
マティアスが私の好物だからといつもくれていた果実には、そんな側面があったのね。
この姿になって、見ることや知ることがなかったものの裏側が顔を出す。
私がいかに大切にされ、綺麗な美しい世界で生きていたかを思い知る。
そして、今の私は大好きな物さえ自由に食べれないのだと、胸の奥が静かに沈む。
「あのっ、シルビア様は?」
「シルビア様はマティアス卿とお出かけよ。
夕方には戻ると聞いているわ。
そう言えば、彼女があんたのことを心配していたわ。
だって事故の時、あんたが彼女の下敷きになってくれたから、彼女はほとんど無傷で済んだし、救助された時もすぐに目覚めたから。」
「そう、なの?」
「うん、あんたの肉も役に立つ時があるものね。」
そう言うと、ルイザはお腹を抱えて笑い出した。
この体を馬鹿にしているのね、酷い人。
でも私も心の中で思ってた。
「どうしてそんな体になるまで食べるの?」と。
その中に呆れた思いがあったのは事実だから、私も人のことは言えないわ。
「私はどれくらい意識を失っていたの?」
「五日くらいかしら。
なんでもあんたの体が大き過ぎて、救助に丸一日費やしたみたいよ。
それでも、オーティス侯爵様があんたのおかげでシルビア様が無事だったことに感謝して、今もここに置いてくださってるの。
でなきゃとっくに追い出されているかもね。」
「そんな…、仕事中の事故なのに。」
「使えなくなった使用人なんて、そんなものよ。
実際ここにいるより、家に帰って家族といた方が私達も休めるし気がラクだわ。」
「そう…よね。
御者は?
あの時の御者はどうなったの?」
「ああ、あの人は気の毒だけど、骨を折って自宅に帰ったわ。
あんたと違って、谷には落ちなかったみたいだけど、馬車から投げ出されたからね。
どこまでもあんたが助かったのは肉のおかげよ。」
そう言うとルイザは再び笑いながら、部屋を出て行った。
御者が骨を折ったことに罪悪感が募る。
それでも、とにかく生きているのね。
私のせいで怪我をした人がいるなんて、本当に申し訳ない。
あの時、さっさとお茶会を切り上げて、もっと早く邸に帰る判断をしていれば。
今回のことは、私への神様からの罰かしら。
だったら責められるのは仕方がない。
食事で少し力を取り戻した私は、早速御者の家を尋ねることにした。
仕事ができないからと職を失い、家に帰らされるなんて、生活に困っていなければ良いけれど。
邸の者に聞いてたどり着いた彼の家は、王都の外れにある古びた一軒家だった。
戸板の隙間から、ドア越しに赤ん坊の鳴き声が響く。
私は玄関先で大声で声をかけるが、誰も戸口に現れない。
でも赤ん坊は泣き止まないし、気になりそおっとドアを開けた。
「すみません、入りますよ。」
扉を押すと、薄暗い室内の中、赤ん坊の横にあの時の御者が腰掛けていて、困り顔で赤ん坊を見ていたが、私の姿を見つけると目を上げた。
「あっ、あの時の?」
「はい、覚えていますか?」
「ああ、あんたは大きくて目立つからね。
今日はどうしたんだ?」
「いや、あなたこそどうしてるかなと思って。」
ルイザが部屋に置いて行った甘味を、お土産代わりにテーブルに広げた。
「これ少しだけど。」
人を訪ねるのに、まともに手土産も用意できないなんて恥ずかしいけれど、今の私は何かを買う金銭など持っていない。
「ああ、ありがとう。
妻が喜ぶよ。」
彼は申し訳なさそうに笑った。
「あの、体は大丈夫?」
「ああ、体はなんとかなるけれど、エリンを抱くことすらできなくてね。
どうしたら泣き止むか、考えていたところだよ。」
そう言われ、御者の全身を見ると、右腕と右足が折れているらしく、その上から添え木と包帯で固められ、腰かけるのもやっとのようだった。
反対に泣き続ける赤ん坊の頬は赤く、握った小さな拳が震えている。
「エリンっていうのね。
この子のお母様は?」
「は?
母親のことか?
俺の代わりに街に働きに行ってるよ。
俺がこんなだから。」
「それは…ごめんなさい。」
「あんたが謝ることじゃないだろ?」
「でも…。」
胸が詰まり、言葉が続かない。
「だったらさ、俺の代わりにエリンをあやしてやってくれないか?
横に寝かせたままだから、全然泣き止まないんだよ。」
「私にできるかしら?
抱っこすれば良いんですか?」
「ああ、そうだ。」
恐る恐る両手で抱き抱えると、エリンの手足はぶらんとなり、一向に泣き止まない。
「おい、おい、エリンの頭の下から手を回して、胸につけるように抱くんだ。
そう反対の手は股の下から手を入れて、尻を支えて。」
「こう…ですか?」
「そう、そうやってゆすってやってくれ。」
教えられた通り、頭を支え胸に寄せる。
柔らかい自分の腕の中で優しくゆすると、エリンはやがて小さな息を整え、静かにまどろんだ。
「可愛いだろ?」
「ええ。」
腕の中ですやすや眠るエリンを見つめると、胸の奥にしまい込んでいた感情が姿をあらわす。
マティアスと結婚したら、いつか私にもこうして赤ちゃんができると信じていた。
けれどかつて思い描いていた未来も、どうなるのかわからない。
だって、彼は私を見ようともしないもの。
子供どころか、まともに話すことさえできないのだから。
エリンを抱きながら、事故以降のつらい現実が耐えられず、ずっとしまい込んでいた感情が涙になって、溢れ出す。
確かに悪いのは私だけど、どうしてこんなことになったのだろう?
この罰はいつか終わりが来るの?
それとも一生このまんま?
恐れていたことを考え始めると、不安で不安で涙が止まらない。
そして今は、エリンを抱き両手が塞がっているから、その涙を拭くこともできずにいる。
「おい、おい、急にどうしたんだよ。
まずいいか、静かにエリンをその布団の上に寝かせるんだ。」
涙のせいで声が出せず、俯きながら頷くと、エリンをそっと布団に下ろし、彼から渡された布で涙を拭く。
「なんだか知らないけれど、お前も大変そうだな。」
彼の一言に再び視界は滲み、泣きながら頷く。
「俺、ロドニーって言うんだ。
こんな体でなんだけど、困ったことがあったらまた来いよ。
話だけならいくらでも聞いてやるぜ。」
彼の言葉が心に響く。
私、ビアンカの姿になって、初めて優しさに触れた気がする。
シルビアでいた頃は皆に愛され、大切にされることが当たり前だったのに、この体と侍女という立場では、以前のような優しさはほとんど得られなかった。
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