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第6章
第01話 地獄のウインウイン
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ここは王都から近い、中継都市ラドリア。
ブラック冒険者ギルドのギルド長室には、グレイスがソファーに悠然と腰をおろし、来客と向きあっていた。
「ふうん……邪神カンパニー? ずいぶん胡散臭い社名じゃないか」
差し出された名刺には、
「邪神カンパニー 法人営業部 フェリクス・メルキオール」
の文字が躍っていた。
企業ロゴの隣には、WSO認証マーク。
目の前の男――フェリクスは、大げさに額へ手をやり、のけぞるような仕草で返す。
「うぅん、手厳ぃ! でもね? うちはこれでも魔導ギア業界でシェア第3位!
バリバリ成長してるんで、よしなに!」
「なんだい、そりゃ」
グレイスは、名刺をテーブルに放るように置いた。
「こっちは、ヴァルトの紹介だから仕方なく会ってやってるのさ。
外国の企業が、どうやってここまで来れたんだか……」
初対面から遠慮なしの物言い。だがフェリクスは、柳に風といった様子でかわす。
「ボンボ民主主義共和国の大使──ラヴァル閣下ちゃんとは、オレ・オマエの仲ってわけで」
ボンボ民主主義共和国──王国と正式な取引ルートを持つ、数少ない友好国家のひとつだ。
グレイスの目が細まり、口元がわずかに笑みを描く。
「ああ、あいつね。……なるほど、やっぱりロクでもない」
皮肉をたっぷりと込めた声音で、グレイスが言う。
「いくら握らせたか知らないけど……あたしに通用するとは思わないことだね」
フェリクスは小さく肩をすくめる。
「ヴァルトっちと、マルセルっちはさ。ビジネスってのを分かってたねー。
ウインウインで、みーんな笑顔。邪神カンパニーって、そんなドリーム見せちゃう企業だから。乗らなきゃソンよ?」
グレイスの眉がわずかに上がる。
国外との魔導ギア取引に、あのヴァルトとマルセルが乗り気──だと?
とぼけては見せたが、邪神カンパニーについてはすでに調査済みだった。
魔王カンパニーだった時代には、取引などあり得なかった。
王国が提供できるのは、強制労働によって得た天然資源と、契約労働者という名の奴隷に等しい人的資源。
だが、魔王カンパニーはそれを一切受け入れなかった。
それどころか、王国内の実態について探りを入れてくるほどだった。
──契約労働者の件だ。
王国はWSOの査察も、国外メディアの調査も拒否しているため、現状はまだ“疑惑”の段階にとどまっている。
だが、もしその実態──奴隷労働の存在が国際的に明るみに出たとしたら。
何が起こるかは、火を見るより明らかだ。
だからこそ、WSO認証企業や加盟国との取引は、王国にとってもリスクが高い。
結果として、取引に応じるのは“民主主義共和国”と、親切にも国是を表明してくれるような国家くらいのものだった。
お友達同士で仲良く連帯し、WSOに対して突っ張っていたのだ。
……なのに。
邪神カンパニーはWSO認証企業でありながら、その王国と取引に応じるというのか?
契約労働者の件も含めて、すべてクリアしていると?
信じられないね──。
グレイスは探るように問いを投げかける。
「ビジネス……ねえ。WSOは問題ないのかい?」
フェリクスにとって、それは想定内の質問だった。
「WSOの制裁ってのは、あくまで王国内の工房の認証に関する話っすよね。
うちらの正規品にまで口出しされる筋合いは──ない。でしょ?」
理屈としては、その通りだ。
WSOの制裁は経済封鎖ではなく、王国産の非正規魔導ギアに対する中~上位精霊からのエネルギー供給停止、
そして正規の魔導ギア製造や契約術式に関する技術情報の提供停止にとどまる。
つまり──貿易自体を禁じているわけではない。
国外製ギアの流入を禁止し、WSOとの関係を絶ったのは、王国自身の判断だった。
誰かにそうさせられたわけではない。
だが、グレイスの問いは、そういう話ではない。
「WSO認証企業様は、もっと……クリーンでフェアネスなビジネスをしてると思ってたんだけどね」
皮肉を込めて口元を歪めるグレイスに、フェリクスは何食わぬ顔で返す。
「それで儲かるなら、もちろんそうするっすよ? いくらでも!」
ひらりと笑い、声を少しだけ落とす。
「でもさー、考えてみてよ。
精霊エネルギーって、本来は“みんなのハピネス”のためにあるものでしょ?
王国だけ除け者にするなんて、それこそフェアじゃないよね。
うちらは精霊さんの力を世界に届けたいの。それが──“うちらの”フェアネスであり、ジャスティス!」
グレイスは、ゆっくりとソファーに座りなおした。
──とんだ詭弁の食わせものだ。
契約労働者という火種を抱えた王国との取引が、どれほどのリスクか。
まさか、理解できないわけでもあるまい。
いざ事が明るみに出たとき、「知らなかった」「あれは王国側の問題」「自分たちは関係ない」──
そんな言い訳が通用する相手かどうか、分かりそうなものだが。
……まあ、いいさ。
「で。その“ビジネス”とやらのスキームは?
当然、あたしも笑顔になれる話なんだろうね?」
グレイスは煙管に火をつけた。
紫煙が静かに立ちのぼっていく。
その煙の向こうでは──
我が意を得たりとばかりに、フェリクスの目が光っていた。
彼が語る“ウィンウィン”の中身は、こうだ。
王国は自国の天然資源を提供し、邪神カンパニーの関連工場を誘致する。
そこに“契約労働者”を従事させる代わりに──
邪神カンパニーからは、精霊炉を通じたエネルギー供給と、魔導ギアの提供がなされる。
なお、この取引に関する法整備は、
「監査や調査といった外部介入を一切受け入れない」ことを条件に、大幅に緩和される。
……つまり、実質的には、邪神カンパニー以外の参入を許さない壁となっているのだ。
グレイスは考える。
現在のブラック冒険者ギルド製ギアは、もっぱら下位精霊からのエネルギー供給に頼っている。
しかも、精霊の都合などお構いなしに拘束・搾取するため、品質が安定しない。
ギアの設計そのものが旧式という問題もある。
魔獣討伐や素材採取も非効率化が進み、最近は新興勢力に後れを取っていた。
──カレンめ。
内心に暗い炎が宿る。
1億の賞金首にも、あいつのせいで手が出せない。
あの黒い精霊が、もう少し協力的だったなら。
「聖剣とは相性が悪い」とか抜かさなければ、レオンが盗賊の首を飛ばしていたはずだ。
グレイスの思案は続く。
下位精霊や黒い精霊に頼らず、精霊エネルギーを得られる……それは確かに魅力だ。
だが、あの黒い精霊にはまだまだ使い道はある。
関係性は維持しなくてはならない。
美味しいとこ取りは、難しいのかね……。
そのとき、これまで静かに背後で控えていたエリミア──ギルドの受付嬢であり腹心が、口を開いた。
「精霊炉……素敵なものをお持ちなんですね」
にこやかな笑顔に、フェリクスが目を細める。
「そ! 人類のハピネスのかたちよ。
ただねぇ、中位以上の精霊をフル稼働させたいんだけど、うちの契約術師がさー、頭が固くって。
“残業は控えさせろ”だってさ。……精霊が? 笑っちゃうよね」
オーバーに肩をすくめるフェリクス。
その様子を、変わらぬ微笑で見つめながら、エリミアの口からさらなる“ウィンウィン”が飛び出す。
「その精霊炉……王国にも建てませんか?
心当たりがあるんですよね。対価を払えば、たくさん働いてくれる中位精霊さん」
──その“対価”とは、人の自我、感情、記憶。
グレイスの背筋を、冷たいものが這い上がる。
こいつ……とんでもないことを。
契約労働者の魂を、供物にしようってのかい?
だが。
まあ、いまさらか……あたしも、この国も。
「いいじゃないか、それ」
グレイスは、煙管からゆっくりと紫煙を吐きながら言い放っていた。
フェリクスとエリミアは満面の笑みで頷きあう。
──ゆっくりと歯車が噛み合い、地獄の口が開こうとしていた。
ブラック冒険者ギルドのギルド長室には、グレイスがソファーに悠然と腰をおろし、来客と向きあっていた。
「ふうん……邪神カンパニー? ずいぶん胡散臭い社名じゃないか」
差し出された名刺には、
「邪神カンパニー 法人営業部 フェリクス・メルキオール」
の文字が躍っていた。
企業ロゴの隣には、WSO認証マーク。
目の前の男――フェリクスは、大げさに額へ手をやり、のけぞるような仕草で返す。
「うぅん、手厳ぃ! でもね? うちはこれでも魔導ギア業界でシェア第3位!
バリバリ成長してるんで、よしなに!」
「なんだい、そりゃ」
グレイスは、名刺をテーブルに放るように置いた。
「こっちは、ヴァルトの紹介だから仕方なく会ってやってるのさ。
外国の企業が、どうやってここまで来れたんだか……」
初対面から遠慮なしの物言い。だがフェリクスは、柳に風といった様子でかわす。
「ボンボ民主主義共和国の大使──ラヴァル閣下ちゃんとは、オレ・オマエの仲ってわけで」
ボンボ民主主義共和国──王国と正式な取引ルートを持つ、数少ない友好国家のひとつだ。
グレイスの目が細まり、口元がわずかに笑みを描く。
「ああ、あいつね。……なるほど、やっぱりロクでもない」
皮肉をたっぷりと込めた声音で、グレイスが言う。
「いくら握らせたか知らないけど……あたしに通用するとは思わないことだね」
フェリクスは小さく肩をすくめる。
「ヴァルトっちと、マルセルっちはさ。ビジネスってのを分かってたねー。
ウインウインで、みーんな笑顔。邪神カンパニーって、そんなドリーム見せちゃう企業だから。乗らなきゃソンよ?」
グレイスの眉がわずかに上がる。
国外との魔導ギア取引に、あのヴァルトとマルセルが乗り気──だと?
とぼけては見せたが、邪神カンパニーについてはすでに調査済みだった。
魔王カンパニーだった時代には、取引などあり得なかった。
王国が提供できるのは、強制労働によって得た天然資源と、契約労働者という名の奴隷に等しい人的資源。
だが、魔王カンパニーはそれを一切受け入れなかった。
それどころか、王国内の実態について探りを入れてくるほどだった。
──契約労働者の件だ。
王国はWSOの査察も、国外メディアの調査も拒否しているため、現状はまだ“疑惑”の段階にとどまっている。
だが、もしその実態──奴隷労働の存在が国際的に明るみに出たとしたら。
何が起こるかは、火を見るより明らかだ。
だからこそ、WSO認証企業や加盟国との取引は、王国にとってもリスクが高い。
結果として、取引に応じるのは“民主主義共和国”と、親切にも国是を表明してくれるような国家くらいのものだった。
お友達同士で仲良く連帯し、WSOに対して突っ張っていたのだ。
……なのに。
邪神カンパニーはWSO認証企業でありながら、その王国と取引に応じるというのか?
契約労働者の件も含めて、すべてクリアしていると?
信じられないね──。
グレイスは探るように問いを投げかける。
「ビジネス……ねえ。WSOは問題ないのかい?」
フェリクスにとって、それは想定内の質問だった。
「WSOの制裁ってのは、あくまで王国内の工房の認証に関する話っすよね。
うちらの正規品にまで口出しされる筋合いは──ない。でしょ?」
理屈としては、その通りだ。
WSOの制裁は経済封鎖ではなく、王国産の非正規魔導ギアに対する中~上位精霊からのエネルギー供給停止、
そして正規の魔導ギア製造や契約術式に関する技術情報の提供停止にとどまる。
つまり──貿易自体を禁じているわけではない。
国外製ギアの流入を禁止し、WSOとの関係を絶ったのは、王国自身の判断だった。
誰かにそうさせられたわけではない。
だが、グレイスの問いは、そういう話ではない。
「WSO認証企業様は、もっと……クリーンでフェアネスなビジネスをしてると思ってたんだけどね」
皮肉を込めて口元を歪めるグレイスに、フェリクスは何食わぬ顔で返す。
「それで儲かるなら、もちろんそうするっすよ? いくらでも!」
ひらりと笑い、声を少しだけ落とす。
「でもさー、考えてみてよ。
精霊エネルギーって、本来は“みんなのハピネス”のためにあるものでしょ?
王国だけ除け者にするなんて、それこそフェアじゃないよね。
うちらは精霊さんの力を世界に届けたいの。それが──“うちらの”フェアネスであり、ジャスティス!」
グレイスは、ゆっくりとソファーに座りなおした。
──とんだ詭弁の食わせものだ。
契約労働者という火種を抱えた王国との取引が、どれほどのリスクか。
まさか、理解できないわけでもあるまい。
いざ事が明るみに出たとき、「知らなかった」「あれは王国側の問題」「自分たちは関係ない」──
そんな言い訳が通用する相手かどうか、分かりそうなものだが。
……まあ、いいさ。
「で。その“ビジネス”とやらのスキームは?
当然、あたしも笑顔になれる話なんだろうね?」
グレイスは煙管に火をつけた。
紫煙が静かに立ちのぼっていく。
その煙の向こうでは──
我が意を得たりとばかりに、フェリクスの目が光っていた。
彼が語る“ウィンウィン”の中身は、こうだ。
王国は自国の天然資源を提供し、邪神カンパニーの関連工場を誘致する。
そこに“契約労働者”を従事させる代わりに──
邪神カンパニーからは、精霊炉を通じたエネルギー供給と、魔導ギアの提供がなされる。
なお、この取引に関する法整備は、
「監査や調査といった外部介入を一切受け入れない」ことを条件に、大幅に緩和される。
……つまり、実質的には、邪神カンパニー以外の参入を許さない壁となっているのだ。
グレイスは考える。
現在のブラック冒険者ギルド製ギアは、もっぱら下位精霊からのエネルギー供給に頼っている。
しかも、精霊の都合などお構いなしに拘束・搾取するため、品質が安定しない。
ギアの設計そのものが旧式という問題もある。
魔獣討伐や素材採取も非効率化が進み、最近は新興勢力に後れを取っていた。
──カレンめ。
内心に暗い炎が宿る。
1億の賞金首にも、あいつのせいで手が出せない。
あの黒い精霊が、もう少し協力的だったなら。
「聖剣とは相性が悪い」とか抜かさなければ、レオンが盗賊の首を飛ばしていたはずだ。
グレイスの思案は続く。
下位精霊や黒い精霊に頼らず、精霊エネルギーを得られる……それは確かに魅力だ。
だが、あの黒い精霊にはまだまだ使い道はある。
関係性は維持しなくてはならない。
美味しいとこ取りは、難しいのかね……。
そのとき、これまで静かに背後で控えていたエリミア──ギルドの受付嬢であり腹心が、口を開いた。
「精霊炉……素敵なものをお持ちなんですね」
にこやかな笑顔に、フェリクスが目を細める。
「そ! 人類のハピネスのかたちよ。
ただねぇ、中位以上の精霊をフル稼働させたいんだけど、うちの契約術師がさー、頭が固くって。
“残業は控えさせろ”だってさ。……精霊が? 笑っちゃうよね」
オーバーに肩をすくめるフェリクス。
その様子を、変わらぬ微笑で見つめながら、エリミアの口からさらなる“ウィンウィン”が飛び出す。
「その精霊炉……王国にも建てませんか?
心当たりがあるんですよね。対価を払えば、たくさん働いてくれる中位精霊さん」
──その“対価”とは、人の自我、感情、記憶。
グレイスの背筋を、冷たいものが這い上がる。
こいつ……とんでもないことを。
契約労働者の魂を、供物にしようってのかい?
だが。
まあ、いまさらか……あたしも、この国も。
「いいじゃないか、それ」
グレイスは、煙管からゆっくりと紫煙を吐きながら言い放っていた。
フェリクスとエリミアは満面の笑みで頷きあう。
──ゆっくりと歯車が噛み合い、地獄の口が開こうとしていた。
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