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第5章
第19話 決意
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「だから、悪かったってば」
ミレーヌは、薄笑いを浮かべながらセリーナに頭を下げた。
だが、セリーナは圧を滲ませる。
「ノックくらいするべきでしょう?
普段から“騎士の心得”を後輩に説いているのに……本人がこれでは示しがつかないわ──それに、趣味が悪い」
あのあと、ミレーヌがドアをほんの少し開けて覗き込もうとしたところを、セリーナに取り押さえられたのだ。
「いやほら、邪魔しちゃ悪いかなって。
私のことは気にせず、ふたりで続きをやってくれれば……ね?」
「はあっ!?」セリーナがついに声を荒げた。
その様子に、リュシアンは目を丸くする。
理知的で静かな彼女しか知らなかっただけに、思わぬ反応に驚きを隠せなかった。
セリーナは、リュシアンが引いたような表情をしたことに気付くと、小さく咳払いをして、慌てて態度を整えた。
「……それで、何か用があるんじゃないの?」
ミレーヌも、これ以上のからかいは止めておこうと悟ったのか、表情を戻した。
「そうね、相談があったんだけど……」と、リュシアンをちらと見る。
リュシアンは気を利かせて、そっと声をかける。
「あ、じゃあボクはこれで」
しかし、ミレーヌは立ち去ろうとするリュシアンを手で制した。
「いえ、あなたにも聞いてもらいたいわ。レイラさんのことなんだけど」
リュシアンとセリーナは顔を見合わせる。
また意外な名前が──
ミレーヌは、事務机の椅子に腰を降ろし、二人にも座るよう目配せをした。
そして、全員が落ち着いたことを見届けると、静かに口を開く。
「アリサから聞いたの。レイラさんは“外国”のことを知ってるって。
一介の記者が……どう思う?」
それは、確かに奇妙だった。
記者という職業柄、情報に通じているのは分かる。
だが、“外国”の事情となると話は別だ。
この王国は、国境を越える往来を厳しく制限している。
外の情報は国家機密として扱われることも多く、
民間人が簡単に触れられるようなものではないはずだ。
セリーナが右手で眼鏡を押し上げる。
「確かに、気になるわね……でも。それよりも──」
その先に来る問いを、ミレーヌは理解していた。
そして、アリサから聞いた“外国の話”を二人にも語り聞かせた。
しばしの沈黙ののち、ミレーヌは静かに締めくくる。
「アリサはあの性格だから、危険はないって思ったんでしょうけど。
普通は、騎士団──体制側の人間に喋っていい話じゃない。
あの記者、何かしら思惑は感じるけど……。
少なくとも、利害が対立する存在じゃない。そんな気がする」
その言葉に、セリーナの肩がピクリと揺れた。
「……どういうことかしら。
あなたも、騎士団の人間でしょう。その言葉の重み、分かって言っているの?」
鋭く突き刺さるセリーナの言葉に、リュシアンは思わず息を呑む。
だが、その問いかけはもっともだった。
体制側にとって都合の悪い情報を持つレイラ。
その彼女と“利害が対立しない”とは、どういうことなのか。
ミレーヌは、ポツリと低い声で呟く。
「そうね……まずは、はっきりさせておきましょうか」
彼女の雰囲気が明らかに変わっていた。
周囲の温度が急激に冷えていくような、そんな感覚。
セリーナとリュシアンが見守る中、静かに、しかし確かな足取りで立ち上がる。
その瞳には、揺るぎない覚悟の光が宿っていた。
「……ねえ、セリーナ。
あなた、この国の現実を知って──どう思った?」
一拍の静寂を置いてから、きっぱりと言葉が放たれる。
「あるがままを受け入れて、静かに滅びていく……?
そんなのは、“絶対に”いや。私も、この国を変えるわ」
──私も?
その言葉に、リュシアンの思考が一瞬止まった。
他に“誰か”がいる。だが、考えるまでもない。
そしてミレーヌは、込み上げる思いを抑えきれず、一気にまくし立てた。
「アリサはアリサで、信じた道を行けばいい。
私は──ベアトリス様と共に、この国に“真の秩序”を実現する。
そう、決めたの!」
冷えていた空気が爆発するように熱を帯びる。
「体制? はっ、こんな腐りきった体制なんて、あの人の望んだものじゃない。
私はもう、“そっち側”の人間なんかじゃないわ」
思いがあふれ、止まらない。
「いままで私は、何も分かっていなかった。
ベアトリス様を……ずっと、ひとりで戦わせてしまっていた。
あの人は……私のせいで、孤独だったんだ」
言葉の端が、かすかに揺れる。
そして、振り絞るかのように言い切った。
「光があろうと、なかろうと……私は、あの人の理想のために生きるの。
燃え尽きるまで!!」
それは、ミレーヌが苦悩の果てに辿り着いた、ひとつの答えだった。
そして彼女の視線は、気迫に呑まれ、一言も発せずにいたセリーナをまっすぐに捉える。
「セリーナ……私たち、長い付き合いよね」
静かな口調。しかしその言葉には、確かな意志が込められていた。
「私はこの先、何が起ころうと──後悔のない生き方をしたい……。
あなたは、どうするの?」
その問いに、セリーナの瞳がわずかに揺れる。
一瞬迷ったが、告げることにした。
「……ミレーヌ。あなたの、その考えなんだけれど──」
言いかけたその瞬間、
ミレーヌの声がぴしゃりと遮るように割って入った。
「精霊共鳴なんて、関係ない」
その言葉は鋭く、そして揺るぎなかった。
「……悪いとは思ったけど。話は、聞かせてもらってたの」
一瞬の沈黙。
そして──
「私は、私の“決意”を言葉にしているの。これは……自分で選んだ道よ」
左胸にそっと右手を添え、まっすぐにセリーナを見つめる。
「私は光を信じている。いまでも。
でも──あの人のことを、もっと信じてるの」
セリーナは、ふぅ……と小さく息を吐いた。
「あなた……盗み聞きなんて。やっぱり趣味が悪いわよ」
呆れたように、けれどどこかあたたかく。
「でも。わかっているのなら……もう、言うことはないわ」
その視線は、まっすぐにミレーヌを捉えていた。
「けれど。ベアトリス様は、あなたの犠牲なんて、きっと望んでいない。
やるのなら、冷静に。それだけは約束して」
──そして、ひと呼吸置いて。彼女も決意した。
「……私も、戦うわ」
その言葉に、ミレーヌの顔がぱあっと明るくなる。
「そう言ってくれると思った!
この国の腐った連中を、まとめてやってるわよ!!」
セリーナはじっと、静かに睨みつける。
「冷静に、って言ったはずよ。
……あなた、最近アリサさんに似てきたんじゃない?」
「はあ? 私が、あの考えなしに似てるわけないでしょ」
即座に否定の言葉が返る。
けれど──そのやり取りを見ていたリュシアンは、
(いや、直情的なところは……確かに)と、心の中でうなずいていた。
そんな彼の視線に、ミレーヌがふと気づく。
「あ。忘れてた。きみはどうするの? お姉さんたちの仲間になる?」
意味深に、ニヤニヤと笑みを浮かべながら続ける。
「アリサのところは苦労するよ~?
きみみたいに頭が良くて、魔法も使える子は大歓迎!
いまならセリーナもついてくるし……。ね?」
──その瞬間、小部屋の空気が一変した。
「ミレーヌっ!!」
ダンッ、と拳がテーブルを叩く音が響く。
その勢いで、セリーナの眼鏡がずれる。
リュシアンはその勢いに驚きつつも、彼女の新たな一面に惹かれはじめている自分に気づいていた。
ミレーヌは、薄笑いを浮かべながらセリーナに頭を下げた。
だが、セリーナは圧を滲ませる。
「ノックくらいするべきでしょう?
普段から“騎士の心得”を後輩に説いているのに……本人がこれでは示しがつかないわ──それに、趣味が悪い」
あのあと、ミレーヌがドアをほんの少し開けて覗き込もうとしたところを、セリーナに取り押さえられたのだ。
「いやほら、邪魔しちゃ悪いかなって。
私のことは気にせず、ふたりで続きをやってくれれば……ね?」
「はあっ!?」セリーナがついに声を荒げた。
その様子に、リュシアンは目を丸くする。
理知的で静かな彼女しか知らなかっただけに、思わぬ反応に驚きを隠せなかった。
セリーナは、リュシアンが引いたような表情をしたことに気付くと、小さく咳払いをして、慌てて態度を整えた。
「……それで、何か用があるんじゃないの?」
ミレーヌも、これ以上のからかいは止めておこうと悟ったのか、表情を戻した。
「そうね、相談があったんだけど……」と、リュシアンをちらと見る。
リュシアンは気を利かせて、そっと声をかける。
「あ、じゃあボクはこれで」
しかし、ミレーヌは立ち去ろうとするリュシアンを手で制した。
「いえ、あなたにも聞いてもらいたいわ。レイラさんのことなんだけど」
リュシアンとセリーナは顔を見合わせる。
また意外な名前が──
ミレーヌは、事務机の椅子に腰を降ろし、二人にも座るよう目配せをした。
そして、全員が落ち着いたことを見届けると、静かに口を開く。
「アリサから聞いたの。レイラさんは“外国”のことを知ってるって。
一介の記者が……どう思う?」
それは、確かに奇妙だった。
記者という職業柄、情報に通じているのは分かる。
だが、“外国”の事情となると話は別だ。
この王国は、国境を越える往来を厳しく制限している。
外の情報は国家機密として扱われることも多く、
民間人が簡単に触れられるようなものではないはずだ。
セリーナが右手で眼鏡を押し上げる。
「確かに、気になるわね……でも。それよりも──」
その先に来る問いを、ミレーヌは理解していた。
そして、アリサから聞いた“外国の話”を二人にも語り聞かせた。
しばしの沈黙ののち、ミレーヌは静かに締めくくる。
「アリサはあの性格だから、危険はないって思ったんでしょうけど。
普通は、騎士団──体制側の人間に喋っていい話じゃない。
あの記者、何かしら思惑は感じるけど……。
少なくとも、利害が対立する存在じゃない。そんな気がする」
その言葉に、セリーナの肩がピクリと揺れた。
「……どういうことかしら。
あなたも、騎士団の人間でしょう。その言葉の重み、分かって言っているの?」
鋭く突き刺さるセリーナの言葉に、リュシアンは思わず息を呑む。
だが、その問いかけはもっともだった。
体制側にとって都合の悪い情報を持つレイラ。
その彼女と“利害が対立しない”とは、どういうことなのか。
ミレーヌは、ポツリと低い声で呟く。
「そうね……まずは、はっきりさせておきましょうか」
彼女の雰囲気が明らかに変わっていた。
周囲の温度が急激に冷えていくような、そんな感覚。
セリーナとリュシアンが見守る中、静かに、しかし確かな足取りで立ち上がる。
その瞳には、揺るぎない覚悟の光が宿っていた。
「……ねえ、セリーナ。
あなた、この国の現実を知って──どう思った?」
一拍の静寂を置いてから、きっぱりと言葉が放たれる。
「あるがままを受け入れて、静かに滅びていく……?
そんなのは、“絶対に”いや。私も、この国を変えるわ」
──私も?
その言葉に、リュシアンの思考が一瞬止まった。
他に“誰か”がいる。だが、考えるまでもない。
そしてミレーヌは、込み上げる思いを抑えきれず、一気にまくし立てた。
「アリサはアリサで、信じた道を行けばいい。
私は──ベアトリス様と共に、この国に“真の秩序”を実現する。
そう、決めたの!」
冷えていた空気が爆発するように熱を帯びる。
「体制? はっ、こんな腐りきった体制なんて、あの人の望んだものじゃない。
私はもう、“そっち側”の人間なんかじゃないわ」
思いがあふれ、止まらない。
「いままで私は、何も分かっていなかった。
ベアトリス様を……ずっと、ひとりで戦わせてしまっていた。
あの人は……私のせいで、孤独だったんだ」
言葉の端が、かすかに揺れる。
そして、振り絞るかのように言い切った。
「光があろうと、なかろうと……私は、あの人の理想のために生きるの。
燃え尽きるまで!!」
それは、ミレーヌが苦悩の果てに辿り着いた、ひとつの答えだった。
そして彼女の視線は、気迫に呑まれ、一言も発せずにいたセリーナをまっすぐに捉える。
「セリーナ……私たち、長い付き合いよね」
静かな口調。しかしその言葉には、確かな意志が込められていた。
「私はこの先、何が起ころうと──後悔のない生き方をしたい……。
あなたは、どうするの?」
その問いに、セリーナの瞳がわずかに揺れる。
一瞬迷ったが、告げることにした。
「……ミレーヌ。あなたの、その考えなんだけれど──」
言いかけたその瞬間、
ミレーヌの声がぴしゃりと遮るように割って入った。
「精霊共鳴なんて、関係ない」
その言葉は鋭く、そして揺るぎなかった。
「……悪いとは思ったけど。話は、聞かせてもらってたの」
一瞬の沈黙。
そして──
「私は、私の“決意”を言葉にしているの。これは……自分で選んだ道よ」
左胸にそっと右手を添え、まっすぐにセリーナを見つめる。
「私は光を信じている。いまでも。
でも──あの人のことを、もっと信じてるの」
セリーナは、ふぅ……と小さく息を吐いた。
「あなた……盗み聞きなんて。やっぱり趣味が悪いわよ」
呆れたように、けれどどこかあたたかく。
「でも。わかっているのなら……もう、言うことはないわ」
その視線は、まっすぐにミレーヌを捉えていた。
「けれど。ベアトリス様は、あなたの犠牲なんて、きっと望んでいない。
やるのなら、冷静に。それだけは約束して」
──そして、ひと呼吸置いて。彼女も決意した。
「……私も、戦うわ」
その言葉に、ミレーヌの顔がぱあっと明るくなる。
「そう言ってくれると思った!
この国の腐った連中を、まとめてやってるわよ!!」
セリーナはじっと、静かに睨みつける。
「冷静に、って言ったはずよ。
……あなた、最近アリサさんに似てきたんじゃない?」
「はあ? 私が、あの考えなしに似てるわけないでしょ」
即座に否定の言葉が返る。
けれど──そのやり取りを見ていたリュシアンは、
(いや、直情的なところは……確かに)と、心の中でうなずいていた。
そんな彼の視線に、ミレーヌがふと気づく。
「あ。忘れてた。きみはどうするの? お姉さんたちの仲間になる?」
意味深に、ニヤニヤと笑みを浮かべながら続ける。
「アリサのところは苦労するよ~?
きみみたいに頭が良くて、魔法も使える子は大歓迎!
いまならセリーナもついてくるし……。ね?」
──その瞬間、小部屋の空気が一変した。
「ミレーヌっ!!」
ダンッ、と拳がテーブルを叩く音が響く。
その勢いで、セリーナの眼鏡がずれる。
リュシアンはその勢いに驚きつつも、彼女の新たな一面に惹かれはじめている自分に気づいていた。
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