73 / 127
第1章
それは、一瞬の出来事だった
しおりを挟む
カルロが出立して、一月も立たない間に、暗黒龍討伐の話が王宮に伝わって、王宮内は大混乱状態だ。
暗黒龍を倒す為には、神話で語り継がれているように聖女と大剣の使い手両方いて初めて可能な事なのに。しかも半年と言っていたのに、一月もたっていない。
カルロは今神殿に居て、討伐した龍の鑑定をしていたとか。
そう、もう既に鑑定が終わり、討伐されたのが暗黒龍である事が神殿により立証された。
そして共に神殿は、王宮の王侯貴族に収集をかけてきたのだ。
異世界の聖女なき今、その異世界の聖女がおらずとも、異世界の聖女が行うべき偉業を1人で成し遂げた皇太子カルロは、神殿にとったら異世界の聖女に変わる従うべき存在になったようだ。
そして同時に王族で唯一、大剣を1人で使いこなしたとされる歴代初の人間。
王宮の中でも、チラホラと雰囲気が変わり始めた。
セリウム王子が大剣の使い手を生む可能性はある。
だが現在は何とも言えない上、その子が異世界の聖女無くしてこの偉業をはたせるのか?
それはほぼ0%だからだ。
王宮内の内情を探っていたユラとアレンには、その事実一つでゴロリと変わる人心の様がわかった。
セリウムは地位の高い王侯貴族の後ろ盾はあるが、それだけなのだ。
派閥の者は元々中立に近い者から1人。また1人と抜けてゆく。
伝説級の事が為せる者との勝負など、火を見るよりも明らかなのだ。
こうした中で神殿による王侯貴族の収集は、過去の事件の真相を明らかにする為の物だった。
皇太子妃であるテリアは、カルロの隣に座っていた。だから証言台の真前…いや、上にある席に座っている。
そして、結果は、当時加担していた者が告発という方法で、己の風当たりを少しでも弱めようとこぞって証拠や証言を持ってきた。
カルロには全て把握されているのを知っているからだ。
そう、今後皇帝になり、唯一暗黒龍を屠れる貴重な存在であり、神殿でも重宝される事が〝確定〟しているカルロに煙たがられては、後々良い事など一つもない事が皆わかっていると言うのもある。
そして皆本当は第2王子の知能の高さが怖かったと口を揃えて証言した。
幼子にあるまじき頭の良さから出る策略と、王妃の背景にある後ろ盾が怖かったと。
全てを罰する訳にもいかないので、自主的に協力してくれた者には何の咎め立てもしなかったが、やはり第2王子はそういう訳にもいかなかった。
「ー…以上が、2年前の事の真相だが。
異論はあるか?セリウム。」
5歳の子が、証言台に1人立たされている異様な光景。
入室時は、まだ可愛い子供のふりをしていたセリウムだったが、裁判が進むにつれて徐々に演技をといていった。
そして今にいたる。
「いいえ。何も。全ては皆の証言した通り、私が兄上を失脚させる為企んだ事で間違いありませんよ。」
そう言ったセリウムに、皇妃は髪を振り乱して「セリウム!」と叫んでいる。
「それが意味するところは…わかるか?」
「はい、兄上。でもボクは、自分の行いが間違いだったと今でも思って居ませんよ。何故なら現在の力関係が物語っている。ボクの読みは正しかった。」
周りの王侯貴族や神殿の人間達は、セリウムの言葉でざわめいた。
おおよそ、幼子とも思えない口調に、こうした事態に畏怖を僅かも顔に出さない。その異質さに。
カルロは周りに聞き取れない声でポツリと呟いた。
「……。成る程、確かに俺よりおまえが相応しかったのかもしれないな。」
セリウムと視線を交差させている事で、テリアには相手にもカルロが言った言葉が伝わっている気がした。
「ー…だが、俺には守らなくてはならない者がいる。故に、おまえに譲れる物はない。」
隣にいるテリアには、全ての呟きが聞こえている。
(……。カルロ皇太子…)
「では、第2王子の刑は後ほど言い渡す事とする。
さてー…、実は此処からが本題だ。」
カルロの言葉に周りは再びざわざわと煩く騒めく。
だが、カルロが片手を上げて下ろした瞬間に、ピタリと止んだ。
その光景に、テリアは目蓋を瞬いた。
「……!」
(この現象、まるで…ー。)
「此処に悪しき現皇帝を廃位し、新皇帝の即位を神殿の指示の元宣言する。」
その発言を聞いて、皆の空気が張り詰めたのがわかった。
〝現皇帝〟とされた者の元へと視線が集まる。
「…。ほう?皇帝である余を廃位だと?皇太子の分際でか?」
「…父上、いや。元皇帝陛下。
貴方は元々勤勉だったと聞いたが、その歳で耄碌されましたか?
悪政を続ける愚帝が出ぬようにと、始皇帝が定めた不滅の法をお忘れでは有りませんよね?
神殿の指示と、王侯貴族の3分の2の賛成。そして悪政の証拠が揃えば、次期皇帝が現皇帝を廃する事が可能となる。
…使われた者は数百年誰も居られぬそうですが。」
「悪政だと?」
「ええ、今回幼き王子が愚かな道へ足を踏み外した。それは、暗に親である皇帝と、皇妃の責任でしょう。」
「…馬鹿馬鹿しい。それの何処が悪政と申すのか?」
「言わねばわかりませんか?
継承権の為に兄弟が争う…完全なる王室の醜聞です。それを生み出した原因は、貴方と皇妃のその、〝嵌められた者が悪い〟と言う観点から発生しています。…ついでに言うなら、暗黒龍の増加に何の策も講じてこなかった暗君だ。」
それを聞いた元皇帝は、すっと目を細めた後、俯いてクツクツと笑い声を上げ出した。
「ふふっ!くはははっ!成る程。
余の今までの発言を肯定してしまえば、今の状況は嵌められた余が悪いとなるか…」
「……。」
「…まぁ良い。余もそろそろ疲れてきていた。抵抗したところでもう決めているのだろう?余をどうするのか。
如何様にでもしろ。」
「では、衛兵。拘束して牢へお連れせよ。沙汰は後に下す。」
カルロの指示で動く衛兵達に、テリアはただ此処までの流れを呆然と見ている。
(え?今、…何が起こっているの?)
捕らえられ、連れて行かれる皇帝…否、元皇帝の姿に、テリアはただ口を開けている事しか出来ない。
そんな興奮冷めやらぬ会場で、高らかに神殿の大神官が宣言した。
「神殿の権限において、此処に、カルロ・デ・クワムントを新たなる皇帝として指名する事を宣言する!!」
暗黒龍を倒す為には、神話で語り継がれているように聖女と大剣の使い手両方いて初めて可能な事なのに。しかも半年と言っていたのに、一月もたっていない。
カルロは今神殿に居て、討伐した龍の鑑定をしていたとか。
そう、もう既に鑑定が終わり、討伐されたのが暗黒龍である事が神殿により立証された。
そして共に神殿は、王宮の王侯貴族に収集をかけてきたのだ。
異世界の聖女なき今、その異世界の聖女がおらずとも、異世界の聖女が行うべき偉業を1人で成し遂げた皇太子カルロは、神殿にとったら異世界の聖女に変わる従うべき存在になったようだ。
そして同時に王族で唯一、大剣を1人で使いこなしたとされる歴代初の人間。
王宮の中でも、チラホラと雰囲気が変わり始めた。
セリウム王子が大剣の使い手を生む可能性はある。
だが現在は何とも言えない上、その子が異世界の聖女無くしてこの偉業をはたせるのか?
それはほぼ0%だからだ。
王宮内の内情を探っていたユラとアレンには、その事実一つでゴロリと変わる人心の様がわかった。
セリウムは地位の高い王侯貴族の後ろ盾はあるが、それだけなのだ。
派閥の者は元々中立に近い者から1人。また1人と抜けてゆく。
伝説級の事が為せる者との勝負など、火を見るよりも明らかなのだ。
こうした中で神殿による王侯貴族の収集は、過去の事件の真相を明らかにする為の物だった。
皇太子妃であるテリアは、カルロの隣に座っていた。だから証言台の真前…いや、上にある席に座っている。
そして、結果は、当時加担していた者が告発という方法で、己の風当たりを少しでも弱めようとこぞって証拠や証言を持ってきた。
カルロには全て把握されているのを知っているからだ。
そう、今後皇帝になり、唯一暗黒龍を屠れる貴重な存在であり、神殿でも重宝される事が〝確定〟しているカルロに煙たがられては、後々良い事など一つもない事が皆わかっていると言うのもある。
そして皆本当は第2王子の知能の高さが怖かったと口を揃えて証言した。
幼子にあるまじき頭の良さから出る策略と、王妃の背景にある後ろ盾が怖かったと。
全てを罰する訳にもいかないので、自主的に協力してくれた者には何の咎め立てもしなかったが、やはり第2王子はそういう訳にもいかなかった。
「ー…以上が、2年前の事の真相だが。
異論はあるか?セリウム。」
5歳の子が、証言台に1人立たされている異様な光景。
入室時は、まだ可愛い子供のふりをしていたセリウムだったが、裁判が進むにつれて徐々に演技をといていった。
そして今にいたる。
「いいえ。何も。全ては皆の証言した通り、私が兄上を失脚させる為企んだ事で間違いありませんよ。」
そう言ったセリウムに、皇妃は髪を振り乱して「セリウム!」と叫んでいる。
「それが意味するところは…わかるか?」
「はい、兄上。でもボクは、自分の行いが間違いだったと今でも思って居ませんよ。何故なら現在の力関係が物語っている。ボクの読みは正しかった。」
周りの王侯貴族や神殿の人間達は、セリウムの言葉でざわめいた。
おおよそ、幼子とも思えない口調に、こうした事態に畏怖を僅かも顔に出さない。その異質さに。
カルロは周りに聞き取れない声でポツリと呟いた。
「……。成る程、確かに俺よりおまえが相応しかったのかもしれないな。」
セリウムと視線を交差させている事で、テリアには相手にもカルロが言った言葉が伝わっている気がした。
「ー…だが、俺には守らなくてはならない者がいる。故に、おまえに譲れる物はない。」
隣にいるテリアには、全ての呟きが聞こえている。
(……。カルロ皇太子…)
「では、第2王子の刑は後ほど言い渡す事とする。
さてー…、実は此処からが本題だ。」
カルロの言葉に周りは再びざわざわと煩く騒めく。
だが、カルロが片手を上げて下ろした瞬間に、ピタリと止んだ。
その光景に、テリアは目蓋を瞬いた。
「……!」
(この現象、まるで…ー。)
「此処に悪しき現皇帝を廃位し、新皇帝の即位を神殿の指示の元宣言する。」
その発言を聞いて、皆の空気が張り詰めたのがわかった。
〝現皇帝〟とされた者の元へと視線が集まる。
「…。ほう?皇帝である余を廃位だと?皇太子の分際でか?」
「…父上、いや。元皇帝陛下。
貴方は元々勤勉だったと聞いたが、その歳で耄碌されましたか?
悪政を続ける愚帝が出ぬようにと、始皇帝が定めた不滅の法をお忘れでは有りませんよね?
神殿の指示と、王侯貴族の3分の2の賛成。そして悪政の証拠が揃えば、次期皇帝が現皇帝を廃する事が可能となる。
…使われた者は数百年誰も居られぬそうですが。」
「悪政だと?」
「ええ、今回幼き王子が愚かな道へ足を踏み外した。それは、暗に親である皇帝と、皇妃の責任でしょう。」
「…馬鹿馬鹿しい。それの何処が悪政と申すのか?」
「言わねばわかりませんか?
継承権の為に兄弟が争う…完全なる王室の醜聞です。それを生み出した原因は、貴方と皇妃のその、〝嵌められた者が悪い〟と言う観点から発生しています。…ついでに言うなら、暗黒龍の増加に何の策も講じてこなかった暗君だ。」
それを聞いた元皇帝は、すっと目を細めた後、俯いてクツクツと笑い声を上げ出した。
「ふふっ!くはははっ!成る程。
余の今までの発言を肯定してしまえば、今の状況は嵌められた余が悪いとなるか…」
「……。」
「…まぁ良い。余もそろそろ疲れてきていた。抵抗したところでもう決めているのだろう?余をどうするのか。
如何様にでもしろ。」
「では、衛兵。拘束して牢へお連れせよ。沙汰は後に下す。」
カルロの指示で動く衛兵達に、テリアはただ此処までの流れを呆然と見ている。
(え?今、…何が起こっているの?)
捕らえられ、連れて行かれる皇帝…否、元皇帝の姿に、テリアはただ口を開けている事しか出来ない。
そんな興奮冷めやらぬ会場で、高らかに神殿の大神官が宣言した。
「神殿の権限において、此処に、カルロ・デ・クワムントを新たなる皇帝として指名する事を宣言する!!」
35
あなたにおすすめの小説
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
残念な顔だとバカにされていた私が隣国の王子様に見初められました
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
公爵令嬢アンジェリカは六歳の誕生日までは天使のように可愛らしい子供だった。ところが突然、ロバのような顔になってしまう。残念な姿に成長した『残念姫』と呼ばれるアンジェリカ。友達は男爵家のウォルターただ一人。そんなある日、隣国から素敵な王子様が留学してきて……
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
前世の記憶が蘇ったので、身を引いてのんびり過ごすことにします
柚木ゆず
恋愛
※明日(3月6日)より、もうひとつのエピローグと番外編の投稿を始めさせていただきます。
我が儘で強引で性格が非常に悪い、筆頭侯爵家の嫡男アルノー。そんな彼を伯爵令嬢エレーヌは『ブレずに力強く引っ張ってくださる自信に満ちた方』と狂信的に愛し、アルノーが自ら選んだ5人の婚約者候補の1人として、アルノーに選んでもらえるよう3年間必死に自分を磨き続けていました。
けれどある日無理がたたり、倒れて後頭部を打ったことで前世の記憶が覚醒。それによって冷静に物事を見られるようになり、ようやくアルノーは滅茶苦茶な人間だと気付いたのでした。
「オレの婚約者候補になれと言ってきて、それを光栄に思えだとか……。倒れたのに心配をしてくださらないどころか、異常が残っていたら候補者から脱落させると言い出すとか……。そんな方に夢中になっていただなんて、私はなんて愚かなのかしら」
そのためエレーヌは即座に、候補者を辞退。その出来事が切っ掛けとなって、エレーヌの人生は明るいものへと変化してゆくことになるのでした。
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
元貧乏貴族の大公夫人、大富豪の旦那様に溺愛されながら人生を謳歌する!
楠ノ木雫
恋愛
貧乏な実家を救うための結婚だった……はずなのに!?
貧乏貴族に生まれたテトラは実は転生者。毎日身を粉にして領民達と一緒に働いてきた。だけど、この家には借金があり、借金取りである商会の商会長から結婚の話を出されてしまっている。彼らはこの貴族の爵位が欲しいらしいけれど、結婚なんてしたくない。
けれどとある日、奴らのせいで仕事を潰された。これでは生活が出来ない。絶体絶命だったその時、とあるお偉いさんが手紙を持ってきた。その中に書いてあったのは……この国の大公様との結婚話ですって!?
※他サイトにも投稿しています。
ブサイク令嬢は、眼鏡を外せば国一番の美女でして。
みこと。
恋愛
伯爵家のひとり娘、アルドンサ・リブレは"人の死期"がわかる。
死が近づいた人間の体が、色あせて見えるからだ。
母に気味悪がれた彼女は、「眼鏡をかけていれば見えない」と主張し、大きな眼鏡を外さなくなった。
無骨な眼鏡で"ブサ令嬢"と蔑まれるアルドンサだが、そんな彼女にも憧れの人がいた。
王女の婚約者、公爵家次男のファビアン公子である。彼に助けられて以降、想いを密かに閉じ込めて、ただ姿が見れるだけで満足していたある日、ファビアンの全身が薄く見え?
「ファビアン様に死期が迫ってる!」
王女に新しい恋人が出来たため、ファビアンとの仲が危ぶまれる昨今。まさか王女に断罪される? それとも失恋を嘆いて命を絶つ?
慌てるアルドンサだったが、さらに彼女の目は、とんでもないものをとらえてしまう──。
不思議な力に悩まされてきた令嬢が、初恋相手と結ばれるハッピーエンドな物語。
幸せな結末を、ぜひご確認ください!!
(※本編はヒロイン視点、全5話完結)
(※番外編は第6話から、他のキャラ視点でお届けします)
※この作品は「小説家になろう」様でも掲載しています。第6~12話は「なろう」様では『浅はかな王女の末路』、第13~15話『「わたくしは身勝手な第一王女なの」〜ざまぁ後王女の見た景色〜』、第16~17話『氷砂糖の王女様』というタイトルです。
【完結】公爵令嬢に転生したので両親の決めた相手と結婚して幸せになります!
永倉伊織
恋愛
ヘンリー・フォルティエス公爵の二女として生まれたフィオナ(14歳)は、両親が決めた相手
ルーファウス・ブルーム公爵と結婚する事になった。
だがしかし
フィオナには『昭和・平成・令和』の3つの時代を生きた日本人だった前世の記憶があった。
貴族の両親に逆らっても良い事が無いと悟ったフィオナは、前世の記憶を駆使してルーファウスとの幸せな結婚生活を模索する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる