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王子はお嫁様にぞっこんです2
しおりを挟む「っ…、マーガレットの卑猥な姿が良く見えて嬉しいよ。
ねぇ、舌を出して。」
湯気の出そうなトロンとした表情で、言われるがままに出した舌は、王子の口で絡めとられ、擦られ痺れさせる。
突き上げられながら、ただ夢中で何度も角度をかえてキスをした。
(殿下、クリス殿下、好きです。大好きです。貴方の事がとても愛しい。)
腰が勝手に動くのを抑えられず、ただそれだけしか考えられない程に、身体も思考も全て犯されてるようだった。
マーガレットの乱れる姿に、余計大きくなった王子の熱い楔が、我慢出来ずに精子を放った。
腰を押さえつけられて最奥で放たれたマーガレットは中で放たれた熱い液体にビクビクと身体を揺らす。
王子はくったりしたマーガレットをベッドに寝かせて覆いかぶさり、惚けた顔で上気するマーガレットの首筋に舌を這わせて胸を揉みしだく。
「も…だめです。…ぁんっ」
「ここをカリッと引っ掻かれるの好きだよね。」
「んっあっぁぁッ」
「こうやってコネられるのも好きだ。」
「あんンッ」
「ンめ、ダメです。クリス殿下、今日は、大事なお話があるのでしょう?」
ボンヤリしていた思考を無理矢理奮い立たせて、両手で胸を隠しながら抵抗する。
クリスは落ち着きを取り戻していたはずの心が再び漣だった。
(君の事は誰よりも僕は知っている。
だけど。)
「…話は、もう終わったよ。
付け加えるとすれば、辺境伯には僕からお礼を伝えておくからマーガレットは何もしなくて良いよ。」
(あの男は僕の知らないマーガレットの何かだ。)
「え?もう終わったって、何か重要な事言ってましたか?」
「……、今日のマーガレットはとても意地悪だから。僕も意地悪をしていいよね?」
「え?」
王子は再び反り返った楔を、勢いづけてマーガレットの中へズブリと一気にいれた。
王子の成長したそれは、小さな穴を一瞬で犯すように押し広げて、ミシリと膣を圧迫しながらも、次から次へと溢れて止まないマーガレットの愛液により奥まで入りこむ。
一気に突き上げられたそれに、急な圧迫感と快楽と苦痛がおそい、声にならない声をあげて、口をはくはくさせるマーガレット。
王子は初めて抱いた時の記憶が蘇った。
あの時は背が届かなかったけれど今では背が伸びて、その口に届く。マーガレットの口内を嬲りながら、いつもより乱暴に、激しく腰を動かし続けた。
動きに合わせてギシギシと軋み跳ねるベッドの上で、マーガレットは抵抗しようとしている。
「……っ!……っ!やあぁぁっ…ンンっ」
「ふっ…はぁっ…出すから、またちゃんと受け止めてね。」
王子がイク瞬間、同時に胸の頂に歯を立てられてマーガレットの身体は弓なりにそりかえり、3度めの絶頂を迎えた。キュンキュンとクリスの精子を吸い取るようにマーガレットのあそこがうねる。
(まだ足りない。でも、マーガレットの体力的には、今日はもう限界かな?)
王子は荒い息を整え、いつものように手を伸ばした。トロけた表情を浮かべている愛しい人の頬に片手を添える。
(マーガレット、マーガレットの全てが欲しい。)
「愛しているよ、マーガレット。」
僕がそう言ったら、いつも幸せそうに笑うのに。
この日マーガレットは、戸惑い、困っているような、苦しそうで悲しそうな顔をしていた。
その時、柄にもなく、先程の医師の言葉が、脳裏にチラついた。
ー『妻の心に別の男が居たとしても、許すのが男ですよ。』ー
その晩、王宮中の者が寝静まった頃
、王子は寝室のベットの上で身を起こしていた。
隣で眠るマーガレットの横顔を見つめながら、その柔らかな髪にそっと触れた。
「もしも仮に、そうなんだとしても
僕は君を手離せないよ。」
静寂のただよう中、王子の小さな呟きは、明かりの無い、暗闇の中にただ、溶けていった。
「…仮に、ね。」
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