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本編
第十八話 婚約者の特権
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エイミーが叫んだ。
「えええええぇええええ! 聖印の乙女って、ええっと、確か女神エイル様に選ばれし者ってことよね? え? それってレイチェルがってこと? え? え? えぇえ???」
「……まったく気が付かなかったのか?」
エイミーの驚きように、ブラッドは逆に呆れ返った。
「あ、もしかして、レイチェルの胸のとこにあった不思議な痣? あ、あれが聖印だったの?」
「聖印を見ていながら、なんで分かんねーんだよ?」
ブラッドが突っ込み、エイミーが狼狽える。
「だってだってだってぇ! 聖印の乙女なんて雲の上の存在っていうか! 浮世離れし過ぎっていうか! 自分の周りにそんなのがいるなんて思わなかったんだもん! レイチェルの胸のとこにある聖印を見たって、不思議な痣だねー、くらいにしか思わないって! あ、あんたは気が付いていたの? いつから?」
「最初っからだ。最初っから。レイチェルを見ればすぐに分かるよ。俺達にしてみれば、女神がつけた印なんて眩しくて仕方がない。ここにいるぞって、叫んでるようなもんだ」
「あんたの目ってどうなってんのよ?」
「そりゃ、こっちの台詞だよ。人間がどうしてここまで鈍いのか分からない。とっくに分かっていると思って話していると、まるで通じてないってこともざらだ。とにかく! 聖印の乙女を手に入れたくて、あのくそ王子はレイチェルと結婚しようとしてるんだよ。分かったか?」
「そりゃ、まぁ、分かった、けど……」
エイミーがちらりとレイチェルを見た。
「ね、レイチェル。聖印の乙女ってことは、女神エイル様から神託があったりするの?」
「え? ええ、もちろんよ? 貴重な薬草が生えている場所を教えてくださることもあれば、大雨で川の増水を予想して、注意してくださることもあるわ?」
猫獣人のニーナがずいっと身を乗り出した。
「レイチェル、すごいにゃ。大聖女様々にゃ?」
「いえ、あの、凄いのは女神エイル様であって、私じゃないわ?」
レイチェルが恥ずかしそうに俯き、エイミーがぷっとふてくされた。
「親友なのにぃ。どうしてそういったことを教えてくれなかったの?」
「ご、ごめんなさい、大神官様との約束だったから……」
レイチェルが身を縮める。
「大神官様との約束?」
「十六才で神殿に上がるまでは、聖印の乙女であることを誰にも話すなって、大神官様に言われていたの。でないと王家に介入されて、両親から無理矢理引き離されるかも知れないからって……。私、みんなと一緒に村で暮らしたかったから、大神官様と誓約を交わしたわ。聖印の乙女であることを誰にも明かしませんって」
エイミーが足をばたばたさせる。
「誓約……あー、つまり魔法の縛りってやつかぁ……」
「というより、レイチェルの聖印を見てもスルーしちまう、鈍すぎるお前に問題があると思うが」
ブラッドが突っ込むと、エイミーが憤慨する。
「これで普通だってば! あ、レイチェル、いいよいいよ、気にしないで? 単なる愚痴だから」
エイミーがレイチェルをきゅうっと抱きしめる。
「うん、レイチェルのことだもん、理由があったんだろうなって思ったけど、つい、ね。ほら、あたし達、親友じゃん? あたしにくらい言ってくれてもいいのにって、思っちゃってさ……。あたしも大概我が儘だなぁ……」
「ううん、そんなことない……ごめんね、ありがとう」
レイチェルにきゅっと抱きしめ返されて、エイミーはご満悦のようだ。
「あ、そだそだ! レイチェルの婚約指輪はどうするの? 仮だとしても、婚約するなら婚約指輪がないとおかしいわよ?」
「王都の宝石店で購入するよ」
ブラッドがそう告げると、エイミーが胡散臭げな顔になった。
「そういや、あんた、お金は? あの男爵令嬢の目の前で、砂金を出して見せた時はびっくりしたけど、本当に大金持ちなの?」
じろじろブラッドの姿を眺め回す。特別高価な服を身に着けているわけではない。暮らしぶりは庶民のそれだ。ブラッドが淡々と言う。
「……大金持ちになりたいって、デビルに願う人間もいるだろ? そう言った奴の願いを叶えようとする場合、どこから金を持ってくると思ってんだよ?」
「どこから持ってくるのよ?」
ブラッドが銅貨を握って金貨に変え、それをエイミーの眼前に突きつけた。
「え? これ……」
「錬金術って人間は言ってるよな? ま、人間が使うショボい錬金術じゃ、金に変えるまで中々行かないようだけど……」
猫娘のニーナの耳がぴんっと立つ。琥珀色の猫目がキラキラと輝いた。
「にゃあああああああ! す、すっごいにゃー! ブラッドは錬金が出来るにゃ? あ、それであの時は、錬金で砂を金に変えたってことにゃ? なら、この銅のブレスレットも金に出来るにゃ?」
猫娘のニーナが、にゃにゃっとブレスレットを差し出すも、ブラッドはふいっと横を向く。
「……デビルにものを頼む時は、対価を取られるって知ってるか?」
なんとなく面白くなさそうだ。面倒くさい、そう言っているようにも見える。
「対価……」
ぽつりとニーナが言う。
「寿命とか魂とか? 体の一部でもいい」
「ブラッドは本当にデビルにゃ?」
ニーナに問われ、ブラッドが肩をすくめる。
「最初っからそう言ってるだろ?」
「でも、レイチェルには無償にゃ?」
「そりゃあ、俺がそうしたいからそうしてるだけだしな」
ブラッドは自分の黒髪をぐしゃりとかき上げた。
「……基本、デビルは、頼まれごとなんてのは面倒くさいからやらないよ。召喚に応じるのだって、ほんっとーに気が向いた時だけだしな。対価を取るのは欲もあるけど、デビルが怠惰でもあるから。人間が嫌がることをふっかけて、やりたくもねーお願いとやらを蹴ってるんだよ。引き受ける場合は、暇だから遊んでやるって感覚が一番近い」
しげしげと金貨を眺めていたエイミーが、にっこり笑った。
「レイチェルには無償かぁ……だったら、この際、うんといい指輪ねだっちゃえ」
エイミーの宣言に、レイチェルは慌てた。
「ちょ、ちょっと待って。普通でいいのよ、普通で」
「そこで遠慮しなーい。ブラッドが錬金出来るんなら、タダも同然でしょ。ほらほら宝石店に行こうよ!」
エイミーにぐいぐい引っ張られて、レイチェルもまた店を出る。ふわりと白金の髪が揺れた。その後を猫娘のニーナと女剣士のジョージアナが追い、ブラッドもまた立ち上がり、後を追う。
◇◇◇
「ね、アイス食べない?」
王都の街中を観光しつつ、エイミーが言う。
「あ、いいわね。食べましょう!」
レイチェルが快諾し、猫娘のニーナと女剣士のジョージアナが続く。
アイスクリーム店の前ではしゃぐ彼女達を、ブラッドが後方から眺め、楽しそうなレイチェルの様子に目を細める。レイチェルはバニラを注文し、エイミーはチョコレート、ニーナは苺で、ジョージアナはラムレーズンだ。
レイチェルが満面の笑みで振り返った。
「ブラッドさんは?」
いや、俺は……
断ろうとしたものの断れず、結局、ブラッドは適当に赤い奴を指差した。
「あー、じゃあ、それで……」
ブラッドは注文したアイスを手にため息だ。匂いでラズベリーだと理解する。
俺、一体なにやってんだか……
何故か楽しそうなレイチェルの顔を見ると断れねー。俺は血以外を美味いって感じないんだけどな。どうしてもレイチェルの首筋に目が行く。血を吸っても良い、なんていわれたらそれだけでもう……。妄想はするな、ヤバいから……
レイチェルの口元にクリームが付いていたので、人間の仕草を真似て指でそれをぬぐい、ペロッと舐め取ったら、レイチェルが真っ赤になり、エイミーに頭をはたかれた。
なんだよ?
「あ、あんたねぇ! それ、恋人同士の仕草だから! 友達は厳禁よ!」
「……俺、一応婚約者」
ブラッドがしれっとそう言うと、エイミーは押し黙った。
ははは、俺の勝ちだな。
「えええええぇええええ! 聖印の乙女って、ええっと、確か女神エイル様に選ばれし者ってことよね? え? それってレイチェルがってこと? え? え? えぇえ???」
「……まったく気が付かなかったのか?」
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「あ、もしかして、レイチェルの胸のとこにあった不思議な痣? あ、あれが聖印だったの?」
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「だってだってだってぇ! 聖印の乙女なんて雲の上の存在っていうか! 浮世離れし過ぎっていうか! 自分の周りにそんなのがいるなんて思わなかったんだもん! レイチェルの胸のとこにある聖印を見たって、不思議な痣だねー、くらいにしか思わないって! あ、あんたは気が付いていたの? いつから?」
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「そりゃ、こっちの台詞だよ。人間がどうしてここまで鈍いのか分からない。とっくに分かっていると思って話していると、まるで通じてないってこともざらだ。とにかく! 聖印の乙女を手に入れたくて、あのくそ王子はレイチェルと結婚しようとしてるんだよ。分かったか?」
「そりゃ、まぁ、分かった、けど……」
エイミーがちらりとレイチェルを見た。
「ね、レイチェル。聖印の乙女ってことは、女神エイル様から神託があったりするの?」
「え? ええ、もちろんよ? 貴重な薬草が生えている場所を教えてくださることもあれば、大雨で川の増水を予想して、注意してくださることもあるわ?」
猫獣人のニーナがずいっと身を乗り出した。
「レイチェル、すごいにゃ。大聖女様々にゃ?」
「いえ、あの、凄いのは女神エイル様であって、私じゃないわ?」
レイチェルが恥ずかしそうに俯き、エイミーがぷっとふてくされた。
「親友なのにぃ。どうしてそういったことを教えてくれなかったの?」
「ご、ごめんなさい、大神官様との約束だったから……」
レイチェルが身を縮める。
「大神官様との約束?」
「十六才で神殿に上がるまでは、聖印の乙女であることを誰にも話すなって、大神官様に言われていたの。でないと王家に介入されて、両親から無理矢理引き離されるかも知れないからって……。私、みんなと一緒に村で暮らしたかったから、大神官様と誓約を交わしたわ。聖印の乙女であることを誰にも明かしませんって」
エイミーが足をばたばたさせる。
「誓約……あー、つまり魔法の縛りってやつかぁ……」
「というより、レイチェルの聖印を見てもスルーしちまう、鈍すぎるお前に問題があると思うが」
ブラッドが突っ込むと、エイミーが憤慨する。
「これで普通だってば! あ、レイチェル、いいよいいよ、気にしないで? 単なる愚痴だから」
エイミーがレイチェルをきゅうっと抱きしめる。
「うん、レイチェルのことだもん、理由があったんだろうなって思ったけど、つい、ね。ほら、あたし達、親友じゃん? あたしにくらい言ってくれてもいいのにって、思っちゃってさ……。あたしも大概我が儘だなぁ……」
「ううん、そんなことない……ごめんね、ありがとう」
レイチェルにきゅっと抱きしめ返されて、エイミーはご満悦のようだ。
「あ、そだそだ! レイチェルの婚約指輪はどうするの? 仮だとしても、婚約するなら婚約指輪がないとおかしいわよ?」
「王都の宝石店で購入するよ」
ブラッドがそう告げると、エイミーが胡散臭げな顔になった。
「そういや、あんた、お金は? あの男爵令嬢の目の前で、砂金を出して見せた時はびっくりしたけど、本当に大金持ちなの?」
じろじろブラッドの姿を眺め回す。特別高価な服を身に着けているわけではない。暮らしぶりは庶民のそれだ。ブラッドが淡々と言う。
「……大金持ちになりたいって、デビルに願う人間もいるだろ? そう言った奴の願いを叶えようとする場合、どこから金を持ってくると思ってんだよ?」
「どこから持ってくるのよ?」
ブラッドが銅貨を握って金貨に変え、それをエイミーの眼前に突きつけた。
「え? これ……」
「錬金術って人間は言ってるよな? ま、人間が使うショボい錬金術じゃ、金に変えるまで中々行かないようだけど……」
猫娘のニーナの耳がぴんっと立つ。琥珀色の猫目がキラキラと輝いた。
「にゃあああああああ! す、すっごいにゃー! ブラッドは錬金が出来るにゃ? あ、それであの時は、錬金で砂を金に変えたってことにゃ? なら、この銅のブレスレットも金に出来るにゃ?」
猫娘のニーナが、にゃにゃっとブレスレットを差し出すも、ブラッドはふいっと横を向く。
「……デビルにものを頼む時は、対価を取られるって知ってるか?」
なんとなく面白くなさそうだ。面倒くさい、そう言っているようにも見える。
「対価……」
ぽつりとニーナが言う。
「寿命とか魂とか? 体の一部でもいい」
「ブラッドは本当にデビルにゃ?」
ニーナに問われ、ブラッドが肩をすくめる。
「最初っからそう言ってるだろ?」
「でも、レイチェルには無償にゃ?」
「そりゃあ、俺がそうしたいからそうしてるだけだしな」
ブラッドは自分の黒髪をぐしゃりとかき上げた。
「……基本、デビルは、頼まれごとなんてのは面倒くさいからやらないよ。召喚に応じるのだって、ほんっとーに気が向いた時だけだしな。対価を取るのは欲もあるけど、デビルが怠惰でもあるから。人間が嫌がることをふっかけて、やりたくもねーお願いとやらを蹴ってるんだよ。引き受ける場合は、暇だから遊んでやるって感覚が一番近い」
しげしげと金貨を眺めていたエイミーが、にっこり笑った。
「レイチェルには無償かぁ……だったら、この際、うんといい指輪ねだっちゃえ」
エイミーの宣言に、レイチェルは慌てた。
「ちょ、ちょっと待って。普通でいいのよ、普通で」
「そこで遠慮しなーい。ブラッドが錬金出来るんなら、タダも同然でしょ。ほらほら宝石店に行こうよ!」
エイミーにぐいぐい引っ張られて、レイチェルもまた店を出る。ふわりと白金の髪が揺れた。その後を猫娘のニーナと女剣士のジョージアナが追い、ブラッドもまた立ち上がり、後を追う。
◇◇◇
「ね、アイス食べない?」
王都の街中を観光しつつ、エイミーが言う。
「あ、いいわね。食べましょう!」
レイチェルが快諾し、猫娘のニーナと女剣士のジョージアナが続く。
アイスクリーム店の前ではしゃぐ彼女達を、ブラッドが後方から眺め、楽しそうなレイチェルの様子に目を細める。レイチェルはバニラを注文し、エイミーはチョコレート、ニーナは苺で、ジョージアナはラムレーズンだ。
レイチェルが満面の笑みで振り返った。
「ブラッドさんは?」
いや、俺は……
断ろうとしたものの断れず、結局、ブラッドは適当に赤い奴を指差した。
「あー、じゃあ、それで……」
ブラッドは注文したアイスを手にため息だ。匂いでラズベリーだと理解する。
俺、一体なにやってんだか……
何故か楽しそうなレイチェルの顔を見ると断れねー。俺は血以外を美味いって感じないんだけどな。どうしてもレイチェルの首筋に目が行く。血を吸っても良い、なんていわれたらそれだけでもう……。妄想はするな、ヤバいから……
レイチェルの口元にクリームが付いていたので、人間の仕草を真似て指でそれをぬぐい、ペロッと舐め取ったら、レイチェルが真っ赤になり、エイミーに頭をはたかれた。
なんだよ?
「あ、あんたねぇ! それ、恋人同士の仕草だから! 友達は厳禁よ!」
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