149 / 512
4章 打倒!悪役令嬢ヒロイン
ヒロインへの逆襲 ~ヒロインvs悪役令嬢~
しおりを挟む
◇
突然あらわれたアネモネさん。
実はちゃんと対面するのは今が初めてだったりする。
「・・・相変わらずムカつく胸・・・いや、顔だこと」
ん?今ムカつく胸って言った?・・・確かにアネモネさんは少々小ぶりのようですけど。
「サーヤの胸は大きいだけじゃなく、すごく柔らかいぞ」
ちょっとソコの闇の精霊王っ!!少し黙っててくれませんかねっ!!!!
「ふんっ、女は胸の大きさなんかじゃないわっ!」
・・・なんだろう、アネモネさんってこんなくだらないことにこだわる人間だったの?
あたし、本当にこんな人に酷い目い合わされて、挙句に怖がってたわけ?
どんなに怖い人なのかと思ったらただのムカつく性悪女じゃないかっ!!!
「ここではずいぶんと愉しい時間を過ごしたんじゃなくて?」
「・・・最悪の間違いでしょ?あなた、一体何がしたいの?王太子と結婚するんでしょ?なんで関係ないあたしが攫われなきゃいけないの?」
・・・一番聞きたい事だった。
“記憶がない”と言うのを聞いているだろうに、それでもあたしを攫ってそして殺そうとする。
過去の記憶を見たときも思ったけど、アネモネさんに殺されるほど恨まれる理由が一切わからないのだ。
「・・・ムカつくのよ」
「は?」
「あんたみたいな“アタシは貴族です~”ってお高く留まっているプライドの高いエリートの女がアタシは一番嫌いなのよっ!」
意味が解らない。お高く留まっている?
サーシャさんは子供の頃から努力を重ねてきた人だ。決して奢ることなく、人に弱みを見せることなく頑張ってきた人であって、決してエリート気取りなわけじゃないっ!!
「あなたが何を知ってるって言うの?プライドが高い?あなたの物差しで勝手に判断しないで!!今までどれだけの努力をしてきたか知らないくせに・・・妃教育を逃げてるだけの人にとやかく言われる筋合いはないっ!!」
「!!・・・あんた、記憶がないって言ってたの・・・嘘だったの?」
ヤバっ!あまりにもムカついてつい言っちゃったぁぁぁぁぁぁっ!!!!
「・・・記憶が戻ったのよ。誰かさんのせいで」
うん、あながち間違ってないよね。
「そう・・・なおさらのこと、あんたを生きて帰すわけにいかなくなったわね」
「ふざけないで。元々殺すつもりだったくせに・・・」
「ふふ、そうね♡」
どうしよう・・・少しでも時間を稼がないといけないんだけど、あまりにもムカつきすぎる、この人。
怒らせ過ぎてもまずいし、どうしたら・・・
「あ、そうそう。あなたの婚約者・・・エリュシオン様、だったかしら?」
「・・・そうよ。エルはあたしの婚約者よ。それが何?」
「寝たわ・・・もちろんSEXしたという意味でね。しかも何度も♡」
「!!」
「彼、ちょっと強引で、ものすごく激しいのね~♡昨日の晩餐前あたりから今朝まで離してくれなくて・・・さすがに腰がちょっと痛いわ♡」
・・・嘘、嘘だ・・・エルが、こんな・・・っ
「信じ、られない・・・」
「ふふ♪アタシがあんたから王太子奪ったときと同じよ♡アタシ、魅了の魔法が使えるの。この国は結婚して初夜を迎えるまでは純潔を守るんでしょ?あんたはとっくにあんなモノに純潔奪われたみたいだけど♪ハハハっ」
・・・この人は本当に人を人とも思ってない、最低な女だ・・・。
「王太子妃になるアタシに手を出したあんたの婚約者はどうなるかしらね~♪ま、イイ男だからアタシの権限で面倒見てやっても良いけど♡あんたなんかにはもったいないわ」
「・・・よくもそんな酷いことできるわね、狂ってる・・・」
「ふんっ、何言ってるの?アタシはヒロインよ!ここはあたしの世界、あたしの物語なの!!ヒロインなんだから誰からも愛されるし、何したって許されるのよ♪」
「・・・魅了魔法が使えないと誰かを振り向かせることもできないくせに・・・」
アネモネさんがあたしの髪をぐいっと乱暴に引っぱった。
「痛っ」
「あんた、自分の立場わかってんの?人質よ、人質!!何の力もないただの悪役令嬢のくせにっ!アタシはあんたと違って光の精霊とも契約してるの!あんたを殺す事だって簡単にできるんだから口を慎みなさいっ!!」
「・・・っぐ」
捨て台詞のように暴言を吐かれた後、アネモネさんにお腹を蹴られてベッドに倒れるあたし。
「サーヤっ!!」
「捨て置きなさい、ベルナート。命令よ」
「っ!!」
「気が変わった。あんたなんか壊れるくらいにもっと犯されちゃえばいいのよ♪こんな生意気な口がきけないくらいにね♬」
アネモネさんがそう言って、何か合図を出すとわらわらと兵士らしき人達が入ってきた。
ヤバイ、逃げなきゃと思うけど、まだ戻りきっていない体調と、蹴られたお腹が痛くて動けない。
「あなた達、あの女好きに犯して良いわよ♡もう壊れるくらいめちゃくちゃにしてやって♡♡」
とんでもない命令に歓喜した兵士たちは、戸惑いつつも下卑た笑みを浮かべながらあたしに近寄ってくる。
ヤダ、絶対ヤダっ!あんな・・・あんな目に二度と遭いたくない・・・っ!!!
過去の路地裏での経験もフラッシュバックしてパニック状態になるあたし。
近づいてきた男が以前の路地裏で襲われた男達と重なった。
「ぁ・・・や、ぃゃ・・・来ない、で・・・」
なんとか動く身体を引きずってベッド脇まで来たが、すぐに追い詰められた。
最初に近づいてきた男があたしに触れそうになったとき、来てくれるかもわからない大好きな人に助けを求めた。
「いやっ、いやぁぁぁぁぁぁっ!助けてっ!!エル――――――――っ!!!!!」
突然あらわれたアネモネさん。
実はちゃんと対面するのは今が初めてだったりする。
「・・・相変わらずムカつく胸・・・いや、顔だこと」
ん?今ムカつく胸って言った?・・・確かにアネモネさんは少々小ぶりのようですけど。
「サーヤの胸は大きいだけじゃなく、すごく柔らかいぞ」
ちょっとソコの闇の精霊王っ!!少し黙っててくれませんかねっ!!!!
「ふんっ、女は胸の大きさなんかじゃないわっ!」
・・・なんだろう、アネモネさんってこんなくだらないことにこだわる人間だったの?
あたし、本当にこんな人に酷い目い合わされて、挙句に怖がってたわけ?
どんなに怖い人なのかと思ったらただのムカつく性悪女じゃないかっ!!!
「ここではずいぶんと愉しい時間を過ごしたんじゃなくて?」
「・・・最悪の間違いでしょ?あなた、一体何がしたいの?王太子と結婚するんでしょ?なんで関係ないあたしが攫われなきゃいけないの?」
・・・一番聞きたい事だった。
“記憶がない”と言うのを聞いているだろうに、それでもあたしを攫ってそして殺そうとする。
過去の記憶を見たときも思ったけど、アネモネさんに殺されるほど恨まれる理由が一切わからないのだ。
「・・・ムカつくのよ」
「は?」
「あんたみたいな“アタシは貴族です~”ってお高く留まっているプライドの高いエリートの女がアタシは一番嫌いなのよっ!」
意味が解らない。お高く留まっている?
サーシャさんは子供の頃から努力を重ねてきた人だ。決して奢ることなく、人に弱みを見せることなく頑張ってきた人であって、決してエリート気取りなわけじゃないっ!!
「あなたが何を知ってるって言うの?プライドが高い?あなたの物差しで勝手に判断しないで!!今までどれだけの努力をしてきたか知らないくせに・・・妃教育を逃げてるだけの人にとやかく言われる筋合いはないっ!!」
「!!・・・あんた、記憶がないって言ってたの・・・嘘だったの?」
ヤバっ!あまりにもムカついてつい言っちゃったぁぁぁぁぁぁっ!!!!
「・・・記憶が戻ったのよ。誰かさんのせいで」
うん、あながち間違ってないよね。
「そう・・・なおさらのこと、あんたを生きて帰すわけにいかなくなったわね」
「ふざけないで。元々殺すつもりだったくせに・・・」
「ふふ、そうね♡」
どうしよう・・・少しでも時間を稼がないといけないんだけど、あまりにもムカつきすぎる、この人。
怒らせ過ぎてもまずいし、どうしたら・・・
「あ、そうそう。あなたの婚約者・・・エリュシオン様、だったかしら?」
「・・・そうよ。エルはあたしの婚約者よ。それが何?」
「寝たわ・・・もちろんSEXしたという意味でね。しかも何度も♡」
「!!」
「彼、ちょっと強引で、ものすごく激しいのね~♡昨日の晩餐前あたりから今朝まで離してくれなくて・・・さすがに腰がちょっと痛いわ♡」
・・・嘘、嘘だ・・・エルが、こんな・・・っ
「信じ、られない・・・」
「ふふ♪アタシがあんたから王太子奪ったときと同じよ♡アタシ、魅了の魔法が使えるの。この国は結婚して初夜を迎えるまでは純潔を守るんでしょ?あんたはとっくにあんなモノに純潔奪われたみたいだけど♪ハハハっ」
・・・この人は本当に人を人とも思ってない、最低な女だ・・・。
「王太子妃になるアタシに手を出したあんたの婚約者はどうなるかしらね~♪ま、イイ男だからアタシの権限で面倒見てやっても良いけど♡あんたなんかにはもったいないわ」
「・・・よくもそんな酷いことできるわね、狂ってる・・・」
「ふんっ、何言ってるの?アタシはヒロインよ!ここはあたしの世界、あたしの物語なの!!ヒロインなんだから誰からも愛されるし、何したって許されるのよ♪」
「・・・魅了魔法が使えないと誰かを振り向かせることもできないくせに・・・」
アネモネさんがあたしの髪をぐいっと乱暴に引っぱった。
「痛っ」
「あんた、自分の立場わかってんの?人質よ、人質!!何の力もないただの悪役令嬢のくせにっ!アタシはあんたと違って光の精霊とも契約してるの!あんたを殺す事だって簡単にできるんだから口を慎みなさいっ!!」
「・・・っぐ」
捨て台詞のように暴言を吐かれた後、アネモネさんにお腹を蹴られてベッドに倒れるあたし。
「サーヤっ!!」
「捨て置きなさい、ベルナート。命令よ」
「っ!!」
「気が変わった。あんたなんか壊れるくらいにもっと犯されちゃえばいいのよ♪こんな生意気な口がきけないくらいにね♬」
アネモネさんがそう言って、何か合図を出すとわらわらと兵士らしき人達が入ってきた。
ヤバイ、逃げなきゃと思うけど、まだ戻りきっていない体調と、蹴られたお腹が痛くて動けない。
「あなた達、あの女好きに犯して良いわよ♡もう壊れるくらいめちゃくちゃにしてやって♡♡」
とんでもない命令に歓喜した兵士たちは、戸惑いつつも下卑た笑みを浮かべながらあたしに近寄ってくる。
ヤダ、絶対ヤダっ!あんな・・・あんな目に二度と遭いたくない・・・っ!!!
過去の路地裏での経験もフラッシュバックしてパニック状態になるあたし。
近づいてきた男が以前の路地裏で襲われた男達と重なった。
「ぁ・・・や、ぃゃ・・・来ない、で・・・」
なんとか動く身体を引きずってベッド脇まで来たが、すぐに追い詰められた。
最初に近づいてきた男があたしに触れそうになったとき、来てくれるかもわからない大好きな人に助けを求めた。
「いやっ、いやぁぁぁぁぁぁっ!助けてっ!!エル――――――――っ!!!!!」
0
あなたにおすすめの小説
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
バッドエンド回避のために結婚相手を探していたら、断罪した本人(お兄様)が求婚してきました
りつ
恋愛
~悪役令嬢のお兄様はヤンデレ溺愛キャラでした~
自分が乙女ゲームの悪役キャラであることを思い出したイザベル。しかも最期は兄のフェリクスに殺されて終わることを知り、絶対に回避したいと攻略キャラの出る学院へ行かず家に引き籠ったり、神頼みに教会へ足を運んだりする。そこで魂の色が見えるという聖職者のシャルルから性行為すればゲームの人格にならずに済むと言われて、イザベルは結婚相手を探して家を出ることを決意する。妹の婚活を知ったフェリクスは自分より強くて金持ちでかっこいい者でなければ認めないと注文をつけてきて、しまいには自分がイザベルの結婚相手になると言い出した。
※兄妹に血の繋がりはありません
※ゲームヒロインは名前のみ登場です
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。ユリウスに一目で恋に落ちたマリナは彼の幸せを願い、ゲームとは全く違う行動をとることにした。するとマリナが思っていたのとは違う展開になってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる