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10章 延引された結婚式
完成記念のガーデンパーティ
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◇
「ままぁ、みてみて~」
「りぇおたんとみちゅけたの~」
「はいはい、何を見つけたの・・・って、えぇぇぇぇ???!!!」
ある日の午後、庭で遊ばせていたレオンとサクラが2人の小さな天使を連れてきました。
「まんま・・・?」
「(フルフル)」
「う?あえ、ままよ?」
「ぼくと、くーの、ままなの」
双子が連れてきたのは、青みかかった銀髪に琥珀色の瞳で真っ白なうさ耳の女の子と、同じく青みかかった銀髪に緑の瞳をした耳が少し尖っている男の子で、レオンとサクラより一回りくらい小さい。
・・・あれ?この子達ってもしかして・・・
「シャル~~~、どこにいるの~~~~~???」
「レミリオ~~~、動いてはダメと約束したのにどこに行きましたの~~~~???」
「「!!・・・まんまっ!まんまぁ~~~~~、ふぇ~~~~~~~~~」」
「・・・ぁ、う・・・ふぇぇ・・・」
「ふぇぇぇ~~~、ままぁ~~~~~~~」
聞き覚えのある懐かしい声が聞こえたと思ったら、その声に反応した天使2人が“ママ”を呼びながら泣き出して、それにつられたレオンとサクラも泣き出してしまった。
慌てて駆け寄ると、さっきまでそばにいてお菓子もあげたはずなのに、ずっと会えなかったかのようにヒシっとあたしに抱きついてくるレオンとサクラ。
あ、サクラってば鼻水まで垂らしてるぅっ??!!
聞き覚えのある声はどんどん近づいてきて、ようやく天使を抱きしめる事が出来たようだ。
「お久しぶりです、ティリアさん、クラリスさん」
「サーヤ!じゃあ本当にガルドニアの森の家に着いたのね!!」
「久しぶり、サーヤちゃん。レオンとサクラ、だいぶ大きくなったね」
「「・・・ぐじゅっ、う?だぁれ?」」
「ふふっ、さすが双子ですわね。会ったのはあなた方が産まれたばかりの頃だから覚えてなくても仕方ありませんわ」
「そうだね。私なんて出産の時にお手伝いしたから、一番最初に会ってるんだけどね」
「あの、その子達ってアレク兄様との・・・?」
クラリスさんが抱き上げているのはハーフエルフでお兄さんのレミリオくん、そしてティリアさんが抱き上げているのは獣人のハーフで妹のシャルロットちゃん。
産まれた時期が少しだけずれた同い年の兄妹で、髪色はアレク兄様譲り、瞳はお母さん譲りらしい。
シャルちゃんとレミリオくんは共に1歳半ほどで、歩く事を覚えてから少し目を離した隙にいなくなってしまうという結構やんちゃな兄妹のようだ。
「クラリス!ティリア!こっちにいたんだね」
「「アレク」」
「アレク兄様!お久しぶりです」
「サーヤ!久しぶり、元気そうだね」
懐かしい面々の登場にあたしのテンションは一気に上がる。
でも、早くもてなしたいのに1人でレオンとサクラをあやしながら涙や鼻水を拭いてるので、全然家の中に案内出来ない。
「すみません、ホントは家に案内してお茶でも出したいんですけど・・・あの、エルは?」
「エリュシオン様はメラルダの家にある転移門に結界を張ってから戻ると言っていたから、恐らくもう少しで来ると思うよ」
「なるほど。・・・レオン、サクラ、お客様が来たからママいったん家の中に戻りたいんだけど、もう大丈夫かな?」
「ん、だいじょぶ、なの」
「くーたんも、いっちょにいく」
「ふふっ、じゃあ2人にはお手伝いお願いしちゃおうかな~。できる人は手を上げて!」
「「あいっ!!」」
ミナトちゃんやカイトくんがよくお手伝いをしてるのをみて、最近“お手伝い”にハマり始めた双子達は、今日もその言葉に反応してピシッと手を上げる。
やっぱり天使の見本がいると、一緒に育つ子も天使になるんだね。
レオンとサクラにお手伝いしてもらいながら、ようやく家にアレク兄様達を招き入れた頃、ちょうどエルが家に帰ってきた。
「すまん、少し遅くなった」
「おかえり、エル。転移門がようやく完成したんだね!お疲れ様」
「あぁ、何度か実験と軌道修正をしたが、ようやく完成だ」
「いきなりレオンとサクラが可愛い子達を連れて来るんだもん、ビックリしたよ?」
「ふふっ、サーヤを驚かせたかったんですもの♪」
「でも、結局子供達がいなくなっててビックリしたのは私達だったね」
双子とアレク兄様の子供達は、すぐに打ち解けて双子のおもちゃで一緒に遊び始めていた。
いつもは皆に可愛がられてるのに、レオンやサクラがしっかりとお兄ちゃんやお姉ちゃんしてる姿は、なんとも微笑ましい光景だ。
「クラリス、ティリア、転移門が完成したから、これからアレクはこっちの手伝いに駆り出す事が増えるが良いか?」
「もちろんですわ!いつ家に帰ってくるかだけ教えてくださいな」
「ふふっ、仕事をしてないと落ち着かない人なので、たくさん使ってあげて下さい!私達は大丈夫ですから」
「いや、俺はアレクに何日も家を空けるような事を任せるつもりはないのだが・・・」
「内容によっては俺の判断で家に帰らない日もあるだけです。エリュシオン様は気にせず、今までお役に立てなかった分も含めて俺に仕事を振ってください」
・・・なんだか、クラリスさんとティリアさんは本当にアレク兄様と息の合った良い奥様みたいです。
エルの方がたじたじになってるのがちょっとだけ面白い。
その日の夜は、森の家の庭にメラルダの庭にあったテーブルセットを持ってきて、ミナトちゃんやカイトくん、ベルナートさんやセイル、ノルンさんにフランさんと言ったあたしの加護精霊王様達とほむちゃん、そしてマデリーヌさんも集まって、ガーデンパーティを楽しんだ。
ほむちゃんとフランさんが魔法の炎で周囲を明るく灯してくれたので、夜の庭もお昼並みに十分明るい。
「今日は久しぶりに皆で集まるというから、最高級と言われる魔牛を狩ってきたんだ」
相変わらず時間があればダンジョンや鍛錬に勤しんで、たまにご飯やおやつを食べにくるフランさん。
今回狩ってきた最高級魔牛は、アレク兄様が綺麗にさばいて皆にステーキを振る舞っています。
・・・アレク兄様、肉もさばけたの??
「んん~~~♪このお肉、口の中で蕩けちゃうわん♡最っ高♡♡」
「本当ね。素材が良いから、少しの香辛料とさっぱりとした果汁だけでいくらでも食べれるわね」
最高級魔牛ステーキを、日本で言う塩コショウとレモン汁で食べているマデリーヌさんとノルンさん。
さすが大人な女性、食べる姿も優雅で美しい。そのステーキが5切れ目だなんて数えてないとわかりません。
・・・そのお肉はどこに吸収されるんだろう?
「レオたん、あついから、ふーふーしてたべゆのよ」
「ふー、ふー・・・あっ、うぅ・・・」
「んふ、あたちがさましたの、あげゆ。あ~んなの」
「あ~ん・・・んっ!んんんっ!!!」
「レオン、美味しいんだね。ほら、ミナトも一緒に食べなよ、あ~ん」
「カイたんっ、ありがとなの!あ~ん・・・んふ~、おいちぃね~♪」
「ん~♪」
ミナトちゃんに一口サイズのステーキを食べさせてもらってるレオン。そしてカイトくんに食べさせてもらってるミナトちゃん。
可愛いっ!すっごく可愛いっ!!レオンが口を押えながら笑顔で“美味しい”ってミナトちゃんと笑い合っててカイトくんが見守ってる・・・可愛いを通り越して最早尊いっ!!!
「べう~、くーも!くーも!!」
「はいはい。・・・ほら、サクラ。あ~ん」
「あ~ん・・・んぐんぐ。んふ~、ふぉいちぃの~」
あぁっ!あ~んしてもらったレオンを見たサクラが羨ましがってベルナートさんにおねだりしてる!!
可愛いっ!!可愛いけど、隣のエルから漏れてるのって殺気だよね???!!!
ちょっと待ってっ!ベルナートさんはサクラにおねだりされて食べさせてるだけだからっ!!!!
「エルっ、エルもほら!!あ~ん・・・」
「・・・」
エルは無言であたしが差し出したステーキを頬張る・・・のではなく、口に咥えたかと思ったら・・・
ぐいっ
「へ・・・んんんっ???!!!~~~~~~~~~~~っ!!!!!」
エルが咥えたステーキを、口移しで食べさせられた。
「ふふっ、相変わらずどこでも盛るんだから☆子供達が真似したって知らないよ♪」
「ふっ、ちゃんと“口は大人になってから”と伝えてるから心配あるまい」
そういう問題じゃないと思うっ!!
アレク兄様達の家族は、さりげなく子供達に見えないよう聞こえないよう完璧にガードしている・・・さすがだ。
レオンについてもミナトちゃんとカイトくんが壁になって見えていなかったのか、気にしている様子はない。
サクラは・・・ん?ベルナートさんの服をくいっと引っぱって抱っこをせがんでるって事は、さっきの口移しは見てなかったのか・・・―――――
「べうっ!べうっ!!・・・ちゅっ」
「!!!!!!」
「「????!!!!」」
「あ~あ☆やらかしちゃった♪」
サクラが抱っこしてアピールしてたかと思ったら、座ったベルナートさんの膝に乗った後に立ち上がってそのまま口にちゅってキスをしてしまった。
「べう、ちゅきよ♡」
「なっ、なっ・・・サクラ・・・??」
「ちゅうはね、ちゅきなしとにしゅゆの!くーね、べうちゅき!」
(ガタンッ、バキッ)
「・・・おい駄犬・・・ちょっと面貸せ・・・」
「!!!!」
「ちょっと待ってエル!!サクラは子供だから!!子供のしたことだからっ!!!!」
その後、脱兎のごとくベルナートさんはエルから逃げたけど、サクラがベルナートさんに抱きついたままだったのでサクラを連れての追いかけっこが始まってしまった。
少し離れた場所で聞こえるサクラの楽しそうな声とベルナートさんの悲鳴、エルの追いかける声を聞きながら、残ったメンツは気にせず食事を楽しんだ。
今のサクラはまだまだ子供だし、大きくなった時本当にベルナートさんの事が好きなら、あたしは別に反対しないんだけどなぁ・・・
「あれ?でもサクラとベルナートさんがくっついたら、年齢差ってどれくらいになるの??」
「・・・サーヤ、気にするトコはそこじゃないと思うよ・・・」
セイルにツッコまれつつ、あたしは後片付けをしながらエル達の追いかけっこが終わるのを待っていました。
「ままぁ、みてみて~」
「りぇおたんとみちゅけたの~」
「はいはい、何を見つけたの・・・って、えぇぇぇぇ???!!!」
ある日の午後、庭で遊ばせていたレオンとサクラが2人の小さな天使を連れてきました。
「まんま・・・?」
「(フルフル)」
「う?あえ、ままよ?」
「ぼくと、くーの、ままなの」
双子が連れてきたのは、青みかかった銀髪に琥珀色の瞳で真っ白なうさ耳の女の子と、同じく青みかかった銀髪に緑の瞳をした耳が少し尖っている男の子で、レオンとサクラより一回りくらい小さい。
・・・あれ?この子達ってもしかして・・・
「シャル~~~、どこにいるの~~~~~???」
「レミリオ~~~、動いてはダメと約束したのにどこに行きましたの~~~~???」
「「!!・・・まんまっ!まんまぁ~~~~~、ふぇ~~~~~~~~~」」
「・・・ぁ、う・・・ふぇぇ・・・」
「ふぇぇぇ~~~、ままぁ~~~~~~~」
聞き覚えのある懐かしい声が聞こえたと思ったら、その声に反応した天使2人が“ママ”を呼びながら泣き出して、それにつられたレオンとサクラも泣き出してしまった。
慌てて駆け寄ると、さっきまでそばにいてお菓子もあげたはずなのに、ずっと会えなかったかのようにヒシっとあたしに抱きついてくるレオンとサクラ。
あ、サクラってば鼻水まで垂らしてるぅっ??!!
聞き覚えのある声はどんどん近づいてきて、ようやく天使を抱きしめる事が出来たようだ。
「お久しぶりです、ティリアさん、クラリスさん」
「サーヤ!じゃあ本当にガルドニアの森の家に着いたのね!!」
「久しぶり、サーヤちゃん。レオンとサクラ、だいぶ大きくなったね」
「「・・・ぐじゅっ、う?だぁれ?」」
「ふふっ、さすが双子ですわね。会ったのはあなた方が産まれたばかりの頃だから覚えてなくても仕方ありませんわ」
「そうだね。私なんて出産の時にお手伝いしたから、一番最初に会ってるんだけどね」
「あの、その子達ってアレク兄様との・・・?」
クラリスさんが抱き上げているのはハーフエルフでお兄さんのレミリオくん、そしてティリアさんが抱き上げているのは獣人のハーフで妹のシャルロットちゃん。
産まれた時期が少しだけずれた同い年の兄妹で、髪色はアレク兄様譲り、瞳はお母さん譲りらしい。
シャルちゃんとレミリオくんは共に1歳半ほどで、歩く事を覚えてから少し目を離した隙にいなくなってしまうという結構やんちゃな兄妹のようだ。
「クラリス!ティリア!こっちにいたんだね」
「「アレク」」
「アレク兄様!お久しぶりです」
「サーヤ!久しぶり、元気そうだね」
懐かしい面々の登場にあたしのテンションは一気に上がる。
でも、早くもてなしたいのに1人でレオンとサクラをあやしながら涙や鼻水を拭いてるので、全然家の中に案内出来ない。
「すみません、ホントは家に案内してお茶でも出したいんですけど・・・あの、エルは?」
「エリュシオン様はメラルダの家にある転移門に結界を張ってから戻ると言っていたから、恐らくもう少しで来ると思うよ」
「なるほど。・・・レオン、サクラ、お客様が来たからママいったん家の中に戻りたいんだけど、もう大丈夫かな?」
「ん、だいじょぶ、なの」
「くーたんも、いっちょにいく」
「ふふっ、じゃあ2人にはお手伝いお願いしちゃおうかな~。できる人は手を上げて!」
「「あいっ!!」」
ミナトちゃんやカイトくんがよくお手伝いをしてるのをみて、最近“お手伝い”にハマり始めた双子達は、今日もその言葉に反応してピシッと手を上げる。
やっぱり天使の見本がいると、一緒に育つ子も天使になるんだね。
レオンとサクラにお手伝いしてもらいながら、ようやく家にアレク兄様達を招き入れた頃、ちょうどエルが家に帰ってきた。
「すまん、少し遅くなった」
「おかえり、エル。転移門がようやく完成したんだね!お疲れ様」
「あぁ、何度か実験と軌道修正をしたが、ようやく完成だ」
「いきなりレオンとサクラが可愛い子達を連れて来るんだもん、ビックリしたよ?」
「ふふっ、サーヤを驚かせたかったんですもの♪」
「でも、結局子供達がいなくなっててビックリしたのは私達だったね」
双子とアレク兄様の子供達は、すぐに打ち解けて双子のおもちゃで一緒に遊び始めていた。
いつもは皆に可愛がられてるのに、レオンやサクラがしっかりとお兄ちゃんやお姉ちゃんしてる姿は、なんとも微笑ましい光景だ。
「クラリス、ティリア、転移門が完成したから、これからアレクはこっちの手伝いに駆り出す事が増えるが良いか?」
「もちろんですわ!いつ家に帰ってくるかだけ教えてくださいな」
「ふふっ、仕事をしてないと落ち着かない人なので、たくさん使ってあげて下さい!私達は大丈夫ですから」
「いや、俺はアレクに何日も家を空けるような事を任せるつもりはないのだが・・・」
「内容によっては俺の判断で家に帰らない日もあるだけです。エリュシオン様は気にせず、今までお役に立てなかった分も含めて俺に仕事を振ってください」
・・・なんだか、クラリスさんとティリアさんは本当にアレク兄様と息の合った良い奥様みたいです。
エルの方がたじたじになってるのがちょっとだけ面白い。
その日の夜は、森の家の庭にメラルダの庭にあったテーブルセットを持ってきて、ミナトちゃんやカイトくん、ベルナートさんやセイル、ノルンさんにフランさんと言ったあたしの加護精霊王様達とほむちゃん、そしてマデリーヌさんも集まって、ガーデンパーティを楽しんだ。
ほむちゃんとフランさんが魔法の炎で周囲を明るく灯してくれたので、夜の庭もお昼並みに十分明るい。
「今日は久しぶりに皆で集まるというから、最高級と言われる魔牛を狩ってきたんだ」
相変わらず時間があればダンジョンや鍛錬に勤しんで、たまにご飯やおやつを食べにくるフランさん。
今回狩ってきた最高級魔牛は、アレク兄様が綺麗にさばいて皆にステーキを振る舞っています。
・・・アレク兄様、肉もさばけたの??
「んん~~~♪このお肉、口の中で蕩けちゃうわん♡最っ高♡♡」
「本当ね。素材が良いから、少しの香辛料とさっぱりとした果汁だけでいくらでも食べれるわね」
最高級魔牛ステーキを、日本で言う塩コショウとレモン汁で食べているマデリーヌさんとノルンさん。
さすが大人な女性、食べる姿も優雅で美しい。そのステーキが5切れ目だなんて数えてないとわかりません。
・・・そのお肉はどこに吸収されるんだろう?
「レオたん、あついから、ふーふーしてたべゆのよ」
「ふー、ふー・・・あっ、うぅ・・・」
「んふ、あたちがさましたの、あげゆ。あ~んなの」
「あ~ん・・・んっ!んんんっ!!!」
「レオン、美味しいんだね。ほら、ミナトも一緒に食べなよ、あ~ん」
「カイたんっ、ありがとなの!あ~ん・・・んふ~、おいちぃね~♪」
「ん~♪」
ミナトちゃんに一口サイズのステーキを食べさせてもらってるレオン。そしてカイトくんに食べさせてもらってるミナトちゃん。
可愛いっ!すっごく可愛いっ!!レオンが口を押えながら笑顔で“美味しい”ってミナトちゃんと笑い合っててカイトくんが見守ってる・・・可愛いを通り越して最早尊いっ!!!
「べう~、くーも!くーも!!」
「はいはい。・・・ほら、サクラ。あ~ん」
「あ~ん・・・んぐんぐ。んふ~、ふぉいちぃの~」
あぁっ!あ~んしてもらったレオンを見たサクラが羨ましがってベルナートさんにおねだりしてる!!
可愛いっ!!可愛いけど、隣のエルから漏れてるのって殺気だよね???!!!
ちょっと待ってっ!ベルナートさんはサクラにおねだりされて食べさせてるだけだからっ!!!!
「エルっ、エルもほら!!あ~ん・・・」
「・・・」
エルは無言であたしが差し出したステーキを頬張る・・・のではなく、口に咥えたかと思ったら・・・
ぐいっ
「へ・・・んんんっ???!!!~~~~~~~~~~~っ!!!!!」
エルが咥えたステーキを、口移しで食べさせられた。
「ふふっ、相変わらずどこでも盛るんだから☆子供達が真似したって知らないよ♪」
「ふっ、ちゃんと“口は大人になってから”と伝えてるから心配あるまい」
そういう問題じゃないと思うっ!!
アレク兄様達の家族は、さりげなく子供達に見えないよう聞こえないよう完璧にガードしている・・・さすがだ。
レオンについてもミナトちゃんとカイトくんが壁になって見えていなかったのか、気にしている様子はない。
サクラは・・・ん?ベルナートさんの服をくいっと引っぱって抱っこをせがんでるって事は、さっきの口移しは見てなかったのか・・・―――――
「べうっ!べうっ!!・・・ちゅっ」
「!!!!!!」
「「????!!!!」」
「あ~あ☆やらかしちゃった♪」
サクラが抱っこしてアピールしてたかと思ったら、座ったベルナートさんの膝に乗った後に立ち上がってそのまま口にちゅってキスをしてしまった。
「べう、ちゅきよ♡」
「なっ、なっ・・・サクラ・・・??」
「ちゅうはね、ちゅきなしとにしゅゆの!くーね、べうちゅき!」
(ガタンッ、バキッ)
「・・・おい駄犬・・・ちょっと面貸せ・・・」
「!!!!」
「ちょっと待ってエル!!サクラは子供だから!!子供のしたことだからっ!!!!」
その後、脱兎のごとくベルナートさんはエルから逃げたけど、サクラがベルナートさんに抱きついたままだったのでサクラを連れての追いかけっこが始まってしまった。
少し離れた場所で聞こえるサクラの楽しそうな声とベルナートさんの悲鳴、エルの追いかける声を聞きながら、残ったメンツは気にせず食事を楽しんだ。
今のサクラはまだまだ子供だし、大きくなった時本当にベルナートさんの事が好きなら、あたしは別に反対しないんだけどなぁ・・・
「あれ?でもサクラとベルナートさんがくっついたら、年齢差ってどれくらいになるの??」
「・・・サーヤ、気にするトコはそこじゃないと思うよ・・・」
セイルにツッコまれつつ、あたしは後片付けをしながらエル達の追いかけっこが終わるのを待っていました。
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