【R18】無能王子の傀儡計画 怠惰に寵姫たちと暮らしたいだけです

白鷺雨月

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第十話 王子と魔女

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 白い煙が晴れるとむわっとした熱も何処かにさっていった。いったいぜんたいどういう理屈で魔女リリムが受肉したのかは分からないが、彼女は目の前であぐらをかいてすわっていた。もちろん大事なところもまるわかりだ。陰毛も赤いのかとくだらないことを考えたいるとうーんと背を伸ばしながら、リリムは立ち上がる。
 ぷるんと震えるおっぱいがセクシーだ。ウエストは細いのにお尻はぷりんと張りがある桃尻だ。

「シオン王子殿下、アタシを蘇らせてくれてありがとう」
 とてとてと僕に近づくとリリムは頬にキスをした。むふっ唇が柔らかくて気持ちいいな。

「あなた様があの淫夢の魔女なのですか?」
 ジルが全身を舐めるように頭から爪先までリリムを見る。
「不思議なもんだね」
 エルクが感心しながら、リリムを見下す。これはエルクの背が高すぎるからだ。
 エルクは誰に対しても見下す感じになる。彼女の身長はおおよそ二メートル十センチメートルといったところだ。胸のサイズは僕の見立てではKカップはあるな。
 ちなみにジルの身長は百七十センチメートルぐらいでおっぱいのサイズはIカップはあるとみている。
 そしてリリムの身長は百六十センチメートルほどで胸のサイズはHカップほどと見た。まあ全部僕の推測と目測だけどね。参考までに。

「アタシを蘇らせてくれたのだから、約束通りシオン殿下が死ぬまで忠誠を誓うよ」
 うふっとチャーミングなウインクをする。
 ぽんっと音をたて、リリムは煙につつまれる。彼女は毛足の長い三毛猫に変身した。
「どこに聖女の使徒が潜んでいるか分からないんでね。普段は猫の姿になるよ」
 にゃーと一鳴きするとリリム猫は僕の右肩に飛び乗る。

「リリム様、伝説では聖女エルデにその身を封印されたというのですが、本当ですか」
 ジルは僕の右肩に乗る三毛猫をじっと見つめる。
「あらあんたはファフニールの末裔かい。同じ目をしてるじゃないか。そうだよ。ちょっと勇者と交わったらあのまな板聖女のやつぶち切れてアタシを封印しちまったのさ。しかもその封印を解くには勇者の精が必要だなんてね」
 ふぁーあと三毛猫はあくびをする。
「受肉したはいいけどまだ魔力が回復してないみたいでね。ちょっとねむらせてもらうよ」
 そう言うとリリム猫はすーすーと寝息をたてる。
 リリム猫はうまく爪を服に食い込まているようでちょっと歩いたぐらいでは落ちない。

 まあいいだろう。一応リリムの復活には成功した。彼女の魔力とやらが回復したらエッチなお礼をしてもらおう。
 僕たちは近くの木に止めておいた馬に乗り、セリーナ邸にもどった。
 戻った僕たちはセリーナの案内で食堂で朝食をとる。
 給仕をセリーナのメイドがやろうとしたがジルが赤い目でひと睨みし、追い替えした。

「たまにはジルも休めばいいのに」
 エルクは遠慮することなく僕の左隣に座り、バターをたっぷりと塗った黒パンを食べる。
 
 ジルは僕のためにコーヒーをミルクで割り、ソーセージやパン、スクランブルエッグなどを盛り付ける。
 数秒ほどジルは盛り付けられた皿を見て、僕の前に置く。千切ったパンにバターを塗り、僕の口元に持ってくる。僕はそれをぱくりと食べる。
 このバターは濃厚な味わいで良いものだとわかる。
 ある程度たべたあと、ジルは僕のために林檎を剥いてくれる。

「ジルも食べるかい」
 僕が言うとようやくジルは僕の右隣にすわる。
「ほらこのソーセージ美味しいよ」
 僕がソーセージをパンに乗せてジルに食べさせる。
 実に美味しそうにジルはソーセージを食べる。
 思わずジルにお口で奉仕してもらっている時を思い出す。ジルは食べ終わると僕の指をねっとりと舐める。
「美味しゅうございました」
 ジルは口元をナプキンで拭く。

「シオン殿下は配下と仲がよろしいのですね」
 いつの間にか向かいに座り、セリーナは優雅に紅茶を飲んでいた。
 あのすけすけネグリジェではなく胸元が大きく開いた赤いドレスを着ていた。
「まあね」
 と僕は答える。
 ジルが僕のために紅茶を淹れてくれる。
 僕はそれを一口飲む。
「また可愛らしい臣下を手に入れられたのですね」
 セリーナは僕の右肩で眠る三毛猫リリムを見る。
「うん、そうだよ。朝駆けで拾ってきたんだ。僕の家臣にしようと思ってね」
「それはよろしいですね。その猫は殿下のご寵愛をうけて幸せものですね。このセリーナもあやかりたいものです」
 またセリーナは紅茶を飲む。
 カップが空になったのでセリーナのメイドがおかわりを注ぐ。
 食事の後、僕たちは他愛もない雑談をした。
 どうやら従兄弟のヨーゼフが昼過ぎにサロンに遊びに来るようだ。ちょうど入れ違いになるな。

 朝食をたべたあと、僕たちはムーンウィの街を後にした。セリーナは街の外まで僕たちを見送ってくれた。リリム猫はずっと僕の右肩で眠っている。
 そのリリム猫を肩から外し、お腹に乗せる。そして僕は馬車の長椅子に寝転がる。もちろん頭はジルのむっちり太ももに乗せる。
 馬車は快調に街道を走り、その日の夜には王宮に帰ることができた。
 ジルが用意した夕ご飯を食べたあと、僕はリリム猫を抱いて自室のベッドに赴く。
 そっとベッドに置くとぽんっと音をたてて、三毛猫は魔女リリムに戻った。
「はぁーあ、よく寝たよ」
 うーんと背を伸ばす。
 ぷるぷる震えるおっぱいに手を伸ばして、一揉み二揉みする。ふむふむ、この指に吸い付くしっとり感と弾力はなかなかのものだ。
「あらあら」
 ぺろりとリリムは舌舐めずりする。
「シオン王子殿下、アタシは淫夢の魔女です。その魔力の糧となるのは何かご存知ですか?」
 じっとリリムは僕の股間を見つめている。
 淫夢の魔女ということはあのサキュバスみたいなものの仲間と考えていいだろう。サキュバスはエッチな夢を見させて男性の精を貪る悪魔だ。
 それと同じだと考えるとリリムの魔力の源は男性の精すなわち精液とみていいだろう。

 僕はズボンをずらして力みなぎるおちんちんをリリムの目の前に突きつける。
 リリムは赤毛をかきあげ、うっとりと見つめる。
「これはこれはご立派な物をおもちで。それではいただきます」
 あーんと口を上げて、リリムは僕のものを飲み込んだ。
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