僕のコマンドしか聴かないで

himaちゅんちゅん

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少しだけ頭を横にすると頭痛が和らぐ気がする。
ゆっくりと空気を吸い込み、ゆっくり息を吐く。


-ガチャッ-


「…はっ?」


裏の扉が開く音。
朝は基本俺しかいないのに、オーナーも来るって言ってたっけ…?
身体を起こし裏口の方を見る。


-コツっ、コツっ-と近づく足音。
その音はなんだか不安そうな音。


そんなに慎重に近づかれると俺も身構えて。
椅子から立ち上がり一歩下がった。
もしかして強盗…!
こんな朝っぱらから!?
疲れすぎてて変な方向にしか考えられず、変な汗まで背中に流れてる。

近づく足音。
すぐ側まで来てるのが分かる。
お店と裏を繋ぐカーテンを“そいつ”が開けようと手が見えた。


ビビってる俺。
気付けば壁際に身体を付けて息を潜めて開けられるとこを見てた。


「…あの…誰か居ますか?」


カーテンを少し開け顔を覗かせる“そいつ”
その顔は不安そうで…。
そんな顔されても俺は“そいつ”の事を見たことがなく。


「だ…誰だ…?」


ビビりながらも声を出して“そいつ”に伝えた。


俺の声に“そいつ”は安心した顔をしながら、カーテンを勢いよく開け飛び出てきた。

あまりの勢いのよさに俺は背中を壁に付けて、手で身体を隠そうとした。


「だ、だから、誰だよ!」


「おはようございます。今日からお世話になります。
金守 湊かなもり みなとです」


体育会系のように俺に頭を下げる彼。


「へっ…?は?…お世話になりますって…?何?」


俺の間抜けな声が部屋に響く。
彼は下げていた頭を上げて、困った顔をしていた。
首をかしげ頭をかいてる。


「あれ…聞かれてませんか?安達さんから」


「オーナーから?…いや、何も」


「安達さんに2日前に面接していただいて、採用されたんですけど…」


「…面接?採用?」



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