121 / 257
合宿中は恋のフラグが乱立する!?(5)
しおりを挟む
「!?」
私の頭を挟む形で地面に付けられたルパートの両腕。そして彼の両膝は私の腰を挟む位置に置かれていた。こ、これは……壁ドンならぬ地面ドン!?
私が下でルパートが上。きゃあぁ。偶然に誰かがここを通りかかったら、今の私達をどう見るのだろう。情事の前だと勘違いするに1万ゴル。
(とか実況してる場合じゃな──い!!)
真剣な眼差しの男にマウントポジション取られちゃったよ! 嬉しいよりも怖いよ!!
どうしてエリアスもアルクナイトもルパートも、男達って女に心の準備をさせてくれないの!?
樹を伐り倒す時には「たーおれーるぞー」って声かけるじゃない。あれと同じだよ。危険を予め知らせてよ。
私のことを「危機感が無い」ってみんな責めるけどさ、アンタらだって不意打ちで仕掛けてくるんじゃん。これをどうやって察知すればいいの。
「ウィー……」
私の顔すぐ前にルパートの顔が有る。どうしよう、どうしよう。
「俺は……おまえに無関心になられるくらいなら、憎まれたままの方がいい……!」
………………え?
何か予想外の囁きが聞こえたような。
「どんな感情でもいい。おまえの心に残っていたいんだ」
気のせいじゃない。口説き文句ではなく、これはルパートの懇願だった。
「だから、俺を許さないでくれ」
……………………。
私は拍子抜けした。
いつも余裕ぶって上から目線の彼が、必死に私へ切実な願いを訴えていた。
「ええと、先輩?」
さっきまでドキドキしていた私の頭は急激に冷えていた。目の前の泣きそうな顔をした馬鹿野郎のせいだ。
「察するに、私があなたを簡単に許したことで不安になったんですね?」
ルパートはバツの悪い顔をした。図星か。
嫌いですらない、無関心。確かに好きな相手に「無い物」として扱われるのはしんどいよね。
「あのですね、あなたは簡単に忘却の彼方へ追いやれるようなキャラじゃないですよ? しつこくてウザいくらいのお節介ですからね」
苦笑するルパート。
「ごめん……」
「それに、私の尊敬する上司で頼もしい先輩ですからね。無関心でいられる訳がないでしょう?」
「!…………」
仕事ができるってことは認めているよ。それに……七年間ずっと護ってくれたことも。女の私が出動班で頑張れるのは、ルパートの支えが有るからなんだよね。
「俺のことを……評価してくれるのか?」
「良い部分は。でも嫌な部分に関しては、上司であろうと心の中でウンコ野郎と毒づきますからね?」
口にはできるだけ出さないようにする。腐っても上司だもの。ボーナス査定に響く。
「それでいい、ありがとう」
やっとルパートは柔らかく笑った。そして次の瞬間真顔になった。
(今度は何だろう? まだ他に不安点が……)
私の思考は中断された。急に視界が暗くなったのだ。月が雲に隠されたのかと思ったが違った。
何も見えなくなるくらい、ルパートの顔が急接近していた。
「先ぱ……」
今度は言葉が中断された。温かい彼の吐息が鼻先をくすぐった。
「ごめん」
それだけ言って、ルパートは熱く柔らかい唇を私の唇に重ねた。
「!………………」
ガン! と、脳に衝撃が走った。
唇だけじゃない。胸と胸も接触していた。それだけ私達は密着していた。
彼の心臓が速い鼓動音を私の身体へ伝えた。きっと私の鼓動も同じくらい速くなっていて、彼に動揺を気づかれている。
私の瞼は自然と閉じていた。こめかみの辺りにさわさわした物が触れている。ルパートの前髪だろう。
(キス……。私今、先輩とキスしてる…………!)
怖い。それなのに身体がフワフワ宙を漂っているような感覚だ。でもやっぱり怖い。
この先どうなるんだろう? 私はどうなっちゃうんだろう?
どうして私は拒まず、ルパートにキスを許しているんだろう…………?
また先に行動を起こしたのはルパートの方だった。彼はバッと飛び起きて私から離れた。
「……………………」
ルパートまだ地面に寝転んだままの私を数秒間見下ろして、それから舌打ちをした。
はい? 舌打ち? キスの後に舌打ち?
「……もう女兵士用のテントへ戻った方がいい。すぐそこだから一人で行けるよな?」
え。
「悪かったな」
視線を合わせず私へ詫びたルパートは立ち上がり、そしてギルドテントの方角へさっさと立ち去ったのだった。
(は? はあぁぁぁぁぁ!?)
独りで取り残された私は茫然と、暗闇に吞まれていくルパートの背中を見送った。
(ちょっとぉ! テントまで送ってくれないの? キスした相手だよ!?)
おまけに舌打ち。……あれですか。キスしてみたものの、何か思った感じと違うとガッカリしちゃいましたか。そういうことですか?
「~~~~~~!!」
やっぱりアイツは最低野郎だ。乙女の敵だ。
私はルパートに対して、思いつく限りの悪態を心の中で繰り返し吐いた。怒りを纏わないと、恥ずかしさと惨めさでどうにかなってしまいそうだった。
(大切なファーストキスだったのに。あの馬鹿……)
泣きそうになるのを堪えて、私もテントへ戻ることにした。
「お帰り!」
「ルパート主任と何か進展が有った!?」
テントへ戻った私を出迎えてくれたミラとマリナは、鼻息荒く詰め寄ってきた。
「い、いや? ただの業務連絡だったよ……?」
私は噓を言って誤魔化した。キスされた後にガッカリされたなんて言えない。知られたら泣く。これだったら本当に業務連絡の方がよっぽどマシだった。
しかし引き攣った笑顔の私を見た彼女達は誤解したようだ。
「あちゃー、肩透かしを食らっちゃったかぁ。その気で行ったのに残念だったね」
「へ?」
「ホントよね。こっちはウェルカム状態だってのに、仕事の話は勘弁して欲しいわね……」
「う、ウェルカム!?」
「まー気を落とすなって。また機会は有るよ」
どうやらミラとマリナの目には、デート気分でウッキウキでルパートの元へ向かった私が、彼にすげなく扱われてガッカリしているように映ったらしい。
ちょっと待ってよ。プロポーズされて私は戸惑ってるって伝えたじゃん。るんるん気分で来たのはルパートの方だよ? 帰りはアレだったけど。
私の頭を挟む形で地面に付けられたルパートの両腕。そして彼の両膝は私の腰を挟む位置に置かれていた。こ、これは……壁ドンならぬ地面ドン!?
私が下でルパートが上。きゃあぁ。偶然に誰かがここを通りかかったら、今の私達をどう見るのだろう。情事の前だと勘違いするに1万ゴル。
(とか実況してる場合じゃな──い!!)
真剣な眼差しの男にマウントポジション取られちゃったよ! 嬉しいよりも怖いよ!!
どうしてエリアスもアルクナイトもルパートも、男達って女に心の準備をさせてくれないの!?
樹を伐り倒す時には「たーおれーるぞー」って声かけるじゃない。あれと同じだよ。危険を予め知らせてよ。
私のことを「危機感が無い」ってみんな責めるけどさ、アンタらだって不意打ちで仕掛けてくるんじゃん。これをどうやって察知すればいいの。
「ウィー……」
私の顔すぐ前にルパートの顔が有る。どうしよう、どうしよう。
「俺は……おまえに無関心になられるくらいなら、憎まれたままの方がいい……!」
………………え?
何か予想外の囁きが聞こえたような。
「どんな感情でもいい。おまえの心に残っていたいんだ」
気のせいじゃない。口説き文句ではなく、これはルパートの懇願だった。
「だから、俺を許さないでくれ」
……………………。
私は拍子抜けした。
いつも余裕ぶって上から目線の彼が、必死に私へ切実な願いを訴えていた。
「ええと、先輩?」
さっきまでドキドキしていた私の頭は急激に冷えていた。目の前の泣きそうな顔をした馬鹿野郎のせいだ。
「察するに、私があなたを簡単に許したことで不安になったんですね?」
ルパートはバツの悪い顔をした。図星か。
嫌いですらない、無関心。確かに好きな相手に「無い物」として扱われるのはしんどいよね。
「あのですね、あなたは簡単に忘却の彼方へ追いやれるようなキャラじゃないですよ? しつこくてウザいくらいのお節介ですからね」
苦笑するルパート。
「ごめん……」
「それに、私の尊敬する上司で頼もしい先輩ですからね。無関心でいられる訳がないでしょう?」
「!…………」
仕事ができるってことは認めているよ。それに……七年間ずっと護ってくれたことも。女の私が出動班で頑張れるのは、ルパートの支えが有るからなんだよね。
「俺のことを……評価してくれるのか?」
「良い部分は。でも嫌な部分に関しては、上司であろうと心の中でウンコ野郎と毒づきますからね?」
口にはできるだけ出さないようにする。腐っても上司だもの。ボーナス査定に響く。
「それでいい、ありがとう」
やっとルパートは柔らかく笑った。そして次の瞬間真顔になった。
(今度は何だろう? まだ他に不安点が……)
私の思考は中断された。急に視界が暗くなったのだ。月が雲に隠されたのかと思ったが違った。
何も見えなくなるくらい、ルパートの顔が急接近していた。
「先ぱ……」
今度は言葉が中断された。温かい彼の吐息が鼻先をくすぐった。
「ごめん」
それだけ言って、ルパートは熱く柔らかい唇を私の唇に重ねた。
「!………………」
ガン! と、脳に衝撃が走った。
唇だけじゃない。胸と胸も接触していた。それだけ私達は密着していた。
彼の心臓が速い鼓動音を私の身体へ伝えた。きっと私の鼓動も同じくらい速くなっていて、彼に動揺を気づかれている。
私の瞼は自然と閉じていた。こめかみの辺りにさわさわした物が触れている。ルパートの前髪だろう。
(キス……。私今、先輩とキスしてる…………!)
怖い。それなのに身体がフワフワ宙を漂っているような感覚だ。でもやっぱり怖い。
この先どうなるんだろう? 私はどうなっちゃうんだろう?
どうして私は拒まず、ルパートにキスを許しているんだろう…………?
また先に行動を起こしたのはルパートの方だった。彼はバッと飛び起きて私から離れた。
「……………………」
ルパートまだ地面に寝転んだままの私を数秒間見下ろして、それから舌打ちをした。
はい? 舌打ち? キスの後に舌打ち?
「……もう女兵士用のテントへ戻った方がいい。すぐそこだから一人で行けるよな?」
え。
「悪かったな」
視線を合わせず私へ詫びたルパートは立ち上がり、そしてギルドテントの方角へさっさと立ち去ったのだった。
(は? はあぁぁぁぁぁ!?)
独りで取り残された私は茫然と、暗闇に吞まれていくルパートの背中を見送った。
(ちょっとぉ! テントまで送ってくれないの? キスした相手だよ!?)
おまけに舌打ち。……あれですか。キスしてみたものの、何か思った感じと違うとガッカリしちゃいましたか。そういうことですか?
「~~~~~~!!」
やっぱりアイツは最低野郎だ。乙女の敵だ。
私はルパートに対して、思いつく限りの悪態を心の中で繰り返し吐いた。怒りを纏わないと、恥ずかしさと惨めさでどうにかなってしまいそうだった。
(大切なファーストキスだったのに。あの馬鹿……)
泣きそうになるのを堪えて、私もテントへ戻ることにした。
「お帰り!」
「ルパート主任と何か進展が有った!?」
テントへ戻った私を出迎えてくれたミラとマリナは、鼻息荒く詰め寄ってきた。
「い、いや? ただの業務連絡だったよ……?」
私は噓を言って誤魔化した。キスされた後にガッカリされたなんて言えない。知られたら泣く。これだったら本当に業務連絡の方がよっぽどマシだった。
しかし引き攣った笑顔の私を見た彼女達は誤解したようだ。
「あちゃー、肩透かしを食らっちゃったかぁ。その気で行ったのに残念だったね」
「へ?」
「ホントよね。こっちはウェルカム状態だってのに、仕事の話は勘弁して欲しいわね……」
「う、ウェルカム!?」
「まー気を落とすなって。また機会は有るよ」
どうやらミラとマリナの目には、デート気分でウッキウキでルパートの元へ向かった私が、彼にすげなく扱われてガッカリしているように映ったらしい。
ちょっと待ってよ。プロポーズされて私は戸惑ってるって伝えたじゃん。るんるん気分で来たのはルパートの方だよ? 帰りはアレだったけど。
3
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~
雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。
突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。
多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。
死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。
「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」
んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!!
でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!!
これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。
な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
異世界転生してしまった。どうせ死ぬのに。
あんど もあ
ファンタジー
好きな人と結婚して初めてのクリスマスに事故で亡くなった私。異世界に転生したけど、どうせ死ぬなら幸せになんてなりたくない。そう思って生きてきたのだけど……。
猫なので、もう働きません。
具なっしー
恋愛
不老不死が実現した日本。600歳まで社畜として働き続けた私、佐々木ひまり。
やっと安楽死できると思ったら――普通に苦しいし、目が覚めたら猫になっていた!?
しかもここは女性が極端に少ない世界。
イケオジ貴族に拾われ、猫幼女として溺愛される日々が始まる。
「もう頑張らない」って決めたのに、また頑張っちゃう私……。
これは、社畜上がりの猫幼女が“だらだらしながら溺愛される”物語。
※表紙はAI画像です
無事にバッドエンドは回避できたので、これからは自由に楽しく生きていきます。
木山楽斗
恋愛
悪役令嬢ラナトゥーリ・ウェルリグルに転生した私は、無事にゲームのエンディングである魔法学校の卒業式の日を迎えていた。
本来であれば、ラナトゥーリはこの時点で断罪されており、良くて国外追放になっているのだが、私は大人しく生活を送ったおかげでそれを回避することができていた。
しかしながら、思い返してみると私の今までの人生というものは、それ程面白いものではなかったように感じられる。
特に友達も作らず勉強ばかりしてきたこの人生は、悪いとは言えないが少々彩りに欠けているような気がしたのだ。
せっかく掴んだ二度目の人生を、このまま終わらせていいはずはない。
そう思った私は、これからの人生を楽しいものにすることを決意した。
幸いにも、私はそれ程貴族としてのしがらみに縛られている訳でもない。多少のわがままも許してもらえるはずだ。
こうして私は、改めてゲームの世界で新たな人生を送る決意をするのだった。
※一部キャラクターの名前を変更しました。(リウェルド→リベルト)
【完結】悪役令嬢は婚約破棄されたら自由になりました
きゅちゃん
ファンタジー
王子に婚約破棄されたセラフィーナは、前世の記憶を取り戻し、自分がゲーム世界の悪役令嬢になっていると気づく。破滅を避けるため辺境領地へ帰還すると、そこで待ち受けるのは財政難と魔物の脅威...。高純度の魔石を発見したセラフィーナは、商売で領地を立て直し始める。しかし王都から冤罪で訴えられる危機に陥るが...悪役令嬢が自由を手に入れ、新しい人生を切り開く物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
