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本題
まだ続くんですね
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体調が優れないと良いながら、確りと全てを食べきってしまった。
だって…美味しかったから…
だが、食事を終えたのは私だけでなく王子もなので、漸く婚約者の時間から解放されると思うと安心する。
その後の会話も無難なもので、粗は…無かったはず。
私だけでなく王子も自らトレイを下げる姿を見て、やはり従業員に運ばせることの方が学園ではマナー違反なのだと実感。
一つ問題が解決され私は食堂を出る。
これで自由時間だっ。
「…ファルビアンクス嬢は、昼休みは何処にいるんだ?」
「へっ」
まさか、廊下に出ても会話が続くとは思っておらず油断した声が出てしまった。
私の予想だが、王子はきっと生徒会などに所属し毎日を忙しくしていて今日も婚約者の時間が終われば生徒会室に直行するものと思っていた。
「昼も放課後も姿が見えなくて、保健室で休んでいるのではないかと心配していた」
日々他の生徒から隠れるように過ごしていたので、王子は婚約者を気にかけていたのか。
体調不良と以前伝えていたので、何処かで具合が悪くなっているのではないか? と、心配していたのかもしれない。
私は逃げていただけなので、心配してくれていた王子に申し訳ない気持ちが膨れる。
「いえ、体調の方はほとんど回復しております…今は温室で花の世話を教えてもらっております」
「…花の世話?」
「はい」
「…リルコット先生…か?」
「はいっ」
「…今日も…行くのか?」
「はい、そのつもりです」
「私も行っても良いか?」
私の唯一の憩いの場が…
「ぇっ…王子様は…忙しいのでは?」
「いや、今日はファルビアンクス嬢との時間と決めている」
婚約者の為に時間を割くなんて優しいですね…
「そうなんですね…」
「私が行ったら手入れの邪魔になるだろうか?」
「いえっそんな邪魔だなんて…ですが、管理はリルコット先生なので、私が独断で決める訳には…」
「あぁ、そうだな。リルコット先生の許可次第で見学させてもらう」
「…はい」
食事で終わりだと思っていたのに、私達は一緒に温室へ向かっていた。
もしかしたら王子はスカーレットが心配なのかもしれない。
教師と言えど男性と二人きり。
大切な婚約者に変な噂が出回るのもだが、大人の男性の魅力に惹かれて二人がそのような関係になるのを懸念しているのかも。
王子は本当にスカーレットを想っている…
温室に辿り着き昨日の手入れの続きをする。
新しい作業は先生からの指示を得てからだが、昨日の枯れた花がら摘みは時間の都合で途中で終えてしまっていた。
「今は何をしている?」
「枯れた花がらを摘み取っています」
「…手が汚れるぞ?」
花の手入れは従業員の仕事と思っているのかな?
それともスカーレットの手が汚れるのを気にしてる?
婚約者思いなのだろう…
「洗えば問題ないです」
私が作業をしているのを王子が後ろから見ているのが気になっていたが、次第に作業に没頭していく。
「ん?今日はガランディオールもいるのか?」
扉の音には気付かず、リルコットの声で振り向く。
「はい。ファルビアンクス嬢が花の世話を習っていると聞いたので、見学させてもらえないかと思いまして。見学してもよろしいでしょうか?」
「…見学…構わない…折るなよ」
「はい」
リルコットは普段の生活態度から私に「切るなよ」「折るなよ」と言ったと思っていたが、王子に対してもだと思うと、植物に愛着があり誰が相手であっても大切に扱わない人間が不快なんだと知る。
そんな先生から花の手入れを任されているんだと思うとちょっと嬉しくなった。
私の様子を許可を得た王子に見られていた。
気にすることなく花がら摘みを終え、新たな作業の指示をもらう。
これで私とリルコットが如何わしい関係ではなく、本当に花の世話を通じての関係だと信じてもらえただろう。
私が頼まれたのだが、王子も一緒になって手伝っていた。
「あの…これは私が頼まれたので…」
「私も興味がある」
王子にこんなことをさせても大丈夫なのか心配だが、王子も私の隣で作業を続けるので強くは止めなかった。
「二人とも、丁度良いところでやめて片付けなさい」
作業に没頭するといつも休み時間が早く終わる。
「「はい」」
片付け作業をし、リルコットの確認を得てから私達は温室を出る。
「いつもあんな作業をしているのか?」
「…そうですね、大体手入れと…花の植え替えに種まきだったり…ですかね?」
「そうか…」
二人で教室に向かうとやはり通りすぎる人の視線が突き刺さる。
互いの教室の分かれ道まで来く。
「それでは…」
「…ファルビアンクス、次の休みは予定があるのか?」
「へっ?あ…ありま…せん…」
なんだか嫌な予感がして断ろうと思ったが、勇気がなく事実を伝えた。
「では、休みの日に公爵家に向かう。出掛けたいところがあるんだ、一緒に良いか?」
「…はい」
約束だけ取り付け、互いに己の教室を目指す。
王子には悪いが、たった一つの約束でかなり気分が重くなってしまった。
一緒にいる時間が長くなれば私の秘密に気付いてしまう。
だけと、格上の王子であり婚約者に対して不誠実な対応は出来ない。
授業よりも王子との約束に気分が滅入ってしまった…
学園から戻り、今日一日の出来事を父に話すのが日課となっている。
「次の休みに王子様が我が家に訪問なさるんですが…問題ないてしょうか?」
「王子がっ」
王子が来ると伝えただけで父はかなり驚いていた。
やはり、記憶喪失の娘と知られるのを恐れているのだろう。
それで婚約解消になったら、きっと父にも影響が出るはず…
「はぃ…お父様の都合も聞かずに話を進めてしまい、すみません」
「いやっ、謝罪はいらない。そうか…そうか…殿下が…」
やはり突然の王子の訪問に父は困惑している。
私が考える以上に大変なことなのかもしれない。
「当日は一人で問題ないか?」
「…正直…分かりません」
「そう…だな。私も一緒に出迎えはするが、その後は殿下次第だ」
「はい、よろしくお願いします」
私は報告を終え、執務室を出る。
「スカーレット…お前なら大丈夫だ。自信を持ちなさい」
扉を閉める直前、父から言葉をかけられた。
「…はぃ」
私は部屋に戻りソファに深く沈んだ。
父は大丈夫というが、本当に大丈夫なんだろうか?
だって…美味しかったから…
だが、食事を終えたのは私だけでなく王子もなので、漸く婚約者の時間から解放されると思うと安心する。
その後の会話も無難なもので、粗は…無かったはず。
私だけでなく王子も自らトレイを下げる姿を見て、やはり従業員に運ばせることの方が学園ではマナー違反なのだと実感。
一つ問題が解決され私は食堂を出る。
これで自由時間だっ。
「…ファルビアンクス嬢は、昼休みは何処にいるんだ?」
「へっ」
まさか、廊下に出ても会話が続くとは思っておらず油断した声が出てしまった。
私の予想だが、王子はきっと生徒会などに所属し毎日を忙しくしていて今日も婚約者の時間が終われば生徒会室に直行するものと思っていた。
「昼も放課後も姿が見えなくて、保健室で休んでいるのではないかと心配していた」
日々他の生徒から隠れるように過ごしていたので、王子は婚約者を気にかけていたのか。
体調不良と以前伝えていたので、何処かで具合が悪くなっているのではないか? と、心配していたのかもしれない。
私は逃げていただけなので、心配してくれていた王子に申し訳ない気持ちが膨れる。
「いえ、体調の方はほとんど回復しております…今は温室で花の世話を教えてもらっております」
「…花の世話?」
「はい」
「…リルコット先生…か?」
「はいっ」
「…今日も…行くのか?」
「はい、そのつもりです」
「私も行っても良いか?」
私の唯一の憩いの場が…
「ぇっ…王子様は…忙しいのでは?」
「いや、今日はファルビアンクス嬢との時間と決めている」
婚約者の為に時間を割くなんて優しいですね…
「そうなんですね…」
「私が行ったら手入れの邪魔になるだろうか?」
「いえっそんな邪魔だなんて…ですが、管理はリルコット先生なので、私が独断で決める訳には…」
「あぁ、そうだな。リルコット先生の許可次第で見学させてもらう」
「…はい」
食事で終わりだと思っていたのに、私達は一緒に温室へ向かっていた。
もしかしたら王子はスカーレットが心配なのかもしれない。
教師と言えど男性と二人きり。
大切な婚約者に変な噂が出回るのもだが、大人の男性の魅力に惹かれて二人がそのような関係になるのを懸念しているのかも。
王子は本当にスカーレットを想っている…
温室に辿り着き昨日の手入れの続きをする。
新しい作業は先生からの指示を得てからだが、昨日の枯れた花がら摘みは時間の都合で途中で終えてしまっていた。
「今は何をしている?」
「枯れた花がらを摘み取っています」
「…手が汚れるぞ?」
花の手入れは従業員の仕事と思っているのかな?
それともスカーレットの手が汚れるのを気にしてる?
婚約者思いなのだろう…
「洗えば問題ないです」
私が作業をしているのを王子が後ろから見ているのが気になっていたが、次第に作業に没頭していく。
「ん?今日はガランディオールもいるのか?」
扉の音には気付かず、リルコットの声で振り向く。
「はい。ファルビアンクス嬢が花の世話を習っていると聞いたので、見学させてもらえないかと思いまして。見学してもよろしいでしょうか?」
「…見学…構わない…折るなよ」
「はい」
リルコットは普段の生活態度から私に「切るなよ」「折るなよ」と言ったと思っていたが、王子に対してもだと思うと、植物に愛着があり誰が相手であっても大切に扱わない人間が不快なんだと知る。
そんな先生から花の手入れを任されているんだと思うとちょっと嬉しくなった。
私の様子を許可を得た王子に見られていた。
気にすることなく花がら摘みを終え、新たな作業の指示をもらう。
これで私とリルコットが如何わしい関係ではなく、本当に花の世話を通じての関係だと信じてもらえただろう。
私が頼まれたのだが、王子も一緒になって手伝っていた。
「あの…これは私が頼まれたので…」
「私も興味がある」
王子にこんなことをさせても大丈夫なのか心配だが、王子も私の隣で作業を続けるので強くは止めなかった。
「二人とも、丁度良いところでやめて片付けなさい」
作業に没頭するといつも休み時間が早く終わる。
「「はい」」
片付け作業をし、リルコットの確認を得てから私達は温室を出る。
「いつもあんな作業をしているのか?」
「…そうですね、大体手入れと…花の植え替えに種まきだったり…ですかね?」
「そうか…」
二人で教室に向かうとやはり通りすぎる人の視線が突き刺さる。
互いの教室の分かれ道まで来く。
「それでは…」
「…ファルビアンクス、次の休みは予定があるのか?」
「へっ?あ…ありま…せん…」
なんだか嫌な予感がして断ろうと思ったが、勇気がなく事実を伝えた。
「では、休みの日に公爵家に向かう。出掛けたいところがあるんだ、一緒に良いか?」
「…はい」
約束だけ取り付け、互いに己の教室を目指す。
王子には悪いが、たった一つの約束でかなり気分が重くなってしまった。
一緒にいる時間が長くなれば私の秘密に気付いてしまう。
だけと、格上の王子であり婚約者に対して不誠実な対応は出来ない。
授業よりも王子との約束に気分が滅入ってしまった…
学園から戻り、今日一日の出来事を父に話すのが日課となっている。
「次の休みに王子様が我が家に訪問なさるんですが…問題ないてしょうか?」
「王子がっ」
王子が来ると伝えただけで父はかなり驚いていた。
やはり、記憶喪失の娘と知られるのを恐れているのだろう。
それで婚約解消になったら、きっと父にも影響が出るはず…
「はぃ…お父様の都合も聞かずに話を進めてしまい、すみません」
「いやっ、謝罪はいらない。そうか…そうか…殿下が…」
やはり突然の王子の訪問に父は困惑している。
私が考える以上に大変なことなのかもしれない。
「当日は一人で問題ないか?」
「…正直…分かりません」
「そう…だな。私も一緒に出迎えはするが、その後は殿下次第だ」
「はい、よろしくお願いします」
私は報告を終え、執務室を出る。
「スカーレット…お前なら大丈夫だ。自信を持ちなさい」
扉を閉める直前、父から言葉をかけられた。
「…はぃ」
私は部屋に戻りソファに深く沈んだ。
父は大丈夫というが、本当に大丈夫なんだろうか?
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